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第一章
番外編② 有能な侍女 デリア
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初めまして。リリア様専属侍女のデリアです。今日はリリア様のことについてお話したいと思います。
今、リリア様は中央のユースゼルク大帝国に行っておられます。なんでも、大帝国と深い関わりがあり皇帝陛下直々に呼び出されたのだとか。
私はリリア様の専属侍女です、メアリと二人。雇い主は旦那様とはいえ私達にとって主人はリリア様だと思っております。そのため、リリア様の秘密については話したりしません。
リリア様の秘密、正確な事情は分かりませんが間違いないと思っていること。それは、リリア様はユースゼルク大帝国の皇族なのではないかということです。
私達侍女は、主人の湯浴みもお着替えも手伝います。当然リリア様のお肌だって毎日のように見ております。
本来、湯浴みをする時はアクセサリーは着けない物ですよね?
リリア様は常にネックレスを着けております。一度も外しているのを見たことがありません。ネックレス、その飾りは指輪なんです。
チェーンに指輪を通しただけの状態とも言えます。調整出来ますがかなりチェーンが長く、ドレスを着ていても見えないので別のネックレスと重ね付けをしておられます。
形見なのかとも思えますが、問題は指輪の紋様です。一度とても近くで見る機会がありました。リリア様が何があっても手放さないもの、それはユースゼルク大帝国の国紋が彫ってある王帝印の指輪だったのです。
気のせいではありませんでした。間違いないのです。
ユースゼルク大帝国の王帝印の指輪を持つのはユースゼルク皇族のみです。誰かの代わりに持っているとも考えられますが、そんな大事なものを誰かに預けるでしょうか?
そう言う訳で、私とメアリはリリア様は実はユースゼルク大帝国の皇族なのではないかと思っているのです。
リリア様ご自身もきっと私達に見られたことがあるのは分かっているでしょう。それでも何も言ってこられなかったため、触れられたくない問題だと判断しました。
そもそも、いくら社交界の華といえど、良く見ると醸し出す雰囲気が高貴過ぎるのです。とても元侯爵令嬢とは思えない程に。
まあこのことは、リリア様が打ち明けて下さる時がくるまで私達の胸に留めておくつもりです。
今、リリア様は中央のユースゼルク大帝国に行っておられます。なんでも、大帝国と深い関わりがあり皇帝陛下直々に呼び出されたのだとか。
私はリリア様の専属侍女です、メアリと二人。雇い主は旦那様とはいえ私達にとって主人はリリア様だと思っております。そのため、リリア様の秘密については話したりしません。
リリア様の秘密、正確な事情は分かりませんが間違いないと思っていること。それは、リリア様はユースゼルク大帝国の皇族なのではないかということです。
私達侍女は、主人の湯浴みもお着替えも手伝います。当然リリア様のお肌だって毎日のように見ております。
本来、湯浴みをする時はアクセサリーは着けない物ですよね?
リリア様は常にネックレスを着けております。一度も外しているのを見たことがありません。ネックレス、その飾りは指輪なんです。
チェーンに指輪を通しただけの状態とも言えます。調整出来ますがかなりチェーンが長く、ドレスを着ていても見えないので別のネックレスと重ね付けをしておられます。
形見なのかとも思えますが、問題は指輪の紋様です。一度とても近くで見る機会がありました。リリア様が何があっても手放さないもの、それはユースゼルク大帝国の国紋が彫ってある王帝印の指輪だったのです。
気のせいではありませんでした。間違いないのです。
ユースゼルク大帝国の王帝印の指輪を持つのはユースゼルク皇族のみです。誰かの代わりに持っているとも考えられますが、そんな大事なものを誰かに預けるでしょうか?
そう言う訳で、私とメアリはリリア様は実はユースゼルク大帝国の皇族なのではないかと思っているのです。
リリア様ご自身もきっと私達に見られたことがあるのは分かっているでしょう。それでも何も言ってこられなかったため、触れられたくない問題だと判断しました。
そもそも、いくら社交界の華といえど、良く見ると醸し出す雰囲気が高貴過ぎるのです。とても元侯爵令嬢とは思えない程に。
まあこのことは、リリア様が打ち明けて下さる時がくるまで私達の胸に留めておくつもりです。
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