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二章
re.《151》間違い
しおりを挟む「この綴りは」
こうですと、ゆったりした声が鼓膜を揺らすのを、そっと下唇を噛みながら耐える。
きっと、あの薬を投与し始めてからだ。
身体が常に熱い。
「ココを間違えたのは3度目です」
モノクルは見逃してくれ無さそうだ。
仕方なく立ち上がるが、バランスを崩してしまう。
「本日はここまでにしましょう」
倒れかけたのを支えてくれたジェロンは、先程と同じように仲裁に入った。
違うのは言い回しが直接的になったことだ。
さっきは「体調が思わしくないようです」となだめてきたのに、はっきり中断を言い渡された。
授業をして欲しいと言ったのは自分からだった。
ここ2日間、寝ても醒めても、淫らな欲望に頭を支配されていたから。
彼らを受け入れたくないのに、あの暴力的な行為を求めて止まなくて、耐えられなかったのだ。
いっそ滅茶苦茶にされてしまえばいいのに、叶わないからそうされることばかり妄想して、そしてまた勝手に愛液が溢れ出す。
だからこのバツさえ救済措置だ。
ジェロンの提案に首を振る。硬い手が咎めるように力を入れるが、それ以上何か言われることは無かった。
「そうですね·····毎回同じ罰では慣れてしまいますから·····スリーパーを捲り上げて、机に手をついて下さい」
ミチルは言われた通り、スリーパーの裾をたくしあげた。
脚がスースーする。
湿った下着に気が付かれないよう引け越しになるが、尻を突き出すように言われてしまった。
「ニャッ"」
机に手を着いてすぐ、パシンとかわいた音が響いた。
それと一緒に、甲高い声が鳴く。
すぐに割って入ろうとするジェロンはやはり過保護だ。おおかた、仕事で世話している相手の身に何かあったら大変だということだろう。
「ミチル様の体調を考慮すべきです」
硬い低音を、「そうですとも」と柔らかい声が肯定する。
「我々は、ミチル様にとっての最善をご提供すべきなのです」
ペナルティを受ける時は、許可がおりるまで体制を崩してはいけない。
教え込まれて身についたことだ。
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