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第22章 死守せよ、ムィトゥーラウ―オチャルフ絶対防衛線編
第6話 遠く先の勝利を誓う
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・・6・・
1の月28の日
午後4時過ぎ
ムィトゥーラウより西郊外ネイツォク
人類諸国統合軍前線総司令部
ココノエ陛下立案による作戦が成功してから一週間と少しが経過した。
あの日と翌日だけは中央のブロックのみ一時的に押し返したけれどそう長くは持たず、翌々日からは粛々と後退を続けていく僕達統合軍。
今日、二十八の日時点でついに帝国軍はムィトゥーラウまで約二〇キーラまで迫っていた。
これは事前の計画で統合軍はムィトゥーラウの外縁部道路がおよそ約二〇キーラにある点から設定されたものだ。
ついに作戦は第二段階までを終了。明日からは第三段階、決戦を迎えることになる。
僕とリイナ、エイジスは明日からの戦いに備えた最終確認を含めた作戦会議――状況が許し可能であれば師団長クラスも参加している大きな会議――の場にいた。
「――以上のように帝国軍は既にムィトゥーラウ外縁部まで迫っており、このままいけば数日で敵砲部隊がムィトゥーラウ中心市街地を射程内におさめることになります」
「作戦参謀長、報告ご苦労。続けて中心市街地内における作戦の進捗を伝えてくれ」
作戦参謀長は一通り説明を終えた後、マーチス侯爵からこの計画で重要な部分の進行状況を聞かれ、呼吸を整えるために一度息を吐き、再び話し始めた。
「『ムィトゥーラウの棺桶作戦』については、敵の射程に中心市街地がおさまる前までに九割が完了致しました。偽装も施してあります。今回用いるのは新しいタイプの魔石爆弾ですので元々誤爆を防ぐ術式は組み込まれていますが、念の為に威力が減衰しない程度に深く埋め込んであります。建造物に対しての埋設も当該の建造物が上棟部が破壊されても効果があるようにしてあります」
「大変結構。続けて作戦決行にあたり起爆を担当するエイジスの召喚主、アカツキ。起爆の流れを説明せよ」
「はっ。本作戦にあたり、起爆する範囲が中心市街地の広範ということもありますので、エイジスによる集中管理を行います。彼女には起爆の一部を担当。他ブロックについてはエイジス管制のもとでそれぞれ起爆を担当して貰います。よって各師団の内、起爆担当の部隊及び起爆担当部隊の護衛部隊については準備完了退避直前まで苦しい展開が続くかもしれませんが、可能な限りの援護を行います。具体的にはツォルク川西岸での砲兵隊及びロケット砲部隊の後方支援砲撃になります。また、各航空部隊もバックアップを行います」
僕の説明に該当する師団長は静かに頷く。
マーチス侯爵は僕の説明が終わると口を開いた。
「アカツキ中将の話にあるように、この作戦においてムィトゥーラウ中心市街地の起爆は最も重要な段階となる。各師団長は、十全な援護を出来るようこちらでも手配をするから各部隊にも伝えてくれ」
『はっ!』
「うむ。さて、作戦第五段階の説明は以上だが、その前に第五段階に至るまでに必要な第三及び第四段階が必要となり、これがいよいよ明日からとなる。作戦第三段階については、俺も最前線に出て独自魔法を行使する。これまで取っておいた切り札だ」
マーチス侯爵が前に出るのは元々既定路線だったけれど、各指揮官クラスの士気が目に見えて上がるのが見てとれた。総指揮官の出陣だからね。
恐らく帝国軍はマーチス侯爵の独自魔法を受けたとしても撤退することは無いと僕は予想している。
いくらマーチス侯爵の独自魔法が強力だとしても影響を与えられるのはムィトゥーラウ周辺の戦闘のみだからだ。
でも、それだけじゃない。
「だが、この切り札も完璧な成功になる確率が低くなるかもしれない事態が起きた。アカツキ中将」
「はっ。はい。皆様の中には既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨日エイジスの探知と航空偵察により帝国軍第八軍が全軍前進を開始。向かっているのはこのムィトゥーラウ方面であることが判明致しました。なお、この第八軍ですが捕虜からの聴取の結果総指揮官がリシュカ・フィブラ皇帝特別相談役とも判明しております」
リシュカ・フィブラという人名が出ると、統合軍の面々は予想していたとはいえ険しい顔つきに変わり大きなため息がそこかしこで聞こえる。マーチス侯爵も顔をしかめているくらいだ。
第八軍の総指揮官リシュカ・フィブラは今や統合軍の間では戦略的指揮から実戦に至るまで帝国軍で最も警戒すべき人物とされている。
その彼女が遂に前線に姿を現すんだ。作戦がひっくり返されるかもしれないと思うのは当然の事で、もちろん僕もその一人だった。
彼女が前線にいるだけで不確定事項が一気に増すからね。
とはいえ、作戦は変更しない。あの人はきっと、僕が市街戦で長期化に持ち込むと読んでいると考えているからだ。
僕はそのまま、発言を続ける。
「リシュカ・フィブラは脅威です。しかし、我々とてこれまで培った経験があります。勇敢な兵士達がいます。あらゆる戦略面・戦術面において我々が一日の長があり、妖魔帝国は一歩遅れている。それが証拠に、稚拙な兵站管理で我々は本作戦の準備が出来ました。今は苦しい展開が続いていますが、ムィトゥーラウを棺桶にし、もしそれでも帝国軍が諦めないというのならばオチャルフで逆襲をしてやりましょう。最後に勝つのは、我々なのですから」
つい言葉に熱がこもってしまったけれど、どうやら会議室にいる面々には伝わっているようだった。そこかしこから同意の声が上がる。
「諸君」
すると、マーチス侯爵が一言。場は水を打ったように静まり返る。
「諸君。我々はこの一ヶ月半以上耐え忍んできた。十二の月より帝国軍の大反攻作戦に為す術なく撤退を強いられ、さらにはオレを含め連合王国軍人達の守るべき国土、それも陛下のおられる王都アルネセイラは卑劣な大型特殊魔法爆弾で焼却された」
連合王国の惨劇についてマーチス侯爵が触れると母国人たる連合王国軍人達は唇を噛んだりして悔しさを滲ませる。
「しかし、それでも我々は挫けなかった。多くの将兵が血を流し、戦友は彼方の地へ旅立ち二度と戻らないとしても、諦めず戦ってきた。何故か。アカツキ中将が言うように最後に勝つのは我々だからである。ムィトゥーラウを棺桶にし、オチャルフで決戦を繰り広げたとしても、最後に凱旋するのは我々だからである」
この場にいる全てが頷いた。中には疲弊が顔に現れているものもいたが、瞳に宿る炎は決して燃え尽きておらず、今も燃焼を続けていた。
指揮官達は勿論のこと、この場にいない今も前線で戦う兵士達も誰一人として、諦めてなんていなかった。
「何故我々は勝たねばならないのか? 全ては将来の未来ある世代達に平和で豊かな暮らしを過ごしてもらいたいからこそである。帝国に怯えず、生きてほしいからである。我々は勝たねばならないのだ。勝利の道が険しかろうとも、勝たねばならないのだ。その為には帝国軍を打ち破らねばならない。だが強大な帝国の特別相談役リシュカ・フィブラがきっと立ち塞がるだろう。だが、それがどうしたというのだ!」
マーチス侯爵はここで声を大きくさせる。
彼は一度呼吸を置くと、さらに言葉続けた。
「確かに奴は強大な敵であろう。それは情報参謀部が収集したあらゆるデータからも伺い知れる事実だ。奴一人で戦場をひっくり返して来るやもしれん。しかし、それはあくまで『個』の能力に限った事である。対して我々はどうだろうか? 我々は戦術的視点こそ召喚武器の威力に頼るものの、今や戦略的視点では『個』の力による依存から脱却し、戦争の頭脳たる参謀本部を含め現場に至るまで洗練を重ねてきた。だからこそ! その我々が、たかだか一個人を恐れ戦略、戦術を、戦争を躊躇する理由なぞあるだろうか! 答えは否である!」
あちこちから指揮官達の声が聞こえる。
そうだ! そうだ! その通りだ!
