画面越しの性欲からピュアな恋なんて始まるわけがない!?

おさかな

文字の大きさ
上 下
9 / 31

気持ちよくなって

しおりを挟む
 一番太いところが通った後は、そんなに力を入れなくとも、どんどんと深くまで進んでいく。奥へと入り込むほどに、彼の太ももはぴくぴくと震え、切なそうな喘ぎ声があがった。

「あっ……♡♡あ、んっ、はアッ♡ っ……♡♡♡」
「だいじょぶ?」
「あっ、んう……ッ♡♡だ、だいじょ、ぶ……ッ♡♡」
「……きもちよさそう」
「これ、……っ、♡♡きもちいとこ、つよく♡あたる……ッ♡う、ンン、……ッ♡♡」

 きれいな曲線をえがいた形の先の貼りだした部分が、ちょうど指でも探り当てていた彼の感じるところにちょうど当たるようにできているらしく、焦らされることのないダイレクトな快感が襲ってくるようだった。
 出し入れしやすいように、指をひっかけられる部分があり、そこを引っ張ると入り込んだ部分が抜けるけれど、きゅんきゅんと締め付けを繰り返すアナルの動きとだんだんと細くなる形が手伝って、再度押し込もうとしなくても、自然とまた深くまでディルドが飲み込まれていく。
 俺の手は取っ手の部分を引っ張るだけだ。たったそれだけのことで、榛名くんは激しい快楽に呑まれてひどく乱れている。

「やっ、ああっ♡♡アッ、あん♡だめ、これっ……きもちい…ッ♡♡」
「はるなくん、かわいい」
「やだ、みな、で……っ♡アッ♡♡んん~~っ♡あ、は♡はッ……あっ…♡♡♡」

 見ないで、と身をよじるけれど、当然そんなことでは目の前から逃れることができるはずもない。インターネットを通じて画面越しにたくさんの人に見られるよりも、目の前で直接たった一人に見られることのほうが恥ずかしいのだろうか。
 そんなこと、俺にはわかりようがないけれど。なんにしたって、白かった肌を真っ赤に染めて恥ずかしがる榛名くんの姿が、たまらなくかわいいと思う。

 ひどく感じている榛名くんを、もっともっと気持ち良くさせてあげたい。そう思って、おもちゃを一定のリズムで引き抜いていたのを不規則な間隔にしてみたり、押し込むときに少しぐりぐりと動かしてみたりする。

「あっ♡ああっ♡……ッ♡♡は、アッ……♡」
 そうすると、榛名くんは面白いほどに、動かした通りに感じ入った声をあげた。

「それ、ぐりぐりするのっ♡……ッ♡…やだァッ…♡」
「気持ちよくない?」
「き、気持ちいい……ッ♡♡きもちいから、やだ♡」
 アナルプレイなんて自分自身でさえ経験がないし、もちろん人のを実際に見たり、もちろん自分で責めることなんてしたことがなくて不安だったけれど、彼はそんな不安なんてどこかへ行ってしまうくらい、素直に感じてくれていた。未経験の俺が上手いなんてことはないと思うから、きっと彼の慣れもあるんだろう。

 こんな綺麗な体が、アナル開発されていてひどく淫らだという事実に、思わず息が荒くなってしまう。そして、もっともっと、と欲が沸いて止まらない。

「おれは、榛名くんにもっともっと気持ちよくなって、たくさんイッてほしいんだけど」
「……っ♡♡そん、なぁ……ッ♡」
「もっと恥ずかしい顔見たいし、泣いてる顔も見たいよ」
「……夏生くん、エッチだ……♡」
「そうだよ、エッチな榛名くんの動画、いっつも見てたくらいね」

 俺がスケベで性的好奇心が旺盛で多少性癖が歪んでいるのなんて、もう出会った瞬間からバレていることだ。今更隠すことなんかじゃない。そして、もっと言えば、それは榛名くんのほうだって同じことだ。

 そう考えると、余計に理性のブレーキなんて効かなくなってきた。次第におもちゃを動かす手は激しく、榛名くんをより追い詰めるための動きになっていく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

幸せの温度

本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。 まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。 俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。 陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。 俺にあんまり触らないで。 俺の気持ちに気付かないで。 ……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。 俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。 家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。 そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

処理中です...