31 / 32
30 通りすがりのフリーター
しおりを挟む
〝転移門の洞穴〟に座り込み、弔木は考えを整理していた。
約束の時間から大分過ぎたが、やはり大泉は来なかった。
考えられる可能性はいくつかある。
可能性、その一。
普通にアイテムを持ち逃げされた。
確かに大泉は金に困ってそうだった。
二人だけの秘密、と言いつつも急に金が必要になって弔木が手に入れたアイテム全てを盗んだ可能性はある。
長期的には損な選択ではあるが、考えられなくもない。
可能性、その二。
大泉はダンジョン内でトラブルに遭遇。
アイテムは他の探索者が〝転移門の洞穴〟にやってきて、回収していった。
このパターンは、少し厄介だ。
外の探索者にこのダンジョンが見つかっていないことを、祈るばかりだ。
ついでに大泉の無事も。
「つっても、調べて見なければ何も分からないなあ。やっぱり、やるしかないな。〝闇人形〟!」
弔木がイメージを練り上げ、魔なる詞を唱える。
すると地面から闇の魔力が溢れだし、無数の小さな人形が生み出された。
闇の魔力による斥候だ。
人形達は剣と盾、鎧を装備している。
その数はおよそ数百。
全てが弔木の目となり、耳となる。
「行け! このダンジョンを隈無く探してこい!」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ダンジョンの中層。
そこは異世界では〝牢獄墓所〟と呼ばれる場所だった。
死してなお牢獄に囚われ続けるアンデッド達が、探索者を待ち構えるエリアだ。
その不気味な場所に、下品な叫び声が響いていた。
「邪竜召喚! いいぞ! なぎ払え!! ヒャッハー! このアイテム、最高で最強じゃねえか!!」
強力なアイテムを手に入れた千葉は、子どものようにはしゃいでいた。
千葉が手にしているのは〝邪竜の爪〟と言う魔導具だった。
わずかな魔力の消費で、数十秒の間ドラゴンを召喚することができる。
吐き出す火炎は恐ろしく強く、大抵の魔物は炎に触れただけで灰と化す。
レベルの低い探索者には、最高のアイテムだった。
〝牢獄墓所〟は焼け野原となり、もはや敵対するモンスターは存在しない。
新しいオモチャを一通り楽しんだ後、千葉が叫んだ。
「おい成田! 大泉は吐いたか!?」
「ま、まだです……」
「とろくせえな! 早く吐かせろ! 二人まとめて焼き殺すぞ!?」
「で、ですがこのおっさん、全然口を割らなくて……オラっ! 早く教えろよ!」
牢獄に鈍い音が響いた。
成田は躊躇なく大泉を殴る。
しかし大泉は何一つ情報を吐かなかった。
それどころか、成田を挑発するようなセリフを吐く。
「はあ……はあ……闇金クソ野郎が……! 金に目が眩んで人の会社に入りやがって!」
「その闇金から借りてたのは、テメーだろうが! 良いから吐けよ! 他にもアイテムを稼ぐ場所、あんだろ!? 早く言えよ! そうすりゃお前の借金、全部チャラなんだぞ!?」
大泉が持っていたアイテムは、余りにも異常だった。
サイクロプスを倒すだけでは到底手に入らないグレードの魔石がゴロゴロと転がっていた。
千葉が使っている〝邪竜の爪〟も、大泉から奪ったものだった。
まとめて売れば、数千万は下らないだろう。
「ちっ……仕方ねえなあ。成田! どいてろ!」
業を煮やした千葉が檻の中に入った。
「なあ大泉さん。あのアイテム、あんたみたいな低レベルの探索者が取れるやつじゃねえよな? 吐け。どうやって手に入れた」
「知らない。俺は何もやっていない」
千葉は鼻で嗤い、大泉の顔を蹴った。
「ブハッ!」
ポタポタ、と牢獄に血が垂れる。
「ここであんたを殺しちまってもいいんだぞ。あのアイテムだけでも十分な金になる」
「うるせえ。……殺れるもんならやってみろ!」
簡単な話だった。
大泉が弔木のことを話せば、それで終わりなのだから。
大泉は話してしまおうと、何度も思った。
だが話せなかった。
大泉を信じてアイテムを預けた青年――弔木を裏切りたくはなかった。
闇金で半グレのガキどもが儲けるのも、許せなかった。
そんな奴らに金を借りた自分ですらも、許せなかった。
つまるところ大泉は、ひたすらに不器用な男だった。
「八王子市、南桜木町20番、15」
千葉は何の脈絡もなく、ある住所を口にした。
「……!! て、てめえ……」
大泉の顔が、一気に青ざめる。
それは大泉の自宅の住所だった。
攻撃が効いたと見るや、千葉はさらに続ける。
「都立清城高校、二年B組。大泉結香」
千葉の口から、最も知られてはならない情報が告げられた。
「お、お前……! 何で知ってる! どうするつもりだ!! 娘は関係ないだろ!」
「嫌だなあ社長。関係ないことはないだろう? 債務者の娘だ。俺達だって、請求する権利くらいあるだろ。結香ちゃんも、俺が貸した金で飯くらい食っただろう?」
「や、やめろ。止めてくれ……娘は関係ない!」
「ギャハハハハハッ! 情けねえな! 娘の名前を出した途端にそれかよ? でももう遅いんだよ!
