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4 気がつけば、一年八ヶ月の月日が流れていました
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第一訓練所の寮は二年以上は一人部屋があてがわれている。とは言っても誰かが来れば分かる程には狭い部屋だった。ジャンは隣の友人の部屋で就寝前にチェスで勝負をしていた所、突然自分の部屋の扉が叩かれた音に、チェス盤をひっくり返してしまった。
「ジャンの部屋じゃないか?」
友人がドアを開けた所で急に引っ込んでくる。後ろでぶつかったジャンは苛立ちながら、閉じかけたドアをぐいっと開けた。
「ジャン、ここにいたのか」
激しく扉を叩いていたのはトリスタンだった。見た目はいつもの通りだが、ドアの叩き方からするに焦っていたのか苛立っていたのかのどちらだろう。どちらにしてもジャンにはその心当たりがあった。
「もうすぐ就寝の時刻ですよ。ここから二年の寮まではそれなりに遠いはずですが」
数歩で詰め寄ってきたトリスタンは握り締めていた手紙をジャンの前に差し出した。すぐに部屋のドアを開けると、ポカンとしていたトリスタンを中へ促した。先程の大きな音で何事かと幾つかのドアが開いている。いらぬ噂が立つのはごめんだった。珍しく事態を飲み込むのが遅かったトリスタンと自室に入ると、手紙に視線を向けた。
「コレットからの手紙ですね」
「お前は知っていたのか? コレットがグレンツェ領に行くと」
「それはまあ。家族ですし」
するとトリスタンの手の中で手紙がぐしゃりと握られた。
「なぜこんなに遅く連絡が来たんだ。ロシニョール家に遣いを出したら、もうとっくに出発した後だと聞いたぞ」
「そうですね、もう向こうに到着している頃ではないでしょうか?」
珍しく苛立っているトリスタンの睨んでくる表情に、ジャンは思わず怯んでしまった。赤い髪が燃えているように見える。圧倒的な体格差にも負けずなんとか足に力を入れると、真っ直ぐに見返した。
「ロシニョール家はなぜ俺に何も言わず勝手な事をしたんだ」
「勝手だなんて、ただ少しの間旅行に行っただけですよ」
「手紙には見聞を広げる為とあるが?」
「結婚したらそういう機会も少なくなりますからね。少しでもトリスタン様のお役に立ちたいという想いからだと思います」
するとトリスタンの眉間のしわが一層深くなった。
「俺は別にコレットに役に立って欲しいなんて思っていない。それとも俺はそんなに頼りないか?」
「まさか! ただの女心ですからどうかお許しください」
「でもあそこは隣国と近すぎる。それに王都からはどんなに急いで馬を走らせても四日はかかるだろう」
――四日? いやいや馬でも六日はかかるだろ。どれだけ飛ばす気なんだよ、この人。
じっと見返すとトリスタンは我に帰ったように口を押さえた。
「コレットは何か言っていたか?」
「例えばなんです?」
「……俺について、何か言って旅立たなかったか?」
「そうですね、トリスタン様から連絡が来る事は今までなかったから、大丈夫だと思う。そう言っていました」
「なんだそれは」
「言葉の意味のままだと思います。今までトリスタン様から手紙を頂いたり、会いに来られたりはなかったと聞いておりますから。だから今回も少しくらい離れていても特に気にされないだろうと思ったのでしょう。それでも手紙を出したのは姉の心遣いです。もしその手紙がなかったら、姉がグレンツェ領に行っていたのを知ったのは、お土産を持って帰って来た時だったでしょうね」
遠くで消灯の鐘の音が響き渡る。トリスタンは放心しているのか無言のまま部屋を出て行った。扉を締めて鍵を掛ける。そしてずるりとしゃがみ込んだ。
「あっぶねぇ。間近のトリスタン様の迫力、すげえ」
ジャンは今のやり取りを少し頭の中で反芻した後、小さく笑ってベッドの中に入った。
