誰にも言えない初恋

山本未来

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拓哉からの電話

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どれ位走っただろう?

僕の顔は涙でぐちゃぐちゃに濡れて

体中汗が流れていて

見るも無残な状態だった


でも、さっきまでの興奮状態は

少し収まっていた


ズボンのポケットに入れていた

スマホを見ると拓哉から着信が

入っていた


拓哉から電話がかかって来たのは

久しぶりだ

先輩の事やイジメの事もあり

お互いに迷惑をかけたくなくて

接触を避けていたから

拓哉からの電話がとても気になった


スマホを握りしめ拓哉に電話をかけると

呼び出し音が鳴り拓哉の声が聞こえた


「もしもし、拓哉、電話くれてたみたいだけど

何かあったのか?」

僕は公園のベンチに腰掛け

そう言った


「久しぶり!さっきお前のお母さんから

俺のお母さんに電話かかって来て、、

翔が行ってないかって?

心配して元気なさそうだったって

聞いたから

俺、気なって、、

何かあったのか?

今どこにいるの?」


「あっ、、

ありがとう

なんかむしゃくしゃして家飛び出して来て、、

ここどこなんだろう、、

ひたすら走ってたから分からなくなった」


僕達は少し可笑しくなって笑いあった


「お前!

どこに向かっているかも分からない位

走るなよ~」

拓哉は笑いなが言った


「色々あるだろうけど

家に帰った方がいいぞ

かなり心配してる様子だったみたいだし

家帰ってすぐ寝てしまえばいいんだし、、」


「うん、でも帰りたくない、あの家にいると

息苦しくなるし、お父さんは何も分かって

くれないし、、」


「そっか~色々あるよな~

でも取りあえず帰ってもし何かあったら

俺の家にくればいいしさ」 


拓哉は優しくそう言ってくれた


「うん、分かった

帰りたくないけど

帰って見る

拓哉ありがとう」


僕は電話を切りスマホの位置情報で場所を

確認して家の方に向かった


もう22時になっていた

家の前に着くと

動悸が激しくなって不安に

なって来たけど思い切ってチャイムを

鳴らした


しばらくすると弟が出て来たので

僕は大急ぎで自分の部屋へ向かった


またお父さんが来るんではないかと

ひやひやしたけれど誰も部屋に入って

来なかったので少し安心した


僕は疲れていたせいもあり

知らない間に眠っていた


夢の中では、お母さんが優しい顔で

昔よく作ってくれていたハンバーグを

作ってくれて食べている夢を見ていた


だから夢の中ではとても満たされた

気分だった


あの頃のお母さんに戻ってくれたんだ

僕は本気でそう思っていて、目が覚めたら

元気に朝ご飯を作って台所に

いてくれる気がした



だけど違っていたんだ

あの晩

お母さんに大変な事が起こって

いた事を僕も弟もそしてお父さんも

気がつかないでいたんだ







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