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第3章
8話
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「な、なにィィィ・・・!?」
敵はバヌーの背中越しから鋭い爪の攻撃を繰り出してきた。
(!)
ゲントは瞬時にバヌーのもとまで駆け寄ると、彼の体を抱いてその攻撃を素早く回避する。
「ぎゃああああああ~~~!!?」
が、避け際にデスドラゴンの鋭利な爪がかすり、バヌーは自慢の金髪をばっさりと斬られてしまう。
その場で尻もちをつき、唖然と目を見開いていた。
幸い命に別状はないようだ。
==================================
[モンスター名]
デスドラゴン
[危険度]
特S級
[タイプ]
古代竜型
[ステータス]
Lv. 90
HP 300000/300000
[アビリティ]
《待ち伏せ》
《超修復》
《貫禄》
《竜王の極意》
==================================
(なんか完全に回復しちゃったみたいだな)
どうやらアビリティ《超修復》のせいで、デスドラゴンは本来の力を取り戻してしまったようだ。
直後、デスドラゴンは口元から炎を吐き出すモーションへと移る。
あれを繰り出されるといろいろとマズい。
レモンもバヌーも、射程距離に足を踏み入れてしまっている。
敵の攻撃があたり一面を黒焦げに焼き尽くすほどの威力があることをゲントはすでに見抜いていた。
『マスター!』
「うん。わかってる」
ゲントは《勇空》の力で素早く宙に舞うと、デスドラゴンの脳天目がけて瞬時に奥義を放つ。
「奥義其の113――〈速征堕天斬〉!!」
==================================
[奥義名]
速征堕天斬
[威力/範囲]
S/単
[消費SP]
25%
[効果]
威力絶大の剛剣を頭上から振り落とし、敵を斬り伏せる凄まじい超剣撃。
敵単体にクリティカル率の高い特大ダメージを与える。
==================================
「ギィィィギィィィシャアアア~~!?」
稲妻のような鋭さで剣撃がデスドラゴンの脳天を砕き割り、ゲントは一撃でボスを瞬殺する。
「ああ゛ぁ゛ぁ・・・」
バヌーは驚きのあまりその場で失禁し、ガクガクと震えながら縮こまっていた。
***
これまでうしろに控えていたレモンが近くまでやって来る。
「これでわかったよね? これまで誰のおかげで手柄を立てられてきたかって。ゲントに対してもちゃんと謝ってよ」
「・・・ぐぬぬ・・・チクショぉぉ・・・」
「レモンさん。自分は気にしてませんから」
「そういうわけにはいかない。この男はずっーと人の手柄を横取りにしてきたんだから。国民の皆さんにはっきりわかってもらうべきだよ」
『ひぃぃ~!? レモンさん本気ですぅ・・・!』
「だね」
仕方なくゲントは引き下がってなりゆきを見守ることに。
もともと魔術師としての才能はレモンに分があった。
これ以上はなにを言っても無駄だと観念したのだろう。
どうやら抵抗するのを諦めたようだ。
バヌーは、これまでの不正を配信中にすべて認めた。
「・・・ここ最近の功績は・・・ぜんぶそこのおっさんが挙げたもんだ・・・くそぉぉ・・・」
「つまり、ダンジョンを消し去る偉業を成し遂げてたのはゲントってわけだよね? それで? あたかも自分がやってたかのように嘘ついて、騙してきた皆さんへの謝罪は?」
「・・・っ。んなもん、言えっか・・・よ・・・」
「もう一度聞くよ。皆さんへの謝罪は? これまで虚偽の戦果で自分を大きく見せて、それで王選の投票数を荒稼ぎしてきたこと。ちゃんと認めて謝って!」
「ヒッ・・・!?」
レモンはグッ!とバヌーに顔を寄せて迫る。
今にも殴りかかりそうな勢いだ。
彼に対する怒りが相当たまっているのだろう。
ここまで来たらもうレモンに任せるほかないと思い、ゲントは静かに見守り続ける。
「はやく!」
「・・・ひぃっ・・・!? こ、国民の、皆さまぁ・・・皆さまの信頼を裏切ってしまいぃ・・・誠に、す、すみませ゛んでした゛ぁぁぁ・・・ぅぅぅっ・・・」
その場でがっくりとうな垂れるバヌー。
ジョネスもアウラも白目を向いたままフロアで気絶していた。
「ロザリア国民の皆さん。すべてご覧いただいたとおりです。これがバヌー・エンペルトの正体です。この男はこれまで人の手柄をぜんぶ横取りにしてきました。今日の配信でその全容がおわかりになったと思います。これまで誰が代わりに功績を残してきたか。それはそこにいるトウマ・ゲントさんによるものだったんです!」
いつの間にか話の流れが自分に向いていることにゲントは気づく。
この間にも同接数は300万に迫る勢いで伸び続けていた。
「それで、今日の配信中にバヌーが重大発表があるって言ってたと思うんですけど。その重大発表っていうのは・・・ゲントが黒の一帯を消し去ったってことなんです!」
『ひえぇっ~!? なんかレモンさん、めちゃくちゃすごいこと言っちゃってますけどぉぉ~!?』
「うん・・・。言っちゃったね」
レモンの演説はさらにヒートアップする。
心なしか語尾も熱く、こんな偉業を成し得ることができるのはゲント以外にいないと訴えを強めている。
「だから皆さん! 最終投票は慎重に行ってください。誰がマルシル王女さまに相応しい相手なのか・・・よく考えてから投票お願いします! これまで生配信をご覧いただき、ありがとうございました!」
深々とお辞儀すると、レモンは今度こそ配信を切って光のパネルを閉じる。
「あのレモンさん・・・? いろんなことバラしちゃってましたけど・・・」
「やっちゃった♪」
その満面の笑みを見てしまうと、ゲントもなにも言えなくなってしまう。
それが心からの笑顔だとわかったからだ。
「わかりました。ひとまずこの場から撤収しましょうか」
「うん!」
それから。
ゲントはアビリティ《格闘王》の力を駆使して気絶した3人を背負うと、魔剣で空間を斬り、一度ダンジョンの外へと出るのだった。
敵はバヌーの背中越しから鋭い爪の攻撃を繰り出してきた。
(!)
ゲントは瞬時にバヌーのもとまで駆け寄ると、彼の体を抱いてその攻撃を素早く回避する。
「ぎゃああああああ~~~!!?」
が、避け際にデスドラゴンの鋭利な爪がかすり、バヌーは自慢の金髪をばっさりと斬られてしまう。
その場で尻もちをつき、唖然と目を見開いていた。
幸い命に別状はないようだ。
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[モンスター名]
デスドラゴン
[危険度]
特S級
[タイプ]
古代竜型
[ステータス]
Lv. 90
HP 300000/300000
[アビリティ]
《待ち伏せ》
《超修復》
《貫禄》
《竜王の極意》
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(なんか完全に回復しちゃったみたいだな)
どうやらアビリティ《超修復》のせいで、デスドラゴンは本来の力を取り戻してしまったようだ。
直後、デスドラゴンは口元から炎を吐き出すモーションへと移る。
あれを繰り出されるといろいろとマズい。
レモンもバヌーも、射程距離に足を踏み入れてしまっている。
敵の攻撃があたり一面を黒焦げに焼き尽くすほどの威力があることをゲントはすでに見抜いていた。
『マスター!』
「うん。わかってる」
ゲントは《勇空》の力で素早く宙に舞うと、デスドラゴンの脳天目がけて瞬時に奥義を放つ。
「奥義其の113――〈速征堕天斬〉!!」
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[奥義名]
速征堕天斬
[威力/範囲]
S/単
[消費SP]
25%
[効果]
威力絶大の剛剣を頭上から振り落とし、敵を斬り伏せる凄まじい超剣撃。
敵単体にクリティカル率の高い特大ダメージを与える。
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「ギィィィギィィィシャアアア~~!?」
稲妻のような鋭さで剣撃がデスドラゴンの脳天を砕き割り、ゲントは一撃でボスを瞬殺する。
