21 / 49
19話 結婚式と新たな敵
しおりを挟む
ロレッタ視点
「ロレッタ殿、クリフトとの結婚を認めて王妃の地位を与える。国民のために尽くす事を期待しているぞ」
厄龍アランを倒した数週間後、大広場で私とクリフトの結婚式が行われた。会場には貴族から国民まで本当に多くの人が駆けつけてくれた。その中にいつものメンバーもいた。
「おめでとうロレッタ!」
「おめでとうございますロレッタ」
式の最前列にはカトリーヌやバーバラがいて祝福してくれた。その隣にはユーゴとその手下たちが泣きながら拍手をしている。
「皆さん、今日は私たちの結婚式に集まって頂きありがとうございました。私自身まだまだ未熟な王妃ですが、全力で皆様を守ると誓います! どうかよろしくお願いします!」
国民から鳴り止まない拍手が送られて、大広場は歓喜で満たされる。でもその中に私の事よく思わない公爵がいた。
「やれやれ……どこの馬の骨かも分からない奴が王妃になるとは……この国も落ちたものだ……」
チビで、デブで、頭がはげている男は蔑んだ目でロレッタを見ると式場から離れて行った。
* * *
「今日の式は大成功だったね」
結婚式が終わり王宮の中庭のテラスでくつろいでいると、クリフトが話しかけてきた。
「そうですね……」
「どうしたんだい浮かない顔だね?」
クリフトは私の隣に座ると心配そうに顔を覗く。
「実は式の最中に私の事を嫌そうに見ている人がいたんです……」
「誰だそいつは!? 僕の王妃にケチをつけるなんていい度胸だね」
「大丈夫です。ちゃんと手は打っていますから」
クリフトはキョトンと首を傾げる。そこに頼もしい子分のユーゴがやって来た。
「お呼びでしょかロレッタ姉さん」
ユーゴは私の前に膝をつくと、深く頭を下げた。
「実は調べてほしい人がいるの。お願いしてもいいかしら?」
──────
後書き
ここまでご覧いただき、ありがとうございました! 次回からはロレッタが王妃になってからのお話を投稿します。
相変わらず嫌なキャラクターが出てきますが、全員返り討ちにするので安心して下さい♪
「ロレッタ殿、クリフトとの結婚を認めて王妃の地位を与える。国民のために尽くす事を期待しているぞ」
厄龍アランを倒した数週間後、大広場で私とクリフトの結婚式が行われた。会場には貴族から国民まで本当に多くの人が駆けつけてくれた。その中にいつものメンバーもいた。
「おめでとうロレッタ!」
「おめでとうございますロレッタ」
式の最前列にはカトリーヌやバーバラがいて祝福してくれた。その隣にはユーゴとその手下たちが泣きながら拍手をしている。
「皆さん、今日は私たちの結婚式に集まって頂きありがとうございました。私自身まだまだ未熟な王妃ですが、全力で皆様を守ると誓います! どうかよろしくお願いします!」
国民から鳴り止まない拍手が送られて、大広場は歓喜で満たされる。でもその中に私の事よく思わない公爵がいた。
「やれやれ……どこの馬の骨かも分からない奴が王妃になるとは……この国も落ちたものだ……」
チビで、デブで、頭がはげている男は蔑んだ目でロレッタを見ると式場から離れて行った。
* * *
「今日の式は大成功だったね」
結婚式が終わり王宮の中庭のテラスでくつろいでいると、クリフトが話しかけてきた。
「そうですね……」
「どうしたんだい浮かない顔だね?」
クリフトは私の隣に座ると心配そうに顔を覗く。
「実は式の最中に私の事を嫌そうに見ている人がいたんです……」
「誰だそいつは!? 僕の王妃にケチをつけるなんていい度胸だね」
「大丈夫です。ちゃんと手は打っていますから」
クリフトはキョトンと首を傾げる。そこに頼もしい子分のユーゴがやって来た。
「お呼びでしょかロレッタ姉さん」
ユーゴは私の前に膝をつくと、深く頭を下げた。
「実は調べてほしい人がいるの。お願いしてもいいかしら?」
──────
後書き
ここまでご覧いただき、ありがとうございました! 次回からはロレッタが王妃になってからのお話を投稿します。
相変わらず嫌なキャラクターが出てきますが、全員返り討ちにするので安心して下さい♪
応援ありがとうございます!
83
お気に入りに追加
365
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる