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死刑宣告をされた罪人のようだと思う。それくらい、倫子の表情は浮かなかった。伊織は自分の気持ちだけで突き進んで、倫子を部屋に連れてきたのだ。ふすま一枚で仕切られた部屋は春樹の部屋で、今日は居ないのだがいつもこの部屋で本を読んだり、倫子を呼んで何か話をしているのは知っている。
今は春樹は居ない。そしてこの部屋には伊織と倫子しか居ないのだ。ぎゅっと手を握り、伊織は倫子の肩に手を置いて自分の方を向かせる。それでもまだ倫子はうつむいたままだ。
「倫子。こっちを見て。」
すると倫子は暗く俯いていたが、覚悟を決めたように伊織をみる。すると伊織はその唇に唇を重ねた。誰よりも慣れていないと思う。春樹のように力強くもなく、政近のようにピアスの感触もない。音も立てないで、ただがむしゃらに舌を味わっている。
おそらくほとんど経験はない。レ○プをされたように初体験をすませて、セックス自体も迫ってくる女も恐怖の対象なのだ。
唇を離すと、倫子はその体に体を寄せた。背中に倫子の手の感触が伝わる。そして腕の細さも伝わってきた。
「倫子?」
「少し……こうしてて。」
レイ○をされて処女を失ったのは、倫子も一緒だ。入れ墨を入れるまで、セックスをしなかった。そして入れ墨を入れたら、それも作品の糧だと割り切ったのだ。
本当にしたいと思った相手は一人だけだったのに、この男に同情をしたのだろうか。イヤ、違う。だったらどうしてこんなことをしているのだろうか。
倫子は顔を埋めていた胸から体を離すと、伊織の方を向いた。
「今日だけよ。」
「うん。」
「望まないで。」
自分に言い聞かせているようだった。倫子もこれ以降、伊織とこうする気はない。やはり好きなのは春樹だけなのだ。
敷いている布団の上に向かい合って座ると、伊織は自分の半纏を脱いだ。そして倫子の着ているパーカーも脱がせる。そしてシャツに手をかける。すると倫子の肌に入れ墨と混ざって火傷の跡があった。それは腕にかけてひどくなっている。伊織はその火傷の跡に唇を寄せた。
「感覚はある?」
「実は手の先ってあまり無いの。熱い、冷たいくらいはわかるんだけど……少し感覚は鈍いのかも。」
傷でもそういうことがある。細かい神経は再生しないのだ。
「不便だよね。そういうの。」
「わからなければ、逆の手で感じるわ。だから右利きなのに、左でモノをとる癖がついちゃって。」
すると伊織も少し笑っていう。
「俺も……こういうことをするのずっと怖かった。所詮女ってそんなモノなんだっていわれているようで……。」
「……私がこういうことをするときはただの作品の糧よ。それ以外は春樹としたいだけ。」
「わかってる。でも、今日だけ俺を見ててくれないか。」
「……うん。」
この状況は悲しみでどうにかなりそうだったときに、手をさしのべた政近の優しさに応えてしまった気の迷いではない。
目の前にいるのは、伊織で、愛してくれているのだ。春樹では無い。伊織は一方通行だとしても、それでもかまわないのだという。それが優しさなのかエゴイストなのかわからない。
背中に手を伸ばされて、下着を取られた。すると伊織も自分の着ているシャツを脱ぎ捨てる。そして倫子を布団の上に寝かせると、また唇を重ねた。そして首筋に唇をはわせる。
「んっ……。」
すると倫子は吐息混じりの声を漏らした。これだけで頬が赤くなっている。
「首、弱い?」
「……そうかもしれないわ。」
「ここは?」
胸に手をはわせると、また倫子の頬が赤くなる。そして乳首に触れたとき、ついに声が我慢できなくなった。
「あっ……。」
細い指がその乳首をこね回す。そして舌をのばすと、その先を刺激した。
「伊織……やっ……噛まないで。」
