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8.ばんざい、藤野!
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一瞬間があったのち、藤野が勢いよく抱きついてきた。ものすごい力で体を締め付ける。
そして真っ赤になりながら、笑顔を見せた。
「あったりまえじゃん!僕、先生しかみてないよ?何言ってんのさあ」
へっ、と驚いて畑中を見ると、彼はまだ俺を睨んでいたがやがてため息をついて、お手上げのポーズをした。
その日の夜。俺は初めて自分の家に藤野を招いた。
「お邪魔しまーす!わ、先生の匂いだ」
「やめろよ生々しい」
キョロキョロしながら、ソファに座る藤野。俺はカフェオレをいれて、ローテーブルに置いた。
「ね、先生。どうして今日は家呼んでくれたの」
藤野がニヤニヤしながら聞いてくる。分かってるくせに、ほんとに性悪だ。年下攻めがグイグイ来られると本当に焦る。こちらにだってプライドがあるんだよ!
「お前、どうして俺にちょっかい出してきたんだ?」
「先生が好きだからに決まってんじゃん」
「す、好きとか、なんで」
「んー。初めは好奇心だったんだよね。童貞心理学を教える准教授はどんな人なのかなってさあ。そしたら背が高くて優しそうな人じゃん?きっと童貞じゃないんだろうなって思ってだけど授業聞いているうちに分かったんだよね、まだこの人童貞なんだって」
藤野は俺との距離をジリジリと縮めていく。
「しかも先生、僕の好みの顔だからさあ。こんな人がまだ童貞なら僕がいかなきゃって、思ったわけ。この年まで童貞拗らせてるなら『正統法』な攻め方だとなかなか貫通しな…、想いは届きそうにないから、先に手を出そうと…」
熱気をもって語るので、恥ずかしくてたまらない。耳も頬も暑くてたまらない。
「俺が男は無理ってなると思わなかったのか?」
そう言うと藤野はえっ、と驚く。
「先生、もしかしてノンケなの?あんなやらしいお尻なのに?」
「…」
なんと藤野は俺が元々ゲイだと思っていたらしい。やらしい尻ってなんだよ。
「ご、ごめん!僕…」
藤野が珍しく慌てている。さっきまでの熱弁が嘘のようだ。ライオンがあっという間に子犬にかわる。ああ年上受けはこんな気持ちなのかな。俺は慌てる藤野を抱き寄せた。
「まあもう、結果オーライなんだからいいんじゃないの?」
そう言うと藤野は俺の背中に手を回してきた。
「やった!まじ嬉しい!」
今日はもう体に触れられるだけでは終わらないと覚悟していたけれど、肝心なことを確認してなかった。それは藤野も気がついたらしい。
長くて熱いキスを終えた後、藤野から聞いてきた。
「ねぇ、先生。童貞喪失と処女喪失どっちがいい?」
何だそりゃと思いながらも俺は真剣に悩んでしまう。男なら童貞は捨てたいに決まっている。この大学にいるお陰で挿れられる側も気持ちいいことは知っているが、やはり勇気がいるし…
悩んでいると藤野はニヤニヤしながら耳元で囁いた。
「まあ童貞のままの方が『童貞心理学』の准教授として相応しいよね」
その言葉に俺は藤野を睨む。
やっぱりこいつは童貞じゃない。初めから挿れるつもりだったんだな!
