20 / 31
本編2
モブ令嬢と第二王子は出奔する6
しおりを挟む
「えーっと……シャルル様?」
体に積もった雪を払い落としながら怒った顔のシャルル王子に声をかけると、眉間の皺が一層深くなった。彼はどうしてこんなに怒っているのかしら。
原因がわからなくて私は困惑してしまう。だって『影』のお二人に護身術を教えていただいていただけだし。
……いつの間にかソルジャーになるための修行みたいになっていたけど。これを毎日やったら私はきっと強くなれるわね。
「ひえっ!」
小さく怯えた声を上げたのはドロシアさんだ。コレットさんも真っ青な顔になって震えながら地面に視線を落としている。小さな体のシャルル王子に歴戦の戦士であろうお二人が怯えている光景はなんだか不思議だ。
彼は目の前に立つとその小さな両手でそっと私の手を握った。外の冷気ですっかり冷えてかじかんだ手に彼の高い体温は心地よくて。思わず頬をゆるませてしまうのだけれどシャルル王子は怖いお顔のままだった。
「なにをしている、と聞いているんだ。アリエル」
彼はそう言うとピンク色の唇を尖らせながら上目遣いに見つめてくる。
「お二人に頼んで護身術を教えてもらっていたんです。一人でいる時に暗殺者に襲われたら困りますし!」
「……ドロシア、コレット。話は後で聞く」
「「はい! シャルル王子!」」
シャルル王子の言葉にドロシアさんとコレットさんは慌てて頭を下げた。ちょっと、二人はなにも悪くないのに!
「シャルル様、お二人はなにも悪く……」
「アリエルは私と来い」
「シャルル様!?」
私の手を取ると彼は私たちが寝室として使っている部屋へとどんどん歩いて行く。小さな後ろ姿からは本気の怒りが伝わってきて、私は不安な気持ちになってしまった。
……護身術を習おうとするのはそんなにいけないことだったんだろうか。でも私だってなにもできずに殺されるのは嫌だ。
……そしてそれ以上に彼の負担になるのが嫌だった。
私は、ただでもシャルル王子にご迷惑をかけている。私が身分ある美しい人だったら、王妃様も私を受け入れてくれていたはずだ。そしてシャルル王子に王妃様との仲違いと出奔なんてさせなかった。フィリップ王子にこんなにお世話になることもなかった。
挙句の果てには命を狙われ、シャルル王子にこれからまた大きな心労をかけてしまうのだろう。だったらその負担を減らすために、私自身が強くなればいいと思うのは……間違いなんだろうか。
握られた手をぎゅっと握ると彼も握り返してくれたので少しほっとする。
……シャルル王子が、好きだわ。
その手の温もりを感じながらしみじみとそう思う。
「シャルル様……好きです」
思わず口から零れた言葉に、彼からの返事はなかった。
そのまま無言で手を引かれ寝室に辿り着くと、シャルル王子は振り返り……泣きそうな表情で私を強く抱きしめた。
私の肩口に額を押しつけ無言でぎゅうぎゅうと抱きつく彼の背中を撫でると、小さく震えているのがわかった。私からも抱きしめて彼の言葉を待つ。しばらくそうしていると彼はようやく口を開いた。
「……私はそんなに、君から見て頼りないだろうか」
「いいえ!? 頼りにしてますよ!」
驚きに目を瞠りながら彼を見つめると潤んだ金色の瞳でじっと見つめられる。
頼りないなんて……そんなことあるはずない。彼は王都にいた頃は私に無遠慮に向けられる悪意からできる限り守ってくれた。今も体の負担にもなるだろう高位魔法の結界を屋敷に張って私の身を守ってくれている。不安を溶かすような優しい言葉も毎日くれる。それに私がどれだけ救われているか。そんな彼が頼りにならないわけがないのだ。
「君には私のせいで苦労ばかりさせている。だからこれ以上君に負担はかけたくないんだ。君のことは私が絶対に守るから、無理はしないでくれないか?」
彼は悲しそうな顔で首を傾げた。綺麗な形の額にキスをすると金色の瞳が猫のように細まる。
「心の底からシャルル様を頼りにしてます。……けれど。私、強くなりたいんです。シャルル様が私に負担をかけたくないと思っているのと同じで、私も貴方の負担を減らしたいんです」
「君を守ることが負担だなんて、あるはずないのに!」
「私もシャルル様と一緒にいるための苦労は苦労だなんて思ってませんよ?」
シャルル王子は唇を尖らせながらじっと私を見つめた。その白いかんばせに浮かぶ表情は少し困ったような、でもなんだか嬉しそうなものだった。
「……アリエルを選んで本当によかった。私は幸せ者だ」
彼は嬉しそうに笑ってまたぎゅっと私を抱きしめる。どうしてそんなことを思ってくれたのかはわからないけど、嬉しいなぁ。私もシャルル王子と一緒で幸せだ。だってこんなに大事にされている。
「――くちっ」
我慢していたくしゃみが口から漏れた。ええ、私今ずぶ濡れなんですよね。靴の中までびしょびしょで足先はしもやけになりそうだ。
「アリエル、湯を沸かそう。すまないな冷えているのに立ち話をさせてしまって」
彼は申し訳なさげにそう言うと寝室から続きになっている浴室に私を連れて行き、猫足のバスタブにお湯を張り始めた。魔石と呼ばれる魔力を込めた石を取りつけた蛇口からはコックを捻るだけで適温のお湯が流れ出す。
昔のヨーロッパのように使用人がお湯を沸かして一生懸命溜めてという工程がないのは本当に便利でありがたい。
「シャルル様も一緒に入るんですか?」
体から濡れそぼった服を落としながら彼にそう訊ねる。布はずしりと重そうな音を立てながら浴室の床に落ちた。思っていたよりもびしょびしょだったんだなぁ。風邪をひかないといいけれど。
それにしても……毎日抱き合っているので彼の前で裸になることへの抵抗感がどんどん薄れてきているような気がする。ちょっとは恥ずかしがった方が喜ばれるのかな。この辺りは考慮すべきことかもしれない。体しか取り柄がない私だから、彼に飽きられないための努力はちゃんとしないと。
「もちろん一緒に……」
「あっ。でもお兄様がいらっしゃってますし、別々に入った方がいいですかね」
「一緒に入る!」
シャルル王子は急いで言うと頬を膨らませながら服を脱ぎ始めた。
「先ほどの話の続きもしなければならないしな。戦闘狂のあの二人に習うなんて危ないことをしなくても、護身術くらい私に習えばいいんだ」
……あのお二人は戦闘狂なのか。そんな人たちに鍛えられたら本当に強くなれそうだなぁ。戦える令嬢、かっこいいと思います。悪くない、悪くないぞ……!
「……ダメだぞ、アリエル」
ジト目でシャルル王子に見られて私は頭に浮かんだ考えを慌てて振り払った。
体に積もった雪を払い落としながら怒った顔のシャルル王子に声をかけると、眉間の皺が一層深くなった。彼はどうしてこんなに怒っているのかしら。
原因がわからなくて私は困惑してしまう。だって『影』のお二人に護身術を教えていただいていただけだし。
……いつの間にかソルジャーになるための修行みたいになっていたけど。これを毎日やったら私はきっと強くなれるわね。
「ひえっ!」
小さく怯えた声を上げたのはドロシアさんだ。コレットさんも真っ青な顔になって震えながら地面に視線を落としている。小さな体のシャルル王子に歴戦の戦士であろうお二人が怯えている光景はなんだか不思議だ。
彼は目の前に立つとその小さな両手でそっと私の手を握った。外の冷気ですっかり冷えてかじかんだ手に彼の高い体温は心地よくて。思わず頬をゆるませてしまうのだけれどシャルル王子は怖いお顔のままだった。
「なにをしている、と聞いているんだ。アリエル」
彼はそう言うとピンク色の唇を尖らせながら上目遣いに見つめてくる。
「お二人に頼んで護身術を教えてもらっていたんです。一人でいる時に暗殺者に襲われたら困りますし!」
「……ドロシア、コレット。話は後で聞く」
「「はい! シャルル王子!」」
シャルル王子の言葉にドロシアさんとコレットさんは慌てて頭を下げた。ちょっと、二人はなにも悪くないのに!
「シャルル様、お二人はなにも悪く……」
「アリエルは私と来い」
「シャルル様!?」
私の手を取ると彼は私たちが寝室として使っている部屋へとどんどん歩いて行く。小さな後ろ姿からは本気の怒りが伝わってきて、私は不安な気持ちになってしまった。
……護身術を習おうとするのはそんなにいけないことだったんだろうか。でも私だってなにもできずに殺されるのは嫌だ。
……そしてそれ以上に彼の負担になるのが嫌だった。
私は、ただでもシャルル王子にご迷惑をかけている。私が身分ある美しい人だったら、王妃様も私を受け入れてくれていたはずだ。そしてシャルル王子に王妃様との仲違いと出奔なんてさせなかった。フィリップ王子にこんなにお世話になることもなかった。
挙句の果てには命を狙われ、シャルル王子にこれからまた大きな心労をかけてしまうのだろう。だったらその負担を減らすために、私自身が強くなればいいと思うのは……間違いなんだろうか。
握られた手をぎゅっと握ると彼も握り返してくれたので少しほっとする。
……シャルル王子が、好きだわ。
その手の温もりを感じながらしみじみとそう思う。
「シャルル様……好きです」
思わず口から零れた言葉に、彼からの返事はなかった。
そのまま無言で手を引かれ寝室に辿り着くと、シャルル王子は振り返り……泣きそうな表情で私を強く抱きしめた。
私の肩口に額を押しつけ無言でぎゅうぎゅうと抱きつく彼の背中を撫でると、小さく震えているのがわかった。私からも抱きしめて彼の言葉を待つ。しばらくそうしていると彼はようやく口を開いた。
「……私はそんなに、君から見て頼りないだろうか」
「いいえ!? 頼りにしてますよ!」
驚きに目を瞠りながら彼を見つめると潤んだ金色の瞳でじっと見つめられる。
頼りないなんて……そんなことあるはずない。彼は王都にいた頃は私に無遠慮に向けられる悪意からできる限り守ってくれた。今も体の負担にもなるだろう高位魔法の結界を屋敷に張って私の身を守ってくれている。不安を溶かすような優しい言葉も毎日くれる。それに私がどれだけ救われているか。そんな彼が頼りにならないわけがないのだ。
「君には私のせいで苦労ばかりさせている。だからこれ以上君に負担はかけたくないんだ。君のことは私が絶対に守るから、無理はしないでくれないか?」
彼は悲しそうな顔で首を傾げた。綺麗な形の額にキスをすると金色の瞳が猫のように細まる。
「心の底からシャルル様を頼りにしてます。……けれど。私、強くなりたいんです。シャルル様が私に負担をかけたくないと思っているのと同じで、私も貴方の負担を減らしたいんです」
「君を守ることが負担だなんて、あるはずないのに!」
「私もシャルル様と一緒にいるための苦労は苦労だなんて思ってませんよ?」
シャルル王子は唇を尖らせながらじっと私を見つめた。その白いかんばせに浮かぶ表情は少し困ったような、でもなんだか嬉しそうなものだった。
「……アリエルを選んで本当によかった。私は幸せ者だ」
彼は嬉しそうに笑ってまたぎゅっと私を抱きしめる。どうしてそんなことを思ってくれたのかはわからないけど、嬉しいなぁ。私もシャルル王子と一緒で幸せだ。だってこんなに大事にされている。
「――くちっ」
我慢していたくしゃみが口から漏れた。ええ、私今ずぶ濡れなんですよね。靴の中までびしょびしょで足先はしもやけになりそうだ。
「アリエル、湯を沸かそう。すまないな冷えているのに立ち話をさせてしまって」
彼は申し訳なさげにそう言うと寝室から続きになっている浴室に私を連れて行き、猫足のバスタブにお湯を張り始めた。魔石と呼ばれる魔力を込めた石を取りつけた蛇口からはコックを捻るだけで適温のお湯が流れ出す。
昔のヨーロッパのように使用人がお湯を沸かして一生懸命溜めてという工程がないのは本当に便利でありがたい。
「シャルル様も一緒に入るんですか?」
体から濡れそぼった服を落としながら彼にそう訊ねる。布はずしりと重そうな音を立てながら浴室の床に落ちた。思っていたよりもびしょびしょだったんだなぁ。風邪をひかないといいけれど。
それにしても……毎日抱き合っているので彼の前で裸になることへの抵抗感がどんどん薄れてきているような気がする。ちょっとは恥ずかしがった方が喜ばれるのかな。この辺りは考慮すべきことかもしれない。体しか取り柄がない私だから、彼に飽きられないための努力はちゃんとしないと。
「もちろん一緒に……」
「あっ。でもお兄様がいらっしゃってますし、別々に入った方がいいですかね」
「一緒に入る!」
シャルル王子は急いで言うと頬を膨らませながら服を脱ぎ始めた。
「先ほどの話の続きもしなければならないしな。戦闘狂のあの二人に習うなんて危ないことをしなくても、護身術くらい私に習えばいいんだ」
……あのお二人は戦闘狂なのか。そんな人たちに鍛えられたら本当に強くなれそうだなぁ。戦える令嬢、かっこいいと思います。悪くない、悪くないぞ……!
「……ダメだぞ、アリエル」
ジト目でシャルル王子に見られて私は頭に浮かんだ考えを慌てて振り払った。
12
お気に入りに追加
2,059
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
ちょいぽちゃ令嬢は溺愛王子から逃げたい
なかな悠桃
恋愛
ふくよかな体型を気にするイルナは王子から与えられるスイーツに頭を悩ませていた。彼に黙ってダイエットを開始しようとするも・・・。
※誤字脱字等ご了承ください
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
悪役令嬢は皇帝の溺愛を受けて宮入りする~夜も放さないなんて言わないで~
sweetheart
恋愛
公爵令嬢のリラ・スフィンクスは、婚約者である第一王子セトから婚約破棄を言い渡される。
ショックを受けたリラだったが、彼女はある夜会に出席した際、皇帝陛下である、に見初められてしまう。
そのまま後宮へと入ることになったリラは、皇帝の寵愛を受けるようになるが……。
「悪役令嬢は溺愛されて幸せになる」というテーマで描かれるラブロマンスです。
主人公は平民出身で、貴族社会に疎いヒロインが、皇帝陛下との恋愛を通じて成長していく姿を描きます。
また、悪役令嬢として成長した彼女が、婚約破棄された後にどのような運命を辿るのかも見どころのひとつです。
なお、後宮で繰り広げられる様々な事件や駆け引きが描かれていますので、シリアスな展開も楽しめます。
以上のようなストーリーになっていますので、興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる