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第5章 新召喚武器召喚編
第7話 四極将軍達との初対面
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・・7・・
『四極将軍』
各国にはSSランク持ちが何人か存在しているけれど、連合王国の場合はこう呼ばれている。四極将軍の名称は六十年前から使われており、由来はSSランク召喚武器を所有しているのが四人だからというシンプルなもの。
その四極将軍の内、マーチス侯爵を除く三人が僕の目の前にいた。
「五人目のSSランク召喚武器所有者を連れてきたぞ。オレの娘の婿で陸軍准将。魔法能力者ランクAのアカツキ・ノースロードだ」
「皆さんに直接顔を合わせるのは初めてかもしれません。初めまして、アカツキ・ノースロードです。そして、こちらが私の召喚武器、『エイジス』です」
「初めまして、SSランク召喚武器所有者の方々。ワタクシは『完全自律学習型所有者支援自動人形・エイジス』です。以後、お見知りおきを」
僕の自己紹介の後に、エイジスがゴシックドレスの両裾を指で摘んで華麗に挨拶する。またどこかで新しく学習でもしてきたのだろうか。
「……新しい所有者がかのアカツキだとは知っていた……。が、これは驚愕に値する……」
「すごいすごーい! 召喚武器なのにお人形さんなんだ! しかもすっごく可愛いじゃない!」
「人の形なんてした召喚武器は歴史上初だがよ、確かにこいつぁすげえな。まんま人間を小さくしたようなもんじゃねえか」
エイジスの流麗な挨拶の仕方に、適度に引き締まった体の無表情で寡黙な男性、朗らかで明るいエルフの女性、大柄で強面の男性の順にそれぞれ反応を示す。緑髪のエルフの女性はドールショップで好みの人形を見つけたような目の輝きをしていたけれど、男性二人は驚いていた。
「オレも最初はびっくりしたもんだ。能力も然る事ながら、会話も人とほぼ変わらず行える。戦場では頼もしい存在になるだろうな。さて、早速だが三人共、自己紹介を。キースから頼む」
「……承知。我の名はオランド・キース。北部一帯を治めるキース家が当主なり。同時に、連合王国海軍大将である……。マーチス候とは、魔法学校と軍士官学校で同期であった」
最初に自己紹介したのは五十代前半の連合王国ではやや珍しい僕と同じ黒髪で、武人然とした男性、オランド大将閣下だ。
「オランドとは長年の親友だ。最も、ここ暫くは互いの仕事で忙しくてな。中々酒を飲み交わす暇もないが」
「マスター。オランド大将閣下の召喚武器は槍型で名称を『極光』。効果は光属性魔法の威力を五割上昇するもの。ユニークスキルは『 難攻不落の天壁』であり、超高耐久型魔法障壁を常時展開。いわゆる防御・耐久型の召喚武器です。オランド大将閣下は光属性を得意としており、魔法能力者ランクもSですから所有魔力が多いので、まさに難攻不落の城塞とも呼べる存在です」
「……ほう。エイジスとやらは我の事を詳しく知っておるのだな」
「エイジスは自律学習型ですが、顕現当初から知識をかなり所有しているようです。なので、有名なオランド大将閣下の情報も持っているのでしょう」
「……お主もそのエイジスを召喚する前から、有名であるのだがな。改革においての海兵隊への予算配分、感謝する」
オランド大将閣下が管轄しているのは北部キース方面で、北西部と並んで海に面している地域なんだ。だから彼には海軍統括の軍務もあるんだよね。その中でも海兵隊は海軍組織の中の一つで、役割は前世の海兵隊のそれに近い。ただ、これまで戦争が無かった世の中だから艦艇への予算こそそれなりに充実していたとはいえ、上陸作戦において先鋒を担う役目もあるあまり規模が大きくない海兵隊部門なのにお世辞にも資金が回されていたとは言えないんだよね。そもそもこの国の海軍は内海艦隊だし。だから改革の際にD1836導入を旧西部方面軍の時と同時に行えるよう手配したんだ。
