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気づいたら聖女がいました②

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アドリアーヌが気づいた時に目に入ってきたのは心配そうなクローディスだった。

「あれ……私……刺されて……。生きてる……の?」
「アドリアーヌ、気づいたか。良かった」

一瞬自分の身に何が起こったか理解できなかったアドリアーヌだったが、脳内で記憶を辿り自分が刺されたことに気づいた。

鮮血が床に雫を落としていて、それがルビーのようだなぁとぼんやり思っていた。

息が詰まるほどで腹部はじんじんと痛かった。

血の気が引く感覚と自分が死ぬのだという諦めが胸によぎったのを覚えている。

だが自分は生きている。

助かったのだと思う実感がわかなかったが、寝ている自分を覗き込むクローディスを見た時に生きているということを認識した。

「殿下……なんか目の下に隈がないですか?」
「お前……開口一番それかよ!寝れなかったんだ……」

怖かったんだと小さく呟いたクローディスはそっとアドリアーヌを握った。
その手は少し震えていた。

「あの……一応聞きますけど生きてますよね」
「あぁ、生きている」
「それにしてはなんか私ピンピンしてないですか?」

そうなのだ。普通あれほどの傷で相当の痛みであるはずだ。

痛み止めでも飲んでいるのだろうかとも思ったが、腹部に刺された後のような違和感が全くないのだ。

腹部を触っても包帯らしきものも巻かれている気配はない。

ゆっくりと体を起こして周りを見ると、ロベルトとサイナス、リオネルも室内にいた。

いずれの顔も憔悴の色が浮かんでいた。

「なんか……すみません。状況はあまり理解できてないんですけど、皆様にはご迷惑をおかけしたようで……ただ、状況は把握させていただいてもいいですか?」

その瞬間、アドリアーヌのお腹が盛大になった。

それを聞いたみんなの顔が安堵の表情になり、サイナスが立ち上がって扉に向かっていった。

「では、何か食べ物を持ってこさせましょう。一応消化にいいものにしましょうか」
「あ、ありがとうございます」

二十分後、メイドが持ってきたのは野菜たっぷりのコンソメスープに卵焼きの入ったサンドウィッチ、デザートにリンゴのコンポートだった。

朝食を待っている間にロベルトが要点をかいつまんで話をしてくれることになったのだったが、その話はアドリアーヌに衝撃を与え、正直出された食事も動揺のあまり味がしなかったのだ。

その内容とは……

「要はね、聖女が誕生したんだよ」
「聖女?」
「うん。その聖女の奇跡の力で死に瀕したお姫様が無傷でこうして生きているってわけなんだよね」
「それは……なんか急展開ね」
「聖女様の力でお姫様が無事なのはいいんだけど、お姫様も眠ったままだし、その聖女様も倒れてしまっていてね。城内は大慌てだったんだ」

そりゃそうだ。

城内で刃傷事件が起こり、さらに聖女誕生ともいえば王宮内は大混乱になっただろう。

そもそもこの国で聖女が誕生するなど百年以上ぶりだったと記憶している。

(うーんと、この国の聖女伝説では神の力を借りて奇跡を起こすとかいう感じだったわよね。万病を直すとかそういう類だったはず)

アドリアーヌは王太子妃候補だった時に隣国の伝承なども叩き込まれていたのでその知識をほっくり返した。

その手の一振りは一騎当千のごとく、兵を一撃で壊滅できるし、手をかざせば万人の怪我や病を治すという。

そんなチートな存在がいるというのはある意味夢物語だとも思っていたが……。

グランディアス王国でもその夢物語を笑っており「そんな存在が現れたウチの国は滅ぼされてしまうね」などと笑いながら家庭教師が教えてくれたのを覚えている。

その聖女が誕生した。

「その……状況はなんとなく把握したのですけど、皆さん私についていて大丈夫ですか?聖女誕生と言ったらかなり大変な事態では」
「……別に、お前が心配だったとかではなく。俺が優秀だから仕事が片付いてしまって、ちょっと顔を見に来ただけだ」

そっぽを向くクローディスだったが、不眠不休で仕事をして自分を看病してくれたのかもしれない。

そう思うとなんとなく嬉しい気持ちにもなる。

「殿下、ありがとうございます」
「お、おう……」

更に赤くなるクローディスであったが、それにはあまり気づかないままアドリアーヌは言葉を続けた。

「でもラッキーでした。聖女様がいてくれたお陰で私は助かりましたし。その聖女様には感謝です。お会いしてお礼を言いたいですけど……ダメですよね?」

アドリアーヌが刺されたときに現場に居合わせてくれた幸運。

もし聖女がいなければ確実にアドリアーヌは死んでいた。

お礼を言いたい気持ちはあるが、聖女というからには神々しい存在で恐れ多くて近づけないだろう。
と思っていたのだが……

「もちろん会えます。それに聖女自身も貴方に会いたいと言っているのです」
「え?聖女様がですか?」
「えぇ、非常に貴方の傷のことを心配していましたよ。目覚めたという報告をしているのでそろそろ来ると聞いているのですが……」
「聖女様が来る!?ここに!?」

