レベル1の最強転生者 ~勇者パーティーを追放された錬金鍛冶師は、スキルで武器が作り放題なので、盾使いの竜姫と最強の無双神器を作ることにした~

サイダーボウイ

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2章

第13話

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 地属性が有効じゃなかった?

 いや、そんなことはない。
 相手が雷を自在に操っていることから考えてもまず地属性が有効であるのは間違いない。

 とするとその一歩手前で何かが阻んでいる可能性があった。
 
 ベルセルクオーディンの姿を改めて確認してみる。
 
(ひょっとして……あの鎧。あれが防御壁の役割を果たしているんじゃないか?)

 敵の目の前で〈シャドウギロチン〉を放ったその時。
 漆黒の鎧を前にこちらの攻撃が霧散したように見えた。
 
 どのみちこのまま攻撃を続けても意味はないだろう。

(武器もいつ壊れるか分からないんだ。別の方法を考えないとな)

 抜け道は必ずある。
 こういう時は初心に立ち返ることが大事だったりする。

(そもそもディーネはどう倒すつもりでいたんだ?)

 ベルセルクオーディンとの距離を確認しながらそんなことを考えていると、ある言葉が甦ってきた。

 『この後、武器屋に寄って剣を引き取りに行かなくちゃいけないから』

 昨日別れ際にディーネが口にした言葉だ。
 もしかすると、あれは対ベルセルクオーディン用の武器のことを言っていたんじゃないのか?

 ふとディーネが倒れていた場所に目を向ければ、そこには見たことのない大剣が転がっているのが微かに見えた。
 昨日あいつが背中に装着していた剣とも違う。

(仮にあれが敵に有効な武器だとすれば……)

 次に俺が取るべき行動は自然と限られた。



 ◇◇◇



「シュロロロロ……」

 この間、ベルセルクオーディンは旋回を続けながら、再び警戒するようにこちらの出方を窺っていた。
 というのもナズナが俺の近くまで駆けつけてやって来たからだ。

「マスター。お怪我はございませんか? 攻撃を受けたように見受けられましたが……」

「いや平気だ。直前でなんとか避けることができたからな」

「そうでしたか。ご無事なようでホッとしました」

「それよりまた頼みたいことがあるんだが、お願いを聞いてくれるか?」

 俺はベルセルクオーディンの位置を確認しながらナズナにそう訊ねる。

「頼みたいことですか?」

「少しの間、ここで相手の動きを止めておいてほしいんだ」

 大剣が落ちている場所までは若干距離が離れている。
 敵に背中を向けて取りに行くことだけはどうしても避けたかった。

「ここで足止めすればいいのでしょうか?」

「ああ。その間に俺はディーネの大剣を手に入れる。どうやら今のままだと属性も効かないみたいなんだ」

 俺がそう言うと、ナズナはすぐに状況を理解したようだ。
 小さく頷きながら《轟竜の護盾》を前に構える。

「了解しました。ここで敵の攻撃を食い止めてみせます」

「頼んだぞ」

 【羅刹鬼鉄丸】を亜空間に収納すると、俺は再びナズナのもとを離れて大剣が落ちている地点まで一目散に駆け出す。

 すると。
 俺が走り始めたちょうどそのタイミングでベルセルクオーディンにも動きがあった。

「シュロロロロ!」

 鎧姿の亡霊は槍を天高く掲げると、三度そこに雷を落とす。
 続けざま俺に攻撃を仕掛けようとしてくるが、ナズナが素早く間に入ってくれた。

「あなたの相手はこの私です」

 《轟竜の護盾》を前方に構えると見事に敵の奇襲を防いでしまう。

 だが、安心してもいられない。
 昨日みたいにイレギュラーが起きてナズナが負傷しないとも限らないからだ。

(ディーネのこともある。早いとこ決着をつける必要があるな)

 ベルセルクオーディンのことは一旦ナズナに任せて、俺は全速力で草地を駆け抜けた。
 当然、走りながらも大剣の位置を見失うようなことはなかった。

(これか)

 すぐさま武器を拾って手に取ると、俺は頭の中で〝開示ステータスオープン〟と唱える。

------------------------------
【破幻の重叢剣】
〔レアリティ〕D+
〔再現度〕―
〔攻撃力〕3150
〔必殺技/上限回数〕百なる一の裁き / 10回
〔アビリティ〕悪魔殺しLv.3
------------------------------

 アビリティに〔悪魔殺し〕があるのを確認する。
 そういうことか。

 悪魔系の魔物には非常に有効なアビリティだ。

(この武器ならベルセルクオーディンにダメージを与えることができそうだな)

 だが、攻撃力の面は若干の不安がある。
 必殺技が使えるといいんだが。

 そのまま項目に意識を集中させる。

------------------------------
【必殺技】
百なる一の裁き

〔内容〕
敵全体に極小ダメージの物理攻撃を1回ヒットさせる。
なお使用者のレベルに応じて威力とヒット数が上昇していく。
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