Room 510

ひふみ しごろく

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第一夜 浣腸

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”ああ…出ちゃいそう…”

たっぷり入れられた浣腸液が苦しい。
この変態はわたしにたっぷりと時間を掛けて浣腸を楽しみ、脱ぎにくいバニーガールの格好をさせ、さらにお尻にアナルプラグを兼ねた尻尾を挿入した。

彼は羞恥に苦しむ私をニヤニヤ見ながら言う。
「がんばってお口でイカせてくれたら、おトイレにいかせてあげますよ」

お尻に力を入れていないと漏れてしまう…
そう思うといつものように上手にできない。
そんなわたしを見透かすように見下ろしている彼が憎い。

だけど押し寄せる便意はどんどん間隔が短くなっていく。
このままじゃ…

便意が…遠のいた。
すかさずイカせるために技術の限りを尽くす。
たまらず絶頂を迎える彼。
彼のおちんちんがひときわ大きくなり、射精がを迎える。
吹き出す精子を飲みほす。これはわたしの…媚薬。

「さあ、約束だからおトイレにいかせてあげますよ。
そのままじゃ出せないでしょう?
いま尻尾を引き抜いて差し上げましょう!」

言い放つと、素早くお尻に手を回して
私のお尻を栓していたウサギのしっぽを握った。

「ダメ、いま抜いたら出…ッ!」

尻尾にかけられた手を反射的に握って抜くのを止める。

「ふふ、抜くと思いました?
まさか。
部屋にぶちまけたら大変でしょう?
それはそれで惨めで美しい光景を楽しめそうですが…」

彼はちょっと考えて続ける。

「初めてですし、今日はちゃんとおトイレで出しましょう。排泄はトイレで。しつけは大切ですね」

見透かしたように焦った私を見て笑っている。

そのまま手を引いてトイレに連れ込まれた。
ちゃんとトイレに行かせてくれるんだから紳士なのか…

「さ、栓を抜いてあげますから、
遠慮なくスッキリ出してくださいね」

と、よどみなく栓に手をのばすと優しく、だが素早くアナルプラグを引き抜いた。

「ひっ…!」

とっさにお尻に力お入れて締める。
栓を抜かれて、抑えられていた便意の波がまたきた。
額に脂汗がにじむ。
ダメだ。
いくらトイレに座ったとしても
人前で出すなんて…
そんなこと…

「もう限界ですね。
さあ、脱ぎにくいでしょうから、切ってしまいましょう」

言うが早いか、どこからか用意していたハサミを取り出すとバニースーツの股の部分を切り裂いた。

「タイツは…破るのが美学ですよねぇ」

つぶやきながら嬉しそうにタイツを破っている。
筋金入りの変態…。

「さあ、これでいいでしょう。
どうぞ座ってしっかり出してください。
入れっぱなしはお腹によくないですよ?」

「よくないもなにも、入れたのはあなたでしょうっ!」

「そうですね、そのとおりです。
私の趣味趣向はご存知のうえでお付き合いして頂いているのでしょう?
一緒に楽しみましょう」

笑顔でいなされてしまった。
…ダメだ、この変態はまったく動じない。
そして出ていく気配は1mmもない。
お尻も限界だ…
彼の思うツボだが便座に腰掛けてしまう。
そのままぶちまけるよりトイレに出すほうが少しは救いがある…のか…
押し寄せる便意と羞恥で頭がクラクラする。

「いいですね~
その苦悩の表情!
それが見たかったのです。
美しい!
実にお美しい!

ああ、もう我慢の限界ですね!
お尻に鳥肌が立ってますね!

さあ、我慢して我慢して我慢してください!
そして、盛大にぶちまけてください!

恥ずかしいですよね?
いくら私が変態でも人は人。
これからあなたは人様の前で最も恥ずかしい行為をするんですから!

