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夢に咲く花
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少しばかり時間を遡る。
孝宏とカウルは四人の兵士と共に、地下の下水道を通って目的地へ到着した。
孝宏はマンホールから出る寸前、息を呑んだ。地上を我が物顔で闊歩する巨大蜘蛛が目の前に現れでもしないかと思ったのだ。
しかし、辺りは静かなもので、胸を撫で下ろす。
下水道を出て見えたのは飛行場だった。
全体が乳白色の石で作られていて、全体的に古びたドーム天井の飾りっ気のない、大きめの円形の建物。
中は外観と同じく白一色で、アーチ型の扉が二つ、カウンターがたった一つだけ。だだっ広い空間が広がっている。
昼間であればドームの中央に取り付けられた窓から差し込んだ日光が、白い壁に反射し輝くのだが、あいにく薄暗く、ぼんやりと白く浮かび上がるさまが薄気味悪く感じる。
「この奥です」
建物に入ってすぐ向かいのカウンター、その左側の扉を先頭の兵士が指し示した。
この建物では数少ない、植物をモチーフした紋様が彫り込まれた木製の扉。
あまりにも見事な細工に、孝宏だけが感嘆のため息を漏らした。
「すごい……」
孝宏の口から思わずこぼれた賞賛に、兵士の一人が眉をひそめたが、孝宏は気づきもせず扉の細工に見惚れる。
扉の奥に長く続く廊下をひた進むと、孝宏の耳にも人の声らしき音が聞こえ始めた。
廊下の最奥、アーチ状の扉のない門をくぐると、六畳ほどのこじんまりとした部屋がある。
その部屋の中央には地図を広げた机が置かれ、数名の兵士などが囲い立つ。
孝宏たちが入ればいっそう、窮屈で息苦しくなった。
「大佐、ご命令の民間人を二名お連れしました」
「ご苦労だったな。下がって待機していろ」
案内してきた兵士たちが一列に廊下を戻っていくのを無言で見送ると、大佐と呼ばれた男、コオユイが咳払いをした。
「詳しい説明もなく、急にお呼びたてして申し訳ない。早速説明させて頂いてもよろしいでしょうか」
「あ、はいっ……」
孝宏は背筋を伸ばし横目でカウルを見た。
カウルは表情を強張らせ、視線を右に左に動かしている。決してこの場に気後れしているのではない。
ルイ、カウル、マリーの三人の姿がなく下唇を噛みしめるカウルを見て、孝宏もグッと奥歯を噛みしめた。
なぜ孝宏たちが呼ばれたか、それは住人の避難の為だった。
それ自体、特に驚きはしない。ソコトラでもマリーの剣は化け物相手に有用だったのだから、それ自体は想像に固くない。
ただ、対抗手段を彼らが欲しがったとしても不思議はないが、住人の避難などは転移の魔術を使えばもっと簡単に済むのではないかとも、孝宏は思うのだ。
ここまで下水道を徒歩で来た時も持った疑問が、孝宏の中に再び湧き上がった。
孝宏は自分たちが下水道を来たのは、自身の持つ凶鳥の兆しが原因で移動系の魔術を使えないのだと考えていた。
しかしコオユイの口から語られたのは、至極普通の、この状況下では当然と言えば当然の理由だった。
「現在この一帯に、何者かによる妨害を受けており、魔法の使用に制限がかけられています」
それの意味するところは、巨大蜘蛛の発生は何者かによるこの町への、もしくはアノ国に対する攻撃であるということ。
孝宏だけでなく兵士達の間にも緊張感が走る。
「転移、飛翔などの魔法が一切使えなくなっており、住人の避難がより困難な状況です。ですが、住人の中には怪我や病気などで今すぐに避難、病院への収容が必要な者がいるのです。どうか、あなた方の力を貸していただきたい」
すでに巨大蜘蛛出現区域を高い塀で隔離しており、蜘蛛どころか、人すらも外に出れない状態にある。
初めの発生からたった一晩だが、地図に示された範囲を信じるならば、役所を中心に半径10キロは完全に封鎖されている。
机に広げられた地図で見ると、数字で見るよりずっと広い。
現在も住人の避難が行われているが、やはり有効な対抗手段が限られている現状では、蜘蛛の存在が妨げとなり、思うように進んでいないのが現状だ。
双子の母親、オウカの残した魔術の中に巨大蜘蛛に対抗できる魔術があったが、複雑すぎるその魔術を全ての兵士たちが使えるかというとそうでもなく、魔術師たちでも相当の熟練を重ねた者でないと扱いに難儀する代物だったのだ。
それを簡単に扱えるようにしたのが、ルイが加工し、王立魔術研究所に提出された剣だ。
本来それはマリーの奇異な能力から世間の目を逸らす為、ルイが魔術加工を施していたものだが、目的は果たされたのでそれ自体は良しとしよう。
彼らが持っているその一振りは現在、魔術研究所にあり、手続きや運搬方法などの諸事情から到着まで時間がかかっている。
それ以外となると、提出したのとは別にルイが加工し彼ら自身が持つ、本来は護衛用だった三つの武器があった。
マリーはどの武器を選ばないのでそもそも必要ないし、加工後の扱いが非常に危険なため孝宏にはまだ渡されていない。
数が少なかったために短い期間で完成させることができなかったというのもある。
ではその武器を徴集すればと言う者もいたが、難儀な事に、武器は持ち主しか扱えない使用になっていた。
関係のない第三者の手に渡るのを防ぐ為、ルイがわざわざ付け加えたのだが、その慎重さが今回は裏目に出しまった。
巨大蜘蛛への対抗手段が少ないがために、ルイたちの協力を得るしかなかったという訳だ。
では現在、この場にいない彼らはどこにいるのか、というのか二人の表情を曇らせた理由だ。
ルイたち三人はすでに町に出ていた。孝宏たちを安全に移動させる為、巨大蜘蛛を遠ざけ駆除していた。
孝宏たちが無事目的地に着いた後に、作戦は終了。一度ここへ戻ってくるはずだ。
夜になり蜘蛛たちの動きが鈍ったことから急遽決まった作戦に、始めルイたちは動揺していたが、結局彼らは役目を期待以上にこなした。こなしてしまった、と言っても良い。
ルイたちの活躍が作戦の成功率を上げ、結果、実行に移されるのだから。
孝宏とカウルは四人の兵士と共に、地下の下水道を通って目的地へ到着した。
孝宏はマンホールから出る寸前、息を呑んだ。地上を我が物顔で闊歩する巨大蜘蛛が目の前に現れでもしないかと思ったのだ。
しかし、辺りは静かなもので、胸を撫で下ろす。
下水道を出て見えたのは飛行場だった。
全体が乳白色の石で作られていて、全体的に古びたドーム天井の飾りっ気のない、大きめの円形の建物。
中は外観と同じく白一色で、アーチ型の扉が二つ、カウンターがたった一つだけ。だだっ広い空間が広がっている。
昼間であればドームの中央に取り付けられた窓から差し込んだ日光が、白い壁に反射し輝くのだが、あいにく薄暗く、ぼんやりと白く浮かび上がるさまが薄気味悪く感じる。
「この奥です」
建物に入ってすぐ向かいのカウンター、その左側の扉を先頭の兵士が指し示した。
この建物では数少ない、植物をモチーフした紋様が彫り込まれた木製の扉。
あまりにも見事な細工に、孝宏だけが感嘆のため息を漏らした。
「すごい……」
孝宏の口から思わずこぼれた賞賛に、兵士の一人が眉をひそめたが、孝宏は気づきもせず扉の細工に見惚れる。
扉の奥に長く続く廊下をひた進むと、孝宏の耳にも人の声らしき音が聞こえ始めた。
廊下の最奥、アーチ状の扉のない門をくぐると、六畳ほどのこじんまりとした部屋がある。
その部屋の中央には地図を広げた机が置かれ、数名の兵士などが囲い立つ。
孝宏たちが入ればいっそう、窮屈で息苦しくなった。
「大佐、ご命令の民間人を二名お連れしました」
「ご苦労だったな。下がって待機していろ」
案内してきた兵士たちが一列に廊下を戻っていくのを無言で見送ると、大佐と呼ばれた男、コオユイが咳払いをした。
「詳しい説明もなく、急にお呼びたてして申し訳ない。早速説明させて頂いてもよろしいでしょうか」
「あ、はいっ……」
