悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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一章

188.俺のもの

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彼が、もっと喜んでくれること。


『前のように言ってみろ』

あの時彼は、なんて言っていた?


「ミチル·····」

「ふぁ、ぁ♡·····♡」


腫れ上がった鉄棒が最奥でドクドクと脈打つ。
あんなに大きかったのが、腹の中に全部入っている。


「俺のものに·····」

『俺を好きだと──·····』


落ち着いて抑揚が少なくて、しかし聞き取りやすい、魅力的な声が、寂しい鼓膜から離れていかない。


「·····好き·······っ♡」


優しかった彼を殺した、呪いの言葉。
口にしなければよかったと何度も後悔した単語を吐露しながら、無意識に男根を締め付ける。

切れ長の目はこちらを見下ろし、数秒固まっていた。
輝く白銀、その影の下にある彫りの深い美形。自分を抱いているのは、あの時とは違う男だ。

引き攣る笑みは普段の完璧なそれとは違っていた。
そっと覗いた牙が伸びる。


「ぁ♡、っ?♡」

「·····──愛してる·····」


腹の中で彼のモノが膨らむ。
ナカから喰われてしまう。そんな、訳の分からない恐怖に襲われ、硬い背に腕をまわす。


「ミチル·····」

「にゃン"♡」


甘い低音と裏腹に、彼の雄はしつこく弱い所を殴り嬲った。


「らめっ♡」


必死に紡いだ言葉は吐息混じりの微笑みに無視されてしまう。
逃げたいのに逃げることも出来ない。
甘い衝撃に身体が沈んでゆく。

気持ちいい。
怖い。
けれどやめて欲しくない。怖いのに、もっと欲しい。


「ナカに出すよ」


引き抜かれてゆく鉄は、再び勢いよく押し込まれた。
亀頭はまた子宮口を狙って奥を摩擦する。絡みつく肉もそれに合わせて潤滑液を滴らせ、意思と裏腹に彼の種をねだる。
本当に、妊娠させるつもりなんだ。


「ひ、あ♡あ♡あ、あん♡あぁ♡」


早くなってゆくピストンに、体は無意識にくねる。

(なんで)


『どこへでも行けばいい』


あんなことを言うなら、どうして。
なぜ最後に抱いた時、あんなに優しい口付けをしたのか?
この穴の中に、なぜしつこく精液を押し込めたのだろうか。


「───·····ダリア·····」


気がつけば名前を呟いていた。
しばらく訪れたのは、時が止まったような静寂と悪寒。

ゆっくり伸びてきた手が相手の顔を隠す。

一度、熱が抜けてゆき、呼吸が楽になる。
両膝を脇腹のすぐ横でベットへ押し付けられた。
天井へ剥き出された孔に、いきり立つ雄の先があてられた。


「·····へ、ぁ"·····っ、?♡♡」


次の瞬間───それが目の前で付け根まで押し込められた。











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