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第肆章 最高の親友、ここにて溺れる

1節目 海賊達の海

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私とサクラは、みんなのところへ(私はサクラをおぶって)全速力で駆けつけた。
着いた先では。
『カリスさんっていい人なんですね。』
『いや本当にすまなかった。ワタシには謝ることしか出来ないが…。』
いやいや…。
『あ!サクラちゃん!大丈夫だった?』
『本当にすまなかった。』
『いいよーあたしも無事だし気にせんdコホン気にしなくていいよ!』
あれれー?おかしーぞー?
カリスがレオン達と気軽に話してるんだけど??
しかもサクラもちゃっかり参加してるし!!
「いやいやいやカリスの目的聞くんじゃないの!?」
『別にいいじゃん!いい人そうだし。』
もうこれ私がおかしいのかな?
まぁいいやとりあえず私は状況確認のためにカリスに聞いた。
「カリス、えっと…目的?というか、なんというか…なんで人を襲ったりしてるの??」
そう彼に聞いてみると、カリスは話してくれた。
『ワタシはな...、小むs...いや、彼女に、にお礼をしたかったのだ...。
わたしはずっとここで彼女を待っていた...。しかし、彼女は何年待っても来なかった...。
だから彼女の気を引かせようとな…。』
うわあ悲しい話だなあ…じゃないよ!!!
お前は子供か!!ってツッコミたくなるほど人を襲う理由があっさりしてたけど言葉を飲み込む。
いやってソラネ?その人ってもしかして私たちが探してる、ウルワランドの神様サイコウカンリシャだよね?
もしや…??とりあえず聞いてみよう…!!!
「えっと、ねぇカリス?私たちの目的の人とあなたの待ち人が、同一人物みたいなの。同姓同名の可能性もあるけど、一緒に探そう?そして仲間になって欲しいな!」
なんか、偉そうな感じになってしまった。
どうしよう、普通に嫌がりそうだな…竜だしプライド高そう。
すると、予想外な答えが。
『…うむ、わたしもついてくとする。
目的の人物が同じならば、お供ができる。
すなわち、どちらにも良いことがある。
win-winの関係利害の一致というものだな。』
あまり使い慣れなそうな外国語を
スラスラ言えるんだなー。
そういえば今更だけどなんで日本語で通じるんだろ??
あれ、私、人外が好き……?
いやいやいやいやないないないない!!
そもそも自分の好きなタイプはオオカミ系男子だし!……オオカミ系?
それはいいとしてとりあえず、カリスを新メンバーに迎え入れた。
そして、一人増えた七人パーティーになった。
いや話書くのめんどい!!というメタ要素を抑える。
なんかちょっと気まずいけど、敵対関係よりかは気持ちが楽かもしれない。
うん楽だよね!楽だよ楽!本当によかった。
とりあえず大きな山場をひとつ乗り越えたな!!うんうん良かった!
そう思い、私は先へ進むことにした。

*******

地獄の山脈ネザーマウンテンズを越えて、
海賊の海ライスオーシャンへ着いた。
え!!早くない!?あと2体のボスは!?
驚いたことは、カリスのいたところだけで海賊の海ライスオーシャン
行けたことだ。
ほんと案外あっさり着いたなぁ!
じゃああと2体のボスのとこ突破するとどこに繋がるんだろ…?
まぁ考えても分からないしとりあえず景色を見てみよう!
海は綺麗なエメラルドグリーンの海で、
沖縄を彷彿とさせる。行ったことないけど。
海賊の海ライスオーシャン地獄の山脈ネザーマウンテンズ
音楽の沼地フィッシュスワンプの間に流れている、地球で言う地中海的な場所だ。
言われてみればフランスみたいだなぁ行ったことないけど。
あと海賊の海ライスオーシャンは、名前通り海賊が非常に多い海であり、
今でも砲台の弾が飛び交っている。
「ズドーン」とか「ドガーン」とか
そんな衝撃音が常時鳴り響く場所で
有名であった。
いや本当にうるさい。耳が割れそうで怖いなぁ。あ、鼓膜か!
よーく見ると海の上には、海賊船以外に村がある。どういう原理だろう?
見た感じ海賊ごとに分けられているなー。しかも村一つ一つに造船所があることに驚いた。
いやどんだけ船造るの!?あの村にはあまり行きたくない気がする…でも気になるなぁ…。
でもまぁ、あまり海賊に興味ないし?ワン○ースしか読んだことがないし?
ちなみに○ンピースは1巻で諦めた。
海って言うほどなので、結構広い。のかな?
私の目が間違ってなかったらウルワランドの海の面積は、地球より広いなぁ。
多分ね?多分地球より大きい惑星だから、広く感じると思う。
水平線とかもちがうし……ちがうのかな?なんか不安になってきた!大丈夫合ってる??
という感じにほのぼの(?)海を眺めていると、
シンが突然死んだ獣を見たように叫び出した。
『はぇ!?ク、クウマ!?クウマが溺れてる!?クウマ大丈夫か!?』
シンと一緒に来たという友桜 空舞クウマ・トモザクラとやらが岸に流れ着いていた。
見た感じくたびれて寝ているだけみたい。いやよく見るとゴポゴポ言ってるたすけないと!!
シンと私は必死に『クウマ、起きろよ!』「クウマくん起きて!!」と
心臓マッサージしながら呼びかけた。
そして、
『…っは!?あれここは!?…え?シン…なのか?』
クウマは目覚めた。
    
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