「とんでもありません。海兵隊にも最新式D1836は必要だと思いましたので。むしろ陸軍優先の中で海軍にはあまり予算が出せないので申し訳ないくらいで」
「構わぬ。我が国は協商連合と違い、大規模艦隊は持たぬゆえ。その中でも陛下からは最新式艦艇への予算を承り、質の面だけなら協商連合のソレと遜色ない。第一、アカツキ准将は陸軍である。海兵隊について十分な理解があるだけ評判通りであると思うたぞ」
「ありがとうございます。いずれ海軍の活躍が必要になった際にはお願いします」
「承知した」
「オランド候の自己紹介も終わったようだし、次はわたしかな!」
「はい、よろしくお願いします」
「お願いされた! わたしの名前はアレゼル・イザード。耳から分かると思うけれど、エルフなの。アルネシア連合王国エルフ族理事会会長で、連合王国陸軍中将でもあるの」
次に発言したのは、腰まで伸びる緑髪で見た目は三十代初めくらいのエルフの女性、アレゼル中将閣下。理事会会長で中将の割には随分とノリの軽い人だ。
「アレゼル中将は連合王国に住むエルフを統べる者でもある。本人はその手の仕事はあまり好きではないようだがな」
「だって堅苦しいのは嫌いだもの。長生きしてても慣れないものよねー」
「マスター、アレゼル中将閣下の召喚武器についても説明致します。この御方の召喚武器は長杖型で名称は『ロッド・オブ・レアー』です。効果は土属性魔法の威力を七割上昇。ユニークスキルは『土人形王召喚』で、全長十五メーラの巨大なゴーレムを召喚します。このゴーレムは鋼鉄よりも硬く、ゴーレムキング自体が全長三メーラの配下のゴーレムを五十体召喚するゴーレム軍団を組織します。アレゼル中将閣下は召喚型の召喚武器という珍しいタイプの所有者です」
「とっても珍しいタイプのエイジスちゃん、解説どーもー。私は土属性魔法が得意で大地と自然を操って戦うのよー。エルフは風属性と土属性魔法が得意な者が多いかな。だから私も土属性が専門なの」
「エルフ族ですと、研究所の所長には大変お世話になっておりますアレゼル中将閣下」
「あー、そっか。アカツキくんはあの子と結構関わりあるんだっけー。結構変わり者でしょ?」
「ええ、まあ確かに」
「エルフって自然の摂理と魔法と寄り添って生活してるから、ドワーフさん達と違って研究志望の子が少ないのよー。ましてやあの子、魔法科学の方でしょ? でもね、すっごくいい子だからこれからも仲良くしてあげてね?」
「こちらこそ。よろしくお伝えいただければ」
「今度会った時に伝えるわねー」
ん、待てよ?
さっきからこの口振りだとあの所長より先輩ってことだよね?
で、あの所長って確か年齢が……。
「アレゼル中将閣下の年齢はひゃく――」
「わーわーわー!! エイジスちゃん待って!!」
ひゃく、から先のエイジスの発言に慌てて声を被せるアレゼル中将閣下。流石に年齢をバラされるのは嫌なんだろうか。
「お気になさらず、アレゼル中将閣下。女性に年齢を聞くような野暮はしませんので」
「うう、気遣いが逆に辛いよ……。見た目は少年みたいに可愛いのに……」
「私もこれでも今年で二十四ですから」
「そうだったね……」
「エイジス、必要情報以外の開示はしなくていい。気をつけて」
「了解、マイマスター。以後学習します」
「ううう……」
「だっはっはっはっは! 初っ端から面白いやり取りしてくれるじゃねえか! あー、面白かったぜ。んじゃ、最後は俺だな。俺の名前はラスク・ヒューズだ。この格好から分かるだろうが、他の三人と違って軍人じゃあねえ。傭兵組合の組合長をやってんだ」
最後に自己紹介をしたのは、大柄な体格に厳つい顔つきでそのスジの人に間違われそうな、くすんだ短い銀髪の四十代半ばの男性のラスク組合長。約二万人が所属している傭兵組合(通称:ギルド)の長だ。
傭兵組合は、平時の任務が、未だに謎が多い『ダンジョン』と呼ばれる遺跡等において発掘作業随行に召喚石の発見や、こちらも謎が多い召喚武器と同様に古の武器の発見が主なもの。
最近は南方大陸の未開の地へ赴く冒険家や探検家の護衛任務などもしているらしい。戦時の今は軍の仕事の一部を軍に変わって行っている。東部国境周辺の監視巡回任務とかがその代表例だね。
「軍の任務の一部を代行してもらい、感謝しているぞラスク組合長」
「いいってことよ。元々俺らは戦争になりゃ軍の仕事のどれだけかを代わりにやるって昔からの約束があるからな」
「マスター、ラスク組合長も」
「うん、知ってはいるけれど改めて説明お願い」
「了解しました、マスター。ラスク組合長の召喚武器は双剣型で、名称は『炎神双剣』です。効果は火属性魔法威力を八割上昇させるもの。ユニークスキルは二つあり、一つが対個別の『双龍焼却放射』。こちらは二つ首のドラゴンの形をした炎が二つの高速火炎放射を放ちます。もう一つが面制圧型の『豪炎落下』で、上空から大量の炎石を落下させるものです。双剣には炎が纏っており、攻撃特化型の召喚武器と言えるでしょう」
「紹介ありがとよ。攻撃は最大の防御って言うだろ? だからもしもの時は双子の魔人のようなやべえ魔人が現れても俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「ラスク組合長、分かっているとは思うが」
「わーってるよ。俺だって傭兵組合の長だ。それにアカツキ、おめえが俺らのような高位召喚武器所有者に頼らない軍改革を進めてるのも、真の切り札として取っておけるようにするからだろ? あんまり詳しくはねえけど、軍戦略に換えが効かねえ召喚武器所有者に頼りっぱってのも相手が魔力に優れ強い奴もいる妖魔共相手じゃ、戦争が長引きゃ不利になるのもよーく分かってる。だがアカツキ、ウチにいるのは召喚武器所有者含めて血の気の多い戦いたがりが多いが腕は確かな連中だ。未開地に成り果ててるだろう国境の向かい側でも探索慣れしてるあいつらなら役に立つ。参謀本部から通達が来て俺らも同行する事になるがよ、今後も目ぇかけてくれや」
「ご安心を。一般の兵士達に比べてもサバイバル術などに優れている組合の方達は、貴重で不可欠な存在だと私も認識しています。なので軍と同様、傭兵組合の方々にも働いて頂きますし報酬に関してもマーチス大将閣下などが纏めてくださっています」
「ああ。今回は大規模動員な上に国境から東に行く。故に傭兵組合からは三千人の動員を依頼しているが、報奨金に関しても出し渋りをするつもりはないし、一人あたりに相応の金額は出すつもりだ」
「そうこなくっちゃな。マーチス候にはありがてえと思うし、アカツキもやっぱりお前、見立て通り珍しい魔法能力者貴族だと思うぜ?」
「私がですか?」
いまいち発言の意図が掴めなかった僕は首を傾げながらラスク組合長に質問する。
「おうよ。普通、魔法能力者貴族ってのはてめぇと同じ魔法能力者をどうしても贔屓する。ところがお前はそうじゃねえ。非魔法能力者の戦力底上げや、兵站などなんだのととにかく兵士共にとって重要になってくる部分にも手をつけてるだろ? おまけにだ。特に貴族に多いんだけどよ、一部のバカみてえに「傭兵組合は金だけで動く連中」なんて偏見も持たず、正しく俺らの使い方を知ってるだろ?」
「私は軍戦略として当然の事をしているまでです。適切な人員を適切な配置にするのは相手が傭兵組合でも同じですよ?」
「そのあたりめえが長年戦争が無かったから出来ねえのがいるんだよ。頭のイイ参謀本部あたりは流石にねえけど、爵位が上がれば上がるほどその傾向があるわけよ」
「否定はしませんが、その発言は……」
「言われなくてもわーってる。何が言いたいかってえと、報告聞いてるとクソ若い貴族の割には泥くせえ戦争の仕方も熟知してるからお前が参謀長やんなら部下を安心して預けられるってことよ。魔法能力者なのに近接格闘術もやってる変わり者だけど、だがそれも悪くねえと思う」
「はぁ、ありがとうございます……?」
僕とは初対面の割にはやたらと評価を口にするラスク組合長。気に入られてるならそれはそれで有難い話ではあるけれどさ。傭兵組合は改革と無関係であんまり関わりが無かったし。
「ま、今後もどうぞ傭兵組合を御贔屓にってことだアカツキ准将さんよ」
御贔屓って、ああそういうことね。こっちは僕を高く評価してるんだからお前もよろしく頼むぜって売り込みなわけね。存外と抜け目のない人だなあ。
僕はラスク組合長の外見からすると意外な一面に感心していると、僕達を見まわしたマーチス侯爵は口を開く。
「実はだな。互いを知るための自己紹介も終わった所で、アカツキ准将に伝える事がある」
「なんでしょうかマーチス大将閣下?」
「『鉄の暴風作戦』についてだがこの作戦には、海軍の件で忙しいオランドと傭兵組合の方で忙しいラスク組合長は不参加だが、アレゼル中将が参加する」
「なるほど。つまりSSランク持ちを新入りの私も含めて二人投入するというわけですね」
「ああ。些か戦力過剰に思えるかもしれないが今回は侵攻作戦だ。双子の魔人含めて万全を期しておこうと思ってな。それに、参戦はアレゼル中将の希望でもある」
「希望……?」
SSランク持ちが希望するなんて余程の事だ。
…………いや、あの一帯はそういえば。
「現妖魔帝国西部領、旧連邦・連合王国・法国東部領。ここは元はと言えばわたし達エルフが主に住んでいた土地なの。旧連邦領はともかくとして、旧連合王国領は冬は寒い土地ではあるけれど、それ以外は過ごしやすい場所だし自然も豊かだった。けれど、妖魔大戦で土地を失って……。その後は人族と手を合わせて戦って、あれ以来連合王国では人類至上主義もほとんど無くなったからわたし達はこの国に多く住んでいるけれど、でもやっぱり、故郷は取り戻したい」
さっきは朗らかだったアレゼル中将は、憂い顔で語る。
妖魔大戦では故郷が戦場になった事でエルフの人口は相当に減ってしまい、元々連合王国には五百万人近くいたのが戦後にはわずか百万人前後になってしまっていた。現在でこそ約三百五十万人まで回復しているものの未だに以前の水準には戻っておらず、故郷も取り戻せていない。
だからこそ、今回の奪還作戦はエルフ全体にとっては悲願を達成する機会でもあり特に彼等の士気が高い。その旗印として、アレゼル中将は参加したかったんだろう。希望するのも非常に理解できる話だ。
となると、アレゼル中将閣下に掛ける言葉も自ずと決まってくる。
「アレゼル中将閣下の心中は察するに余りあるものです。なので、私は是非力をお借りしたいと思います。何せ私はまだ召喚したての新人ですから、先輩としても」
「ありがとう、アカツキくん……」
「いえいえ、エルフの皆さんの為の作戦にもなるんですから」
「そう、だね。来月の作戦、一緒にがんばろうね! 頼りにしてるからさ!」
「こちらこそ、アレゼル中将閣下」
笑顔で言うアレゼル中将閣下に、僕も微笑んで返す。
それを見て満足気に頷いたマーチス侯爵は。
「さて、初顔合わせと作戦についても話したところでもう昼前だ。今日はこれ位にしておこうか」
「……うむ。互いに仕事は山ほどある」
「面倒だけど、準備もしなきゃならねえ事で沢山だからな」
「そうだねー。昼ごはんの時間にもなるし」
「では、本日は以上とする。解散としよう」
こうして僕はSSランク武器所有者達との初顔合わせが順調かつ良い形で終わり、自分の仕事に戻ることになったのだった。
『四極将軍』
各国にはSSランク持ちが何人か存在しているけれど、連合王国の場合はこう呼ばれている。四極将軍の名称は六十年前から使われており、由来はSSランク召喚武器を所有しているのが四人だからというシンプルなもの。
その四極将軍の内、マーチス侯爵を除く三人が僕の目の前にいた。
「五人目のSSランク召喚武器所有者を連れてきたぞ。オレの娘の婿で陸軍准将。魔法能力者ランクAのアカツキ・ノースロードだ」
「皆さんに直接顔を合わせるのは初めてかもしれません。初めまして、アカツキ・ノースロードです。そして、こちらが私の召喚武器、『エイジス』です」
「初めまして、SSランク召喚武器所有者の方々。ワタクシは『完全自律学習型所有者支援自動人形・エイジス』です。以後、お見知りおきを」
僕の自己紹介の後に、エイジスがゴシックドレスの両裾を指で摘んで華麗に挨拶する。またどこかで新しく学習でもしてきたのだろうか。
「……新しい所有者がかのアカツキだとは知っていた……。が、これは驚愕に値する……」
「すごいすごーい! 召喚武器なのにお人形さんなんだ! しかもすっごく可愛いじゃない!」
「人の形なんてした召喚武器は歴史上初だがよ、確かにこいつぁすげえな。まんま人間を小さくしたようなもんじゃねえか」
エイジスの流麗な挨拶の仕方に、適度に引き締まった体の無表情で寡黙な男性、朗らかで明るいエルフの女性、大柄で強面の男性の順にそれぞれ反応を示す。緑髪のエルフの女性はドールショップで好みの人形を見つけたような目の輝きをしていたけれど、男性二人は驚いていた。
「オレも最初はびっくりしたもんだ。能力も然る事ながら、会話も人とほぼ変わらず行える。戦場では頼もしい存在になるだろうな。さて、早速だが三人共、自己紹介を。キースから頼む」
「……承知。我の名はオランド・キース。北部一帯を治めるキース家が当主なり。同時に、連合王国海軍大将である……。マーチス候とは、魔法学校と軍士官学校で同期であった」
最初に自己紹介したのは五十代前半の連合王国ではやや珍しい僕と同じ黒髪で、武人然とした男性、オランド大将閣下だ。
「オランドとは長年の親友だ。最も、ここ暫くは互いの仕事で忙しくてな。中々酒を飲み交わす暇もないが」
「マスター。オランド大将閣下の召喚武器は槍型で名称を『極光』。効果は光属性魔法の威力を五割上昇するもの。ユニークスキルは『 難攻不落の天壁』であり、超高耐久型魔法障壁を常時展開。いわゆる防御・耐久型の召喚武器です。オランド大将閣下は光属性を得意としており、魔法能力者ランクもSですから所有魔力が多いので、まさに難攻不落の城塞とも呼べる存在です」
「……ほう。エイジスとやらは我の事を詳しく知っておるのだな」
「エイジスは自律学習型ですが、顕現当初から知識をかなり所有しているようです。なので、有名なオランド大将閣下の情報も持っているのでしょう」
「……お主もそのエイジスを召喚する前から、有名であるのだがな。改革においての海兵隊への予算配分、感謝する」
オランド大将閣下が管轄しているのは北部キース方面で、北西部と並んで海に面している地域なんだ。だから彼には海軍統括の軍務もあるんだよね。その中でも海兵隊は海軍組織の中の一つで、役割は前世の海兵隊のそれに近い。ただ、これまで戦争が無かった世の中だから艦艇への予算こそそれなりに充実していたとはいえ、上陸作戦において先鋒を担う役目もあるあまり規模が大きくない海兵隊部門なのにお世辞にも資金が回されていたとは言えないんだよね。そもそもこの国の海軍は内海艦隊だし。だから改革の際にD1836導入を旧西部方面軍の時と同時に行えるよう手配したんだ。