方針を変えた。お前は殺す。お前のアイテムは全部俺が貰う。結香ちゃんには借金を返して貰う。なあに、女子高生なら簡単に稼げるだろうよ」
「ち、ちくしょう……! 地獄に、落ちろ……!」
「さっさと吐いとけば、こうならずに済んだのになあ! 舐めたマネしやがる罰だよ! ……邪竜召喚!」
千葉が竜の爪を掲げると虚空から巨大な竜が出現した。
「焼き殺せ!」
『GUAAAAA――――!!!!』
地を震わす咆哮。
竜の口からマグマのようなものが溢れる。
暗い牢獄は、焼けるような光に照らされる。
大泉はもう、何も考えることができなかった。
ただ一言、娘の結香に謝りたかった。
こんな父親で本当にすまないと。
「ギャハハハハハ!!!! 死ねぁあああああ!!!!」
「あれ?」
気づけば大泉は、牢獄の外に出ていた。
顔を上げる。
大泉の目の前に、青年の背中があった。
弔木だ。
「ええと……大泉さん。話は色々と聞いていたよ」
「あ…………ああああ…………」
「もう心配はいらない。後は俺に任せてくれ」
大泉は混乱する。
直前まで牢獄の中にいたのに、なぜか解放されているのだ。
そして大泉がいた牢獄は、炎でドロドロに溶けていた。
自分は、あの場所で死んでいたはずなのだ。
「誰だ、てめえ!」
千葉の怒号がダンジョンに響いた。
しかし弔木は冷静に応える。
「通りすがりのフリーターだ。ちょっと散歩をしようと思ってな」
「だったら消えろ! お前には関係ない!」
「……怖いなあ。そんなに威嚇しないでくれよ。俺はただのザコなんだ。魔力量ゼロ、レベルゼロのな。探索者証だって持ってない」
「だったら、ザコはザコらしく引っ込んどけ!」
「そうも行かないだろう。だってお前らは……俺を怒らせたんだからな」
〝解除〟
弔木が小さく呟いた。
その声は、かろうじて大泉に聞こえた。
そして大泉の全身に悪寒が走った。
恐ろしく邪悪な何かが、大泉の近くに出現する。
体がガタガタと震える。怖い。
邪悪、不吉、凶兆、呪い、穢れ。
頭をよぎるのは、そんな言葉ばかり。
違う。そうじゃない。
およそ言葉では表せない何かが近くにいる。
その何かは、探すまでもなかった。
弔木だ。
約束の時間から大分過ぎたが、やはり大泉は来なかった。
考えられる可能性はいくつかある。
可能性、その一。
普通にアイテムを持ち逃げされた。
確かに大泉は金に困ってそうだった。
二人だけの秘密、と言いつつも急に金が必要になって弔木が手に入れたアイテム全てを盗んだ可能性はある。
長期的には損な選択ではあるが、考えられなくもない。
可能性、その二。
大泉はダンジョン内でトラブルに遭遇。
アイテムは他の探索者が〝転移門の洞穴〟にやってきて、回収していった。
このパターンは、少し厄介だ。
外の探索者にこのダンジョンが見つかっていないことを、祈るばかりだ。
ついでに大泉の無事も。
「つっても、調べて見なければ何も分からないなあ。やっぱり、やるしかないな。〝闇人形〟!」
弔木がイメージを練り上げ、魔なる詞を唱える。
すると地面から闇の魔力が溢れだし、無数の小さな人形が生み出された。
闇の魔力による斥候だ。
人形達は剣と盾、鎧を装備している。
その数はおよそ数百。
全てが弔木の目となり、耳となる。
「行け! このダンジョンを隈無く探してこい!」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ダンジョンの中層。
そこは異世界では〝牢獄墓所〟と呼ばれる場所だった。
死してなお牢獄に囚われ続けるアンデッド達が、探索者を待ち構えるエリアだ。
その不気味な場所に、下品な叫び声が響いていた。
「邪竜召喚! いいぞ! なぎ払え!! ヒャッハー! このアイテム、最高で最強じゃねえか!!」
強力なアイテムを手に入れた千葉は、子どものようにはしゃいでいた。
千葉が手にしているのは〝邪竜の爪〟と言う魔導具だった。
わずかな魔力の消費で、数十秒の間ドラゴンを召喚することができる。
吐き出す火炎は恐ろしく強く、大抵の魔物は炎に触れただけで灰と化す。
レベルの低い探索者には、最高のアイテムだった。
〝牢獄墓所〟は焼け野原となり、もはや敵対するモンスターは存在しない。
新しいオモチャを一通り楽しんだ後、千葉が叫んだ。
「おい成田! 大泉は吐いたか!?」
「ま、まだです……」
「とろくせえな! 早く吐かせろ! 二人まとめて焼き殺すぞ!?」
「で、ですがこのおっさん、全然口を割らなくて……オラっ! 早く教えろよ!」
牢獄に鈍い音が響いた。
成田は躊躇なく大泉を殴る。
しかし大泉は何一つ情報を吐かなかった。
それどころか、成田を挑発するようなセリフを吐く。
「はあ……はあ……闇金クソ野郎が……! 金に目が眩んで人の会社に入りやがって!」
「その闇金から借りてたのは、テメーだろうが! 良いから吐けよ! 他にもアイテムを稼ぐ場所、あんだろ!? 早く言えよ! そうすりゃお前の借金、全部チャラなんだぞ!?」
大泉が持っていたアイテムは、余りにも異常だった。
サイクロプスを倒すだけでは到底手に入らないグレードの魔石がゴロゴロと転がっていた。
千葉が使っている〝邪竜の爪〟も、大泉から奪ったものだった。
まとめて売れば、数千万は下らないだろう。
「ちっ……仕方ねえなあ。成田! どいてろ!」
業を煮やした千葉が檻の中に入った。
「なあ大泉さん。あのアイテム、あんたみたいな低レベルの探索者が取れるやつじゃねえよな? 吐け。どうやって手に入れた」
「知らない。俺は何もやっていない」
千葉は鼻で嗤い、大泉の顔を蹴った。
「ブハッ!」
ポタポタ、と牢獄に血が垂れる。
「ここであんたを殺しちまってもいいんだぞ。あのアイテムだけでも十分な金になる」
「うるせえ。……殺れるもんならやってみろ!」
簡単な話だった。
大泉が弔木のことを話せば、それで終わりなのだから。
大泉は話してしまおうと、何度も思った。
だが話せなかった。
大泉を信じてアイテムを預けた青年――弔木を裏切りたくはなかった。
闇金で半グレのガキどもが儲けるのも、許せなかった。
そんな奴らに金を借りた自分ですらも、許せなかった。
つまるところ大泉は、ひたすらに不器用な男だった。
「八王子市、南桜木町20番、15」
千葉は何の脈絡もなく、ある住所を口にした。
「……!! て、てめえ……」
大泉の顔が、一気に青ざめる。
それは大泉の自宅の住所だった。
攻撃が効いたと見るや、千葉はさらに続ける。
「都立清城高校、二年B組。大泉結香」
千葉の口から、最も知られてはならない情報が告げられた。
「お、お前……! 何で知ってる! どうするつもりだ!! 娘は関係ないだろ!」
「嫌だなあ社長。関係ないことはないだろう? 債務者の娘だ。俺達だって、請求する権利くらいあるだろ。結香ちゃんも、俺が貸した金で飯くらい食っただろう?」
「や、やめろ。止めてくれ……娘は関係ない!」
「ギャハハハハハッ! 情けねえな! 娘の名前を出した途端にそれかよ? でももう遅いんだよ!
