10 / 11
ふたりの関係
一言の勇気
しおりを挟む
いつもの朝がいつもと違う。
6時の目覚まし。一度で起きられなかった。
髪をきゅっと一発で結べなかった。
時間を過ぎてしまったので、ゴミ出しもできず…。
バスも電車も乗り遅れてしまった。
どうしちゃったのよ、直生!
ダメダメな朝なんて今まで一度もなかったじゃない。
こんな私は「許せまじ!」
理由はわかってる。
伊月に今日、あることを訊くから…。
「伊月の好きな人って誰?」
仕事も身につかなくてミス多発。
「ミス・ノーミスの岡田さんってば、どうしちゃったの⁈」
職場のみんなに心配されてしまう始末…。
情けない。
でも、伊月から質問の答えを訊いたら、どんな結果であろうとも、へこたれない!
真実を受け入れるんだ、そう自分に誓う。
あれこれ思ってる間に就業時間を過ぎてた。
「直生ちゃん!もうお仕事は終わりですよー。たまには一緒に途中まで帰らない?」
伊月が笑顔で声を掛けてくれて、私はドキッとして紅潮してしまう。
駅までの帰り道、肩を並べて歩く。
頭ひとつ分の身長差。
私が160センチだから、180くらいあるのかな?
周りからは私たちってどんなふうに映るんだろう。
姉と弟?
それとも友達?
職場の同僚?
もしかして…恋人?
そんなことを考えていたら、伊月が私の顔をのぞきこんできた。
「直生ちゃん、今日はどうしたの?いつもの直生ちゃんじゃなかったから心配したよ。お腹痛かったのかな?」
「お腹?い、痛くなんなんかないよ?ちょっと疲れがたまってたみたい」
「そうなんだね、大丈夫?いつも全力で頑張ってる直生ちゃんだから疲れちゃったんだね…」
なんて優しいんだろう。
7つも年下の子に慰めてもらえるなんて、それだけでも幸せ者だ。
「あの!伊月」
「ん?なぁに?直生ちゃん」
頑張れ、直生!
勇気出して伊月に言うのよ!
「伊月の好きな人って誰?」
この時の私は全身から汗が湧き出ていたくらい全力だった。
6時の目覚まし。一度で起きられなかった。
髪をきゅっと一発で結べなかった。
時間を過ぎてしまったので、ゴミ出しもできず…。
バスも電車も乗り遅れてしまった。
どうしちゃったのよ、直生!
ダメダメな朝なんて今まで一度もなかったじゃない。
こんな私は「許せまじ!」
理由はわかってる。
伊月に今日、あることを訊くから…。
「伊月の好きな人って誰?」
仕事も身につかなくてミス多発。
「ミス・ノーミスの岡田さんってば、どうしちゃったの⁈」
職場のみんなに心配されてしまう始末…。
情けない。
でも、伊月から質問の答えを訊いたら、どんな結果であろうとも、へこたれない!
真実を受け入れるんだ、そう自分に誓う。
あれこれ思ってる間に就業時間を過ぎてた。
「直生ちゃん!もうお仕事は終わりですよー。たまには一緒に途中まで帰らない?」
伊月が笑顔で声を掛けてくれて、私はドキッとして紅潮してしまう。
駅までの帰り道、肩を並べて歩く。
頭ひとつ分の身長差。
私が160センチだから、180くらいあるのかな?
周りからは私たちってどんなふうに映るんだろう。
姉と弟?
それとも友達?
職場の同僚?
もしかして…恋人?
そんなことを考えていたら、伊月が私の顔をのぞきこんできた。
「直生ちゃん、今日はどうしたの?いつもの直生ちゃんじゃなかったから心配したよ。お腹痛かったのかな?」
「お腹?い、痛くなんなんかないよ?ちょっと疲れがたまってたみたい」
「そうなんだね、大丈夫?いつも全力で頑張ってる直生ちゃんだから疲れちゃったんだね…」
なんて優しいんだろう。
7つも年下の子に慰めてもらえるなんて、それだけでも幸せ者だ。
「あの!伊月」
「ん?なぁに?直生ちゃん」
頑張れ、直生!
勇気出して伊月に言うのよ!
「伊月の好きな人って誰?」
この時の私は全身から汗が湧き出ていたくらい全力だった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる