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第二章 動き出す何か
第二十八話 地図を見ながら学びます
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俺はギルマスが広げた地図の上で少しだけ気になった箇所があった。そこにはおそらく木だろうと思うのだが、地図上の目印によくある『一本杉』とかそういうものなのかとソレを指差して聞いてみる。
「ねえ、コレって何?」
「ああ、それな。それは『世界樹』だな。ちなみにこの大樹が生えている場所がエルフが治める国『リーファ樹国』だな」
「世界樹って、あの?」
「お前がいうあのがどれを差すのか分からないが、世界樹だな。この地図の上では単なる木だが、遠くからでもハッキリと分かるくらいにデカいぞ。獣王国に寄る前にでも見てくればいいさ」
ギルマスの説明にこれもまたテンプレの『世界樹』があるんだと世界樹を見上げる自分を想像して、胸がワクワクする。でも、目的地であるガウル獣王国より、北寄りにある。ガウル獣王国が王都から西に向かうとすれば、リーファ樹国はそこより北の位置にあるのだ。なので、寄ってみたいがどのくらい余計に時間が掛かるのかを聞いてみる。
「ねえ途中って言うけど、この地図からでもぐるっと回り道になりそうだけど?」
「お前な、これから世界中を回ろうってヤツが多少の回り道くらいで何を言ってるんだよ」
「じゃあ、どのくらい余計に時間が掛かるの?」
「そうさな、馬車で一週間も見とけば大丈夫じゃないか」
「全然、ちょっとじゃないじゃない!」
「おいおい、この世界を冒険して回るんだろ。一週間なんか直ぐだって」
「まあ、そうかも知れないけど……」
「それにこの『リーファ樹国』の近くにはドワーフが主体で治める『ドンガ国』があるぞ。そこにも寄ってみるべきだな」
「ドワーフの国か」
今は一振りの太刀を持っているが、どうせなら最強って武器を手にしたいと思うのは男の子としては当然の思いだろう。だけど、どのくらい日数が掛かるのかは気になるところだけど、ギルマスが言うようにこの世界を旅するのだから、行かないという選択肢はない。
そして、また一つ気が付く。人族、魔族に獣人族、エルフにドワーフとある程度の種族は出そろった感じはあるけど、まだいるよなとギルマスに聞いてみる。
「ねえ、エルフにドワーフはいいんだけど、他にも種族があるの?」
「ああ、あるぞ。俺が知っているのは、ココだな。ここは、有翼族が主に治めている国だ。国の名前は忘れたが、コイツらは獣人と一括りにされるのを嫌っていたな。それに翼があるから魔族と一緒にされるのも腹が立つと言ってたな。まあ、俺達より高い所で生活するからか知らないがプライドは人一倍高く気難しい種族だな。俺は自分から近付こうとは思わないな。後は、ココだ。ココは『有隣族』が治める国だ。一言で言えば肌の大部分が鱗で覆われている。だから、コイツらも魔族と一緒にされるのが我慢ならないって感じだな」
「へ~」
トガツ王国からほぼ真西がガウル獣王国。で、その途中から北上すればリーファ樹国で、その東側にドンガ国がある。そして、ガウル獣王国よりも更に西へと進めば有翼族の国でそこから南下すると、有隣族の国がある。ここまで聞いて、なら魔族の国はどこにあるのかとギルマスに尋ねると分からないと言われた。
「魔族の連中はこの国がある大陸とは違う大陸にあるらしいとは聞いている。そして、その大陸の場所も行く方法も分からない」
「へ~そうなんだ。じゃあシュリにどうやって来たのかも聞いておけばよかった」
「まあ、いいじゃないか。どうせ、冒険するんだ。この大陸を隈無く回れば、その内見つかるだろうさ」
「そうだね」
「それよりもだ」
「え?」
「お前は聞いたのか?」
「はい?」
ギルマスが急に真顔になって俺に聞いて来たけど、何を言っているのか分からない。
「だから、アオイがどうして傷付いて倒れて湖の底に横たわることになったのかは聞いたのかと言ってるんだ」
「え? 聞かないとダメ?」
「ダメだろうよ。あのな、海龍神が傷付けられて何百年もの間、起きることもなく体を癒していたんだろ。なら、そこまで傷付けた存在を気にするのは当然だろうが!」
「そりゃ、そうだろうけどさ。そこまでのことをするんだろうから龍じゃないのとは思っているけどね。しかも邪龍とかさ」
『肯定します』
「へ?」
「ん? どうした? まさか、その龍に心当たりでもあるのか?」
「いや、心当たりと言うか、芯を食ったと言うか」
「なんだ、どうした? ハッキリしないな」
「あ~もう、じゃあハッキリ言うね。アオイを倒したのは邪龍みたい」
「はぁ? お前、気は確かか?」
「そうだよね、疑いたくもなるよね。言うに事欠いて邪龍だって言われてもね~まさか黒龍だとか言うのかな」
『肯定します』
おうふ……。
「ねえ、コレって何?」
「ああ、それな。それは『世界樹』だな。ちなみにこの大樹が生えている場所がエルフが治める国『リーファ樹国』だな」
「世界樹って、あの?」
「お前がいうあのがどれを差すのか分からないが、世界樹だな。この地図の上では単なる木だが、遠くからでもハッキリと分かるくらいにデカいぞ。獣王国に寄る前にでも見てくればいいさ」
ギルマスの説明にこれもまたテンプレの『世界樹』があるんだと世界樹を見上げる自分を想像して、胸がワクワクする。でも、目的地であるガウル獣王国より、北寄りにある。ガウル獣王国が王都から西に向かうとすれば、リーファ樹国はそこより北の位置にあるのだ。なので、寄ってみたいがどのくらい余計に時間が掛かるのかを聞いてみる。
「ねえ途中って言うけど、この地図からでもぐるっと回り道になりそうだけど?」
「お前な、これから世界中を回ろうってヤツが多少の回り道くらいで何を言ってるんだよ」
「じゃあ、どのくらい余計に時間が掛かるの?」
「そうさな、馬車で一週間も見とけば大丈夫じゃないか」
「全然、ちょっとじゃないじゃない!」
「おいおい、この世界を冒険して回るんだろ。一週間なんか直ぐだって」
「まあ、そうかも知れないけど……」
「それにこの『リーファ樹国』の近くにはドワーフが主体で治める『ドンガ国』があるぞ。そこにも寄ってみるべきだな」
「ドワーフの国か」
今は一振りの太刀を持っているが、どうせなら最強って武器を手にしたいと思うのは男の子としては当然の思いだろう。だけど、どのくらい日数が掛かるのかは気になるところだけど、ギルマスが言うようにこの世界を旅するのだから、行かないという選択肢はない。
そして、また一つ気が付く。人族、魔族に獣人族、エルフにドワーフとある程度の種族は出そろった感じはあるけど、まだいるよなとギルマスに聞いてみる。
「ねえ、エルフにドワーフはいいんだけど、他にも種族があるの?」
「ああ、あるぞ。俺が知っているのは、ココだな。ここは、有翼族が主に治めている国だ。国の名前は忘れたが、コイツらは獣人と一括りにされるのを嫌っていたな。それに翼があるから魔族と一緒にされるのも腹が立つと言ってたな。まあ、俺達より高い所で生活するからか知らないがプライドは人一倍高く気難しい種族だな。俺は自分から近付こうとは思わないな。後は、ココだ。ココは『有隣族』が治める国だ。一言で言えば肌の大部分が鱗で覆われている。だから、コイツらも魔族と一緒にされるのが我慢ならないって感じだな」
「へ~」
トガツ王国からほぼ真西がガウル獣王国。で、その途中から北上すればリーファ樹国で、その東側にドンガ国がある。そして、ガウル獣王国よりも更に西へと進めば有翼族の国でそこから南下すると、有隣族の国がある。ここまで聞いて、なら魔族の国はどこにあるのかとギルマスに尋ねると分からないと言われた。
「魔族の連中はこの国がある大陸とは違う大陸にあるらしいとは聞いている。そして、その大陸の場所も行く方法も分からない」
「へ~そうなんだ。じゃあシュリにどうやって来たのかも聞いておけばよかった」
「まあ、いいじゃないか。どうせ、冒険するんだ。この大陸を隈無く回れば、その内見つかるだろうさ」
「そうだね」
「それよりもだ」
「え?」
「お前は聞いたのか?」
「はい?」
ギルマスが急に真顔になって俺に聞いて来たけど、何を言っているのか分からない。
「だから、アオイがどうして傷付いて倒れて湖の底に横たわることになったのかは聞いたのかと言ってるんだ」
「え? 聞かないとダメ?」
「ダメだろうよ。あのな、海龍神が傷付けられて何百年もの間、起きることもなく体を癒していたんだろ。なら、そこまで傷付けた存在を気にするのは当然だろうが!」
「そりゃ、そうだろうけどさ。そこまでのことをするんだろうから龍じゃないのとは思っているけどね。しかも邪龍とかさ」
『肯定します』
「へ?」
「ん? どうした? まさか、その龍に心当たりでもあるのか?」
「いや、心当たりと言うか、芯を食ったと言うか」
「なんだ、どうした? ハッキリしないな」
「あ~もう、じゃあハッキリ言うね。アオイを倒したのは邪龍みたい」
「はぁ? お前、気は確かか?」
「そうだよね、疑いたくもなるよね。言うに事欠いて邪龍だって言われてもね~まさか黒龍だとか言うのかな」
『肯定します』
おうふ……。
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