方針を変えた。お前は殺す。お前のアイテムは全部俺が貰う。結香ちゃんには借金を返して貰う。なあに、女子高生なら簡単に稼げるだろうよ」
「ち、ちくしょう……! 地獄に、落ちろ……!」
「さっさと吐いとけば、こうならずに済んだのになあ! 舐めたマネしやがる罰だよ! ……邪竜召喚!」
千葉が竜の爪を掲げると虚空から巨大な竜が出現した。
「焼き殺せ!」
『GUAAAAA――――!!!!』
地を震わす咆哮。
竜の口からマグマのようなものが溢れる。
暗い牢獄は、焼けるような光に照らされる。
大泉はもう、何も考えることができなかった。
ただ一言、娘の結香に謝りたかった。
こんな父親で本当にすまないと。
「ギャハハハハハ!!!! 死ねぁあああああ!!!!」
「あれ?」
気づけば大泉は、牢獄の外に出ていた。
顔を上げる。
大泉の目の前に、青年の背中があった。
弔木だ。
「ええと……大泉さん。話は色々と聞いていたよ」
「あ…………ああああ…………」
「もう心配はいらない。後は俺に任せてくれ」
大泉は混乱する。
直前まで牢獄の中にいたのに、なぜか解放されているのだ。
そして大泉がいた牢獄は、炎でドロドロに溶けていた。
自分は、あの場所で死んでいたはずなのだ。
「誰だ、てめえ!」
千葉の怒号がダンジョンに響いた。
しかし弔木は冷静に応える。
「通りすがりのフリーターだ。ちょっと散歩をしようと思ってな」
「だったら消えろ! お前には関係ない!」
「……怖いなあ。そんなに威嚇しないでくれよ。俺はただのザコなんだ。魔力量ゼロ、レベルゼロのな。探索者証だって持ってない」
「だったら、ザコはザコらしく引っ込んどけ!」
「そうも行かないだろう。だってお前らは……俺を怒らせたんだからな」
〝解除〟
弔木が小さく呟いた。
その声は、かろうじて大泉に聞こえた。
そして大泉の全身に悪寒が走った。
恐ろしく邪悪な何かが、大泉の近くに出現する。
体がガタガタと震える。怖い。
邪悪、不吉、凶兆、呪い、穢れ。
頭をよぎるのは、そんな言葉ばかり。
違う。そうじゃない。
およそ言葉では表せない何かが近くにいる。
その何かは、探すまでもなかった。
弔木だ。
10
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
転生したら弱いものまね士になったけど結局活躍した。それはいいとして、英雄になったら隣に住んでたエルフとベッドの上でファンタジーが始まった
ぐうのすけ
ファンタジー
会社帰り、俺は突然異世界に転生した。
転生した異世界は貴族屋敷……の隣にあるボロ屋の息子だった。
10才で弱いと言われるものまね士のジョブを授かるが、それでも俺は冒険者を目指す。
所で隣のメイドさん、俺をからかうの、やめてもらえますか?
やめて貰えないと幼馴染のお嬢様が頬をぷっくりさせて睨んでくるんですけど?
そう言えば俺をバカにしていたライダーはどんどんボロボロになっていくけど、生きておるのか?
まあ、そんな事はどうでもいいんだけど、俺が英雄になった後隣に住んでいたエルフメイドがベッドの上では弱すぎる。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
異世界帰りの勇者は現代社会に戦いを挑む
大沢 雅紀
ファンタジー
ブラック企業に勤めている山田太郎は、自らの境遇に腐ることなく働いて金をためていた。しかし、やっと挙げた結婚式で裏切られてしまう。失意の太郎だったが、異世界に勇者として召喚されてしまった。
一年後、魔王を倒した太郎は、異世界で身に着けた力とアイテムをもって帰還する。そして自らを嵌めたクラスメイトと、彼らを育んた日本に対して戦いを挑むのだった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる