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お題 エネマ 〜前編~
しおりを挟む「似合ってるよ、円香」
「んふー♪ ありがと♪」
購入時は着せられるか不安な毅だったが、下着や襦袢でモタモタしていた時、またもやブギーマンが現れ、黒服どもが、さささっと円香に着付けして消えた。
「良い御趣味です。実に良い♪ 楽しみにしておりますね♪」
そう言い残して立ち去るブギーマン。
あれもよく分からない人間だ。
雌犬として躾ろという反面、大切に愛でろとも言う。
相反している気もするが、妙にしっくり来るのが不思議な毅だった。
少しでも円香の負担を減らしたい。だから調教する。
じっくり慣らして、行為で傷つかないよう慎重に。
彼女が泣きわめいても止めない。どんなお題が出るか分からないのだから。
奥の奥まで、執拗に開発して、気持ち悦くなれるよう調教する。
円香が大事だから。愛しいからこそやれるし、やりたいとも思う。
彼女の全てを暴いて従わせたい。円香は俺のモノだ。
そういった獰猛な劣情も、確かにある。
そこまで考えて、ふと毅は以前ブギーマンが言った言葉を思い出した。
『ちゃんと雌犬に躾てくださいねっ!!』
あの時は憤慨したが、今の毅のやっている事そのものではないだろうか。
思わず片手で顔をおおい、毅は赤面した。
なんの事はない。ブギーマンが言っていたのは、この事だったのだ。
円香が可愛いなら、行為を覚えさせろ。何でも言うことを聞く素直な奴隷にせよと。
それが円香を守ることにもなるとブギーマンは忠告してくれていたに過ぎない。
意識や常識の範疇が違うため、その言葉を受け入れられなかった以前の自分。
結局、言われたことしてるんじゃないかよ、俺ぇぇぇっ
穴があったら埋まりたい毅である。
《今宵もお時間がやってまいりましたぁーっ!! 皆様の御贔屓は決まりましたか? 初日に賭けた参加者に失望なさっておられる方もいるでしょうが、ギャンブルは時の運っ!! 最後までレースを進めましょうーっ♪》
毎度お馴染みのブギーマン。
ドラムロールとシンバルの後に出されたお題は..........
初エネマ。
うおおおおおおっっ!! と大きくどよめく観客達。
《きたきたきたぁぁーっっ!! 嗜虐と言えば外せない、排泄調教っ!! 我慢させるもよし、盛大に披露させるもよしっ!! どのように魅せるか、奴隷の本領発揮ですっ♪》
うっわあぁぁ..........
唯一、触れてない部分がきたよ、どうする俺ぇぇっ?!
二の足を踏む毅を不思議そうに見つめ、円香は首を傾げた。
「どうしたの? エネマってなぁに?」
純真無垢な顔で見上げてくる円香を直視出来ない毅。
ダメ元だ、聞いてみるかっ!
「ブギーマンっ!!」
《はいは~い。何ですか?》
「棄権とか.......... ありか?」
《..........本来、強制参加なんですけどねぇ。まあ、稼ぎ頭の毅氏ですからぁ。ちょいと融通しますか。ペナルティはつきますよ?》
如何にも愉快そうなブギーマンの言葉に、観客は凄まじくブーイングを上げる。
しかし次の瞬間、そのブーイングが盛大な歓喜に変わった。
《所持金全額没収です。それで宜しければ棄権を認めましょう?》
「なっっ?!」
凍りついた毅に観客らの雄叫びが聞こえた。
奴隷の葛藤を楽しむ淫蕩な雰囲気。涎を垂らさんばかりなソレを毅は肌で感じとる。
「毅っ?! 棄権なんかダメだよぅっ! エネマだっけ? 何か分からないけど、アタシやるからぁっ!!」
何も知らずすがりつく円香。
その幼気ない姿に、観客らの興奮も最高潮へと向かう。
汚せと。何も知らぬ無垢な少女をトコトン辱しめろと。
しばし俯き奥歯を噛み締めた毅は、泣きそうな顔で円香を見た。
そして細い両肩を掴むと、諭すように囁いた。
「俺がやる」
「え?」
「.....円香に嫌なことさせるけど。エネマってのは浣腸の事だ。つまり.....薬で強制的に排泄させる行為」
しばらく茫然としてから、円香の顔が青ざめた。
それに苦笑し、毅は棚からシリンジと瓶を取り出す。
複数用意されたシリンジの中でも、円香に使いやすそうな中間のを毅は選んだ。
どんっと置かれた瓶にはグリセリンの表示。
太さ七センチほどのシリンジに薬液を吸い上げ、毅は円香に渡す。
その中身五百CCほど。素人では即決壊するような量だが、このくらいやらねば観客らも黙っておるまい。
「これを俺に入れて、こっちの玩具で栓をする。このバルーンで何度か空気を入れれば中で膨らむから。やれるな?」
唖然としたまま説明を聞く円香。
可哀想だが仕方無い。円香にするよりはマシだ。
固唾を呑むように鎮まり返る観客達。
これはこれで良い趣向なのだろう。無垢な少女におぞましい行為を無理やりやらせるシチュエーション。
忌々しげに顔を歪め、毅は服の前を寛げて、ズボンを緩める。
しかし、それに気づいた円香が、慌てて毅を止めた。
「ダメぇっ! アタシ出来ないようぅぅっ!!」
「やるんだ、円香っ!!」
眼を剥く毅に、円香は少したじろいだ。しかし、逆にキッと見返し毅を睨み付ける。
「アタシにして」
「へっ?」
「アタシに、お浣腸してっ!!」
にじり寄るように毅を見上げる円香に、観客らが、どっと沸き返った。
《毅氏~? ワンちゃんが、そこまで言うのにやらないのは男が廃りませんか~? 可愛がってあげなさいよ、気持ち悦くぅ♪》
ゲラゲラと下卑た嘲笑が観客らから降り注ぐ。
「おまっ、これって、凄ぇ苦しいぞ? 腹も痛くなるし、辛いんだぞっ?!」
どれぐらい我慢させるモノなのか知らないが、少なくともショーはいつも一時間ほどされていた。
お題にもよるが、少なくとも三十分は押し寄せ寄せる排泄感で悶絶する羽目になるだろう。
「毅だって同じじゃんっ! アタシじゃ..... 毅みたいにやれないよ?」
悄然とする円香。
彼女にも分かっているのだ。これはショーなのだと。
観客を喜ばせなくてはならない。そんな立ち回りが自分に出来る訳はないと。
その切ない気持ちを覚り、毅は悔しげに天を仰いだ。
円香の言う通りだ。
お題さえこなせば良いと思っていたが、どうせやるなら稼いだ方が良い。そんな立ち回りは円香に出来ない。
「了解。やるならトコトンだ。泣いても止めないからな?」
「うんっ!!」
観客らから怒濤の拍手が響き渡る。まだ何もしていないのに激しく回る賞金メーター。
こいつら..... 心の底から愉しんでやがるな。
据えた眼差しで道具を眺め、毅の眼窟奥には淫靡な焔が灯った。
可愛い雌犬を抱き上げて、毅は粗相しても構わない位置に天井の滑車を移動する。
プレイルームの片側にある排水溝と便座の用意されたゾーン。そういった行為に使うため、防水でシャワーが備えられている。
そこの中央に滑車を移動し、毅は円香の負担にならないよう胸の上下に二の腕ごとベルトを渡して拘束し、脚の付け根にもハーネスを渡した。
三点のベルトを背中で一纏めにして円香を吊るすと、その足首にも枷をはめて、脚の付け根のハーネスに繋ぐ。
まるで蛙のような姿に拘束され、円香は真っ赤な顔で喘いだ。
その高さは毅の胸の辺りに設定し、彼は宙に吊るした円香のあられもない姿に興奮気味である。
突き出されたお尻を撫で回し、恍惚とした表情でその尻たぶにキスをした。
「ああ、可愛いね円香。前も後ろも丸見えだよ?」
「きゃんっ、ひっ.....ぁっ!」
ちゅむちゅむと吸い付かれ、ねっとりと柔肉を舐められて、あまりの羞恥に円香は身震いする。
「じゃ、お浣腸するね。力を抜いてね」
毅は棚から別な玩具を持ち出して、まずは丹念に円香のお尻を指で抉じ開けていった。
ぎちゅぎちゅと狭い蕾を圧し広げ、ローションをたっぷりと塗り込んでいく。
「ふぁっ、毅ぃぃ」
眼に涙を浮かべて歯を食い縛る円香。しかし毅は知っている。彼女がお尻でもイケちゃう淫乱な事を。
そのように毅が調教したのだから。
「どうしたの? 足りない? もっと、お尻を虐めて欲しいの?」
ぬちぬちと中を掻き回しながら、毅は熱く蕩けた声で円香に囁いた。
鼻を鳴らすように甘い喘ぎを溢す円香が可愛くて堪らない。
「言ってみ? どうされたい? ああ、聞くまでもないか。円香の身体は素直たものねぇ。お汁がタラタラしてきたよ。ほら」
毅は空いている方の手で、円香の秘処を弄る。
いつの間にかヌルヌルなソコを撫で上げ、いきなり指を三本捩じ込んだ。
「痛っ! ぁっ! ひぃぁっ?!」
ミチミチと抵抗する柔肉を無理やり抉じ開けて、深々と根本まで呑み込ませる。
「あれ? あはっ、これ凄いね。見て見て? 円香の中で指同士が引っ付くよ?」
柔らかな肉壁を隔てて感じる指の形。
それを円香にも分かるよう、あえてグニグニと動かして、毅は円香に何度も絶叫をあげさせ、胸を踊らせた。
「ひーっ、はぁ.....っ、毅ぃぃ」
身も世もなく悶え狂い、円香は苦しそうだ。
イキそうでイケないギリギリの絶妙さ。
毅は秘処から指を抜き、お尻を一点集中で虐め出す。
「はぅっ?! あっ、あーっ、ダメぇっ」
「ダメじゃないじゃん? 好きだよね? ここ♪」
慣らされた奥は容易く快感を拾ってしまう。
散々秘処を弄られていたせいもあり、円香は悲痛な声を上げて果てた。
ビクビクと痙攣する悩ましい姿態。
お尻で絶頂した円香に観客らから感嘆の溜め息が漏れる。
それを確認して、毅はアナル栓を手にとり、円香のお尻に埋め込んでいった。
ちゅるんっと入り込んだキノコのような玩具に眼を細め、バルーンを握って大きく膨らませる。
「ふあっ? あっぁっ?!」
敏感な入り口で膨らむ卑猥な玩具。その妙な違和感に円香の背が仰け反った。
「これで準備OKだね。円香は上手にお薬を呑めるかなぁ?」
舐めるように耳元で囁かれ、円香は自分の知らないプレイにゾクゾクする。
今から、あのお薬が円香の中に入るの? あんな沢山入るかなぁ? ぅ.....怖いよぅぅぅ
プルプルと震える双丘を容赦なく割り、毅はアナル栓の真ん中にある注入口にカテーテルを繋いだ。
そして、ことさらゆっくりと押し子を圧していく。
「今、円香の中にお薬が入っていってるよ? わかる?」
じわじわと下腹部に沁みる冷たい薬液。
その感触に背筋を凍らせて、円香が短い悲鳴を上げ続ける。
まだプレイは始まったばかり。彼女の快楽地獄はこれからだった。
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