至福なこの時をできるだけ楽しみたいので、
できるだけ我慢してください!」

…心底…変態なのね。
こんなに苦しんでいる私がみたい?
美しい?
いったい何を言っているの…。
理解できない。
できないが便意は止まらないし彼に出て行く気は一切ない。
ダメだ。このままでは便意にまけて漏れてしまう…

そんな…
いかに変態と言えども人前で出すなんてできるわけが…ない。

いかに入れられたものとは言え、
そんなことをするなんて…

ああっダメだ、
もう…

「あああっ…!」

…もう、そこから先は思い出せない。

気がつけば、シャワールームにいた。
きれいに身体を洗われていた。
放心した私は、なされるがままだった。

変態は。
何も言わず優しく身体を洗って、後ろから抱きしめてくれた。

顔が見えないように配慮しているらしい。
変態のくせにそういうところは気が利く。
腹立たしい。

「すばらしい…」

いつになく優しい口調でささやかれた。

「ありがとう、私の願望を叶えてくれて。貴女は最高です。感謝していますよ」

優しく抱きしめて、耳を軽く噛まれる。
ダメだ、罠だ。
罠だとわかっているのに。
優しくされるとダメだ…

「さあ。続きをしましょう」

「えっ?」

「え? ではありません。
せっかくできたんですから、慣れるまでやって頂かないと。
ああ、慣れすぎて羞恥が無くなるのはいけませんのでほどほどの回数にしましょう」

なにを勝手に話をすすめている…

「あ、お恥ずかしいでしょうし喉も渇くと思いまして
ブランデーのいいやつをご用意しておきました。
どうぞお楽しみください」

優しさは、罠だった。
思ったよりずっと深い罠だった。

そのあと、私はされるがままにお風呂場で浣腸を繰り返され、
何度も、何度も、排泄ショーをただひとりの観客を前に繰り返した。
襲いくる便意と羞恥心とがせめぎ合って狂いそうになる。
ヤツは終始うれしそうだった。

「1回見られたんですから、2回目はどうということはないでしょう?」

「なるほど、こんなふうに出るんですねぇ…
いやぁ勉強になります。
実際にこの目で見られる日が来るとは。
感慨深いですねぇ」

「貴女のお尻の穴は本当に美しくイヤラシイ。ヒクヒクしている様子に惚れぼれします」

霧のかかったようなぼやけた意識の向こうで、流れ続けるシャワーとお尻から吹き出す音と変態の声が響く。

…何回アイツに恥ずかしいところを見られたのだろうか。
満足げな顔が腹立たしい。
そして悔しいことに何度も繰り返されるうちに少しだが慣れてしまっている自分にも腹が立つ。

だが、真の悪夢の訪れに気づいたのはその時だった。
浣腸されたからではない、本物の便意。
いま次の浣腸をされたら液だけは済まない…。

血の気が引いた。
それはありえない。
それを見られるぐらいなら死んだ方がいい。

変態は、そんな私の変化に敏感だった。

「おや? おかしいですね…
その表情は…
もしかして…」

めざといやつだ。変態センサー感度良すぎだろう。死ねばいいのに。
これだけ辱めて、まだ物足りないというのか。

「その青ざめたお顔を見ればわかります。
おっしゃりたいことも。
もちろんショーを楽しみたいところですがこれ以上は酷ですね。
おしまいにしましょう」

意外にも、あっさり引き下がった。
また罠かもと思ったが、ヤツは大きなボリュームで音楽をかけ、スマホを操作しこちらに気をやらないようにしている。変態なりの配慮なのか。

油断せずトイレに移動したが、やつが怪しげな行動をとっている様子はない。

”そんなに警戒しなくても大丈夫です。
今日は充分に楽しませて頂きました。
ありがとう”

彼女を横目で追いながら変態は思っていた。

想像よりずっといい。
自分の愛する人が羞恥に狂う姿は美しい。
自分だけがあの恥ずかしい姿を見られたかと思うと男は幸せだった。
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