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へんな感じ
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「いつもしてるの、こういう感じであってる?」
「ん、大丈夫……っ」
いきなり深くまでいれるのではなく、入り口を少しずつ広げていくように、奥よりも浅い部分をマッサージしていく。
くちゅ♡くちゅ♡といやらしく濡れた音と、榛名くんの切ない吐息が聞こえてくる……。
「あっ……♡はぁ……っ♡これ、変な感じ……」
「え、なんかおかしい?」
「おかしくないけど、いつも自分でしかやったことないから……」
「えっ……そうなの?」
榛名くんの言葉に驚き、思わず手が止まる。もしかして彼のこの場所に触れるのは、自分が初めてなのだろうか?と、そこで初めて思い至る。
「人に触られると、こんな感じなんだ」
「……っ、そう、だったんだ」
初めてじゃないと思っていた、とは言えなかったけれど、そんなことを言わなくても、今の彼の言葉で肯定されたようなものだった。
これまで何本もアナニー動画をアップしていた子とは言え、セックスの経験があるとは一言も聞いていない。このいやらしくひくついて、指をきゅっきゅっ♡と締めつける穴には、彼以外では俺が初めて触れたのだ。
別に処女が好きなわけではない。けれど、勝手にきっと経験豊富なんだろうと思っていた好きな子がまだ誰にも抱かれてなかったというのは、嬉しいというか……知らない誰かに嫉妬しなくてもいいというのは、やはりホッとしてしまったのだった。
「ぁ、あ、んんっ……ン♡は、はぁ……っ♡♡」
いつもスマホのスピーカーから聞こえてきていた喘ぎ声が、今自分のいるホテルの部屋で響いている。
そのことに実感がないままだけれど、ぐちゅぐちゅと立つ粘着質な音までもがすごくリアルで、どんどん心臓がうるさくなっていく。
あまりにも鼻息荒くしているのが聞かれたら恥ずかしいと思って、思わず息を止めてしまっていたから、頭がくらくらとしてくる。
入口のところが柔らかくほぐれてきたら、指を増やしてみる。
「痛くない?」
「ン、平気……ん、う♡はぁ……♡はぁ……っ♡」
細切れにあげる喘ぎ声の合間に、不慣れな俺の問いかけにもちゃんと答えてくれる。初めて人にされるのなら、榛名くんだって緊張しているだろうし、恥ずかしさだってあるだろうに、その優しさが嬉しい。
「あっ、ア、んう……ッ♡あっ♡ぁ……っ♡あ、そこ……っ♡ん、んん…っ♡♡」
熱い穴の中をまさぐって、榛名くんが声をあげて反応する場所がなんとなくわかってきた。指先でくりくりと揉み込めば、四つん這いになっている彼の太腿が震えて、綺麗な肌にじわりと汗が滲んでいく。
「ね、もう……大丈夫だよ」
「あっ、うん」
彼にそう言われても、いったい自分がどれくらいそうしていたのか自覚がない。けれどその言葉の通り、彼に苦しそうな素振りはなかったし、持ち込んだおもちゃも、そう太さのあるものではなかったため、確かにもうすんなりと挿れてしまえそうだった。
「じゃあ、いれるね」
「うん、きて……」
実際にいれるのは自分のものではないのに、なんだかそのやりとりが、セックスの挿入前のようでどぎまぎする。
そっと押し当てた先端がぷっくりと張り出たディルドは、その先っぽが一番太くなっている形状だけれど、それに吸い付くようにうごめく彼のアナルに、にゅるりと飲み込まれていった。
「ん、大丈夫……っ」
いきなり深くまでいれるのではなく、入り口を少しずつ広げていくように、奥よりも浅い部分をマッサージしていく。
くちゅ♡くちゅ♡といやらしく濡れた音と、榛名くんの切ない吐息が聞こえてくる……。
「あっ……♡はぁ……っ♡これ、変な感じ……」
「え、なんかおかしい?」
「おかしくないけど、いつも自分でしかやったことないから……」
「えっ……そうなの?」
榛名くんの言葉に驚き、思わず手が止まる。もしかして彼のこの場所に触れるのは、自分が初めてなのだろうか?と、そこで初めて思い至る。
「人に触られると、こんな感じなんだ」
「……っ、そう、だったんだ」
初めてじゃないと思っていた、とは言えなかったけれど、そんなことを言わなくても、今の彼の言葉で肯定されたようなものだった。
これまで何本もアナニー動画をアップしていた子とは言え、セックスの経験があるとは一言も聞いていない。このいやらしくひくついて、指をきゅっきゅっ♡と締めつける穴には、彼以外では俺が初めて触れたのだ。
別に処女が好きなわけではない。けれど、勝手にきっと経験豊富なんだろうと思っていた好きな子がまだ誰にも抱かれてなかったというのは、嬉しいというか……知らない誰かに嫉妬しなくてもいいというのは、やはりホッとしてしまったのだった。
「ぁ、あ、んんっ……ン♡は、はぁ……っ♡♡」
いつもスマホのスピーカーから聞こえてきていた喘ぎ声が、今自分のいるホテルの部屋で響いている。
そのことに実感がないままだけれど、ぐちゅぐちゅと立つ粘着質な音までもがすごくリアルで、どんどん心臓がうるさくなっていく。
あまりにも鼻息荒くしているのが聞かれたら恥ずかしいと思って、思わず息を止めてしまっていたから、頭がくらくらとしてくる。
入口のところが柔らかくほぐれてきたら、指を増やしてみる。
「痛くない?」
「ン、平気……ん、う♡はぁ……♡はぁ……っ♡」
細切れにあげる喘ぎ声の合間に、不慣れな俺の問いかけにもちゃんと答えてくれる。初めて人にされるのなら、榛名くんだって緊張しているだろうし、恥ずかしさだってあるだろうに、その優しさが嬉しい。
「あっ、ア、んう……ッ♡あっ♡ぁ……っ♡あ、そこ……っ♡ん、んん…っ♡♡」
熱い穴の中をまさぐって、榛名くんが声をあげて反応する場所がなんとなくわかってきた。指先でくりくりと揉み込めば、四つん這いになっている彼の太腿が震えて、綺麗な肌にじわりと汗が滲んでいく。
「ね、もう……大丈夫だよ」
「あっ、うん」
彼にそう言われても、いったい自分がどれくらいそうしていたのか自覚がない。けれどその言葉の通り、彼に苦しそうな素振りはなかったし、持ち込んだおもちゃも、そう太さのあるものではなかったため、確かにもうすんなりと挿れてしまえそうだった。
「じゃあ、いれるね」
「うん、きて……」
実際にいれるのは自分のものではないのに、なんだかそのやりとりが、セックスの挿入前のようでどぎまぎする。
そっと押し当てた先端がぷっくりと張り出たディルドは、その先っぽが一番太くなっている形状だけれど、それに吸い付くようにうごめく彼のアナルに、にゅるりと飲み込まれていった。
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