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生死を彷徨う拓真②
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「かすみさん、病院へ戻りましょう、これ以上はお身体に触ります」
「大丈夫です、拓真さんの側にいさせてください」
大館の心配をよそにかすみは拓真の側にずっと寄り添っていた。
一週間、拓真の意識は戻らない。
一般病棟に移り、かすみも相変わらず拓真の側から離れなかった。
拓真さん、あなたは春日部コーポレーションにとっても、新堂組にとっても、
なくてはならない人です。
私は三年前に癌を患ってから、なるべく関わりを持つ人がいない人生を送ってきた。
私がいなくなっても悲しむ人がいないように……
だから、神様、もし私にまだ命が残っているのなら、拓真さんにあげてください。
お願いします。
拓真さんに……
かすみは拓真にキスをした。
まるで魂を吹き込むかのように深いキスを……
拓真さん、ごめんなさい、私もうダメかもしれない。
かすみはベッドから崩れ落ちた。
「かすみさん、しっかりしてください」
かすみはストレッチャーで処置室に運ばれた。
ベッドに横になっている拓真はその直後、まるでかすみのキスで目覚めたかのように、
気づいた。
ここはどこだ。
病室に戻ってきた大館は起き上がっている拓真の姿に驚きを隠せなかった。
「若頭、お気づきになりましたか」
「大館、俺はどうしたんだ」
「若頭は狙撃されて、生死を彷徨っていました、でもかすみさんがずっと寄り添ってくれていました」
「かすみ、かすみはどうなった」
「疲れが出たようで、別室で休んでおります」
「そうか」
「若頭、喜んでください、かすみさんが婚姻届にサインをしてくれて、
かすみさんは春日部かすみになられました、手術も受けるとおっしゃってました」
「そうか」
拓真は喜びを噛み締めていた。
早くかすみを抱きしめたい。
別室で処置をしてもらったかすみは絶対安静になり、ベッドの上で
拓真が目覚めた事を大館から聞いた。
「よかった、拓真さんよかったですね」
かすみは涙でぐちゃぐちゃになった顔をちょっと歪めながら、
痛みに耐えていた。
それから数日後、拓真はベッドから起き上がれるほどに回復した。
かすみは手術を受ける為、元の病院へ戻り、検査付けの毎日を送っていた。
拓真はかすみの病院へ向かった。
病室で横になっているかすみは、すっかり弱々しくなり、笑顔も消えていた。
拓真はベッドに近づくと、かすみは眠っていた。
拓真はかすみのベッドに寄り添っていた。
かすみは目を覚ますと拓真がニッコリ微笑んでいた。
「拓真さん、元気になったんですね」
「かすみのおかげだ、かすみ俺のプロポーズ受けてくれてありがとう、
それに手術も、これから二人で頑張っていこうな」
「はい」
かすみの頬を涙が伝わった。
拓真はかすみの手を握りしめて、その手にそっと口づけをした。
「拓真さん」
かすみは拓真に顔を近づけて、唇にキスをした。
「かすみ、そんな事したら抑えられなくなる」
拓真はかすみの髪をクシャ、クシャっと撫でた。
「かすみ、どうしていいかわからないくらい愛してる」
「私もです」
「かすみのいない世界は考えられない」
「拓真さん、もし、もし私がいなくなったら……」
拓真は聞きたくないと言わんばかりに言葉を遮った。
「そんな事聞きたくない、かすみのいない世界なら、俺も生きてない」
拓真はかすみの頬を撫で、手を握り、口づけを落とす。
「拓真さん、ダメですよ、あなたは春日部コーポレーション社長で、新堂組の組長なんですから」
拓真はかすみの頬、おでこ、首、手と至る所にチュッ、チュッとキスをした。
いや、舌を這わせて、舐め回した。
「かすみが欲しい」
「拓真さん」
拓真は唇にキスをして、舌を割り入れた。
かすみの頬を両手で挟み、激しくキスを落とした。
「大丈夫です、拓真さんの側にいさせてください」
大館の心配をよそにかすみは拓真の側にずっと寄り添っていた。
一週間、拓真の意識は戻らない。
一般病棟に移り、かすみも相変わらず拓真の側から離れなかった。
拓真さん、あなたは春日部コーポレーションにとっても、新堂組にとっても、
なくてはならない人です。
私は三年前に癌を患ってから、なるべく関わりを持つ人がいない人生を送ってきた。
私がいなくなっても悲しむ人がいないように……
だから、神様、もし私にまだ命が残っているのなら、拓真さんにあげてください。
お願いします。
拓真さんに……
かすみは拓真にキスをした。
まるで魂を吹き込むかのように深いキスを……
拓真さん、ごめんなさい、私もうダメかもしれない。
かすみはベッドから崩れ落ちた。
「かすみさん、しっかりしてください」
かすみはストレッチャーで処置室に運ばれた。
ベッドに横になっている拓真はその直後、まるでかすみのキスで目覚めたかのように、
気づいた。
ここはどこだ。
病室に戻ってきた大館は起き上がっている拓真の姿に驚きを隠せなかった。
「若頭、お気づきになりましたか」
「大館、俺はどうしたんだ」
「若頭は狙撃されて、生死を彷徨っていました、でもかすみさんがずっと寄り添ってくれていました」
「かすみ、かすみはどうなった」
「疲れが出たようで、別室で休んでおります」
「そうか」
「若頭、喜んでください、かすみさんが婚姻届にサインをしてくれて、
かすみさんは春日部かすみになられました、手術も受けるとおっしゃってました」
「そうか」
拓真は喜びを噛み締めていた。
早くかすみを抱きしめたい。
別室で処置をしてもらったかすみは絶対安静になり、ベッドの上で
拓真が目覚めた事を大館から聞いた。
「よかった、拓真さんよかったですね」
かすみは涙でぐちゃぐちゃになった顔をちょっと歪めながら、
痛みに耐えていた。
それから数日後、拓真はベッドから起き上がれるほどに回復した。
かすみは手術を受ける為、元の病院へ戻り、検査付けの毎日を送っていた。
拓真はかすみの病院へ向かった。
病室で横になっているかすみは、すっかり弱々しくなり、笑顔も消えていた。
拓真はベッドに近づくと、かすみは眠っていた。
拓真はかすみのベッドに寄り添っていた。
かすみは目を覚ますと拓真がニッコリ微笑んでいた。
「拓真さん、元気になったんですね」
「かすみのおかげだ、かすみ俺のプロポーズ受けてくれてありがとう、
それに手術も、これから二人で頑張っていこうな」
「はい」
かすみの頬を涙が伝わった。
拓真はかすみの手を握りしめて、その手にそっと口づけをした。
「拓真さん」
かすみは拓真に顔を近づけて、唇にキスをした。
「かすみ、そんな事したら抑えられなくなる」
拓真はかすみの髪をクシャ、クシャっと撫でた。
「かすみ、どうしていいかわからないくらい愛してる」
「私もです」
「かすみのいない世界は考えられない」
「拓真さん、もし、もし私がいなくなったら……」
拓真は聞きたくないと言わんばかりに言葉を遮った。
「そんな事聞きたくない、かすみのいない世界なら、俺も生きてない」
拓真はかすみの頬を撫で、手を握り、口づけを落とす。
「拓真さん、ダメですよ、あなたは春日部コーポレーション社長で、新堂組の組長なんですから」
拓真はかすみの頬、おでこ、首、手と至る所にチュッ、チュッとキスをした。
いや、舌を這わせて、舐め回した。
「かすみが欲しい」
「拓真さん」
拓真は唇にキスをして、舌を割り入れた。
かすみの頬を両手で挟み、激しくキスを落とした。
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