否、否だ!
リシュカ・フィブラなど恐るるに足らず!
勝利は我々にこそあり!
妖魔帝国軍に屈しはしない!
最後まで、勝利のその時まで戦い続けるぞ!
頼もしい、宣言だった。
マーチス侯爵は周りを見渡し、頷く。
「ここに集いし者達よ。明日よりまた長い戦いが続くだろう。しかし、全ては未来の平和を掴む為の戦いである。勝利をこの手に取る為の戦いである。故に、この言葉を兵士達に至るまで胸に抱き、戦場に身を投じよ。アカツキ中将!」
「はっ! この場にいる全ての指揮官だけではありません。今も命懸けで戦う兵士達にも伝えてください」
ゆっくりと、息を吐く。
呼吸を整えて高らかに掲げたのは、僕にとって馴染みの深いあのスローガンを組み込んだもの。
「決して諦めず、決して命は捨てず、なれども戦友が危機に有れば命を懸けて見捨てるな! 最後に勝利するは我々人類諸国統合軍なのだから!」
『決して諦めず、決して命は捨てず、なれども戦友が危機にあれば命を懸けて見捨てるな! 最後に勝利するは我々人類諸国統合軍なのだから!』
会議室の士気は最高潮に達した。
戦略面でも有利とはいえないこの局面では精神的な支えは必要だ。そこでマーチス侯爵にこのスローガンを提案したんだ。
どうやらこの提案、大正解だったようだ。真っ先に賛同してくれたリイナの方を向くと、彼女は微笑んでいた。僕も微笑み返す。
「諸君、最終確認の軍議は以上である! 明日はオレも出る!! 戦場で会おう!! 解散ッッ!!」
『応ッッ!!』
1の月28の日
午後4時過ぎ
ムィトゥーラウより西郊外ネイツォク
人類諸国統合軍前線総司令部
ココノエ陛下立案による作戦が成功してから一週間と少しが経過した。
あの日と翌日だけは中央のブロックのみ一時的に押し返したけれどそう長くは持たず、翌々日からは粛々と後退を続けていく僕達統合軍。
今日、二十八の日時点でついに帝国軍はムィトゥーラウまで約二〇キーラまで迫っていた。
これは事前の計画で統合軍はムィトゥーラウの外縁部道路がおよそ約二〇キーラにある点から設定されたものだ。
ついに作戦は第二段階までを終了。明日からは第三段階、決戦を迎えることになる。
僕とリイナ、エイジスは明日からの戦いに備えた最終確認を含めた作戦会議――状況が許し可能であれば師団長クラスも参加している大きな会議――の場にいた。
「――以上のように帝国軍は既にムィトゥーラウ外縁部まで迫っており、このままいけば数日で敵砲部隊がムィトゥーラウ中心市街地を射程内におさめることになります」
「作戦参謀長、報告ご苦労。続けて中心市街地内における作戦の進捗を伝えてくれ」
作戦参謀長は一通り説明を終えた後、マーチス侯爵からこの計画で重要な部分の進行状況を聞かれ、呼吸を整えるために一度息を吐き、再び話し始めた。
「『ムィトゥーラウの棺桶作戦』については、敵の射程に中心市街地がおさまる前までに九割が完了致しました。偽装も施してあります。今回用いるのは新しいタイプの魔石爆弾ですので元々誤爆を防ぐ術式は組み込まれていますが、念の為に威力が減衰しない程度に深く埋め込んであります。建造物に対しての埋設も当該の建造物が上棟部が破壊されても効果があるようにしてあります」
「大変結構。続けて作戦決行にあたり起爆を担当するエイジスの召喚主、アカツキ。起爆の流れを説明せよ」
「はっ。本作戦にあたり、起爆する範囲が中心市街地の広範ということもありますので、エイジスによる集中管理を行います。彼女には起爆の一部を担当。他ブロックについてはエイジス管制のもとでそれぞれ起爆を担当して貰います。よって各師団の内、起爆担当の部隊及び起爆担当部隊の護衛部隊については準備完了退避直前まで苦しい展開が続くかもしれませんが、可能な限りの援護を行います。具体的にはツォルク川西岸での砲兵隊及びロケット砲部隊の後方支援砲撃になります。また、各航空部隊もバックアップを行います」
僕の説明に該当する師団長は静かに頷く。
マーチス侯爵は僕の説明が終わると口を開いた。
「アカツキ中将の話にあるように、この作戦においてムィトゥーラウ中心市街地の起爆は最も重要な段階となる。各師団長は、十全な援護を出来るようこちらでも手配をするから各部隊にも伝えてくれ」
『はっ!』
「うむ。さて、作戦第五段階の説明は以上だが、その前に第五段階に至るまでに必要な第三及び第四段階が必要となり、これがいよいよ明日からとなる。作戦第三段階については、俺も最前線に出て独自魔法を行使する。これまで取っておいた切り札だ」
マーチス侯爵が前に出るのは元々既定路線だったけれど、各指揮官クラスの士気が目に見えて上がるのが見てとれた。総指揮官の出陣だからね。
恐らく帝国軍はマーチス侯爵の独自魔法を受けたとしても撤退することは無いと僕は予想している。
いくらマーチス侯爵の独自魔法が強力だとしても影響を与えられるのはムィトゥーラウ周辺の戦闘のみだからだ。
でも、それだけじゃない。
「だが、この切り札も完璧な成功になる確率が低くなるかもしれない事態が起きた。アカツキ中将」
「はっ。はい。皆様の中には既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨日エイジスの探知と航空偵察により帝国軍第八軍が全軍前進を開始。向かっているのはこのムィトゥーラウ方面であることが判明致しました。なお、この第八軍ですが捕虜からの聴取の結果総指揮官がリシュカ・フィブラ皇帝特別相談役とも判明しております」
リシュカ・フィブラという人名が出ると、統合軍の面々は予想していたとはいえ険しい顔つきに変わり大きなため息がそこかしこで聞こえる。マーチス侯爵も顔をしかめているくらいだ。
第八軍の総指揮官リシュカ・フィブラは今や統合軍の間では戦略的指揮から実戦に至るまで帝国軍で最も警戒すべき人物とされている。
その彼女が遂に前線に姿を現すんだ。作戦がひっくり返されるかもしれないと思うのは当然の事で、もちろん僕もその一人だった。
彼女が前線にいるだけで不確定事項が一気に増すからね。
とはいえ、作戦は変更しない。あの人はきっと、僕が市街戦で長期化に持ち込むと読んでいると考えているからだ。
僕はそのまま、発言を続ける。
「リシュカ・フィブラは脅威です。しかし、我々とてこれまで培った経験があります。勇敢な兵士達がいます。あらゆる戦略面・戦術面において我々が一日の長があり、妖魔帝国は一歩遅れている。それが証拠に、稚拙な兵站管理で我々は本作戦の準備が出来ました。今は苦しい展開が続いていますが、ムィトゥーラウを棺桶にし、もしそれでも帝国軍が諦めないというのならばオチャルフで逆襲をしてやりましょう。最後に勝つのは、我々なのですから」
つい言葉に熱がこもってしまったけれど、どうやら会議室にいる面々には伝わっているようだった。そこかしこから同意の声が上がる。
「諸君」
すると、マーチス侯爵が一言。場は水を打ったように静まり返る。
「諸君。我々はこの一ヶ月半以上耐え忍んできた。十二の月より帝国軍の大反攻作戦に為す術なく撤退を強いられ、さらにはオレを含め連合王国軍人達の守るべき国土、それも陛下のおられる王都アルネセイラは卑劣な大型特殊魔法爆弾で焼却された」
連合王国の惨劇についてマーチス侯爵が触れると母国人たる連合王国軍人達は唇を噛んだりして悔しさを滲ませる。
「しかし、それでも我々は挫けなかった。多くの将兵が血を流し、戦友は彼方の地へ旅立ち二度と戻らないとしても、諦めず戦ってきた。何故か。アカツキ中将が言うように最後に勝つのは我々だからである。ムィトゥーラウを棺桶にし、オチャルフで決戦を繰り広げたとしても、最後に凱旋するのは我々だからである」
この場にいる全てが頷いた。中には疲弊が顔に現れているものもいたが、瞳に宿る炎は決して燃え尽きておらず、今も燃焼を続けていた。
指揮官達は勿論のこと、この場にいない今も前線で戦う兵士達も誰一人として、諦めてなんていなかった。
「何故我々は勝たねばならないのか? 全ては将来の未来ある世代達に平和で豊かな暮らしを過ごしてもらいたいからこそである。帝国に怯えず、生きてほしいからである。我々は勝たねばならないのだ。勝利の道が険しかろうとも、勝たねばならないのだ。その為には帝国軍を打ち破らねばならない。だが強大な帝国の特別相談役リシュカ・フィブラがきっと立ち塞がるだろう。だが、それがどうしたというのだ!」
マーチス侯爵はここで声を大きくさせる。
彼は一度呼吸を置くと、さらに言葉続けた。
「確かに奴は強大な敵であろう。それは情報参謀部が収集したあらゆるデータからも伺い知れる事実だ。奴一人で戦場をひっくり返して来るやもしれん。しかし、それはあくまで『個』の能力に限った事である。対して我々はどうだろうか? 我々は戦術的視点こそ召喚武器の威力に頼るものの、今や戦略的視点では『個』の力による依存から脱却し、戦争の頭脳たる参謀本部を含め現場に至るまで洗練を重ねてきた。だからこそ! その我々が、たかだか一個人を恐れ戦略、戦術を、戦争を躊躇する理由なぞあるだろうか! 答えは否である!」
あちこちから指揮官達の声が聞こえる。
そうだ! そうだ! その通りだ!
否、否だ!
リシュカ・フィブラなど恐るるに足らず!
勝利は我々にこそあり!
妖魔帝国軍に屈しはしない!
最後まで、勝利のその時まで戦い続けるぞ!
頼もしい、宣言だった。
マーチス侯爵は周りを見渡し、頷く。
「ここに集いし者達よ。明日よりまた長い戦いが続くだろう。しかし、全ては未来の平和を掴む為の戦いである。勝利をこの手に取る為の戦いである。故に、この言葉を兵士達に至るまで胸に抱き、戦場に身を投じよ。アカツキ中将!」
「はっ! この場にいる全ての指揮官だけではありません。今も命懸けで戦う兵士達にも伝えてください」
ゆっくりと、息を吐く。
呼吸を整えて高らかに掲げたのは、僕にとって馴染みの深いあのスローガンを組み込んだもの。
「決して諦めず、決して命は捨てず、なれども戦友が危機に有れば命を懸けて見捨てるな! 最後に勝利するは我々人類諸国統合軍なのだから!」
『決して諦めず、決して命は捨てず、なれども戦友が危機にあれば命を懸けて見捨てるな! 最後に勝利するは我々人類諸国統合軍なのだから!』
会議室の士気は最高潮に達した。
戦略面でも有利とはいえないこの局面では精神的な支えは必要だ。そこでマーチス侯爵にこのスローガンを提案したんだ。
どうやらこの提案、大正解だったようだ。真っ先に賛同してくれたリイナの方を向くと、彼女は微笑んでいた。僕も微笑み返す。
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