「とんでもありません。海兵隊にも最新式D1836は必要だと思いましたので。むしろ陸軍優先の中で海軍にはあまり予算が出せないので申し訳ないくらいで」
「構わぬ。我が国は協商連合と違い、大規模艦隊は持たぬゆえ。その中でも陛下からは最新式艦艇への予算を承り、質の面だけなら協商連合のソレと遜色ない。第一、アカツキ准将は陸軍である。海兵隊について十分な理解があるだけ評判通りであると思うたぞ」
「ありがとうございます。いずれ海軍の活躍が必要になった際にはお願いします」
「承知した」
「オランド候の自己紹介も終わったようだし、次はわたしかな!」
「はい、よろしくお願いします」
「お願いされた! わたしの名前はアレゼル・イザード。耳から分かると思うけれど、エルフなの。アルネシア連合王国エルフ族理事会会長で、連合王国陸軍中将でもあるの」
次に発言したのは、腰まで伸びる緑髪で見た目は三十代初めくらいのエルフの女性、アレゼル中将閣下。理事会会長で中将の割には随分とノリの軽い人だ。
「アレゼル中将は連合王国に住むエルフを統べる者でもある。本人はその手の仕事はあまり好きではないようだがな」
「だって堅苦しいのは嫌いだもの。長生きしてても慣れないものよねー」
「マスター、アレゼル中将閣下の召喚武器についても説明致します。この御方の召喚武器は長杖型で名称は『ロッド・オブ・レアー』です。効果は土属性魔法の威力を七割上昇。ユニークスキルは『土人形王召喚』で、全長十五メーラの巨大なゴーレムを召喚します。このゴーレムは鋼鉄よりも硬く、ゴーレムキング自体が全長三メーラの配下のゴーレムを五十体召喚するゴーレム軍団を組織します。アレゼル中将閣下は召喚型の召喚武器という珍しいタイプの所有者です」
「とっても珍しいタイプのエイジスちゃん、解説どーもー。私は土属性魔法が得意で大地と自然を操って戦うのよー。エルフは風属性と土属性魔法が得意な者が多いかな。だから私も土属性が専門なの」
「エルフ族ですと、研究所の所長には大変お世話になっておりますアレゼル中将閣下」
「あー、そっか。アカツキくんはあの子と結構関わりあるんだっけー。結構変わり者でしょ?」
「ええ、まあ確かに」
「エルフって自然の摂理と魔法と寄り添って生活してるから、ドワーフさん達と違って研究志望の子が少ないのよー。ましてやあの子、魔法科学の方でしょ? でもね、すっごくいい子だからこれからも仲良くしてあげてね?」
「こちらこそ。よろしくお伝えいただければ」
「今度会った時に伝えるわねー」
ん、待てよ?
さっきからこの口振りだとあの所長より先輩ってことだよね?
で、あの所長って確か年齢が……。
「アレゼル中将閣下の年齢はひゃく――」
「わーわーわー!! エイジスちゃん待って!!」
ひゃく、から先のエイジスの発言に慌てて声を被せるアレゼル中将閣下。流石に年齢をバラされるのは嫌なんだろうか。
「お気になさらず、アレゼル中将閣下。女性に年齢を聞くような野暮はしませんので」
「うう、気遣いが逆に辛いよ……。見た目は少年みたいに可愛いのに……」
「私もこれでも今年で二十四ですから」
「そうだったね……」
「エイジス、必要情報以外の開示はしなくていい。気をつけて」
「了解、マイマスター。以後学習します」
「ううう……」
「だっはっはっはっは! 初っ端から面白いやり取りしてくれるじゃねえか! あー、面白かったぜ。んじゃ、最後は俺だな。俺の名前はラスク・ヒューズだ。この格好から分かるだろうが、他の三人と違って軍人じゃあねえ。傭兵組合の組合長をやってんだ」
最後に自己紹介をしたのは、大柄な体格に厳つい顔つきでそのスジの人に間違われそうな、くすんだ短い銀髪の四十代半ばの男性のラスク組合長。約二万人が所属している傭兵組合(通称:ギルド)の長だ。