わずかに歯をたてると、倫子の腕が首に回る。
「胸の方が弱いね。すごいここ、尖ってる。痛くない?」
「大丈夫……あっ……。伊織……。だ……。あっ……。」
乳首をぐっと摘んだだけで、倫子は目をつぶって体を震わせた。絶頂してしまったのだろう。息を切らせて、顔を覆っている。
それを見て、伊織はまだ履いているズボンの中に手を入れた。下着の中にも手を入れると、わずかな茂みを濡らすくらいしっとりとしている。
「すごい濡れてる。俺で感じた?」
「……うん……。」
倫子は素直にそういうのを見て、伊織は倫子の腰を持ち上げるとズボンを脱がせる。そして下着まで取ると、もう倫子は全裸の状態だ。一度この姿を見たことがある。不意に脱衣所を開けたときだった。
あのときからこう出来ればいいと思っていた。そしてそれが現実になっている。伊織も自分の履いているズボンや下着を取ると、また倫子に乗りかかった。
「……体に似合わないわね。」
「何が?」
「……何でもないわ。」
春樹ほど大きいわけではないが、小さくもないそれは立派に男になっている。思わず手を伸ばして、それに触れた。
「倫子……待って。」
「……イヤ。」
伊織を布団の上で座らせると、倫子はその大きくなっている性器に手をかけた。
これを春樹にもしているのだろうか。政近にもしたのだろうか。削う思うと、ますます大きくなる。
「駄目……倫子。」
「気持ち良くない?」
「そうじゃないんだ……あの……気持ちよくて……早々に出そうだから。」
すると倫子は少し笑うと、そこから手を避けた。そして伊織は枕の下からコンドームを一つ取り出す。すると倫子はそれを取ると、伊織のそれに被せる。
倫子は座ったままの伊織に乗りかかり、濡れているそれを押しつけた。
「まだ……入らないわね。」
「……うん。少し触らせて。」
伊織に乗りかかったまま、倫子はその伊織の指を感じていた。細く長い伊織の指が奥までかき回すようで、その部分に触れるとびくっと体が震える。
そんな表情を見たことがあるだろうか。快感に耐えるように、顔を赤くしている。そして指を抜くと、伊織は自分のモノをそこに押しつけた。
「あっ……。伊織の……。」
「入ってる。すごい……倫子。」
こうなると思っていなかった。好きだと思っていたのに、手にはいると思っていなかった。
奥まで入り込むと、倫子は伊織の体をぎゅっと抱きしめてその快感を耐えているようだ。思わず伊織は倫子を見ると、その唇にキスをする。
「倫子と一つになってる。」
「ん……うん……。」
「倫子。好き。ずっとこうしたかった。」
「……伊織……。」
倫子は名前を呼ぶのが精一杯だった。それを見て、伊織はその下から倫子を突き上げる。
「あっ……。あ……。伊織……。」
自然と倫子の腰も動いていて、水の音が部屋に響いた。そのまま倫子は奥を突かれ、ぐったりと体を寄せる。その様子を見て、伊織は倫子を寝かせると、足を上げてまたそこに入れ込んだ。
「すごい気持ちいいよ。倫子。んっ……。あまり締めないで。」
「あ……。伊織……い……。あっ……。あまり激しくしないで……イく!イっちゃう!ああああ!」
我慢していたモノが一気に我慢できなくなった。倫子は声を上げて、その快感に身を委ねる。
「もっと味わいたい。」
「え……。」
伊織はまだ射精していないのだ。それを感じて、倫子は息を切らせながらうつ伏せにさせられる。そして後ろから突かれると、さらに声を上げた。腕をもたれて、膝だけで体を支える。そして奥まで入り込んでいる、それを感じていた。
「あっ……伊織……伊織。また……。」
「あっ……俺も……。うっ……イきそう……。倫子。倫子……。あっああああ!」
