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episode20
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美咲は漆原に付いて駐車場へと降りた。
こんな普通の駐車場にあのスポーツカーが停まっているのはなんともアンバランスだが、停まっていたのはスポーツカーではなくセダンだった。
それがどうという訳では無かったけれど、美咲はなんとなく感嘆のため息をもらした。
「今日は普通の車ですね」
「意味もなくあんなの乗り回すか」
「アンドロイド運ぶようにあんなの作るのもどうかしてると思いますけどね」
「……さっさと乗れ」
「痛っ! 押さないで下さいよ」
漆原に雑な手つきで押し込まれ、一時間程走り二人が到着したのは――
「いらっしゃい! 来てくれて嬉しいわ!」
「どうも。A-RGRYの調子は如何ですか、藤堂さん」
漆原と美咲が訪れたのはA-RGRYを届けた藤堂小夜子邸だった。老齢の女性は弾けんばかりの笑顔で二人を迎え入れてくれる。
相変わらず豪邸には人の気配が無い。鳥型ロボットが飛んでいるけれど、直線的なパーツで作られた最新型は愛玩用としては不人気だった。
愛玩用、特に動物型に求められるのはいかに生身に近いかで、技術の結晶ではないからだ。
だが単独で飛行可能なその技術は開発者の間では高く評価され、複数の企業が開発に着手した。
美作でも商品化が進められたが売り上げは伸びず、代わりにその後すぐにリアルな鳥型が完成しこの機種はは生産中止となった。
需要があるのは開発者の一部くらいだろう。
「珍しい機種をお持ちですね。もっと生き物らしいのがありますよ」
「そうね。でも私はこの子が好きなのよ。ずっと一緒だから」
「そういえばアンドロイド開発に携わってらしたんですよね」
「ええ。これでも開発にはそれなりに詳しいのよ」
「ああ、そうか。アンドロイドの心理は開発技術に左右されると定義されていましたっけ。あなたはボディ制作もなさるんですか、久世裕子博士」
老齢の女性はぴくりと身体を震えさせて漆原を振り返った。
美咲もちらりと漆原を見上げると、にやりと怪しい笑みを浮かべている。
「……何の事かしら」
「あなたは藤堂小夜子じゃない。久世裕子だ」
老齢の女性ははいともいいえとも言わなかった。ただきゅうっときつく唇を噛んだ。
だが美咲と漆原はこれを確信していた。その理由は、漆原が入手したいくつかの画像と動画だった。
論文の報告をし漆原の車に乗り込むと、移動しながら出いいから見ろとノートパソコンをぽいと手渡された。
そこにはいくつかの画像と動画が表示されている。くるくるとあちこちの景色を映しているて、画面下にはAR-139-3-6293-0という文字が表示されている。
「この英数字、これあの子の型番?」
「そう。あいつの視覚データだ。アンドロイドが見ている景色。てことは隣にいるのが持ち主って事になる」
「そりゃまあそうですね」
映る景色の街並みは少し古い。
服装はそこまで変わらないが、美咲が気になったのは表示されている年月だった。
「五年前ですね」
「ああ。んで、ここ。この人が持ち主」
アンドロイドがきょろりと横を見たようで、景色が右にスライドした。
そして映った持ち主を見ると、確かに美咲には見覚えがあった。
「藤堂さんですね。持ち主ですからそりゃ映ります」
「そう。けどこの人は藤堂小夜子じゃないんだ」
「え? でも捺印してもらいましたよ。表札にも藤堂って」
「お前に俺の印鑑貸してやろうか? 結婚しなくても漆原姓名乗れるぞ」
「……だからってこの人が偽物とは限らないですよ」
「まあな。つーか重要なのはそこじゃないんだ」
漆原はまた違うフォルダを開いた。
その中にも静止画や動画データが納められている。
「同じアンドロイドの視覚データだ。ここから二年刻みで四十年前までの持ち主の顔を並べた」
カチカチとクリックを続けると、三面使っているパソコンモニターにずらりと画像が並んだ。
その全てにAR-139-3-6293-0と表示が印字されている。
動画に映っている日付は確かに二年刻みで、映っている女性も徐々に若返っていく。
美咲はじいっとそれを目で追ってついに四十年前のデータに辿り着くと、しばらくじいっと見つめた。
そこには四十年前の藤堂小夜子――あの豪邸に住む女性が映っている。
「……え?」
「それが彼女の若かりし頃だ。見覚えあるだろ」
美咲は慌てて鞄を漁り一枚の写真を取り出した。写っているのは幼い父とその家族だ。
そして写真を四十年前の藤堂小夜子――壊れたアンドロイドを届けた女性の横に並べたらその顔立ちは完全に一致した。
「お祖母ちゃん……!?」
漆原は美咲が拾った壊れたアンドロイドの視覚データが表示されているノートパソコンを藤堂小夜子を語った女性に見せた。
これを見せればきっと驚くだろうと思っていたが、思いの外驚いていない様子だった。何も言わず、映る動画を愛おしそうに見つめていた。
「あなたがいるなら遅かれ速かれこうなるだろうと思ってたわ、漆原朔也さん」
「では久世裕子博士という事でお間違いないですね」
「……メディアでは都合上久世にしていますが、私はもう藤堂裕子です」
美咲の唇は震えていた。
そして、老齢の女性はそれを宥めるように頬を撫でた。
「美咲ちゃん、お父さんそっくりねえ。裕太は元気にしてるかしら」
「お祖母ちゃん! 本当に、本当にお祖母ちゃんなの!?」
「……お祖父ちゃんから私のことは何て聞いてるのかしら」
「死んだ、って……」
「そうでしょうね。あの人にとって私は恥そのものでしょうから」
美咲は祖母の手を握ろうと手を伸ばした。
けれど祖母は逃げるように立ち上がり、部屋の隅に追いやられていた戸棚の鍵を開けて数冊の雑誌や新聞を取り出し美咲の前に並べた。
そこには既に漆原から見せてもらった祖父の愚行を書き連ねられていた。
「そりゃあ酷いものだったわ。仕事は知らないうちに退職してるし、テレビや講演の予定も全てキャンセルされてたの。それでも最初はまだ耐えてたのよ。愛して結婚した人だもの。でもこの報道が出て……」
手にしたのは『久世大河議員に愛人五人! 妻に隠れて女遊びの日々』という記事だった。
そこには他所で子供を作っただの久世裕子の子供は愛人の子供だのという、漆原が見せた以上に下世話な内容ばかりが並んでいた。美咲は思わず息を飲み、祖母は固まる美咲の視界からそれらの記事を隠した。
呆然とする美咲の頭をぽんと軽く叩き、漆原はノートパソコンを閉じた。
「あのアンドロイドは久世の家から連れて出たんですか」
「そうです。あとは離婚届けと一緒に全て置いて来ました」
裕子は凛と微笑んだ。後悔や心残りなど何も無いとでも言うかのように、ただ美しく微笑んだ。
しかしそんな表情をするとは想像していなかった美咲は思わず祖母にしがみつく。
「一緒に帰ろう! お祖父ちゃんの所じゃなくて私のマンション! お父さんとお母さんと四人で暮らそうよ!」
「いいえ、いいえ駄目よ。それは駄目なの」
「どうして!? だって家族じゃない!」
「……私の家族はもうアンドロイドだけよ」
そして祖母は、ごめんなさいね、と美咲を優しく抱きしめた。
「美咲ちゃんに会えて嬉しかったわ」
「お祖母ちゃん……」
美咲は名乗れば一緒に帰れるだろうと思っていた。
祖父を憎らしく思う自分達となら一緒に暮らしてくれるだろうと疑っていなかった。
美咲はしばらくごねたけれど祖母はこれっぽっちも揺れる事はなく、そして漆原を見て微笑んだ。
「美咲ちゃんをよろしくお願いしますね」
「……はい」
美咲と漆原はそれ以上何もできなかった。
こんな普通の駐車場にあのスポーツカーが停まっているのはなんともアンバランスだが、停まっていたのはスポーツカーではなくセダンだった。
それがどうという訳では無かったけれど、美咲はなんとなく感嘆のため息をもらした。
「今日は普通の車ですね」
「意味もなくあんなの乗り回すか」
「アンドロイド運ぶようにあんなの作るのもどうかしてると思いますけどね」
「……さっさと乗れ」
「痛っ! 押さないで下さいよ」
漆原に雑な手つきで押し込まれ、一時間程走り二人が到着したのは――
「いらっしゃい! 来てくれて嬉しいわ!」
「どうも。A-RGRYの調子は如何ですか、藤堂さん」
漆原と美咲が訪れたのはA-RGRYを届けた藤堂小夜子邸だった。老齢の女性は弾けんばかりの笑顔で二人を迎え入れてくれる。
相変わらず豪邸には人の気配が無い。鳥型ロボットが飛んでいるけれど、直線的なパーツで作られた最新型は愛玩用としては不人気だった。
愛玩用、特に動物型に求められるのはいかに生身に近いかで、技術の結晶ではないからだ。
だが単独で飛行可能なその技術は開発者の間では高く評価され、複数の企業が開発に着手した。
美作でも商品化が進められたが売り上げは伸びず、代わりにその後すぐにリアルな鳥型が完成しこの機種はは生産中止となった。
需要があるのは開発者の一部くらいだろう。
「珍しい機種をお持ちですね。もっと生き物らしいのがありますよ」
「そうね。でも私はこの子が好きなのよ。ずっと一緒だから」
「そういえばアンドロイド開発に携わってらしたんですよね」
「ええ。これでも開発にはそれなりに詳しいのよ」
「ああ、そうか。アンドロイドの心理は開発技術に左右されると定義されていましたっけ。あなたはボディ制作もなさるんですか、久世裕子博士」
老齢の女性はぴくりと身体を震えさせて漆原を振り返った。
美咲もちらりと漆原を見上げると、にやりと怪しい笑みを浮かべている。
「……何の事かしら」
「あなたは藤堂小夜子じゃない。久世裕子だ」
老齢の女性ははいともいいえとも言わなかった。ただきゅうっときつく唇を噛んだ。
だが美咲と漆原はこれを確信していた。その理由は、漆原が入手したいくつかの画像と動画だった。
論文の報告をし漆原の車に乗り込むと、移動しながら出いいから見ろとノートパソコンをぽいと手渡された。
そこにはいくつかの画像と動画が表示されている。くるくるとあちこちの景色を映しているて、画面下にはAR-139-3-6293-0という文字が表示されている。
「この英数字、これあの子の型番?」
「そう。あいつの視覚データだ。アンドロイドが見ている景色。てことは隣にいるのが持ち主って事になる」
「そりゃまあそうですね」
映る景色の街並みは少し古い。
服装はそこまで変わらないが、美咲が気になったのは表示されている年月だった。
「五年前ですね」
「ああ。んで、ここ。この人が持ち主」
アンドロイドがきょろりと横を見たようで、景色が右にスライドした。
そして映った持ち主を見ると、確かに美咲には見覚えがあった。
「藤堂さんですね。持ち主ですからそりゃ映ります」
「そう。けどこの人は藤堂小夜子じゃないんだ」
「え? でも捺印してもらいましたよ。表札にも藤堂って」
「お前に俺の印鑑貸してやろうか? 結婚しなくても漆原姓名乗れるぞ」
「……だからってこの人が偽物とは限らないですよ」
「まあな。つーか重要なのはそこじゃないんだ」
漆原はまた違うフォルダを開いた。
その中にも静止画や動画データが納められている。
「同じアンドロイドの視覚データだ。ここから二年刻みで四十年前までの持ち主の顔を並べた」