孝宏は背筋を伸ばし横目でカウルを見た。
カウルは表情を強張らせ、視線を右に左に動かしている。決してこの場に気後れしているのではない。
ルイ、カウル、マリーの三人の姿がなく下唇を噛みしめるカウルを見て、孝宏もグッと奥歯を噛みしめた。
なぜ孝宏たちが呼ばれたか、それは住人の避難の為だった。
それ自体、特に驚きはしない。ソコトラでもマリーの剣は化け物相手に有用だったのだから、それ自体は想像に固くない。
ただ、対抗手段を彼らが欲しがったとしても不思議はないが、住人の避難などは転移の魔術を使えばもっと簡単に済むのではないかとも、孝宏は思うのだ。
ここまで下水道を徒歩で来た時も持った疑問が、孝宏の中に再び湧き上がった。
孝宏は自分たちが下水道を来たのは、自身の持つ凶鳥の兆しが原因で移動系の魔術を使えないのだと考えていた。
しかしコオユイの口から語られたのは、至極普通の、この状況下では当然と言えば当然の理由だった。
「現在この一帯に、何者かによる妨害を受けており、魔法の使用に制限がかけられています」
それの意味するところは、巨大蜘蛛の発生は何者かによるこの町への、もしくはアノ国に対する攻撃であるということ。
孝宏だけでなく兵士達の間にも緊張感が走る。
「転移、飛翔などの魔法が一切使えなくなっており、住人の避難がより困難な状況です。ですが、住人の中には怪我や病気などで今すぐに避難、病院への収容が必要な者がいるのです。どうか、あなた方の力を貸していただきたい」
すでに巨大蜘蛛出現区域を高い塀で隔離しており、蜘蛛どころか、人すらも外に出れない状態にある。
初めの発生からたった一晩だが、地図に示された範囲を信じるならば、役所を中心に半径10キロは完全に封鎖されている。
机に広げられた地図で見ると、数字で見るよりずっと広い。
現在も住人の避難が行われているが、やはり有効な対抗手段が限られている現状では、蜘蛛の存在が妨げとなり、思うように進んでいないのが現状だ。
双子の母親、オウカの残した魔術の中に巨大蜘蛛に対抗できる魔術があったが、複雑すぎるその魔術を全ての兵士たちが使えるかというとそうでもなく、魔術師たちでも相当の熟練を重ねた者でないと扱いに難儀する代物だったのだ。
それを簡単に扱えるようにしたのが、ルイが加工し、王立魔術研究所に提出された剣だ。
本来それはマリーの奇異な能力から世間の目を逸らす為、ルイが魔術加工を施していたものだが、目的は果たされたのでそれ自体は良しとしよう。
彼らが持っているその一振りは現在、魔術研究所にあり、手続きや運搬方法などの諸事情から到着まで時間がかかっている。
それ以外となると、提出したのとは別にルイが加工し彼ら自身が持つ、本来は護衛用だった三つの武器があった。
マリーはどの武器を選ばないのでそもそも必要ないし、加工後の扱いが非常に危険なため孝宏にはまだ渡されていない。
数が少なかったために短い期間で完成させることができなかったというのもある。
ではその武器を徴集すればと言う者もいたが、難儀な事に、武器は持ち主しか扱えない使用になっていた。
関係のない第三者の手に渡るのを防ぐ為、ルイがわざわざ付け加えたのだが、その慎重さが今回は裏目に出しまった。
巨大蜘蛛への対抗手段が少ないがために、ルイたちの協力を得るしかなかったという訳だ。
では現在、この場にいない彼らはどこにいるのか、というのか二人の表情を曇らせた理由だ。
ルイたち三人はすでに町に出ていた。孝宏たちを安全に移動させる為、巨大蜘蛛を遠ざけ駆除していた。
孝宏たちが無事目的地に着いた後に、作戦は終了。一度ここへ戻ってくるはずだ。
夜になり蜘蛛たちの動きが鈍ったことから急遽決まった作戦に、始めルイたちは動揺していたが、結局彼らは役目を期待以上にこなした。こなしてしまった、と言っても良い。
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