傭兵組合は、平時の任務が、未だに謎が多い『ダンジョン』と呼ばれる遺跡等において発掘作業随行に召喚石の発見や、こちらも謎が多い召喚武器と同様に古の武器の発見が主なもの。
最近は南方大陸の未開の地へ赴く冒険家や探検家の護衛任務などもしているらしい。戦時の今は軍の仕事の一部を軍に変わって行っている。東部国境周辺の監視巡回任務とかがその代表例だね。
「軍の任務の一部を代行してもらい、感謝しているぞラスク組合長」
「いいってことよ。元々俺らは戦争になりゃ軍の仕事のどれだけかを代わりにやるって昔からの約束があるからな」
「マスター、ラスク組合長も」
「うん、知ってはいるけれど改めて説明お願い」
「了解しました、マスター。ラスク組合長の召喚武器は双剣型で、名称は『炎神双剣』です。効果は火属性魔法威力を八割上昇させるもの。ユニークスキルは二つあり、一つが対個別の『双龍焼却放射』。こちらは二つ首のドラゴンの形をした炎が二つの高速火炎放射を放ちます。もう一つが面制圧型の『豪炎落下』で、上空から大量の炎石を落下させるものです。双剣には炎が纏っており、攻撃特化型の召喚武器と言えるでしょう」
「紹介ありがとよ。攻撃は最大の防御って言うだろ? だからもしもの時は双子の魔人のようなやべえ魔人が現れても俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「ラスク組合長、分かっているとは思うが」
「わーってるよ。俺だって傭兵組合の長だ。それにアカツキ、おめえが俺らのような高位召喚武器所有者に頼らない軍改革を進めてるのも、真の切り札として取っておけるようにするからだろ? あんまり詳しくはねえけど、軍戦略に換えが効かねえ召喚武器所有者に頼りっぱってのも相手が魔力に優れ強い奴もいる妖魔共相手じゃ、戦争が長引きゃ不利になるのもよーく分かってる。だがアカツキ、ウチにいるのは召喚武器所有者含めて血の気の多い戦いたがりが多いが腕は確かな連中だ。未開地に成り果ててるだろう国境の向かい側でも探索慣れしてるあいつらなら役に立つ。参謀本部から通達が来て俺らも同行する事になるがよ、今後も目ぇかけてくれや」
「ご安心を。一般の兵士達に比べてもサバイバル術などに優れている組合の方達は、貴重で不可欠な存在だと私も認識しています。なので軍と同様、傭兵組合の方々にも働いて頂きますし報酬に関してもマーチス大将閣下などが纏めてくださっています」
「ああ。今回は大規模動員な上に国境から東に行く。故に傭兵組合からは三千人の動員を依頼しているが、報奨金に関しても出し渋りをするつもりはないし、一人あたりに相応の金額は出すつもりだ」
「そうこなくっちゃな。マーチス候にはありがてえと思うし、アカツキもやっぱりお前、見立て通り珍しい魔法能力者貴族だと思うぜ?」
「私がですか?」
いまいち発言の意図が掴めなかった僕は首を傾げながらラスク組合長に質問する。
「おうよ。普通、魔法能力者貴族ってのはてめぇと同じ魔法能力者をどうしても贔屓する。ところがお前はそうじゃねえ。非魔法能力者の戦力底上げや、兵站などなんだのととにかく兵士共にとって重要になってくる部分にも手をつけてるだろ? おまけにだ。特に貴族に多いんだけどよ、一部のバカみてえに「傭兵組合は金だけで動く連中」なんて偏見も持たず、正しく俺らの使い方を知ってるだろ?」
「私は軍戦略として当然の事をしているまでです。適切な人員を適切な配置にするのは相手が傭兵組合でも同じですよ?」
「そのあたりめえが長年戦争が無かったから出来ねえのがいるんだよ。頭のイイ参謀本部あたりは流石にねえけど、爵位が上がれば上がるほどその傾向があるわけよ」
「否定はしませんが、その発言は……」
