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幸福(終)
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目隠しをされていて何も見えないし、手足を固定されていて自由に佐原の肌に触れることもできないうえ、佐原は敢えて桃井の身体のどこにも触れないようにしているみたいだった。触れているのは繋がっているところだけだからか、いつもよりもずっと感覚が鋭敏だ。
そのせいで桃井は、いつもよりも深く強く快楽を感じてしまう。
「今日もたくさんイこうね。もものイキ穴、精液便所にしてあげるからね」
「~~ッ♡ ……ゔッ♡んうぅっ、ンッ♡♡ふーーーッ♡ふーーっ……♡♡♡」
「はは、嬉しそう。便器扱いされて喜ぶなんて、ほんとどうしようもない変態。……大好き」
罵られる言葉が頭の中でぐるぐるして、脳を溶かしていく。そんな自分を大好きと言ってくれることが嬉しくてたまらない。睦言を囁きながら、ずっぢゅ♡ずっぢゅ♡と酷い音をたてながら犯すのをいくらイッても休ませてもらえないのが、気が狂うほど気持ちいい。
ずぷッ♡ずぢゅっ♡ばちゅッ♡ばちゅッ♡ばちゅッ♡どちゅッ♡ぐりっ♡ぐりっ♡ぐぢゅんッ♡♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ばちゅッ♡~~~びくんッ♡びくッ♡びくッ♡びく…ッ♡♡びくんッ♡……じょろっ♡しょわ……ッ♡♡
何度も何度もメスイキをキメて、何度も何度もアナルに中出しする。一度も抜かないままに犯し続けているから、激しいピストンで中の精液が泡立ち溢れて、繋がっているところは真っ白く汚れ、ふたりの汗や時折噴き出す潮でシーツもぐしょぐしょになっていた。
「ねえ、このままの格好でずっとうちに置いといちゃおうか。これ、ずっと外さないでさ」
これ、と言いながら佐原は手足を拘束した棒を指ではじく。これを外さないでいれば、本当の意味で佐原の都合のいいときに好き勝手に犯せる物となる。
「ふ~~ッ♡ふ~~~……ッ♡♡ぅ……ッッ、は、ぁ……ッ♡ん…ンンン………ッ♡♡♡」
そんなの、もし叶えてくれたら幸せすぎる。快楽で脳がぴりぴりとしびれて、そんな未来を想像しても、幸福感が増していくだけだった。
あらゆる自由を奪われて、佐原が性欲を満たすためだけに使われるおもちゃになる。
そんな未来があったらいいのに。そうなって、もう気持ちも思考も、生死すら関係なく、ただ性欲をぶつけられる性玩具になってしまえたら一生幸せでいられるのに。
桃井はそんなことを考えながらも、しかしそうはならないということを知っている。
きっと佐原はこの行為が終わったら、またいつものようにぽろぽろと泣いて頭を下げて、朝になったら桃井を家に帰す。
佐原は会社で重要なポジションを任されている責任のある立場だし、桃井にも家族も生活もある。それを捨てられるほど、世の中は甘くできいていない。
普段の生活でそれなり以上にうまくやれてしまうふたりだからこそ、それをよく知っている。
だからこそふたりは夢を見る。決して叶うことはなくても、この夜の時間のたったひとときだけだったとしても、なりたい自分になれる時間を、ふたりで共有しているのだ。
それがどんなに虚しいことでも、それにすがるしかない。だって、この虚しい時間がこの世の何よりも気持ちいいのだから。
こんなどうしようもない関係でも、自分たちは幸福だと、佐原も桃井も思っていた。
こんなにもひどく歪んでいるのに、ぴたりと寄り添える恋人に出会えた。それまでは、ずっと満たされないまま過ごしていた。満たされない日々は、とてもとても苦しかったから。
歪みきった願いを口にできるのは、互いにだけ。
朝にはまた正しい自分に戻るから、だからこそ、今だけは歪んだかたちのまま、その隙間を埋めあっていたかった。それができる相手に、ようやく出会えたのだから。
ようやく口枷を外してやると、桃井の唇から掠れた声で「とおる」と漏れる。
佐原はイキ壊れてぐったりとしている桃井の身体に優しく触れた。ひどく汚れて疲れ果てたその姿が、何よりも愛おしく感じる。
桃井はそんな佐原の手に撫でられて、うっとりと微笑んだ。
「ずっと一緒だよ、もも」
「……透♡…おれのこと、ずっと縛ってて……♡」
だからこの関係はふたりにとって、幸福そのものなのだ。
そのせいで桃井は、いつもよりも深く強く快楽を感じてしまう。
「今日もたくさんイこうね。もものイキ穴、精液便所にしてあげるからね」
「~~ッ♡ ……ゔッ♡んうぅっ、ンッ♡♡ふーーーッ♡ふーーっ……♡♡♡」
「はは、嬉しそう。便器扱いされて喜ぶなんて、ほんとどうしようもない変態。……大好き」
罵られる言葉が頭の中でぐるぐるして、脳を溶かしていく。そんな自分を大好きと言ってくれることが嬉しくてたまらない。睦言を囁きながら、ずっぢゅ♡ずっぢゅ♡と酷い音をたてながら犯すのをいくらイッても休ませてもらえないのが、気が狂うほど気持ちいい。
ずぷッ♡ずぢゅっ♡ばちゅッ♡ばちゅッ♡ばちゅッ♡どちゅッ♡ぐりっ♡ぐりっ♡ぐぢゅんッ♡♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ばちゅッ♡~~~びくんッ♡びくッ♡びくッ♡びく…ッ♡♡びくんッ♡……じょろっ♡しょわ……ッ♡♡
何度も何度もメスイキをキメて、何度も何度もアナルに中出しする。一度も抜かないままに犯し続けているから、激しいピストンで中の精液が泡立ち溢れて、繋がっているところは真っ白く汚れ、ふたりの汗や時折噴き出す潮でシーツもぐしょぐしょになっていた。
「ねえ、このままの格好でずっとうちに置いといちゃおうか。これ、ずっと外さないでさ」
これ、と言いながら佐原は手足を拘束した棒を指ではじく。これを外さないでいれば、本当の意味で佐原の都合のいいときに好き勝手に犯せる物となる。
「ふ~~ッ♡ふ~~~……ッ♡♡ぅ……ッッ、は、ぁ……ッ♡ん…ンンン………ッ♡♡♡」
そんなの、もし叶えてくれたら幸せすぎる。快楽で脳がぴりぴりとしびれて、そんな未来を想像しても、幸福感が増していくだけだった。
あらゆる自由を奪われて、佐原が性欲を満たすためだけに使われるおもちゃになる。
そんな未来があったらいいのに。そうなって、もう気持ちも思考も、生死すら関係なく、ただ性欲をぶつけられる性玩具になってしまえたら一生幸せでいられるのに。
桃井はそんなことを考えながらも、しかしそうはならないということを知っている。
きっと佐原はこの行為が終わったら、またいつものようにぽろぽろと泣いて頭を下げて、朝になったら桃井を家に帰す。
佐原は会社で重要なポジションを任されている責任のある立場だし、桃井にも家族も生活もある。それを捨てられるほど、世の中は甘くできいていない。
普段の生活でそれなり以上にうまくやれてしまうふたりだからこそ、それをよく知っている。
だからこそふたりは夢を見る。決して叶うことはなくても、この夜の時間のたったひとときだけだったとしても、なりたい自分になれる時間を、ふたりで共有しているのだ。
それがどんなに虚しいことでも、それにすがるしかない。だって、この虚しい時間がこの世の何よりも気持ちいいのだから。
こんなどうしようもない関係でも、自分たちは幸福だと、佐原も桃井も思っていた。
こんなにもひどく歪んでいるのに、ぴたりと寄り添える恋人に出会えた。それまでは、ずっと満たされないまま過ごしていた。満たされない日々は、とてもとても苦しかったから。
歪みきった願いを口にできるのは、互いにだけ。
朝にはまた正しい自分に戻るから、だからこそ、今だけは歪んだかたちのまま、その隙間を埋めあっていたかった。それができる相手に、ようやく出会えたのだから。
ようやく口枷を外してやると、桃井の唇から掠れた声で「とおる」と漏れる。
佐原はイキ壊れてぐったりとしている桃井の身体に優しく触れた。ひどく汚れて疲れ果てたその姿が、何よりも愛おしく感じる。
桃井はそんな佐原の手に撫でられて、うっとりと微笑んだ。
「ずっと一緒だよ、もも」
「……透♡…おれのこと、ずっと縛ってて……♡」
だからこの関係はふたりにとって、幸福そのものなのだ。
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