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ケントとハーヴェイ7

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日が沈み、村中の民家の窓からは、暖かなランプの光がこぼれていた。
夜の食事のために傭兵たちが村酒場に集まっていたが、分隊が合流したことにより、昨夜よりもいっそうにぎわっていた。
しかし食事の時間を過ぎてもただ1人、マラークが村酒場へと来ることはなかった。

月の光に照らされながらケントが井戸で食器を洗っていると、人影が近づいて来る。
山のように積みあげられた木製の食器を両手で抱えるように、ハーヴェイが歩いてきた。


「ひえぇぇ……ホイ追加ッス──やっぱ団員が集まると大変ッスねぇ」

ハーヴェイは地面に敷かれた水をはじくシートの上に食器を置くと、そのひとつを手に取ってケントの隣にしゃがんだ。


「マラーク──いなかったな」

「そうっスねぇ」

「フラっといなくなるのはいつもの事だけど」

「あれぇ?もしかしてマラークさんがいなくて寂しいっスか?」

「そういうんじゃないけどさ──」

ハーヴェイは皿を洗っているケントの耳へと顔を近づけ、小声でささやく。

「大丈夫ッスよ。今日はその分俺がかわいがってあげるッス」


布パンツで隠れたケントの尻穴が、その言葉に反応するようにキュっと締め付けた。
今日はあんなことがあったばかりなのに、その日のうちにこんな風に誘惑するハーヴェイの性格は、もはや才能と呼べる域の鈍感さなのかもしれない。

さすがに今日は自重するべきか──しかしケントがルヴィたちと戦うのは7日後。
来たる日に備えるために道徳心など捨て、少しでも精変換で魔力を得るためには必要な行為なのではないか。
傭兵たる者、どんなにつらくても食べることをおろそかにしてはいけないように。

そんな方便と口実を自身に言い聞かせながら、股間を期待とともに、わずかに膨らませていた。
ケントは冷静を装いながら言葉を返す。


「──ああ、頼むよ」

「へへっ覚悟するッス」


*


雑用仕事を終えた2人は、いつものように天幕へと戻るために薄暗い道を歩いている。

「ハーヴェイ、戻ったらちょっとだけ実験に付き合ってくれないか?」

「実験?別にいいっすよ」

ケントが突然足を止めると、その前方にいるハーヴェイは後ろを振り向いた。
ケントは考えていた。ここまで来ればやれることはやっておきたい──そう考えたケントは、辺りを見回して人の気配がないことを確認すると、小さくつぶやいた。


「……ステータスオープン」


ケントの目の間には、現代の繁華街に飾られるネオンのような色と文字で構築された、ステータス画面が浮かび上がった。


「ハーヴェイ、これが見えるか?」

「へ?どれッスか?」

(そっか、ハーヴェイには見えないんだ。他人には見えないなら、魔力の残量を確認しながら戦える──か)



──────────

ケント=イズミ
LV8 職業 見習い傭兵

HP80/80

ATK 13
DFE 15
AGI 19
MAG 1026/1026
MEN 1
LUCK13

スキル
剣術2
エアショット1
フレイムボム0
精変換
シールド
スピード

──────────

どうみても異常な数値なのがわかる魔力のステータス値。
MEN──精神の値は相変わらず絶望的な数字だが、マラークとの訓練の影響で精神以外の能力がしっかりと底上げされている。
しかしその上昇値も魔力の伸び方と比べるとどうしてもかすんで見える。
ケントが知りたかったのは、支援魔法を使った際にどう魔力を消費していくのか。

「ケントさん、なにも見えないッスよ?」

「そっか、なら気にしないでいい」

「えぇ……気になるッスよ……」

(にしても魔力1026か……変態って言われても否定できないな)


*


天幕の前に戻ってきたケントとハーヴェイ。
薄暗い空の下で、ケントはハーヴェイを使って実験ともいえる魔力消費の検証を行った。
距離を置き、シールドやスピードなどの支援魔法をかけては消し、かけては消してをただ繰り返すケント。
支援魔法をかけられている当のハーヴェイは、ケントが何をしているのかがまったくわからずに、ただ暇そうに立っているだけだった。


(ふぁぁ……なんの実験をしてるんスかねぇケントさんは──んーションベンしたくなってきたッスけど……ん?ションベン?)


一方でケントは、自身のステータス画面を見ながら支援魔法シールドの考察をしていた。


(シールドは強度に応じて魔力の消費が変わる。発動に必要な基本魔力はたったの1。1でも物理的な攻撃なら防げるくらいの強度──
問題は維持にかかる魔力。強度3のシールドなら約1秒ごとに3の魔力を消費していくのか。つまり今の魔力値なら強度3のシールド維持は342秒が限界──)


その後もしばらくケントは支援魔法の検証を続け、納得したかのように息をはくとハーヴェイの元に走っていった。

「ありがとうハーヴェイ。大体の検証はできたよ」

「長かったッスねー。それはそうとケントさん」

「ん?」

「俺もお願いがあるんスけど」

「──お願い?」


ハーヴェイはケントの手首をつかむとケントを引っ張るように天幕の方に歩いて行った。
しかしハーヴェイが向かった先は天幕ではなく、天幕の裏の人目のまったくない林だった。

「お、おいハーヴェイ?」

ハーヴェイが人目から隠れるように太い大木を背にして、自身の前にケントを立たせた。

「どうしたんだよハーヴェ──」

ハーヴェイは両手でケントの頭を力ずくで抑えつけ、自らの足元へとひざまずかせた。
そしてケントの顔を自身の股間に押し付けた。
ハーヴェイの股から伝わる体温が、布パンツごしにケントの顔へと伝わっていった。

布一枚で隔てられたハーヴェイのオスの匂いが、ケントの鼻から肺の中を満たしていく。
ハーヴェイもケントも何ひとつ言葉を発することもなく、ただただ風で揺れる大木の葉がこすれる大自然の音だけが辺りに鳴り響く。

ハーヴェイの股間はまだ完全に膨張していなかったが、顔を股間に抑えつけられているケントの方が、まるでこの先を期待しているかのように股間を硬直させていた。
ケントは股間に顔を埋めながらも上目でハーヴェイの顔を見上げると、ハーヴェイは金色の瞳を輝かせながら笑ってケントを見ていた。

「さっきからずっと、ションベンしたかったんスよ」


その一言でケントはハーヴェイが何を望んでいるのかを察した。
しかしそれは精変換とは何の関係もない行為という事もわかっていた。しかし──

「いいっすよね?」

拒まれる可能性をまるで考えていないように思えるハーヴェイの表情。
ケントはハーヴェイの股間に顔を埋めながら、小さくうなずいた。

「へへっ……」

ハーヴェイは右手でケントの額をつかむように突き離すと、左手で自身の布ズボンを下へとずらした。
林でさえぎられた月明かりのせいか、鮮明には見えなかったが姿をあらわした半勃ちほどのペニスがケントを誘惑する。

「ほら、口を開けるッスよ」

ハーヴェイは再びケントの顔を少し股間に寄せ、左手で自身のペニスの根本をつかんだ。
まるで弓兵が狙いを定めるように、静かに亀頭でケントの口を狙う──。

オスの匂いがただよう熱気とともに、先端から黄金水がわずかに放物を描いて発射された。
しかし、発射の際の水圧までは予想できてなかったのか、ほんのコンマ数秒だけ口から狙いを外れてケントの頬に発射されたがハーヴェイはすぐに軌道を修正した。

ハーヴェイの亀頭からケントの口にいたるまでわずかな放物線を描き、生暖かい湯気を立てながら、ケントの口でたまっていくハーヴェイの黄金水。
後輩であるハーヴェイにこんな事をされているにも関わらず、ケントは悦(えつ)にひたっているのか、自身の股間を固くしたまま決して衰えることはなかった。

放尿され続ける黄金水の音が、ケントの口の中で反響する。
生温かいエールで注がれたように口の中が黄金水で満たされると、ハーヴェイの亀頭から放水が止まった。

口の中で満タンとなったそれは、小さな温泉のように湯気を立たせている。


「──飲んで。ケントさん」


うつろう表情でハーヴェイの顔を見ながら、ケントは口を閉じて一気に飲み干した。
排水溝のようにケントの体内に黄金水が入り込むと、さきほどまで口の中で湯気を立たせていた黄金水が空となっていた。
そんなケントが愛おしく見えたのか、ハーヴェイは先輩であるケントの頭を優しくなでた。

「へへ……もう一回」

ハーヴェイはまだ出し切っておらず、ふたたびその亀頭から黄金水を放出させはじめた。
力加減が難しいのか、今度はケントの眉間へとかかってしまったが、そこから口へと軌道を修正した。
ケントは顔中に付着したハーヴェイの黄金水を垂らしながらも、そんな自分に興奮していた。
マラークが言っていた性処理便器となっている自分に──


ハーヴェイが黄金水をすべて出し切ると、亀頭にわずかに残った液体をケントの頬でふいた。
ケントの呼吸は荒く、その視線は物欲しそうにハーヴェイのペニス一点をただ見つめている。
ほんの一刻前まではあんなに知的に思考をめぐらせていた男の顔が、今や男を求める淫乱なメスのような表情をしている。

「え?俺のションベンそんなに美味しかったっすか?へへっまた飲ませてあげるっすよ」

ハーヴェイはふたたびケントの頭のなでた。
いつもなら、後輩であるハーヴェイがギャーギャーと犬のように騒ぎ、そしてそれを先輩であるケントがなだめる関係。
それがペニスひとつで、立場が逆転するかのように、こんなにも従順で駄犬と化している。
そんなケントを見ながら、ハーヴェイは変わらず笑みを浮かべている。
そしてみるみると雄たけびを上げそうなほどに硬くなっていくハーヴェイのペニス。
血管が浮き上がり、顔の前で大きくなっていく様を間近で見ながら、ケントはねだるように口を開いた

「ハーヴェイ……」

「ほら、しゃぶりたいんすよね?いいっすよ」

大木に背をもたれるハーヴェイの言葉と同時に、ケントは口を開いて欲望のままにハーヴェイへの奉仕を始めた。
おなかを空かせた獣が、全力で餌をほおばるように、ケントはその口、その舌、その唇で味わうようにハーヴェイのペニスをむしゃぶっている。
ケントの視界に映るハーヴェイの腹筋と陰毛、鼻で吸い続けるオスの匂い、玉の袋には孕ませるための男の種が詰まっている。
後輩にこんなにも男を感じ、淫乱なメスにされたくて仕方がない──そんな風に見えるほどケントは夢中でハーヴェイのペニスをむしゃぶり続けている。

以前にハーヴェイと交わした『天幕の中だけは素直でいる』という口実。
それが今では屋外にもかかわらず男を求めているということは、ペニスを差し出せば従順になる先輩に成り代わったという事。


ハーヴェイは黙ったままケントの頭をつかみ、ケントの呼吸の都合などおかまいなしに腰を振る。
屋外でこんなに好き勝手にペニスで喉を突かれても、ケントの布パンツは山のようにふくらんでいる。
それどころか、あふれ出る自身の我慢汁を布が吸収しきれなかったのか、小さなスライムのような形となって糸を引いていた。
だんだんと腰の勢いが激しくなっていき、ハーヴェイはピークを迎えようとしていた。

「あっ……出るっす──」

その言葉とともにケントの口をふさいでいたハーヴェイのペニスは大きく脈をうった。
亀頭の先から精液がねじこまれるようにケントの体内へと入っていく。
ハーヴェイはその快感からか全身をけいれんさせ、ケントの口の中をペニスでこすりつけるように果てていった。

呼吸が整ったのか、深く息をはくハーヴェイ。
ペニスをケントの口から引き抜いて布ズボンを元に戻すと、何事もなかったかのように天幕へと戻っていった。
そんなヤリ捨てとも言える行動すら、今のケントは悦にひたらせる。
ケントはゆっくりと立ち上がり、ハーヴェイの後を追うように天幕へと入っていった。


中に入ると、満足そうなハーヴェイが大の字となって自身の寝袋で寝そべっていた。

「へへっいやーケントさんほんとサイッコっす」

笑みを浮かべるハーヴェイだったが、天幕に入ってきたケントのある行動に少し驚きを見せる。

「って──へ?」

ケントは天幕に入るとともに、自分が着ていた衣服のすべてを脱ぎ捨てて全裸になった。
ハーヴェイを見下ろしながら全裸で立ち尽くすケント。
ケントのペニスは天を向くようにそそり立っており、その先からはダラダラと我慢汁が糸を引いている。

そして自らの意思でゆっくりと四つん這いとなり、ハーヴェイへとお尻を向けると両手で尻を外に引っ張った。
丸見えの尻穴をヒクヒクさせながら。


「ハーヴェイ……こっちも犯して欲しい」


さっきまで小便を飲まされ、やり捨てのような性処理をさせられた後輩に、尻も犯して欲しいと懇願するケント。
しかし寝そべっていたハーヴェイは起き上がらずに笑みをこぼしながらケントに言葉を投げた。


「へへっしょうがない先輩っすねぇ……ほら、おいで」


ケントは全裸のまま、ゆっくりとハーヴェイに近づいてその胸に飛び込んだ。


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