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そのじゅうに
そのじゅうに-4
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ベッドの中で裸のまま。
あたしを抱き締める尊。
眠るまであたしを離さない。
「みのりさん」
頭撫でる。
「なんかあった?」
「なんで?」
「うん?なんとなく。元気ないから」
尊はいつも鋭い。
あたしに関して特別なセンサーでもついてんのかね。
「…なんもないよ」
一緒においでよ。
ある意味、衝撃的な遠藤くんの言葉。
サラッと言われたから。
「行かないよ」
サラッと返した。
「ま、そうだよな」
別にあたしを見るワケでもなく。
「ちゃんと別れとけば良かったな」
ぽつり、と言った。
「今日会って、昔に戻れるかな、て思った」
友達としてなら。戻れるよ。
「まあ、そんなに世の中都合良くないか」
遠藤くんがあたしを見た。
「みの」
あたしの眼を見て。
「ずっとほったらかしでごめん。今さらだけど。ついてきてくれないか?」
真面目な顔で言った。
遠くでクラクションが響く。
「行かない」
遠藤くんがため息ついた。
「うん。だと思った」
少し笑った。
遠藤くんの中で。あたしは。
思い出のひとになった。
あたしは。
貴重な読者を一人、なくした。
尊の手が髪撫でる。
尊はずっと一緒にいるのかな。
尊もいつか思い出のひとになるのかな。
「みのりさん?なんで泣いてるの!?」
びっくりしてあたしを見る。
「……」
どう言ったらいいのかわかんない。
ただせつなくて。
「泣かないでよ…俺がみのりさんの側にいるから」
ずっといるの?
「ずうっと離れないよ」
いつまで?
「死んでも離れないよ」
「ばか…」
「もし俺が先に死んだら、背後霊になってみのりさんにくっついてるから」
そうなった時は頼むから。
悪霊にはならんでくれ。
みのりさんは死んでも俺のもの。
尊は笑いながら。
おでこにキスした。
あたしを抱き締める尊。
眠るまであたしを離さない。
「みのりさん」
頭撫でる。
「なんかあった?」
「なんで?」
「うん?なんとなく。元気ないから」
尊はいつも鋭い。
あたしに関して特別なセンサーでもついてんのかね。
「…なんもないよ」
一緒においでよ。
ある意味、衝撃的な遠藤くんの言葉。
サラッと言われたから。
「行かないよ」
サラッと返した。
「ま、そうだよな」
別にあたしを見るワケでもなく。
「ちゃんと別れとけば良かったな」
ぽつり、と言った。
「今日会って、昔に戻れるかな、て思った」
友達としてなら。戻れるよ。
「まあ、そんなに世の中都合良くないか」
遠藤くんがあたしを見た。
「みの」
あたしの眼を見て。
「ずっとほったらかしでごめん。今さらだけど。ついてきてくれないか?」
真面目な顔で言った。
遠くでクラクションが響く。
「行かない」
遠藤くんがため息ついた。
「うん。だと思った」
少し笑った。
遠藤くんの中で。あたしは。
思い出のひとになった。
あたしは。
貴重な読者を一人、なくした。
尊の手が髪撫でる。
尊はずっと一緒にいるのかな。
尊もいつか思い出のひとになるのかな。
「みのりさん?なんで泣いてるの!?」
びっくりしてあたしを見る。
「……」
どう言ったらいいのかわかんない。
ただせつなくて。
「泣かないでよ…俺がみのりさんの側にいるから」
ずっといるの?
「ずうっと離れないよ」
いつまで?
「死んでも離れないよ」
「ばか…」
「もし俺が先に死んだら、背後霊になってみのりさんにくっついてるから」
そうなった時は頼むから。
悪霊にはならんでくれ。
みのりさんは死んでも俺のもの。
尊は笑いながら。
おでこにキスした。
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