「少しくらい焦らせたっていいよな」
しかしこの時のジャンは思いもしなかった。
コレットは二ヶ月経っても、半年経っても、一年経ってもグレンツェ領から戻ってくる事はなかった。
「んん――! 久しぶりの王都! ああ空気が淀んでいるわ」
「グレンツェ領も王都もそんなに空気は変わりませんよ、お嬢様そろそろ中にお戻りください」
後ろから腰を掴まれたコレットは渋々馬車の中へと戻った。馬車の中で広げていた書類を鞄にしまい始めたルネも心なしかソワソワしているように見えるのは気のせいだろうか。微笑みながらルネを見ていると、呆れたに盛大な溜め息が溢れた。
「お嬢様、本当にそのままで宜しいのですね?」
視線が髪の毛に向いている事に気が付き、またかと頷いた。
「いいと言っているでしょう。二年近くも会わなければ皆、“雰囲気を変えられたのね”くらいにしか思わないわ」
「ですがせっかくの美しい白金の御髪を後ろで三編みだなんて。それにその丸眼鏡! せめてその眼鏡だけはお外しください」
「どうして? すっかり目が悪くなってしまったからこれがないと字が見づらいのよね」
「日常生活に支障はないのですから、書類を見る時だけにすればよいのでは?」
「でもわざわざ眼鏡を出し入れするのも面倒じゃない。それに私意外と似合っていると思うの」
くいっと眼鏡の端を上げて見せると、再び盛大な溜め息が洩れた。
「高位貴族のご令嬢はそのような眼鏡はかけません。ドレスに合いませんからね。それに常に書類を見たりもしません。それにそのような三編みもしたりはしません。それに! そのような格好は致しません。これだけは譲れませんので、屋敷に到着次第お着替えくださいませ」
「ルネったらお母様みたい」
「お嬢様がすっかりグレンツェ領に染まってしまったからです。今のお姿を奥様がご覧になられたらなんと仰るか少しはお考え下さい!」
さすがに申し訳なくなってしまい、固く握り締められているその手を取った。
「見た目がなによ。これだけ長期で家を開けられたのは叔父様がちゃんと私のしている事をお父様にご報告して下さってくれていたおかげなんだから。そうじゃなきゃ強制的に王都へ連行されているわ。お父様はそういうお方だもの。顔は地味だけどやる時はやるの」
侯爵家当主の父親は城で外交官としても働いている。その中には他国との貿易も仕事の一つだった。父親がグレンツェ領から連れ戻さなかったという事は、それなりにコレットがグレンツェ領にいる事が有益だと判断したと取る事が出来た。鼻歌を歌いながら懐かしい外の景色を見ている所で、ふとルネが悲鳴を上げた。
「どうしたの、そんなに大きな声を出して……」
ルネの手には二通の手紙が掴まれている。その封筒には見覚えがあった。その瞬間、コレットの全身から血の気が引いていった。
「それはまさか、例の手紙なの?」
「そのまさかですお嬢様。どうしましょう。荷造りでバタバタとしており、書類に挟まったままになっておりました。申し訳ございません!」
「……もうしょうがないわね。だってここまで来てしまったんだもの。幸いお父様には叔父様から連絡が行っているはずだから到着はご存知のはずよ」
「ですが、もう一通の方は……」
ルネは封筒の宛名を見て息を止めた。
ーートリスタン・デュボワ様
トリスタンにも王都に帰るという知らせを出すつもりでいた。でも内容はほんの業務連絡のようなもので、この一年と八ヶ月の間、数通やり取りした内容も互いの近況を堅苦しく伝えていただけだった。その中に婚約者同士らしい甘い言葉は一つも散りばめられてはいなかった。
最後のトリスタンからの手紙は二ヶ月前。卒業したトリスタンは近衛騎士団に配属され、クレマン王太子殿下の側近として任務に当たる事になったとの報告だった。交流戦に毎年選ばれる程の腕を持つトリスタンが公務を手伝いながら身辺の護衛もするのだ。これ程頼りになる側近がいるだろうか。いずれクレマン王太子殿下が即位すれば、トリスタンの地位は更に上るだろう。そう思うとトリスタンがとても遠くに行ってしまったように思えた。
