アオハルオーバードーズ!

 二度とない、高二の夏! 十七の夏!
 「アオハルしたい!」と騒ぎ出した友人、健太。彼に巻き込まれるようにして始まった、「アオハルオーバードーズ計画」。
 青春に、恋は外せない、必須事項。だから。
 僕は、「家が近所」という理由で、クラスメイトの山野未瑛と強引にカップルにされてしまう。
 全校生徒20人にも満たない、廃校寸前の小さな海辺の高校。僕たち二年生は、わずかに6人。それぞれが誰かとお試しカップルになり、「恋とはなにか」を探す日常。
 いっしょに登下校。互いにお弁当を作ってくる。時に二人で買い食いして。時にみんなでカラオケしたり。思いっきりバカをやったり、腹の底から笑ったり。
 騒がしく落ち着かない初夏の僕たち。
 僕、大里陽と絵を描くのが好きな山野未瑛。言い出しっぺ川嶋健太と一年生の長谷部明音。陸上部の長谷部逢生と海好き鬼頭夏鈴。本好きで日下先生推しの榊文華。
 アオハルってナニ? 何をしたら、アオハルなわけ?
 試行錯誤、行き当たりばったり。正解なんて見つからない。正解なんてないのかもしれない。
 でも、楽しい。でも、苦しい。そして、切なく。そして、愛しい。
 なんでもない、普通の初夏。他愛のない高校生活。そんな一日一日が、キラキラと輝く宝物のように、サラサラと指の隙間からこぼれ落ちる砂のように流れ去っていく。
 
 伊勢志摩の小さな海辺の町で繰り広げられる、甘く切ない恋の物語。
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