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営業
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「clover」の営業終了後、圭太と響子、そして真二郎は電車に乗っていた。指定されたのは、三人が縁がないであろう高級ホテルだった。ビジネス街にあるそこに響子は、前を通ったことはあるだろうが入ったことはない。小さな喫茶店でコーヒーをずっと淹れていたのだ。こんなところに縁があるわけがない。
「ずいぶんなところで結婚式を挙げるのね。」
「あぁ、親戚は成金でね。見栄を張りたいんだろうな。」
複雑そうな顔をしていたのは真二郎だった。ここのホテルのレストランでドルチェを担当していた男に、見覚えがあったからだ。しかもここのドルチェではなく、小さなカフェのケーキがいいと言われているのだから、ここの担当はいい気分はしないだろう。
「真二郎。気にしないの。」
こういうとき、響子はとても勘がいい。何を気にしているのかわかっているのだ。
「ばれた?」
「真二郎って顔に出やすいから。」
「お前だけだよ。それがわかるの。幼なじみってそんなもんか?」
「あなたにはいないの?」
「いるよ。小学校から大学まで一緒にいた奴。」
「男?」
「あぁ……。今は田舎で農業しているな。」
「農業か。悪くないね。」
何を想像しているのかわかって、響子は真二郎に釘を差す。
「辞めておきなさいよ。あんたに農業は無理だから。」
「何で?」
「虫が出てきただけで、女みたいに悲鳴を上げるのよ。ばっかじゃない。」
「だってさ、気持ち悪いじゃん。」
「そうかしら。あっちにしてみたら、私たちは巨人よ。それが自分の食事中にいきなり潰されたり排除されるの。」
思わず圭太が声をかける。ずいぶん偏った考え方だと思ったからだ。
「響子。お前の考え方だと、何も食えないぞ。」
「……自分だけが綺麗なつもりなの?みんな生きるために汚いことをしてるんだから、がたがた言わないの。虫くらいで。」
「俺、響子みたいに虫を手で潰せないけど。」
「それが神経質ってことよ。」
「イヤ。さすがにそれは無神経だな。」
冗談を言い合いながら、三人はその駅に降りた。
さすがにビジネス街だ。高いビルばかりだし、片隅にある喫茶店もまだ開いていてビジネスマン風の人たちが出てくる。まだ仕事をしているのだろう。
カジュアルな格好をしている三人はどう見ても場違いだった。
そしてさらに場違いなところに行く。それは高級ホテルだった。ふかふかの赤い絨毯と天井から下がるシャンデリアはきらきらしている。薄汚れたジーパンでやってきた響子ですら、少し気後れしていた。だが問題は中身だろ。そう思ってホテルマンに声をかけようとした。だがその前に圭太が声をかける。
「すいません。こちらで打ち合わせをするようになっている「clover」の代表の新山と言います。」
「あぁ……少々お待ちくださいませ。」
ホテルマンはそう言って受付の方へ向かう。そして受付の女性に話をしているようだった。
しばらくすると、エレベーターの方から見事な銀鼠の布で作っている和服の美女がやってきた。
「淳子叔母さん。お久しぶりです。」
「まぁまぁ。圭太君。久しぶりね。こんなに立派になって。小さいカフェをしていると聞いたけれど、うまく軌道に乗っているみたいね。清子さんも安心しているでしょう。」
「叔母さんもお元気そうで。この度はおめでとうございます。」
一件女優のように綺麗な女性だと思っていたが、中身は普通のおしゃべりの好きなおばさんだった。そしてその女性はちらっと響子と真二郎の方をみる。
「そちらがパティシエとバリスタの方?」
「はい。パティシエの遠藤と、バリスタの本宮です。」
「今回はよろしくお願いしますね。」
「はい。」
真二郎は何とか答えたが、響子は黙ったままだった。こういう金持ち風の人は気に入らないのだ。
結婚式の責任者は女性。おそらく結婚式をずっと担当はしているが本人は結婚をしたことがないであろう髪を一つにまとめ上げているきつそうな女性だった。そしてホテルの料理長も同席した。こちらはふくよかで人が良さそうに見える。
「フランス菓子がベースですか。」
タブレットを手にして、料理長がそのケーキを見ていた。圭太が作った「clover」のホームページを見ながら、そのケーキの一つ一つをみる。ここのドルチェ担当も悪くないが、ここのケーキも一つ一つが手が込んでいる。
「初夏の結婚式ですし、季節のモノを使うのだったら夏みかんを使ってみても良いかと。」
「ドレスも黄色が主体のモノもありますし、黄色のケーキはぱっと目立ちますね。」
「それからお土産ですけど、イチジクのタルトなんか……。」
ホテルでするのであれば黙ってホテルの結婚式の担当者に任せればいい。なのに手作りにこだわりたいという、淳子の娘である文香はここにいない。仕事が忙しいというのだが、真実はよくわからないのだ。
打ち合わせをしながら入れてくれたコーヒーに響子は口を付ける。良い豆を使っているようだが、淹れ方が全て駄目にしている。マシンか何かを使っているのだろうか。一口飲んであとは口を付けなかった。
「うちは一人でしているのでそんなに大量には作れませんが、どうだろうか。遠藤。」
この場ではナチュラルに名字で呼ぶ。真二郎は少し笑って、口を添える。
「そんなに気は使わなくても良いですよ。百名分くらいですよね。イチジクのタルトと、杏のパウンドケーキを用意します。」
「頼もしいわ。」
料理長が先ほどから真二郎をずっと気になる様子で見ていた。どこかで見たことがあると思っていたのだ。そのとき、閉店後のそのレストランに一人の男が入ってきた。
「料理長。」
そこには細身の男が立っていた。その顔を見て真二郎は頭を抱える。
「その男に任せたらいけませんよ。」
「中田君。」
その言葉に戸惑うように、料理長が立ち上がった。顧客がこの人が良いと言っているのだから、それに従わなければいけないのをこの男は知らないのだろうか。
「遠藤真二郎って、この世界では鼻つまみモノですから。」
「え?」
驚いて淳子も真二郎をみる。
「……遠藤。見覚えがあるのか?」
すると真二郎は気まずそうに言った。
「あります。えっと……直也君だっけ……。」
「覚えてるんだな。T町の「ジュリニー」って店で、店長をたらし込んだくせに。」
「た……。」
圭太もそれに頭を抱えた。
「腕はいいけど、男癖が悪くて店の中をめちゃめちゃにして辞めさせられたくせに。」
そんな男だったのか。透明感があって、まるでどこかの芸能人のような容姿をしているのに、やっていることはえげつない。まさか圭太もこの男にたらし込まれているのだろうか。
「圭太君。困ったものね。こんな人がいたら困るでしょう?」
するとそれに口を挟んだのは響子だった。
「うるさい。あんた。人の仕事を邪魔しにきたの?」
その口調に淳子も口を閉口させた。女がそんな口の効き方をすると思ってなかったのだ。黙っていれば普通の女性なのに、その口の効き方はヤンキーのように見える。
「……だって……。」
「真二郎が言い寄ることなんかない。勝手にそっちが熱を上げたんでしょう?それをこっちのせいになんかされたくない。消えろ。」
ずっと我慢していたのだ。不味いコーヒーも、この茶番も付き合うのに飽きてきたのだ。
「生意気な……。」
「あんたなんか怖くない。所詮このご立派なホテルに守られているんでしょう?こんないい豆を使っていながら、こんなコーヒーの淹れ方が出来るんだからクレームがよく来なかったと感心するわ。」
手が震えている。料理長もまた限界だったのだ。
「お嬢さん。そこまで言うんだったらそちらの豆でコーヒーを淹れてくれるかしら。」
冷静に淳子が言うと、響子はバッグから紙袋を取り出した。
「サンプルでもって来た豆です。コーヒーを淹れましょう。道具はありますか。」
これを予想していたのか。それとも営業のために持ってきたのか、響子はコーヒー豆を用意していたのだ。これだから一人でやってきたと自信を持って響子は言えるのだ。
「ずいぶんなところで結婚式を挙げるのね。」
「あぁ、親戚は成金でね。見栄を張りたいんだろうな。」
複雑そうな顔をしていたのは真二郎だった。ここのホテルのレストランでドルチェを担当していた男に、見覚えがあったからだ。しかもここのドルチェではなく、小さなカフェのケーキがいいと言われているのだから、ここの担当はいい気分はしないだろう。
「真二郎。気にしないの。」
こういうとき、響子はとても勘がいい。何を気にしているのかわかっているのだ。
「ばれた?」
「真二郎って顔に出やすいから。」
「お前だけだよ。それがわかるの。幼なじみってそんなもんか?」
「あなたにはいないの?」
「いるよ。小学校から大学まで一緒にいた奴。」
「男?」
「あぁ……。今は田舎で農業しているな。」
「農業か。悪くないね。」
何を想像しているのかわかって、響子は真二郎に釘を差す。
「辞めておきなさいよ。あんたに農業は無理だから。」
「何で?」
「虫が出てきただけで、女みたいに悲鳴を上げるのよ。ばっかじゃない。」
「だってさ、気持ち悪いじゃん。」
「そうかしら。あっちにしてみたら、私たちは巨人よ。それが自分の食事中にいきなり潰されたり排除されるの。」
思わず圭太が声をかける。ずいぶん偏った考え方だと思ったからだ。
「響子。お前の考え方だと、何も食えないぞ。」
「……自分だけが綺麗なつもりなの?みんな生きるために汚いことをしてるんだから、がたがた言わないの。虫くらいで。」
「俺、響子みたいに虫を手で潰せないけど。」
「それが神経質ってことよ。」
「イヤ。さすがにそれは無神経だな。」
冗談を言い合いながら、三人はその駅に降りた。
さすがにビジネス街だ。高いビルばかりだし、片隅にある喫茶店もまだ開いていてビジネスマン風の人たちが出てくる。まだ仕事をしているのだろう。
カジュアルな格好をしている三人はどう見ても場違いだった。
そしてさらに場違いなところに行く。それは高級ホテルだった。ふかふかの赤い絨毯と天井から下がるシャンデリアはきらきらしている。薄汚れたジーパンでやってきた響子ですら、少し気後れしていた。だが問題は中身だろ。そう思ってホテルマンに声をかけようとした。だがその前に圭太が声をかける。
「すいません。こちらで打ち合わせをするようになっている「clover」の代表の新山と言います。」
「あぁ……少々お待ちくださいませ。」
ホテルマンはそう言って受付の方へ向かう。そして受付の女性に話をしているようだった。
しばらくすると、エレベーターの方から見事な銀鼠の布で作っている和服の美女がやってきた。
「淳子叔母さん。お久しぶりです。」
「まぁまぁ。圭太君。久しぶりね。こんなに立派になって。小さいカフェをしていると聞いたけれど、うまく軌道に乗っているみたいね。清子さんも安心しているでしょう。」
「叔母さんもお元気そうで。この度はおめでとうございます。」
一件女優のように綺麗な女性だと思っていたが、中身は普通のおしゃべりの好きなおばさんだった。そしてその女性はちらっと響子と真二郎の方をみる。
「そちらがパティシエとバリスタの方?」
「はい。パティシエの遠藤と、バリスタの本宮です。」
「今回はよろしくお願いしますね。」
「はい。」
真二郎は何とか答えたが、響子は黙ったままだった。こういう金持ち風の人は気に入らないのだ。
結婚式の責任者は女性。おそらく結婚式をずっと担当はしているが本人は結婚をしたことがないであろう髪を一つにまとめ上げているきつそうな女性だった。そしてホテルの料理長も同席した。こちらはふくよかで人が良さそうに見える。
「フランス菓子がベースですか。」
タブレットを手にして、料理長がそのケーキを見ていた。圭太が作った「clover」のホームページを見ながら、そのケーキの一つ一つをみる。ここのドルチェ担当も悪くないが、ここのケーキも一つ一つが手が込んでいる。
「初夏の結婚式ですし、季節のモノを使うのだったら夏みかんを使ってみても良いかと。」
「ドレスも黄色が主体のモノもありますし、黄色のケーキはぱっと目立ちますね。」
「それからお土産ですけど、イチジクのタルトなんか……。」
ホテルでするのであれば黙ってホテルの結婚式の担当者に任せればいい。なのに手作りにこだわりたいという、淳子の娘である文香はここにいない。仕事が忙しいというのだが、真実はよくわからないのだ。
打ち合わせをしながら入れてくれたコーヒーに響子は口を付ける。良い豆を使っているようだが、淹れ方が全て駄目にしている。マシンか何かを使っているのだろうか。一口飲んであとは口を付けなかった。
「うちは一人でしているのでそんなに大量には作れませんが、どうだろうか。遠藤。」
この場ではナチュラルに名字で呼ぶ。真二郎は少し笑って、口を添える。
「そんなに気は使わなくても良いですよ。百名分くらいですよね。イチジクのタルトと、杏のパウンドケーキを用意します。」
「頼もしいわ。」
料理長が先ほどから真二郎をずっと気になる様子で見ていた。どこかで見たことがあると思っていたのだ。そのとき、閉店後のそのレストランに一人の男が入ってきた。
「料理長。」
そこには細身の男が立っていた。その顔を見て真二郎は頭を抱える。
「その男に任せたらいけませんよ。」
「中田君。」
その言葉に戸惑うように、料理長が立ち上がった。顧客がこの人が良いと言っているのだから、それに従わなければいけないのをこの男は知らないのだろうか。
「遠藤真二郎って、この世界では鼻つまみモノですから。」
「え?」
驚いて淳子も真二郎をみる。
「……遠藤。見覚えがあるのか?」
すると真二郎は気まずそうに言った。
「あります。えっと……直也君だっけ……。」
「覚えてるんだな。T町の「ジュリニー」って店で、店長をたらし込んだくせに。」
「た……。」
圭太もそれに頭を抱えた。
「腕はいいけど、男癖が悪くて店の中をめちゃめちゃにして辞めさせられたくせに。」
そんな男だったのか。透明感があって、まるでどこかの芸能人のような容姿をしているのに、やっていることはえげつない。まさか圭太もこの男にたらし込まれているのだろうか。
「圭太君。困ったものね。こんな人がいたら困るでしょう?」
するとそれに口を挟んだのは響子だった。
「うるさい。あんた。人の仕事を邪魔しにきたの?」
その口調に淳子も口を閉口させた。女がそんな口の効き方をすると思ってなかったのだ。黙っていれば普通の女性なのに、その口の効き方はヤンキーのように見える。
「……だって……。」
「真二郎が言い寄ることなんかない。勝手にそっちが熱を上げたんでしょう?それをこっちのせいになんかされたくない。消えろ。」
ずっと我慢していたのだ。不味いコーヒーも、この茶番も付き合うのに飽きてきたのだ。
「生意気な……。」
「あんたなんか怖くない。所詮このご立派なホテルに守られているんでしょう?こんないい豆を使っていながら、こんなコーヒーの淹れ方が出来るんだからクレームがよく来なかったと感心するわ。」
手が震えている。料理長もまた限界だったのだ。
「お嬢さん。そこまで言うんだったらそちらの豆でコーヒーを淹れてくれるかしら。」
冷静に淳子が言うと、響子はバッグから紙袋を取り出した。
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