「ああ゛ぁ゛ぁ・・・」
バヌーは驚きのあまりその場で失禁し、ガクガクと震えながら縮こまっていた。
***
これまでうしろに控えていたレモンが近くまでやって来る。
「これでわかったよね? これまで誰のおかげで手柄を立てられてきたかって。ゲントに対してもちゃんと謝ってよ」
「・・・ぐぬぬ・・・チクショぉぉ・・・」
「レモンさん。自分は気にしてませんから」
「そういうわけにはいかない。この男はずっーと人の手柄を横取りにしてきたんだから。国民の皆さんにはっきりわかってもらうべきだよ」
『ひぃぃ~!? レモンさん本気ですぅ・・・!』
「だね」
仕方なくゲントは引き下がってなりゆきを見守ることに。
もともと魔術師としての才能はレモンに分があった。
これ以上はなにを言っても無駄だと観念したのだろう。
どうやら抵抗するのを諦めたようだ。
バヌーは、これまでの不正を配信中にすべて認めた。
「・・・ここ最近の功績は・・・ぜんぶそこのおっさんが挙げたもんだ・・・くそぉぉ・・・」
「つまり、ダンジョンを消し去る偉業を成し遂げてたのはゲントってわけだよね? それで? あたかも自分がやってたかのように嘘ついて、騙してきた皆さんへの謝罪は?」
「・・・っ。んなもん、言えっか・・・よ・・・」
「もう一度聞くよ。皆さんへの謝罪は? これまで虚偽の戦果で自分を大きく見せて、それで王選の投票数を荒稼ぎしてきたこと。ちゃんと認めて謝って!」
「ヒッ・・・!?」
レモンはグッ!とバヌーに顔を寄せて迫る。
今にも殴りかかりそうな勢いだ。
彼に対する怒りが相当たまっているのだろう。
ここまで来たらもうレモンに任せるほかないと思い、ゲントは静かに見守り続ける。
「はやく!」
「・・・ひぃっ・・・!? こ、国民の、皆さまぁ・・・皆さまの信頼を裏切ってしまいぃ・・・誠に、す、すみませ゛んでした゛ぁぁぁ・・・ぅぅぅっ・・・」
その場でがっくりとうな垂れるバヌー。
ジョネスもアウラも白目を向いたままフロアで気絶していた。
「ロザリア国民の皆さん。すべてご覧いただいたとおりです。これがバヌー・エンペルトの正体です。この男はこれまで人の手柄をぜんぶ横取りにしてきました。今日の配信でその全容がおわかりになったと思います。これまで誰が代わりに功績を残してきたか。それはそこにいるトウマ・ゲントさんによるものだったんです!」
いつの間にか話の流れが自分に向いていることにゲントは気づく。
この間にも同接数は300万に迫る勢いで伸び続けていた。
「それで、今日の配信中にバヌーが重大発表があるって言ってたと思うんですけど。その重大発表っていうのは・・・ゲントが黒の一帯を消し去ったってことなんです!」
『ひえぇっ~!? なんかレモンさん、めちゃくちゃすごいこと言っちゃってますけどぉぉ~!?』
「うん・・・。言っちゃったね」
レモンの演説はさらにヒートアップする。
心なしか語尾も熱く、こんな偉業を成し得ることができるのはゲント以外にいないと訴えを強めている。
「だから皆さん! 最終投票は慎重に行ってください。誰がマルシル王女さまに相応しい相手なのか・・・よく考えてから投票お願いします! これまで生配信をご覧いただき、ありがとうございました!」
深々とお辞儀すると、レモンは今度こそ配信を切って光のパネルを閉じる。
「あのレモンさん・・・? いろんなことバラしちゃってましたけど・・・」
「やっちゃった♪」
その満面の笑みを見てしまうと、ゲントもなにも言えなくなってしまう。
それが心からの笑顔だとわかったからだ。
「わかりました。ひとまずこの場から撤収しましょうか」
「うん!」
それから。
ゲントはアビリティ《格闘王》の力を駆使して気絶した3人を背負うと、魔剣で空間を斬り、一度ダンジョンの外へと出るのだった。
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カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
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