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1回戦 Sランク冒険者ゲーム36
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「そうなのか……。じゃあ、これから行くダンジョンでしっかりと稼がないとな」
千野圭吾は気まずげにそう言った。
「ダンジョンに行くと稼げるの?」
有希は少し首を傾げてそう訊いた。
「あれ? どうなんだっけ?」
千野圭吾は鈴本の方を見てそう訊いた。
「一応Dランク以上の魔物を倒すと、討伐した魔物の種類や数に応じて、ギルドから報奨金が支給されることになってるよ。でも、今日行くダンジョンにはFランクとGランクの魔物しか出現しないから、報奨金はもらえない。基本的には魔物の素材を売って稼ぐ感じになるけど、青スライムとゴブリンは採れる素材が全くない。ただ、ゴブリンは人が落とした物を拾って使う習性があるから、上手くいけばゴブリンが持っていた物を古道具屋とか屑鉄屋とかに売って稼ぐことはできるかもしれないけど。
今日行くダンジョンで素材が採れる魔物としてお勧めなのは、やっぱりFランクの魔物のケイヴタートスかな。肉をギルドに納品できるから。ただ、素人には解体が難しいらしくて、首を切って血抜きだけしたら、そのままギルドに持っていかないといけないのが大変みたいだね。重いから」
いつものように鈴本がスラスラとそう答えてくれた。戦闘では全く役に立たないけど、やっぱり歩く本棚としては優秀なんだよな。
「ケイヴタートスは亀の魔物だって言ってたよね。その肉が売れるの? 食べるの?」
有希は気持ち悪そうな表情でそう訊いた。
「うん。日本人だってスッポンを食べるだろ?」
「ウチは食べないよ」
「まあ、そうだね。僕も食べたことはないけど、食べる人はいるって話だよ。ガラパゴスゾウガメなんかは、ガラパゴス諸島にやってきた船乗り達に乱獲されて食べられたせいで数が激減して、絶滅してしまった種もいるんだよ。あの進化論で有名なダーウィンだって、ガラパゴスゾウガメを食べていて、美味しいとコメントを残してるんだよ」
「へぇ。そうなんだ。ところで、そもそもの疑問なんだけど、ダンジョンって何なの?」
「この世界のダンジョンは、地中の魔素がマグマのように噴き出すところに自然発生する物なんだ」
「魔素?」
「この世界にはそういう元素があるらしい。魔素は魔力の源で、人間が魔法やスキルを使うことができるのも、この魔素のおかげなんだってさ。魔素は空気中にも存在していて、MPを消費した後に自然回復するのは、この大気中に含まれる魔素を呼吸によって吸収しているからだ。そして、地中には空気中よりも濃い魔素が溜まっている場所があって、魔素が結晶化すると魔石になる。魔物はその魔石によって生み出され、魔石を核として動くらしい。スタンピードが発生する原因は、マグマの噴火のように地中の魔素が大量に噴出することで、魔物が大量発生してしまうことなんだよ」
「ああ……。そう言えば、ザイリックが魔石について『魔物の魔力の源ですー。魔物を倒すと、魔物の体内から傷つけずに魔石を取り出すことが可能ですー』って言ってたね。ってことは、これまで倒した角ウサギにも魔石はあったんじゃないの?」
有希は、ハッと気付いたような表情でそう訊いた。
「あったよ。ただ、角ウサギみたいに弱い魔物は、その魔石も小さいんだ。肉眼では見えないくらいに小さい。だから、角ウサギの死体から魔石を取り出すのは困難だし、取り出しても何の役にも立たないし、何の価値もない。
魔石が肉眼で見えるようになるのはFランクからだけど、Fランクだとやっぱり魔石が小さすぎて、MP回復ポーションの材料にするくらいしか使い道はないらしい。魔石を魔道具の材料や動力として使えるようになるのは、Cランク以上の魔物らしいよ」
「えっと、ウチが訊きたかったのはそういうことじゃなくて、角ウサギの肉に含まれていた魔石をウチらは食べちゃったんじゃないか、っていうことなんだけど……」
「ああ。それなら大丈夫。大抵の魔物の魔石は、頭部や心臓部にあるから。僕らは肉の部分しか食べてないから、魔石は食べてないよ。もし魔石を食べてしまったとしても、肉眼で見えない程度なら何の影響もないらしいし」
鈴本は眼鏡のズレを直しながらそう答えた。
「――それより、青スライムやゴブリンやケイヴタートスと戦うときの注意事項とかはあるか?」
俺は気になっていたことを訊いた。
「スライム系の魔物は全般的に物理耐性があって、魔法攻撃に弱い。ただ、青スライムはHP自体が低いから、そこまで気にすることはないかな。剣や槍でも普通に倒せるらしいよ。でも、スライムが顔にへばりつくと、息ができなくなって窒息死してしまうことがあるらしいから、それだけは気を付けた方がいいかな。ゴブリンは、個体によって持っている武器が違うけど、その点だけ注意すれば大丈夫だ。ケイヴタートスは鋭い牙を持っていて、顎の力が強いから、噛みつかれたらその場所を食い千切られると思っておいた方がいい。ただ、やっぱり動きが鈍いから、槍とかで距離を取って戦えばそこまで怖くないっていう話だ」
「分かった。サンキュー」
俺はそうお礼を言った。
ダンジョンに行く途中でも、やはり角ウサギの群れに襲われることがあったが、難なく倒すことができた。少し歩いたところに木が生えていたので、そこに紐で吊るして血抜きをし、後は放置しておくことになった。荷物になって戦闘の邪魔になるから、帰りに回収する作戦だった。
ダンジョンは小さな丘の側面に入り口があった。見た目は普通の洞窟のようだった。
だが、ダンジョンに近づくと、中から突然、1匹の青スライムが飛び出してきた。
青スライムの見た目は、巨大な水色のゼリーみたいだった。それがプニプニと動き、不規則に飛び跳ねながら俺達に向かってきた。
「まずは俺がやってみる」
俺はそう言い、前に進み出て角ウサギに剣を振り下ろした。すると、あっさりと倒すことができてしまった。倒した青スライムはドロドロの液状になって、地面の上に広がった。
「……想像以上に弱かったな。角ウサギより弱いぞ」
俺はそう感想を述べた。
薄暗いダンジョンの入り口で、昨日のうちに街で買っておいたランプ型の魔道具を起動した。この魔道具は、使用者のMPを消費する代わりに、白熱電球程度の灯りを生み出す物だ。俺の他にも半数以上が同じ魔道具を購入していたので、1つくらい壊れても大丈夫そうだった。この魔道具の消費MPは少ないし、今のところ俺のMPの使い道もないので、俺は躊躇うことなく魔道具を起動した。と言っても、スイッチを入れるだけなのだが。
俺を先頭にして1列になってダンジョンに入ると、斜め下に向かって通路が伸びていた。傾斜角度は結構急だが、岩肌がゴツゴツとしていて、手足を引っかける場所がたくさんあるので、滑り落ちる心配はなさそうだった。
と思っていたのだが、少し進んだところでパーティの後ろの方にいた鈴本が滑り落ちてしまい、玉突き事故が発生してしまった……。
千野圭吾は気まずげにそう言った。
「ダンジョンに行くと稼げるの?」
有希は少し首を傾げてそう訊いた。
「あれ? どうなんだっけ?」
千野圭吾は鈴本の方を見てそう訊いた。
「一応Dランク以上の魔物を倒すと、討伐した魔物の種類や数に応じて、ギルドから報奨金が支給されることになってるよ。でも、今日行くダンジョンにはFランクとGランクの魔物しか出現しないから、報奨金はもらえない。基本的には魔物の素材を売って稼ぐ感じになるけど、青スライムとゴブリンは採れる素材が全くない。ただ、ゴブリンは人が落とした物を拾って使う習性があるから、上手くいけばゴブリンが持っていた物を古道具屋とか屑鉄屋とかに売って稼ぐことはできるかもしれないけど。
今日行くダンジョンで素材が採れる魔物としてお勧めなのは、やっぱりFランクの魔物のケイヴタートスかな。肉をギルドに納品できるから。ただ、素人には解体が難しいらしくて、首を切って血抜きだけしたら、そのままギルドに持っていかないといけないのが大変みたいだね。重いから」
いつものように鈴本がスラスラとそう答えてくれた。戦闘では全く役に立たないけど、やっぱり歩く本棚としては優秀なんだよな。
「ケイヴタートスは亀の魔物だって言ってたよね。その肉が売れるの? 食べるの?」
有希は気持ち悪そうな表情でそう訊いた。
「うん。日本人だってスッポンを食べるだろ?」
「ウチは食べないよ」
「まあ、そうだね。僕も食べたことはないけど、食べる人はいるって話だよ。ガラパゴスゾウガメなんかは、ガラパゴス諸島にやってきた船乗り達に乱獲されて食べられたせいで数が激減して、絶滅してしまった種もいるんだよ。あの進化論で有名なダーウィンだって、ガラパゴスゾウガメを食べていて、美味しいとコメントを残してるんだよ」
「へぇ。そうなんだ。ところで、そもそもの疑問なんだけど、ダンジョンって何なの?」
