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第一章「わたしは悪役令嬢です⁉︎」
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「教室、入っていいかな?」
「え?あ、どうぞ」
「ありがと!」
ドア前を占領していたことに今さら気付いて、パッと道を開ける。彼はいやな顔一つしないで、お礼を言ってわたしの横を抜けた。
「一心、同クラやったな!」
「おう、やったな!」
「夕日ヶ丘君がいたら、一年間楽しくなりそうだね」
「マジ?うれしいこと言ってくれるね!」
まるでアリが砂糖を発見したしたみたい……じゃなくて、主婦が特売の玉子に食いつくみたい……でもなくて。ああ、動揺していい例えが浮かばない。とにかく彼の周りにあっという間に人が集まって、ワイワイと楽しそうにしゃべってる。今日が、六年華組の初日。もちろん、今までの五年間で同じクラスになった人達もいるだろうけど、それにしてもすご過ぎる。
しかも!私を見ても変な顔をしなかったし、怖がってもなかった。おはようとかありがとうとか、ポジティブな言葉までかけてくれた。ただの挨拶?いや違う!わたしにとってはもう、宝くじ売り場の窓口にいるおばちゃんから「スクラッチ一等だよ」って言われるくらいの、衝撃。
うっかり泣きそうになって、慌てて目頭を押さえながら、再び彼に視線を向けた。
夕日ヶ丘 一心(ユウヒガオカ イッシン)君、小学六年生、性別男子、背はわたしより少し高いくらいで、イケメン。一度も同じクラスになったことないし、しゃべったのもたぶんさっきが初めてだけど、超有名人だから知ってる。男女からモテモテの人気者で、スポーツ万能、成績優秀、さわやかなイケメン(二回目)。確か彼の家は弁護士事務所で、ウチのお父さんが建てたって言ってたような気がする。
クラスの女子達も「夕日ヶ丘君はいつも笑顔で素敵」って、目をハートにしながら話してるのを、この地獄耳でこっそり聞いた。そういう恋バナ出来るの、いいなあって羨ましかった。
うん、確かに彼はウワサ通りのいい人みたいだ。悪役令嬢とか呼ばれてるわたしにすら、笑顔を向けてくれるんだから。
「え?あ、どうぞ」
「ありがと!」
ドア前を占領していたことに今さら気付いて、パッと道を開ける。彼はいやな顔一つしないで、お礼を言ってわたしの横を抜けた。
「一心、同クラやったな!」
「おう、やったな!」
「夕日ヶ丘君がいたら、一年間楽しくなりそうだね」
「マジ?うれしいこと言ってくれるね!」
まるでアリが砂糖を発見したしたみたい……じゃなくて、主婦が特売の玉子に食いつくみたい……でもなくて。ああ、動揺していい例えが浮かばない。とにかく彼の周りにあっという間に人が集まって、ワイワイと楽しそうにしゃべってる。今日が、六年華組の初日。もちろん、今までの五年間で同じクラスになった人達もいるだろうけど、それにしてもすご過ぎる。
しかも!私を見ても変な顔をしなかったし、怖がってもなかった。おはようとかありがとうとか、ポジティブな言葉までかけてくれた。ただの挨拶?いや違う!わたしにとってはもう、宝くじ売り場の窓口にいるおばちゃんから「スクラッチ一等だよ」って言われるくらいの、衝撃。
うっかり泣きそうになって、慌てて目頭を押さえながら、再び彼に視線を向けた。
夕日ヶ丘 一心(ユウヒガオカ イッシン)君、小学六年生、性別男子、背はわたしより少し高いくらいで、イケメン。一度も同じクラスになったことないし、しゃべったのもたぶんさっきが初めてだけど、超有名人だから知ってる。男女からモテモテの人気者で、スポーツ万能、成績優秀、さわやかなイケメン(二回目)。確か彼の家は弁護士事務所で、ウチのお父さんが建てたって言ってたような気がする。
クラスの女子達も「夕日ヶ丘君はいつも笑顔で素敵」って、目をハートにしながら話してるのを、この地獄耳でこっそり聞いた。そういう恋バナ出来るの、いいなあって羨ましかった。
うん、確かに彼はウワサ通りのいい人みたいだ。悪役令嬢とか呼ばれてるわたしにすら、笑顔を向けてくれるんだから。
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