その時ちょうどドアが叩かれる。

「あぁ、来たみたいですね。アドリアーヌ嬢、お会いできますか?」
「も、もちろんです」

聖女に会うのにベッドの上だし気づけば寝起きで髪はぼさぼさな気もするし……ちょっと恥ずかしい気もするが聖女自らが来るのだから拒むことなどできない。

アドリアーヌはぱぱぱと身だしなみを整えてから緊張した声で返事をした。

「どうぞ」
「失礼します……お、お姉さまあぁぁぁ。傷は大丈夫ですか!!!!」
「ア、アイリス!?」

そうして入ってきたのは……アイリスだった。

※ ※ ※

冷静に考えればアイリスが聖女であることは想像に難くない。

なぜならここは乙女ゲーム「悠久の時代の中で」の続編の世界。

もちろんゲームでは主人公は聖女として覚醒。王宮に住むことになり攻略対象といろんなイベントを繰り広げるのだ。

つまり物語の本格始動は聖女になってからで、だからこそアドリアーヌはアイリスが聖女になった時点で攻略対象と関わるのは避けたいところだった。

もう一度ルートを整理する。


ルート1:一生幽閉の身となる
ルート2:四肢を切られ、そのまま牢獄で死ぬ
ルート3:そもそも悪役令嬢は名前ばかりで本ルートには登場しない

これがアドリアーヌが迎えるバッドエンドの内容だ。

ヒロインに出会った時点でルート3は避けれないことは覚悟していた。

それでも大人しく隠居して、アイリスと距離を取っておけばまだ本ルートに突入していない時点でセーフなのではないかと思っていたのだが、現実は甘くないらしい。

聖女は誕生してしまいこれからが本番なのだ。

つまり、更に攻略対象および聖女であるアイリスと距離を置かなくてはならないのだが……。

(なんで私、アイリスとお茶しているんだろう)

ある意味呆然というかなんというか。

どうしてこうも上手くいかないのだろう。

やはり断罪ルートしか道はないのだろうか。

そう思ってぼうとしているアドリアーヌにアイリスが声をかける。

「お姉さま、どうされたんですか?お茶のお代わりはいかがですか?」
「あ、あぁ。貰おうかしら」
「はい!お姉さま……一つ聞きたいんですけど……」
「なに?」
「やっぱり……お姉さまは王宮にお住まいになるの……お嫌でしたか?」

うるうるとした涙目でアイリスは訴えかける。

そうなのだ、今アドリアーヌは王宮に住んでいる。

突然聖女になり城に住むことになったアイリスは一人では心細いと訴え身近な人が傍にいて欲しいと言った。

そしてその人物にアドリアーヌを指名したのだ。

(せっかく王宮から立ち去ろうと思ったのに……なにこの展開)

だが最推しのアイリスに見つめられてはNOとは言えない。

こうして攻略対象達と距離を置くどころか更に交流は深まるばかりだ。

「えっと嫌じゃなわよ」
「そうなんですね。良かったです!」

花の様に破顔するアイリスを見て少し癒された。この笑顔は尊い。

それにアイリスとお茶をするのは百歩譲ってもいいだろう。

ただ問題はもう一つある。
毎日クローディスたちが来るのだ。

「こっちにも茶をくれ」
「あ……は、はい」

クローディスが鷹揚に言うのを聞いてアイリスは弾かれたように動き、アドリアーヌに注いだお茶のポットをそのままクローディスに向けた。

クローディスはお茶を飲みながらアドリアーヌが作った紅茶葉の入ったクッキーを口にする。

さすがにずっと王宮で何もせずアイリスとお茶ばかりしているのも性に合わないので、部屋のベランダでプランターで家庭菜園とガーデニングをして、たまに厨房を借りてお菓子を作っている。

大量に作ってしまうので、今も残業している政務官に差し入れしているので〝お菓子の君〟とかいう微妙な二つ名は健在である。

「殿下……一つ聞きますけど……暇なんですか?」

クローディスがここにいるということで腹心であるサイナスもいるし、近衛兵として護衛をするリオネルもいる。

そして執務を離れたアドリアーヌの穴を埋めるべくロベルトもいる。

つまり攻略対象とヒロインがこのお茶会に勢ぞろいしているのだ。

それも……ほぼ毎日。

「暇なわけあるか!あの仕事量を知っているだろう!?」
「まぁ……そうですけど……なら仕事をした方が……」
「今日の分は終わった。俺を舐めるな」

フンと鼻を鳴らしてドヤ顔するクローディス。

それを見たサイナスが苦笑しながら言った。

「アドリアーヌ嬢に会うために必死に終わらせていましたけどね。いつもその調子で仕事をしてくれると嬉しいのですが」
「ば!そ……そんなことあるか!こんな気の強い可愛げのない女に会いたいわけないだろう!俺は……そう!このクッキーを食べに来ているんだ!」

確かにクローディスはこの紅茶葉入りのクッキーが好物であった。

「最初は茶葉を菓子にするなんてと思ったが……案外茶に合うからな!」
「確かに、アドリアーヌ嬢はこのクッキーを焼いて執務室に持ってきてくださいましたね。なんだか昔のことのような気もしますね」

サイナスがクッキーを頬張った後に上品の紅茶を飲んでいった。

それを聞いたロベルトが非常に残念そうに言った。

「本当……なんで僕まで政務しているのか……お姫様と一緒なら仕事も捗るっていうのにね」

ロベルトはサイナスと色々と取引があったようだが、最近爵位持ちの貴族の末端に召し上げられている。

表向きはセギュール子爵の件についての貢献と、その空白の爵位を褒美に与えたことになっている。

名前もロベルト・ヴァロアとしている。

ただ元々情報収集のために社交界にも出入りしていたため、顔も広く今更爵位などあってないようなものでもあったが……。

そんなわけでロベルトはサイナスの仕事を手伝っているのだ。

「確かにアドリアーヌ嬢がいないと少し寂しいですね。こちらはいつ執務室に顔を見せていただいてもいいんですよ。ついでにお仕事もお手伝いいただけるとなお嬉しいですね」

(絶対最後の言葉が本音だよね!)

サイナスの言葉に思わず脳内でツッコミを入れてしまう。

「まぁ……俺はお前なんかいなくても全然寂しくはないけどな。そりゃ……他の男が近寄らないか……ちょっと心配ではあるが……」
「ん?何が心配なんですか?」

「えっと……その……心配などしていない!ただ、お前が寂しいかと思ってこうして来てやってるんだ!俺がいないとロベルト辺りがちょっかい出すんじゃないかなんて思っていないんだからな」

「ロベルト……ですか?ロベルトは苗とか肥料とか持ってきてくれますけど……」
「その時だ!二人きりになってるんじゃないか!?」
「まぁ……二人きりと言われればそうですけど」

ロベルトにはプランター植物を育てるのに必要な道具などを持ってきてもらったり、家から荷物を運んだりしてくれている。

だがそれの何が悪いのだろうか?
そんな言葉に対し、今度はロベルトが笑いながら返した。

「僕とお姫様の仲を羨んでもらえるのは嬉しいけど、回数で言ったらリオネル様じゃない?毎朝の鍛錬の時にお姫様から差し入れもらっているでしょ?」
「……そうだな。アドリアーヌ、いつも差し入れすまない。騎士団の皆も喜んでいた」
「いいえ。私こそこの間いただいたバレッタ、とても嬉しかったですよ」

最近聖女となったアイリスの傍にはいつも騎士団所属の騎士が控えている。

今とてドアの前には護衛がいるのだ。

アドリアーヌもアイリスに近しい人間として特別待遇を受けており、護衛をしてもらうという名目で色々と(荷物持ちだったり、部屋の掃除の手伝いだったり)してもらっているのだ。

だから心ばかりということでいつものはちみつレモンやドリンク、塩飴などを提供している。

そのお礼ということでリオネルからバレッタを貰ったのだった。

「な……バレッタだと!?」

がたっとクローディスが反応した。

「ええ。今日着けているこのバレッタを先日いただいたんです。」
「さっそくつけてくれたか。似合う……」
「ありがとうございます、リオネル様」

そんなやり取りを見ていたクローディスはスクっと立ち上がったと思うと、大きな声で宣言した。

「バレッタよりお前に似合うものを贈ってやる!心して待ってろ!」
「え?殿下?え?」
「こうしちゃいれない。サイナス、至急宝飾人を呼べ!」

そういうとクローディスは嵐の様に立ち去っていった。

やれやれというように他のメンバーも立ち上がり、こうして今日のお茶会はお開きになったのだった。

「はぁ、なんだったのかしら……なんか……疲れたわ」

アイリスと二人きりになって気を緩めるとアイリスがドアの方を見つめていた。

「どうしたの?アイリス?」
「い、いえ。クローディス殿下は……」
「クローディス殿下がどうしたの?」

何かを呟こうとしたアイリスだったが、アイリスははっと我に返ったようで、再びアドリアーヌに笑顔を向けてきた。

「皆さん仲がいいなぁと思って」
「仲がいいというのかしら……?」

むしろドタバタに巻き込まれているだけのような気がするのだが……。

だが気になったのはアイリスの少し暗い表情だった。

「お姉さまは私のお姉さまなのに……」
「ん?なんか言った?」
「いえ」
「そう?」

アイリスが小さく何かを言ったがアドリアーヌには聞こえず、逆にアイリスはまた元気な笑顔になったのでアドリアーヌも深くは考えなかった。

ただ再びアイリスの顔に笑顔が戻ったことに安堵したのだった。
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