「トリスタン様には屋敷に着いたらお手紙をお出しするわ。どちらにしてもお忙しいようだから、帰ったと言ってもすぐにはお会い出来ないと思うしね」
「直接お会いに行かれてはいかがですか? きっとトリスタン様もお喜びになられると思います」
「もう大人なのだから事前の連絡もなしに会いに行く程身勝手ではないわよ。それに今はもう王城勤務なのだからご迷惑が掛かってしまうわ。私と会っている間にクレマン殿下から離れてしまう事になってしまうもの」
「あのお嬢様がちゃんとお相手の事を考えていらっしゃるのですね」
「それは酷い誤解よルネ」
「でもジャンには怒られるかもしれないわね」
「昨年はせっかく代表に選ばれたのに帰れませんでしたからね」
「だから今年も選ばれてくれるといいんだけど」
馬車は王都の街中に入り、速さを緩めていく。街の中からは菓子の甘い匂いや焼きたてのパンの香りが漂っている。そして騒がしい子供達の声や、楽隊の楽しそうな音が響いていた。馬車は大通りを抜けて坂を上がっていく。そして我が家の大きな門が見えた時には、思わず懐かしさで胸が締め付けられた。
「ジャンの部屋じゃないか?」
友人がドアを開けた所で急に引っ込んでくる。後ろでぶつかったジャンは苛立ちながら、閉じかけたドアをぐいっと開けた。
「ジャン、ここにいたのか」
激しく扉を叩いていたのはトリスタンだった。見た目はいつもの通りだが、ドアの叩き方からするに焦っていたのか苛立っていたのかのどちらだろう。どちらにしてもジャンにはその心当たりがあった。
「もうすぐ就寝の時刻ですよ。ここから二年の寮まではそれなりに遠いはずですが」
数歩で詰め寄ってきたトリスタンは握り締めていた手紙をジャンの前に差し出した。すぐに部屋のドアを開けると、ポカンとしていたトリスタンを中へ促した。先程の大きな音で何事かと幾つかのドアが開いている。いらぬ噂が立つのはごめんだった。珍しく事態を飲み込むのが遅かったトリスタンと自室に入ると、手紙に視線を向けた。
「コレットからの手紙ですね」
「お前は知っていたのか? コレットがグレンツェ領に行くと」
「それはまあ。家族ですし」
するとトリスタンの手の中で手紙がぐしゃりと握られた。
「なぜこんなに遅く連絡が来たんだ。ロシニョール家に遣いを出したら、もうとっくに出発した後だと聞いたぞ」
「そうですね、もう向こうに到着している頃ではないでしょうか?」
珍しく苛立っているトリスタンの睨んでくる表情に、ジャンは思わず怯んでしまった。赤い髪が燃えているように見える。圧倒的な体格差にも負けずなんとか足に力を入れると、真っ直ぐに見返した。
「ロシニョール家はなぜ俺に何も言わず勝手な事をしたんだ」
「勝手だなんて、ただ少しの間旅行に行っただけですよ」
「手紙には見聞を広げる為とあるが?」
「結婚したらそういう機会も少なくなりますからね。少しでもトリスタン様のお役に立ちたいという想いからだと思います」
するとトリスタンの眉間のしわが一層深くなった。
「俺は別にコレットに役に立って欲しいなんて思っていない。それとも俺はそんなに頼りないか?」
「まさか! ただの女心ですからどうかお許しください」
「でもあそこは隣国と近すぎる。それに王都からはどんなに急いで馬を走らせても四日はかかるだろう」
――四日? いやいや馬でも六日はかかるだろ。どれだけ飛ばす気なんだよ、この人。
じっと見返すとトリスタンは我に帰ったように口を押さえた。
「コレットは何か言っていたか?」
「例えばなんです?」
「……俺について、何か言って旅立たなかったか?」
「そうですね、トリスタン様から連絡が来る事は今までなかったから、大丈夫だと思う。そう言っていました」
「なんだそれは」
「言葉の意味のままだと思います。今までトリスタン様から手紙を頂いたり、会いに来られたりはなかったと聞いておりますから。だから今回も少しくらい離れていても特に気にされないだろうと思ったのでしょう。それでも手紙を出したのは姉の心遣いです。もしその手紙がなかったら、姉がグレンツェ領に行っていたのを知ったのは、お土産を持って帰って来た時だったでしょうね」
遠くで消灯の鐘の音が響き渡る。トリスタンは放心しているのか無言のまま部屋を出て行った。扉を締めて鍵を掛ける。そしてずるりとしゃがみ込んだ。
「あっぶねぇ。間近のトリスタン様の迫力、すげえ」
ジャンは今のやり取りを少し頭の中で反芻した後、小さく笑ってベッドの中に入った。
「少しくらい焦らせたっていいよな」
しかしこの時のジャンは思いもしなかった。
コレットは二ヶ月経っても、半年経っても、一年経ってもグレンツェ領から戻ってくる事はなかった。
「んん――! 久しぶりの王都! ああ空気が淀んでいるわ」
「グレンツェ領も王都もそんなに空気は変わりませんよ、お嬢様そろそろ中にお戻りください」
後ろから腰を掴まれたコレットは渋々馬車の中へと戻った。馬車の中で広げていた書類を鞄にしまい始めたルネも心なしかソワソワしているように見えるのは気のせいだろうか。微笑みながらルネを見ていると、呆れたに盛大な溜め息が溢れた。
「お嬢様、本当にそのままで宜しいのですね?」
視線が髪の毛に向いている事に気が付き、またかと頷いた。
「いいと言っているでしょう。二年近くも会わなければ皆、“雰囲気を変えられたのね”くらいにしか思わないわ」
「ですがせっかくの美しい白金の御髪を後ろで三編みだなんて。それにその丸眼鏡! せめてその眼鏡だけはお外しください」
「どうして? すっかり目が悪くなってしまったからこれがないと字が見づらいのよね」
「日常生活に支障はないのですから、書類を見る時だけにすればよいのでは?」
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くいっと眼鏡の端を上げて見せると、再び盛大な溜め息が洩れた。
「高位貴族のご令嬢はそのような眼鏡はかけません。ドレスに合いませんからね。それに常に書類を見たりもしません。それにそのような三編みもしたりはしません。それに! そのような格好は致しません。これだけは譲れませんので、屋敷に到着次第お着替えくださいませ」
「ルネったらお母様みたい」
「お嬢様がすっかりグレンツェ領に染まってしまったからです。今のお姿を奥様がご覧になられたらなんと仰るか少しはお考え下さい!」
さすがに申し訳なくなってしまい、固く握り締められているその手を取った。
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侯爵家当主の父親は城で外交官としても働いている。その中には他国との貿易も仕事の一つだった。父親がグレンツェ領から連れ戻さなかったという事は、それなりにコレットがグレンツェ領にいる事が有益だと判断したと取る事が出来た。鼻歌を歌いながら懐かしい外の景色を見ている所で、ふとルネが悲鳴を上げた。
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「それは酷い誤解よルネ」
「でもジャンには怒られるかもしれないわね」
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馬車は王都の街中に入り、速さを緩めていく。街の中からは菓子の甘い匂いや焼きたてのパンの香りが漂っている。そして騒がしい子供達の声や、楽隊の楽しそうな音が響いていた。馬車は大通りを抜けて坂を上がっていく。そして我が家の大きな門が見えた時には、思わず懐かしさで胸が締め付けられた。
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