悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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二章

re.《228》不適切?

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※re.《227》において、内容を修正しました☆(2024/01/25 18:17:53時点)







こんなムードは不適切だ。
ダリアはこんなことをする男じゃない。

二重人格?
はたまたなにかの計画だろうか?


「ダリ、ダリア·····ッ」

「どうした?」


それはこっちのセリフだ。
けど、今の相手はあのダリアだ。ツッコミを入れる訳にも行かなくて、必死に言葉を選ぶ。

そうしているうちに、5本の長い指は下腹を軽く圧迫するようにして繰り返し撫でるのを続ける。
ムズムズする。緊張と抗えないむず痒さに、意図せず体は熱くなってゆく。

この手に、こんなに長く、ただ抱きしめられる日が来るなんて。


「ここ、誰も、いない·····」


蚊の鳴くような声がやっと告げた。
日中みたいに、仲睦まじい夫婦を演じる必要は無いのだ。
しかしその申し出に対しては、「ああ、二人きりだな」と、素っ気なくパワーワードが呟かれただけだった。


「2人きりでは不都合なのか?」

「·····へ·····ッ?」

「それなら、ここで声を上げればいい」


頭の中はクエスチョンマークだらけだ。

シャツのボタンはするする外されてゆく。
名前を囁かれ、肩や胸元、腹、腰なんかをまさぐられながら、服を次々乱される。
3度目に呼ばれた名前には吐息が混じっていた。


「触れても?」


今更聞くことでは無い。
故にこれは、ただ触れることを確かめているのではない。


「·····ふニャ·····ッ」


冷たい中指が胸の突起に密着した。
指の先は柔らかく両方の乳頭を撫で始める。
思わず見下ろして、しなやかな指が動くのを確認してしまう。
そこから、微かで重たい甘電流が流れ出した。

(なんで、こんなことするの?)

問いたいのに言葉は浮かばない。
結局、ヨダレをこぼしかけ、やっと飲み込んだ口元は「にゃう♡」と困った鳴き声を忍ばせる。


「柔らかいな·····」

「···············!」


ミチルはフルフルと首を振った。
どんなつもりか知らないが、気まぐれで身体をいじられるのはだめだ。
気持ちよくなったら、彼の嫌いな臭いを露呈してしまう。













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