「じゃ、相応しいほうで頼む」
そう言うと藤野はオッケー、と耳たぶを舐めた。
男同士のセックスは授業で知っているし、藤野が触れてくるのも気持ちいいから覚悟は出来ていたけれど。
指でふやけるくらいに解された孔に、後ろから藤野がゆっくりと挿れてくるとものすごい圧迫感に襲われた。
「う…ぐっ…!」
色気も何もない声を出してしまう。息の仕方も忘れてしまいそうだ。
「処女喪失、おめでと!ゆっくり、動くから、息はちゃんとしてね」
藤野にそう言われて俺は息を整えた。
そのうちパンパンと肌を打ちつける音が室内に響いてきた。
「あっ、やぁ…!あっ、あっ…!」
俺の手首を掴み、腰を振る藤野。お前ゆっくりって言ったくせに!グチュグチュとやらしい音も混じり、さらに気持ち良くなっていく。
「先生の中、めちゃ気持ちいい…もう、童貞卒業しなくていいよ…」
「んんっ!そこ…!やばぃ、だめっ」
スルッと藤野が俺のアレを握りながら扱くものだから、二重に快楽の波に揉まれて俺はさらに声を出す。
「藤野ぉ…っ、もぉ…イク…っ」
「僕もっ、一緒に、イこ…っ!」
そして真っ赤になりながら、笑顔を見せた。
「あったりまえじゃん!僕、先生しかみてないよ?何言ってんのさあ」
へっ、と驚いて畑中を見ると、彼はまだ俺を睨んでいたがやがてため息をついて、お手上げのポーズをした。
その日の夜。俺は初めて自分の家に藤野を招いた。
「お邪魔しまーす!わ、先生の匂いだ」
「やめろよ生々しい」
キョロキョロしながら、ソファに座る藤野。俺はカフェオレをいれて、ローテーブルに置いた。
「ね、先生。どうして今日は家呼んでくれたの」
藤野がニヤニヤしながら聞いてくる。分かってるくせに、ほんとに性悪だ。年下攻めがグイグイ来られると本当に焦る。こちらにだってプライドがあるんだよ!
「お前、どうして俺にちょっかい出してきたんだ?」
「先生が好きだからに決まってんじゃん」
「す、好きとか、なんで」
「んー。初めは好奇心だったんだよね。童貞心理学を教える准教授はどんな人なのかなってさあ。そしたら背が高くて優しそうな人じゃん?きっと童貞じゃないんだろうなって思ってだけど授業聞いているうちに分かったんだよね、まだこの人童貞なんだって」
藤野は俺との距離をジリジリと縮めていく。
「しかも先生、僕の好みの顔だからさあ。こんな人がまだ童貞なら僕がいかなきゃって、思ったわけ。この年まで童貞拗らせてるなら『正統法』な攻め方だとなかなか貫通しな…、想いは届きそうにないから、先に手を出そうと…」
熱気をもって語るので、恥ずかしくてたまらない。耳も頬も暑くてたまらない。
「俺が男は無理ってなると思わなかったのか?」
そう言うと藤野はえっ、と驚く。
「先生、もしかしてノンケなの?あんなやらしいお尻なのに?」
「…」
なんと藤野は俺が元々ゲイだと思っていたらしい。やらしい尻ってなんだよ。
「ご、ごめん!僕…」
藤野が珍しく慌てている。さっきまでの熱弁が嘘のようだ。ライオンがあっという間に子犬にかわる。ああ年上受けはこんな気持ちなのかな。俺は慌てる藤野を抱き寄せた。
「まあもう、結果オーライなんだからいいんじゃないの?」
そう言うと藤野は俺の背中に手を回してきた。
「やった!まじ嬉しい!」
今日はもう体に触れられるだけでは終わらないと覚悟していたけれど、肝心なことを確認してなかった。それは藤野も気がついたらしい。
長くて熱いキスを終えた後、藤野から聞いてきた。
「ねぇ、先生。童貞喪失と処女喪失どっちがいい?」
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「あっ、やぁ…!あっ、あっ…!」
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「先生の中、めちゃ気持ちいい…もう、童貞卒業しなくていいよ…」
「んんっ!そこ…!やばぃ、だめっ」
スルッと藤野が俺のアレを握りながら扱くものだから、二重に快楽の波に揉まれて俺はさらに声を出す。
「藤野ぉ…っ、もぉ…イク…っ」
「僕もっ、一緒に、イこ…っ!」
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