悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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一章

189.愚か

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目の前から消えた男根は全て自分の腟内だ。
立ち上がった粘つきの飛沫と共に、薄いアンモニア臭が飛び散る。


「ふぁぁあん♡♡♡」


聞いたこともないほど酷い鳴き声が叫んでいた。


「あ"♡あっ♡あ·····~~~ひ、ぃ"っ"、♡♡」


ナカを滅茶苦茶にかき混ぜられ、変な音が響く。
叩きつけられる音が天井高くに登るのと同時に首筋へ噛みつかれる。仰け反って絶頂する身体は無視された。


「やぁぁ♡ごめ、なさ·····っ♡ぁ♡にゃぁ♡♡」


恐怖に促されるまま赦しを乞う。
相手は無言だった。
目の前にグロテスクな肉棒が顔を出しては孔へ押し込まれてゆくのを、涙を散らしながら見守った。

しばらく壺穴としてだけの役割を果たした。
摩擦される度吹き出る透明な水が全身を濡らし、その間身体中に噛み付かれる。
自分の血と体液で、部屋の中は獣の匂いがした。


「よく見るんだ」


暗闇から覗いた赤の奥で、とぐろが渦巻いている。
限界まで引き抜かれた雄が、入口を撫でる。熟れて痛むのに、狂いそうなほど、奥が切ない。


「ゃ·····ッ♡いや·····♡」


何もされてないのに、体を揺すられただけでナカの筋肉がこわばる。
これ以上嬲られたら、死んでしまう。


「ルシ、ぃ♡ゆるし·····──あ"~~~ッ♡♡♡」


ブチュブチュと下品な音を鳴らしながら、それが腟内へしまわれてゆく。
暗闇から蒸気した岩が迫ってくる。伸びてきた腕に脅えて、気がつけば失禁してしまっていた。


「ゆるひて、ごめんなさい♡♡ごめ、なさ·····っ♡」


大きな手が尿を垂れ流す陰茎を撫でる。
頭の中は混乱して、まともな思考すら許されない。
ルシフェルを怒らせてしまった。
理解出来ているのはそれだけだ。


「あぁ·····俺の可愛いミチル」

「ひぐ·····っ♡」

「可愛くて愚かだ」


もはや力の入らない両手に嵌められたのは冷たい鉛だ。
もちろん許そうと彼は微笑む。名前を呼ぶよう猫なで声で指示され、ミチルは鳴き声に彼の名前をまぜた。


「君にしっかり教えてあげなかった、全て俺の責任だ」


名前を呼ぶ度、おしりの穴が熱くてたまらなくなる。思わずやめてと鳴くと体内を串刺しにされ、拒絶はタブーだと身体に学ぶ。


「誰の子種を腹に抱えているのか、言ってごらん」


種を受け入れるために開いた経口へ密着し、熱は今にもそこへ受精をはかろうとする。


「あぁ♡ル、シの·····♡ルシの、♡」

「そう、良い子だ」


甘い声は堪らなさそうに肯定した。
繰り返し腹の中で啄み合う生殖器が、脳内に振動をもたらす。










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