情報屋と絆の友の会

tetudou1014

文字の大きさ
上 下
1 / 18
第1章

物語の始まり

しおりを挟む
―イギリス近郊―夜―



???(A)「よ~し、こんなもんだろう。」

???(B)「とっ捕まえることできましたか?」

???(A)「ああ、情報通りだ。」

???(B)「Interpolの林さん呼びますか?」

???(A)「こいつらから情報、聞いている間によろしく~。」

???(B)「了解しました!」

???(A)「おい、お前ら、俺の言いたいことわかるよな?」

犯罪者A「おめえに言うことはねえよ!」

???(A)「そうか?なら直接、脳に聞くまでよ!」

林「そこまでだ、ホームズ。」



聞きなれた声がした。



ホームズ(A)「なんだ、もう来たのか、林。」

林「シズカから連絡が入ったからな。」



こいつは、林雄太郎。ガキの頃からの付き合いだ。

一般的に言えば、幼馴染というわけさ。

今は、Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。

言っては何だが、かなりのエリート。



坂下「林、素直になったらいいのじゃないのか?

今までずっと端末とのにらめっこ、何回していたんだよ。」



こいつは、坂下連十郎。こいつも林と同様で幼馴染だ。

またこいつもエリートコースで、

Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。



斎藤「そうだぜ、落ち着きがなかったな。」



最後に出てきたのが、斎藤和夫。斎藤をサトウと呼ぶところが変わっている。

こいつも林と同様で幼馴染だ。

またこいつもエリートコースで、

Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。



林「坂下、お前も人のこと言えなかっただろ。」

斎藤「まあ、俺らの争いよりもこいつらの処分だな。」

林「そうだな、ホームズ、後はこちらに任せてもらってもいいか?」

ホームズ「いやだっといっても、強引に連れて行くくせに。」

シズカ(B)「あとは警察の方にお任せしましょうか、ホームズさん。」

林「サツキが来ないうちに帰れ、しっし」

ホームズ「わかったよ、うんじゃ後はお任せするぜ、林・坂下・斎藤。」

林・坂下・斎藤「了解。」



ホームズとシズカはその場を離れることにした。



―マスターの店―



ここは、知り合いのマスターがやっている喫茶店。もう何十年と通っている。



シズカ「サツキさん特別捜査官になってもう5年ですか~。早いものですね。」

ホームズ「もともとはお前の後輩だったもな。サツキは。」

シズカ「はい!でもなんだか寂しいものですね。」

ホームズ「俺たちに長いこといることもしなくていいよ。
シズカも就職先見つけたら?」

シズカ「わ、私はこのままでいいですよ~!

それに、私がいなくなったら困るのはホームズさんではないのですか?」

ホームズ「俺は困りはしないが・・・?」

シズカ「事件の後処理関係、シラスさんだけではかわいそうですし、

今後6人だけでやることになりますよ、情報屋。」



そう、何を隠そうと俺、ホームズは情報屋を営んでいる。

営んでいるとはいっても実質、表舞台で知られている俺たちの仲間は7人だ。

裏の社会にいる情報屋はもっといるが、あまり知られていない。

仕事の内容は、小さい仕事だと、探し物とかだけど、

大きい仕事だと今回のように警察を相手にしてタッグを組んでいのんだり・

王宮や王族の極秘機密情報を仕入れたりすることもある。



ホームズ「なんとかなるんじゃないかな。今までだって、
何とか出来ていたわけだし、最初のころは俺一人だったぜ。
それでやれていたんだからできるよ。これぐらいなら。」

シズカ「情報屋の方は本当にできるのですか~?
今のようにあれもこれもやっていたら人手不足ですよ!
主に後始末の方がですが!!」

ホームズ「おい、シズカ。やたらと後始末のことを言うな~。

俺と組んでそんなにひどかった時ってあったか?」

シズカ「シラスさんも言っていましたが、自覚がないのはたちが悪いですね。」

ホームズ「マスター、俺の仕事ってそんなに派手か?」

マスター「わたくしは、事件現場をニュースでしか見たことがありませんが、
かなり派手かと思います。」

シズカ「ほら!マスターが言うなら完璧ですね!
マスターは一般人ですし、文句のでようがありませんね!」

ホームズ「そうかな・・・?」

シズカ「今回は、ホームズさんが超能力を使うことがなかったからいいのですが、
もし使ったら、犯人は死んでいたかもしれませんね。
そうなっていたら、林さんやサツキにとっ捕まっていましたよ。」

ホームズ「勘弁してくれ、もう牢屋は嫌だ。」

シズカ「そう思うのであれば、自重してくださいね。」



シズカがそう言った後、店のドアが開いた。



???(C)「あ~!やっと見つけた!
もう、どこに行っていたんだよ!!ホームズ。」

ホームズ「うるさいのが来たな~。何か仕事か~?琴音?」

琴音(C)「うるさいの、とは失礼ね。」



こいつは、熊川琴音。あとで説明するが、絆の友の会のリーダー的な存在。



ホームズ「だって、うるさいじゃん。そうは思わないかシズカ?」

シズカ「私はそうは思いませんが…。琴音さんらしいと思いますが…。」

琴音「なんだか地味にショック。」

ホームズ「それで、お前は何しに来たんだ?」

琴音「あんたを待っている子供たちがいるんだよ。」

ホームズ「ちょっと待て、あいつらと会うのは明日じゃなかったか?」

琴音「それが・・・、
子供たちが脅かされたやつをあんたが倒したのを知ったもんで…。」

ホームズ「おいおい、
公式発表するわけもない事件だぜ。どうやって知ったんだよ。」

琴音「そりゃあ、わかるでしょ!超能力で。パッパッと調べたわけ。」

シズカ「私たちの行動を監視していたのでしょうかね?超能力で?」

琴音「だと思うよ。」

ホームズ「あれほどやめろって言ったのに。
超能力の尾行は、足が付きやすいんだから。」

琴音「あんたのことが、やっぱり心配なんでよ。
ショックだが、あの子たちが一番なついているのは、
あんたなんだからね。その辺、いい加減に自覚したら?」

ホームズ「俺はロリコンじゃねよ!!すでに相棒(フィアンセ)もいるし。」

シズカ「それって、わたしですか?
初めて、ホームズさんからプロポーズを受けました~!」

ホームズ「シラスだよ。シ・ラ・ス。
わかっていっているだろ!お前にプロポーズした覚えはない。」

シズカ「ショックです。私、そんなに魅力ないですか?」

ホームズ「一般的に言えば魅力的だけど…、俺にはもう決めた人がいるのだ。」

琴音「ヒューヒュー。ラブラブだね。ごきそうさま。
でもそいう話は子供たちの前ではしないでね。
がっかりする子、いっぱいいるから。」

ホームズ「なあ、さっきから、俺を二人でいじくって楽しいか?」

シズカ「はい!」

琴音「もちろん!」



同時に言った。



ホームズ「お前ら…覚えていろよ。この屈辱は倍返ししてやるからな。」

琴音「倍返しされたら、サツキさんに、
ホームズにいじめられた~って通報しておくから。」

ホームズ「それだけはやめてくれ、
また変なおっかない武器を持って俺を逮捕してくるで。」

シズカ「おっかない武器を作ったのも、ホームズさんですよ~!」

ホームズ「仕方がねえだろ、超能力が使えない環境での戦闘を踏まえて、
ある程度の火力の武器は欲しかったんだから。
市販のものじゃ納得できるものなかったし。」

琴音「それで、Interpolに目を付けられたんだね~。変な意味で。」

ホームズ「あれには困ったもんだ。
おかげで、仕事がやりにくくなったもんだ。」

琴音「それで、私の機嫌が損ねる前に、
子供たちの方に顔を出してほしいのだけど?
私の機嫌も厄介だと思うけど?」

ホームズ「それを自分で言うのが、立ち悪いよな。
でもな、悪いが明日にしてくれ。今日は疲れた。」

琴音「そいう言って、また、仕事をしに行くき?」

ホームズ「シズカ、今日の予定は完了だよな?」

シズカ「シラスさんから聞いている限りでは、
これでラストのはずですが?」

ホームズ「なら、このまま寝るだけさ。いつもの場所でな。」

琴音「その、いつも場所ってどこなのよ?
ず~ときになっていたんだけど。」

シズカ「私もです。ここでいつも解散なのでどこで寝ているのか知らないのです。
いい加減に教えてくださいよ~!」

ホームズ「情報屋の俺の住処を教えたら、俺が襲われる可能性が高まるだろう。
今までだって何回もあったんだから。」

琴音「誰に教えたの?」

ホームズ「林・斎藤・坂下・シラス。」

琴音「そのメンバーが情報を漏らすとは考えにくいんだが…?」

シズカ「尾行でもつけられたんですか?」

ホームズ「そいうこと。」

琴音「だから今は誰にも知らない場所で寝ていると、というわけ?」

ホームズ「そいうことだから俺、帰るわ。」

シズカ「もう行くのですか?」

ホームズ「疲れたといったでしょ?
明日の10時、絆の友の会のところで待ち合わせな。」

シズカ「は、はい!了解しました!」

ホームズ「マスター、ごきそうさん。
こいつら分も置いておくで何か食わせてやってくれ。」

マスター「かしこまりました。」

琴音「いいの?」

ホームズ「お持ち帰りでもいいぞ、
それで今日は許してくれと子供たちに言っといてくれ。」

琴音「しょうがないわね。そうするわ。」

ホームズ「よろしく~。」



そう言ってホームズはイギリスの闇の中に消えてった。



絆の友の会とホームズとの関係については、次回へ続く。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。

ファンタスティック小説家
ファンタジー
 科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。  実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。  無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。  辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました

グミ食べたい
ファンタジー
 疲れ切った現実から逃れるため、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭する俺。自由度の高いこのゲームで憧れの料理人を選んだものの、気づけばゲーム内でも完全に負け組。戦闘職ではないこの料理人は、ゲームの中で目立つこともなく、ただ地味に日々を過ごしていた。  そんなある日、フレンドの誘いで参加したレベル上げ中に、運悪く出現したネームドモンスター「猛き猪」に遭遇。通常、戦うには3パーティ18人が必要な強敵で、俺たちのパーティはわずか6人。絶望的な状況で、肝心のアタッカーたちは早々に強制ログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。  逃げるよう促されるも、フレンドを見捨てられず、死を覚悟で猛き猪に包丁を振るうことに。すると、驚くべきことに料理スキルが猛き猪に通用し、しかも与えるダメージは並のアタッカーを遥かに超えていた。これを機に、負け組だった俺の新たな冒険が始まる。  猛き猪との戦いを経て、俺はクマサンとミコトさんと共にギルドを結成。さらに、ある出来事をきっかけにクマサンの正体を知り、その秘密に触れる。そして、クマサンとミコトさんと共にVチューバー活動を始めることになり、ゲーム内外で奇跡の連続が繰り広げられる。  リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも自らの力で奇跡を起こす――そんな物語がここに始まる。

拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~

藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――  子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。  彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。 「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」  四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。  そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。  文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!? じれじれ両片思いです。 ※他サイトでも掲載しています。 イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...