そのまま伊織は奥で出してしまった。倫子は力つきたように腰だけを上げて、布団にうつ伏せになっている。息を切らせて、顔を赤くさせている倫子を見て、伊織はその中から出て行くとその頬にキスをする。だが倫子はまだ現実と夢をさまよっているようだった。
今は春樹は居ない。そしてこの部屋には伊織と倫子しか居ないのだ。ぎゅっと手を握り、伊織は倫子の肩に手を置いて自分の方を向かせる。それでもまだ倫子はうつむいたままだ。
「倫子。こっちを見て。」
すると倫子は暗く俯いていたが、覚悟を決めたように伊織をみる。すると伊織はその唇に唇を重ねた。誰よりも慣れていないと思う。春樹のように力強くもなく、政近のようにピアスの感触もない。音も立てないで、ただがむしゃらに舌を味わっている。
おそらくほとんど経験はない。レ○プをされたように初体験をすませて、セックス自体も迫ってくる女も恐怖の対象なのだ。
唇を離すと、倫子はその体に体を寄せた。背中に倫子の手の感触が伝わる。そして腕の細さも伝わってきた。
「倫子?」
「少し……こうしてて。」
レイ○をされて処女を失ったのは、倫子も一緒だ。入れ墨を入れるまで、セックスをしなかった。そして入れ墨を入れたら、それも作品の糧だと割り切ったのだ。
本当にしたいと思った相手は一人だけだったのに、この男に同情をしたのだろうか。イヤ、違う。だったらどうしてこんなことをしているのだろうか。
倫子は顔を埋めていた胸から体を離すと、伊織の方を向いた。
「今日だけよ。」
「うん。」
「望まないで。」
自分に言い聞かせているようだった。倫子もこれ以降、伊織とこうする気はない。やはり好きなのは春樹だけなのだ。
敷いている布団の上に向かい合って座ると、伊織は自分の半纏を脱いだ。そして倫子の着ているパーカーも脱がせる。そしてシャツに手をかける。すると倫子の肌に入れ墨と混ざって火傷の跡があった。それは腕にかけてひどくなっている。伊織はその火傷の跡に唇を寄せた。
「感覚はある?」
「実は手の先ってあまり無いの。熱い、冷たいくらいはわかるんだけど……少し感覚は鈍いのかも。」
傷でもそういうことがある。細かい神経は再生しないのだ。
「不便だよね。そういうの。」
「わからなければ、逆の手で感じるわ。だから右利きなのに、左でモノをとる癖がついちゃって。」
すると伊織も少し笑っていう。
「俺も……こういうことをするのずっと怖かった。所詮女ってそんなモノなんだっていわれているようで……。」
「……私がこういうことをするときはただの作品の糧よ。それ以外は春樹としたいだけ。」
「わかってる。でも、今日だけ俺を見ててくれないか。」
「……うん。」
この状況は悲しみでどうにかなりそうだったときに、手をさしのべた政近の優しさに応えてしまった気の迷いではない。
目の前にいるのは、伊織で、愛してくれているのだ。春樹では無い。伊織は一方通行だとしても、それでもかまわないのだという。それが優しさなのかエゴイストなのかわからない。
背中に手を伸ばされて、下着を取られた。すると伊織も自分の着ているシャツを脱ぎ捨てる。そして倫子を布団の上に寝かせると、また唇を重ねた。そして首筋に唇をはわせる。
「んっ……。」
すると倫子は吐息混じりの声を漏らした。これだけで頬が赤くなっている。
「首、弱い?」
「……そうかもしれないわ。」
「ここは?」
胸に手をはわせると、また倫子の頬が赤くなる。そして乳首に触れたとき、ついに声が我慢できなくなった。
「あっ……。」
細い指がその乳首をこね回す。そして舌をのばすと、その先を刺激した。
「伊織……やっ……噛まないで。」
わずかに歯をたてると、倫子の腕が首に回る。
「胸の方が弱いね。すごいここ、尖ってる。痛くない?」
「大丈夫……あっ……。伊織……。だ……。あっ……。」
乳首をぐっと摘んだだけで、倫子は目をつぶって体を震わせた。絶頂してしまったのだろう。息を切らせて、顔を覆っている。
それを見て、伊織はまだ履いているズボンの中に手を入れた。下着の中にも手を入れると、わずかな茂みを濡らすくらいしっとりとしている。
「すごい濡れてる。俺で感じた?」
「……うん……。」
倫子は素直にそういうのを見て、伊織は倫子の腰を持ち上げるとズボンを脱がせる。そして下着まで取ると、もう倫子は全裸の状態だ。一度この姿を見たことがある。不意に脱衣所を開けたときだった。
あのときからこう出来ればいいと思っていた。そしてそれが現実になっている。伊織も自分の履いているズボンや下着を取ると、また倫子に乗りかかった。
「……体に似合わないわね。」
「何が?」
「……何でもないわ。」
春樹ほど大きいわけではないが、小さくもないそれは立派に男になっている。思わず手を伸ばして、それに触れた。
「倫子……待って。」
「……イヤ。」
伊織を布団の上で座らせると、倫子はその大きくなっている性器に手をかけた。
これを春樹にもしているのだろうか。政近にもしたのだろうか。削う思うと、ますます大きくなる。
「駄目……倫子。」
「気持ち良くない?」
「そうじゃないんだ……あの……気持ちよくて……早々に出そうだから。」
すると倫子は少し笑うと、そこから手を避けた。そして伊織は枕の下からコンドームを一つ取り出す。すると倫子はそれを取ると、伊織のそれに被せる。
倫子は座ったままの伊織に乗りかかり、濡れているそれを押しつけた。
「まだ……入らないわね。」
「……うん。少し触らせて。」
伊織に乗りかかったまま、倫子はその伊織の指を感じていた。細く長い伊織の指が奥までかき回すようで、その部分に触れるとびくっと体が震える。
そんな表情を見たことがあるだろうか。快感に耐えるように、顔を赤くしている。そして指を抜くと、伊織は自分のモノをそこに押しつけた。
「あっ……。伊織の……。」
「入ってる。すごい……倫子。」
こうなると思っていなかった。好きだと思っていたのに、手にはいると思っていなかった。
奥まで入り込むと、倫子は伊織の体をぎゅっと抱きしめてその快感を耐えているようだ。思わず伊織は倫子を見ると、その唇にキスをする。
「倫子と一つになってる。」
「ん……うん……。」
「倫子。好き。ずっとこうしたかった。」
「……伊織……。」
倫子は名前を呼ぶのが精一杯だった。それを見て、伊織はその下から倫子を突き上げる。
「あっ……。あ……。伊織……。」
自然と倫子の腰も動いていて、水の音が部屋に響いた。そのまま倫子は奥を突かれ、ぐったりと体を寄せる。その様子を見て、伊織は倫子を寝かせると、足を上げてまたそこに入れ込んだ。
「すごい気持ちいいよ。倫子。んっ……。あまり締めないで。」
「あ……。伊織……い……。あっ……。あまり激しくしないで……イく!イっちゃう!ああああ!」
我慢していたモノが一気に我慢できなくなった。倫子は声を上げて、その快感に身を委ねる。
「もっと味わいたい。」
「え……。」
伊織はまだ射精していないのだ。それを感じて、倫子は息を切らせながらうつ伏せにさせられる。そして後ろから突かれると、さらに声を上げた。腕をもたれて、膝だけで体を支える。そして奥まで入り込んでいる、それを感じていた。
「あっ……伊織……伊織。また……。」
「あっ……俺も……。うっ……イきそう……。倫子。倫子……。あっああああ!」
そのまま伊織は奥で出してしまった。倫子は力つきたように腰だけを上げて、布団にうつ伏せになっている。息を切らせて、顔を赤くさせている倫子を見て、伊織はその中から出て行くとその頬にキスをする。だが倫子はまだ現実と夢をさまよっているようだった。
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