「言われなくてもわーってる。何が言いたいかってえと、報告聞いてるとクソ若い貴族の割には泥くせえ戦争の仕方も熟知してるからお前が参謀長やんなら部下を安心して預けられるってことよ。魔法能力者なのに近接格闘術もやってる変わり者だけど、だがそれも悪くねえと思う」
「はぁ、ありがとうございます……?」
僕とは初対面の割にはやたらと評価を口にするラスク組合長。気に入られてるならそれはそれで有難い話ではあるけれどさ。傭兵組合は改革と無関係であんまり関わりが無かったし。
「ま、今後もどうぞ傭兵組合を御贔屓にってことだアカツキ准将さんよ」
御贔屓って、ああそういうことね。こっちは僕を高く評価してるんだからお前もよろしく頼むぜって売り込みなわけね。存外と抜け目のない人だなあ。
僕はラスク組合長の外見からすると意外な一面に感心していると、僕達を見まわしたマーチス侯爵は口を開く。
「実はだな。互いを知るための自己紹介も終わった所で、アカツキ准将に伝える事がある」
「なんでしょうかマーチス大将閣下?」
「『鉄の暴風作戦』についてだがこの作戦には、海軍の件で忙しいオランドと傭兵組合の方で忙しいラスク組合長は不参加だが、アレゼル中将が参加する」
「なるほど。つまりSSランク持ちを新入りの私も含めて二人投入するというわけですね」
「ああ。些か戦力過剰に思えるかもしれないが今回は侵攻作戦だ。双子の魔人含めて万全を期しておこうと思ってな。それに、参戦はアレゼル中将の希望でもある」
「希望……?」
SSランク持ちが希望するなんて余程の事だ。
…………いや、あの一帯はそういえば。
「現妖魔帝国西部領、旧連邦・連合王国・法国東部領。ここは元はと言えばわたし達エルフが主に住んでいた土地なの。旧連邦領はともかくとして、旧連合王国領は冬は寒い土地ではあるけれど、それ以外は過ごしやすい場所だし自然も豊かだった。けれど、妖魔大戦で土地を失って……。その後は人族と手を合わせて戦って、あれ以来連合王国では人類至上主義もほとんど無くなったからわたし達はこの国に多く住んでいるけれど、でもやっぱり、故郷は取り戻したい」
さっきは朗らかだったアレゼル中将は、憂い顔で語る。
妖魔大戦では故郷が戦場になった事でエルフの人口は相当に減ってしまい、元々連合王国には五百万人近くいたのが戦後にはわずか百万人前後になってしまっていた。現在でこそ約三百五十万人まで回復しているものの未だに以前の水準には戻っておらず、故郷も取り戻せていない。
だからこそ、今回の奪還作戦はエルフ全体にとっては悲願を達成する機会でもあり特に彼等の士気が高い。その旗印として、アレゼル中将は参加したかったんだろう。希望するのも非常に理解できる話だ。
となると、アレゼル中将閣下に掛ける言葉も自ずと決まってくる。
「アレゼル中将閣下の心中は察するに余りあるものです。なので、私は是非力をお借りしたいと思います。何せ私はまだ召喚したての新人ですから、先輩としても」
「ありがとう、アカツキくん……」
「いえいえ、エルフの皆さんの為の作戦にもなるんですから」
「そう、だね。来月の作戦、一緒にがんばろうね! 頼りにしてるからさ!」
「こちらこそ、アレゼル中将閣下」
笑顔で言うアレゼル中将閣下に、僕も微笑んで返す。
それを見て満足気に頷いたマーチス侯爵は。
「さて、初顔合わせと作戦についても話したところでもう昼前だ。今日はこれ位にしておこうか」
「……うむ。互いに仕事は山ほどある」
「面倒だけど、準備もしなきゃならねえ事で沢山だからな」
「そうだねー。昼ごはんの時間にもなるし」
「では、本日は以上とする。解散としよう」
こうして僕はSSランク武器所有者達との初顔合わせが順調かつ良い形で終わり、自分の仕事に戻ることになったのだった。
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