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本編
13-3
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「…そう?」
「うん!!」
「そっか。あ、このあたりは浅めだから、騎士様は座って水浴びできると思うよ。じゃあ私、先行くね」
「ああ!!」
そう言って背を向けたヴィヴィアンヌの姿を、オリヴィエはやはりしっかりみていた。背中の半ばまで届く赤い髪と、その髪が続く先にある柔らかそうな双丘。見てはいけないと思いながらも、オリヴィエは目が離せなかった。
(なんだか、変な騎士様)
男心のわからないヴィヴィアンヌはオリヴィエの様子を不思議に思いながらも、ゆっくりと足から川に入った。冷たさに体を震わせ、そのまま足を進めて川の一番深いところまで歩いて行く。水面がヴィヴィアンヌの腰のあたりに届き、彼女は体を傾けて髪に指を差し入れ、髪を梳きながら洗った。
ヴィヴィアンヌもオリヴィエを介抱している間は、水浴びができていなかった。久しぶりの水浴びに気分がいい彼女は、楽しげに鼻歌を歌う。両手で水を掬って上半身にかけ、ヴィヴィアンヌは冷たさに体を震わせて両目を瞑った。
(う…っ)
オリヴィエはヴィヴィアンヌのその姿を、食い入るように見ている。彼女の肌を伝う雫と、それをきらきらと輝かせる日の光。冷たさからぴんと立った桃色の頂きに、彼はごくりと生唾を飲んだ。
「…はあ、気持ちいい~」
ヴィヴィアンヌが楽しそうに口元を笑みの形にして両目を開いたところで、漸くオリヴィエははっとする。彼はばっと彼女から顔をそらし、顔を真っ赤にした。
(だっ…だめだ!)
オリヴィエは俯き、自分の下半身に目を向ける。先程まで傍目からわからなかったが、今は彼の股間が腰に巻いた布が、少し膨らみを見せているのがわかった。
(…最低だろ、僕!)
オリヴィエは下半身をすっぽり覆う腰に巻いた布を脱ぐと、しっかりと巻いていた下着代わりの布も脱ぐ。オリヴィエは抑えを失い、勢いよくとびだしてきた自分の陰茎を睨みつけると、座って体を引きずりながら川に入った。
「冷た…っ」
肌から伝わる水の冷たさに、オリヴィエは声を上げて体を震わせた。同時に、冷たい水が股間に集まった熱を鎮めていく。漸くおさまった自分のだらしない股間を眺め、オリヴィエは反省のため、顔を水面に叩きつけた。
「…うん?」
体を洗っていたヴィヴィアンヌは、その水飛沫の音が聞こえて振り返る。彼女の目に映ったのは、座り込んで体を曲げ、顔を川に潜らせているオリヴィエの姿だ。
「あれ。騎士様、大丈夫~?」
その様子に、ヴィヴィアンヌは心配そうに声をかけた。オリヴィエは顔をあげなかったが、右手を上げてひらひらと揺らして応える。ヴィヴィアンヌは反応があったことにほっとすると、鼻歌を歌いながら水で体を清めた。
「うん!!」
「そっか。あ、このあたりは浅めだから、騎士様は座って水浴びできると思うよ。じゃあ私、先行くね」
「ああ!!」
そう言って背を向けたヴィヴィアンヌの姿を、オリヴィエはやはりしっかりみていた。背中の半ばまで届く赤い髪と、その髪が続く先にある柔らかそうな双丘。見てはいけないと思いながらも、オリヴィエは目が離せなかった。
(なんだか、変な騎士様)
男心のわからないヴィヴィアンヌはオリヴィエの様子を不思議に思いながらも、ゆっくりと足から川に入った。冷たさに体を震わせ、そのまま足を進めて川の一番深いところまで歩いて行く。水面がヴィヴィアンヌの腰のあたりに届き、彼女は体を傾けて髪に指を差し入れ、髪を梳きながら洗った。
ヴィヴィアンヌもオリヴィエを介抱している間は、水浴びができていなかった。久しぶりの水浴びに気分がいい彼女は、楽しげに鼻歌を歌う。両手で水を掬って上半身にかけ、ヴィヴィアンヌは冷たさに体を震わせて両目を瞑った。
(う…っ)
オリヴィエはヴィヴィアンヌのその姿を、食い入るように見ている。彼女の肌を伝う雫と、それをきらきらと輝かせる日の光。冷たさからぴんと立った桃色の頂きに、彼はごくりと生唾を飲んだ。
「…はあ、気持ちいい~」
ヴィヴィアンヌが楽しそうに口元を笑みの形にして両目を開いたところで、漸くオリヴィエははっとする。彼はばっと彼女から顔をそらし、顔を真っ赤にした。
(だっ…だめだ!)
オリヴィエは俯き、自分の下半身に目を向ける。先程まで傍目からわからなかったが、今は彼の股間が腰に巻いた布が、少し膨らみを見せているのがわかった。
(…最低だろ、僕!)
オリヴィエは下半身をすっぽり覆う腰に巻いた布を脱ぐと、しっかりと巻いていた下着代わりの布も脱ぐ。オリヴィエは抑えを失い、勢いよくとびだしてきた自分の陰茎を睨みつけると、座って体を引きずりながら川に入った。
「冷た…っ」
肌から伝わる水の冷たさに、オリヴィエは声を上げて体を震わせた。同時に、冷たい水が股間に集まった熱を鎮めていく。漸くおさまった自分のだらしない股間を眺め、オリヴィエは反省のため、顔を水面に叩きつけた。
「…うん?」
体を洗っていたヴィヴィアンヌは、その水飛沫の音が聞こえて振り返る。彼女の目に映ったのは、座り込んで体を曲げ、顔を川に潜らせているオリヴィエの姿だ。
「あれ。騎士様、大丈夫~?」
その様子に、ヴィヴィアンヌは心配そうに声をかけた。オリヴィエは顔をあげなかったが、右手を上げてひらひらと揺らして応える。ヴィヴィアンヌは反応があったことにほっとすると、鼻歌を歌いながら水で体を清めた。
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