カチカチとクリックを続けると、三面使っているパソコンモニターにずらりと画像が並んだ。
その全てにAR-139-3-6293-0と表示が印字されている。
動画に映っている日付は確かに二年刻みで、映っている女性も徐々に若返っていく。
美咲はじいっとそれを目で追ってついに四十年前のデータに辿り着くと、しばらくじいっと見つめた。
そこには四十年前の藤堂小夜子――あの豪邸に住む女性が映っている。
「……え?」
「それが彼女の若かりし頃だ。見覚えあるだろ」
美咲は慌てて鞄を漁り一枚の写真を取り出した。写っているのは幼い父とその家族だ。
そして写真を四十年前の藤堂小夜子――壊れたアンドロイドを届けた女性の横に並べたらその顔立ちは完全に一致した。
「お祖母ちゃん……!?」
漆原は美咲が拾った壊れたアンドロイドの視覚データが表示されているノートパソコンを藤堂小夜子を語った女性に見せた。
これを見せればきっと驚くだろうと思っていたが、思いの外驚いていない様子だった。何も言わず、映る動画を愛おしそうに見つめていた。
「あなたがいるなら遅かれ速かれこうなるだろうと思ってたわ、漆原朔也さん」
「では久世裕子博士という事でお間違いないですね」
「……メディアでは都合上久世にしていますが、私はもう藤堂裕子です」
美咲の唇は震えていた。
そして、老齢の女性はそれを宥めるように頬を撫でた。
「美咲ちゃん、お父さんそっくりねえ。裕太は元気にしてるかしら」
「お祖母ちゃん! 本当に、本当にお祖母ちゃんなの!?」
「……お祖父ちゃんから私のことは何て聞いてるのかしら」
「死んだ、って……」
「そうでしょうね。あの人にとって私は恥そのものでしょうから」
美咲は祖母の手を握ろうと手を伸ばした。
けれど祖母は逃げるように立ち上がり、部屋の隅に追いやられていた戸棚の鍵を開けて数冊の雑誌や新聞を取り出し美咲の前に並べた。
そこには既に漆原から見せてもらった祖父の愚行を書き連ねられていた。
「そりゃあ酷いものだったわ。仕事は知らないうちに退職してるし、テレビや講演の予定も全てキャンセルされてたの。それでも最初はまだ耐えてたのよ。愛して結婚した人だもの。でもこの報道が出て……」
手にしたのは『久世大河議員に愛人五人! 妻に隠れて女遊びの日々』という記事だった。
そこには他所で子供を作っただの久世裕子の子供は愛人の子供だのという、漆原が見せた以上に下世話な内容ばかりが並んでいた。美咲は思わず息を飲み、祖母は固まる美咲の視界からそれらの記事を隠した。
呆然とする美咲の頭をぽんと軽く叩き、漆原はノートパソコンを閉じた。
「あのアンドロイドは久世の家から連れて出たんですか」
「そうです。あとは離婚届けと一緒に全て置いて来ました」
裕子は凛と微笑んだ。後悔や心残りなど何も無いとでも言うかのように、ただ美しく微笑んだ。
しかしそんな表情をするとは想像していなかった美咲は思わず祖母にしがみつく。
「一緒に帰ろう! お祖父ちゃんの所じゃなくて私のマンション! お父さんとお母さんと四人で暮らそうよ!」
「いいえ、いいえ駄目よ。それは駄目なの」
「どうして!? だって家族じゃない!」
「……私の家族はもうアンドロイドだけよ」
そして祖母は、ごめんなさいね、と美咲を優しく抱きしめた。
「美咲ちゃんに会えて嬉しかったわ」
「お祖母ちゃん……」
美咲は名乗れば一緒に帰れるだろうと思っていた。
祖父を憎らしく思う自分達となら一緒に暮らしてくれるだろうと疑っていなかった。
美咲はしばらくごねたけれど祖母はこれっぽっちも揺れる事はなく、そして漆原を見て微笑んだ。
「美咲ちゃんをよろしくお願いしますね」
「……はい」
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