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悪役令嬢はヒロインに負けたくない
悪役令嬢はヒロインに負けたくない・15※
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「お嬢様には、私との接触は『気持ちいいことしかない』と覚えていただきたいので。今日は粒をたくさん触りましょうね」
彼は優しく耳元で甘い声で言いながら、わたくしの下腹部に手を伸ばす。
……あんな気持ちいところをずっと触られたら、おかしくなってしまわないかしら。そう思うのに彼の手を止めることをしないのは……わたくしも期待をしてしまっているからなのだろう。
「んっ……」
彼の長い指が花芽に触れ優しく擦る。それだけで昨夜の快楽の残滓を呼び覚ましたかのように、また甘い痺れが花芽から広がっていく。
優しく粒を擦られ、摘ままれ、時には軽く引っかかれて。そのたびに拙い喘ぎ声を漏らしながら、理性を溶かすことしかできない。
「やっ……そこ……おかしくなるっ……」
「おかしくなっていいんです、お嬢様。感じる貴女を見せてください」
マクシミリアンはそう言いながらさらに粒を優しく捏ねながら、首筋に舌を這わせた。そして何度も口づけ、首を吸い、紅い痕を付けていく。
「やんっ……マクシミリアンッ……きもちいの……やぁ……っ」
数十分……いや、もっと長い間だったのかもしれない。マクシミリアンの指に花芽は嬲られ続け、わたくしは理性を蕩かされてだらしない顔で涎を垂らしながら喘ぐ一人の雌と化してしまった。
彼に高みに連れていかれて達して、じんわりとした余韻に浸っている暇もなくまた嬲られて、達してしまう。それを繰り返されて、ただ感じるだけの理性のない生き物になってしまったようで。
それが恐ろしくて、でも彼の手でそうされていることが幸せでもあった。
「マクシミリアンっ……怖い、また、またイッちゃうのっ……」
「ああ、お嬢様。何度でも達してください。お手伝いしますので……」
耳に舌を這わせながら、マクシミリアンが悪魔のように優しく甘い毒を含ませた声を紡いだ。
昨夜まで、わたくしの体は淑女だったはずなのに。今はこんなにも淫らで恥ずかしい。
「お嬢様……指だけでこんなに気持ちいいのです。舐められたら……もっと気持ちいいと思いませんか?」
紅い唇で悪魔が囁く。
これ以上……きもちいい、があるの……? わたくしは無意識に、こくりと頷いていた。
マクシミリアンは薄く笑って意識は半分飛ばしかけているわたくしを抱え上げた。
そして丁寧にタオルで水滴を拭いてから、寝台へと運ぶ。
寝台へ運ばれ、達しすぎて霞がかった頭でなにが行われようとしているのか考えようとしたけれど……。
ゆっくりとわたくしの両足を開いたマクシミリアンが花弁に顔を近づけ、丁寧に舐め上げる刺激で遅れながらも理解に達した。
舐めるって、そうよね、マクシミリアンが……そうするってことよね……!
羞恥で一瞬理性が戻ろうとしたけれど、彼に花芽を強く吸われて体が大きく跳ねるほどの快感に理性がまた圧し潰された。
硬質な指とは違う、柔らかくて温かくて生き物のような湿ったもの。それが花芽をチロチロと舐め、時に唇で吸いつかれる。その未知の刺激に、体がまた溺れてしまう。
「……なめられるのっ……やだぁっ」
「では、止めますか?」
唇を離され、ふっと息を吹きかけられる。その刺激だけでビクビクと軽く達してしまい、すっかり快楽に弱くなってしまったわたくしは首を縦に振ることができない。
「ああ……お嬢様の蜜がこんなに零れて」
マクシミリアンの美しい唇が花弁に吸いつき、美味しそうに蜜を啜る。そんなこと恥ずかしいから止めて欲しいのに。その啜られる刺激にも感じてしまい、蜜をねだるように舌を奥まで差し込まれてまた感じてしまう。
こんなの、快楽の拷問じゃないの……!
「マクシミリアン、きもちい……でも、つらいのっ……」
もう何度目かわからない絶頂を迎え、息も絶え絶えにそう言うとマクシミリアンがようやく蜜壺から顔を離してくれる。
ちゅぷっと彼の舌が抜けて、蜜と彼の唾液か混じり合い糸を引いているのが見えてしまい恥ずかしくてどうしていいのかわからない。
「では……今日はこれくらいにしておきましょうか」
そう言うと彼は、上掛けを手に取り上にかけてくれる。そして自分のトラウザーズを身に着けると、わたくしの横に転がった。
「気持ちよかったですか?」
マクシミリアンが悪戯っぽい笑顔で訊いてくる。
すごく……すごく気持ちよかった。けど……。
「気持ちよかったけど……わたくし、淫乱になったみたいで恥ずかしいわ。マクシミリアン、嫌いにならないでね?」
たぶん恥ずかしい顔を、いっぱいしてしまった。感じて欲しいと言われても、あれじゃ淫乱すぎて嫌われそうよ……。そう思うと落ち込んでしまう。
真っ赤になって顔を伏せているとマクシミリアンに引き寄せられて、ぎゅっと抱きしめられた。
「いいんですよ、お嬢様。沢山感じてください。私はお嬢様が感じれば感じるほど、嬉しいのですから」
額にキスされ、微笑まれる。……なんだかくすぐったい気持ちになるわ。
そういえば……。
「わたくし、マクシミリアンを気持ちよくさせていないわね」
昨夜の感じだと解してもまだ入るようには思えないけれど。彼さえ望むなら無理にでも挿れて欲しい。
マクシミリアンに触られている間ずっとお尻の下にあったものはとても大きくて……確実に裂けるわね、とは思ったけれど。覚悟をすればきっとなんとかなるはずよ。
「ゆっくりでいいんですよ、お嬢様」
優しく微笑んで言われるけれど、彼はきっと辛いと思うのよ。
――その時わたくしの脳裏に、閃光のように前世で読んだ同人誌の知識が蘇った。
そうだわ、下が無理なら、お口ですればいいんじゃない。何故今まで忘れていたのよ。
「マクシミリアン、わたくしお口で、するわ!」
わたくしの言葉にマクシミリアンは零れ落ちるのではないかというくらいに目を大きく見開いた。
彼は優しく耳元で甘い声で言いながら、わたくしの下腹部に手を伸ばす。
……あんな気持ちいところをずっと触られたら、おかしくなってしまわないかしら。そう思うのに彼の手を止めることをしないのは……わたくしも期待をしてしまっているからなのだろう。
「んっ……」
彼の長い指が花芽に触れ優しく擦る。それだけで昨夜の快楽の残滓を呼び覚ましたかのように、また甘い痺れが花芽から広がっていく。
優しく粒を擦られ、摘ままれ、時には軽く引っかかれて。そのたびに拙い喘ぎ声を漏らしながら、理性を溶かすことしかできない。
「やっ……そこ……おかしくなるっ……」
「おかしくなっていいんです、お嬢様。感じる貴女を見せてください」
マクシミリアンはそう言いながらさらに粒を優しく捏ねながら、首筋に舌を這わせた。そして何度も口づけ、首を吸い、紅い痕を付けていく。
「やんっ……マクシミリアンッ……きもちいの……やぁ……っ」
数十分……いや、もっと長い間だったのかもしれない。マクシミリアンの指に花芽は嬲られ続け、わたくしは理性を蕩かされてだらしない顔で涎を垂らしながら喘ぐ一人の雌と化してしまった。
彼に高みに連れていかれて達して、じんわりとした余韻に浸っている暇もなくまた嬲られて、達してしまう。それを繰り返されて、ただ感じるだけの理性のない生き物になってしまったようで。
それが恐ろしくて、でも彼の手でそうされていることが幸せでもあった。
「マクシミリアンっ……怖い、また、またイッちゃうのっ……」
「ああ、お嬢様。何度でも達してください。お手伝いしますので……」
耳に舌を這わせながら、マクシミリアンが悪魔のように優しく甘い毒を含ませた声を紡いだ。
昨夜まで、わたくしの体は淑女だったはずなのに。今はこんなにも淫らで恥ずかしい。
「お嬢様……指だけでこんなに気持ちいいのです。舐められたら……もっと気持ちいいと思いませんか?」
紅い唇で悪魔が囁く。
これ以上……きもちいい、があるの……? わたくしは無意識に、こくりと頷いていた。
マクシミリアンは薄く笑って意識は半分飛ばしかけているわたくしを抱え上げた。
そして丁寧にタオルで水滴を拭いてから、寝台へと運ぶ。
寝台へ運ばれ、達しすぎて霞がかった頭でなにが行われようとしているのか考えようとしたけれど……。
ゆっくりとわたくしの両足を開いたマクシミリアンが花弁に顔を近づけ、丁寧に舐め上げる刺激で遅れながらも理解に達した。
舐めるって、そうよね、マクシミリアンが……そうするってことよね……!
羞恥で一瞬理性が戻ろうとしたけれど、彼に花芽を強く吸われて体が大きく跳ねるほどの快感に理性がまた圧し潰された。
硬質な指とは違う、柔らかくて温かくて生き物のような湿ったもの。それが花芽をチロチロと舐め、時に唇で吸いつかれる。その未知の刺激に、体がまた溺れてしまう。
「……なめられるのっ……やだぁっ」
「では、止めますか?」
唇を離され、ふっと息を吹きかけられる。その刺激だけでビクビクと軽く達してしまい、すっかり快楽に弱くなってしまったわたくしは首を縦に振ることができない。
「ああ……お嬢様の蜜がこんなに零れて」
マクシミリアンの美しい唇が花弁に吸いつき、美味しそうに蜜を啜る。そんなこと恥ずかしいから止めて欲しいのに。その啜られる刺激にも感じてしまい、蜜をねだるように舌を奥まで差し込まれてまた感じてしまう。
こんなの、快楽の拷問じゃないの……!
「マクシミリアン、きもちい……でも、つらいのっ……」
もう何度目かわからない絶頂を迎え、息も絶え絶えにそう言うとマクシミリアンがようやく蜜壺から顔を離してくれる。
ちゅぷっと彼の舌が抜けて、蜜と彼の唾液か混じり合い糸を引いているのが見えてしまい恥ずかしくてどうしていいのかわからない。
「では……今日はこれくらいにしておきましょうか」
そう言うと彼は、上掛けを手に取り上にかけてくれる。そして自分のトラウザーズを身に着けると、わたくしの横に転がった。
「気持ちよかったですか?」
マクシミリアンが悪戯っぽい笑顔で訊いてくる。
すごく……すごく気持ちよかった。けど……。
「気持ちよかったけど……わたくし、淫乱になったみたいで恥ずかしいわ。マクシミリアン、嫌いにならないでね?」
たぶん恥ずかしい顔を、いっぱいしてしまった。感じて欲しいと言われても、あれじゃ淫乱すぎて嫌われそうよ……。そう思うと落ち込んでしまう。
真っ赤になって顔を伏せているとマクシミリアンに引き寄せられて、ぎゅっと抱きしめられた。
「いいんですよ、お嬢様。沢山感じてください。私はお嬢様が感じれば感じるほど、嬉しいのですから」
額にキスされ、微笑まれる。……なんだかくすぐったい気持ちになるわ。
そういえば……。
「わたくし、マクシミリアンを気持ちよくさせていないわね」
昨夜の感じだと解してもまだ入るようには思えないけれど。彼さえ望むなら無理にでも挿れて欲しい。
マクシミリアンに触られている間ずっとお尻の下にあったものはとても大きくて……確実に裂けるわね、とは思ったけれど。覚悟をすればきっとなんとかなるはずよ。
「ゆっくりでいいんですよ、お嬢様」
優しく微笑んで言われるけれど、彼はきっと辛いと思うのよ。
――その時わたくしの脳裏に、閃光のように前世で読んだ同人誌の知識が蘇った。
そうだわ、下が無理なら、お口ですればいいんじゃない。何故今まで忘れていたのよ。
「マクシミリアン、わたくしお口で、するわ!」
わたくしの言葉にマクシミリアンは零れ落ちるのではないかというくらいに目を大きく見開いた。
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