「この世界のダンジョンは、地中の魔素がマグマのように噴き出すところに自然発生する物なんだ」
「魔素?」
「この世界にはそういう元素があるらしい。魔素は魔力の源で、人間が魔法やスキルを使うことができるのも、この魔素のおかげなんだってさ。魔素は空気中にも存在していて、MPを消費した後に自然回復するのは、この大気中に含まれる魔素を呼吸によって吸収しているからだ。そして、地中には空気中よりも濃い魔素が溜まっている場所があって、魔素が結晶化すると魔石になる。魔物はその魔石によって生み出され、魔石を核として動くらしい。スタンピードが発生する原因は、マグマの噴火のように地中の魔素が大量に噴出することで、魔物が大量発生してしまうことなんだよ」
「ああ……。そう言えば、ザイリックが魔石について『魔物の魔力の源ですー。魔物を倒すと、魔物の体内から傷つけずに魔石を取り出すことが可能ですー』って言ってたね。ってことは、これまで倒した角ウサギにも魔石はあったんじゃないの?」
有希は、ハッと気付いたような表情でそう訊いた。
「あったよ。ただ、角ウサギみたいに弱い魔物は、その魔石も小さいんだ。肉眼では見えないくらいに小さい。だから、角ウサギの死体から魔石を取り出すのは困難だし、取り出しても何の役にも立たないし、何の価値もない。
魔石が肉眼で見えるようになるのはFランクからだけど、Fランクだとやっぱり魔石が小さすぎて、MP回復ポーションの材料にするくらいしか使い道はないらしい。魔石を魔道具の材料や動力として使えるようになるのは、Cランク以上の魔物らしいよ」
「えっと、ウチが訊きたかったのはそういうことじゃなくて、角ウサギの肉に含まれていた魔石をウチらは食べちゃったんじゃないか、っていうことなんだけど……」
「ああ。それなら大丈夫。大抵の魔物の魔石は、頭部や心臓部にあるから。僕らは肉の部分しか食べてないから、魔石は食べてないよ。もし魔石を食べてしまったとしても、肉眼で見えない程度なら何の影響もないらしいし」
鈴本は眼鏡のズレを直しながらそう答えた。
「――それより、青スライムやゴブリンやケイヴタートスと戦うときの注意事項とかはあるか?」
俺は気になっていたことを訊いた。
「スライム系の魔物は全般的に物理耐性があって、魔法攻撃に弱い。ただ、青スライムはHP自体が低いから、そこまで気にすることはないかな。剣や槍でも普通に倒せるらしいよ。でも、スライムが顔にへばりつくと、息ができなくなって窒息死してしまうことがあるらしいから、それだけは気を付けた方がいいかな。ゴブリンは、個体によって持っている武器が違うけど、その点だけ注意すれば大丈夫だ。ケイヴタートスは鋭い牙を持っていて、顎の力が強いから、噛みつかれたらその場所を食い千切られると思っておいた方がいい。ただ、やっぱり動きが鈍いから、槍とかで距離を取って戦えばそこまで怖くないっていう話だ」
「分かった。サンキュー」
俺はそうお礼を言った。
ダンジョンに行く途中でも、やはり角ウサギの群れに襲われることがあったが、難なく倒すことができた。少し歩いたところに木が生えていたので、そこに紐で吊るして血抜きをし、後は放置しておくことになった。荷物になって戦闘の邪魔になるから、帰りに回収する作戦だった。
ダンジョンは小さな丘の側面に入り口があった。見た目は普通の洞窟のようだった。
だが、ダンジョンに近づくと、中から突然、1匹の青スライムが飛び出してきた。
青スライムの見た目は、巨大な水色のゼリーみたいだった。それがプニプニと動き、不規則に飛び跳ねながら俺達に向かってきた。
「まずは俺がやってみる」
俺はそう言い、前に進み出て角ウサギに剣を振り下ろした。すると、あっさりと倒すことができてしまった。倒した青スライムはドロドロの液状になって、地面の上に広がった。
「……想像以上に弱かったな。角ウサギより弱いぞ」
俺はそう感想を述べた。
薄暗いダンジョンの入り口で、昨日のうちに街で買っておいたランプ型の魔道具を起動した。この魔道具は、使用者のMPを消費する代わりに、白熱電球程度の灯りを生み出す物だ。俺の他にも半数以上が同じ魔道具を購入していたので、1つくらい壊れても大丈夫そうだった。この魔道具の消費MPは少ないし、今のところ俺のMPの使い道もないので、俺は躊躇うことなく魔道具を起動した。と言っても、スイッチを入れるだけなのだが。
俺を先頭にして1列になってダンジョンに入ると、斜め下に向かって通路が伸びていた。傾斜角度は結構急だが、岩肌がゴツゴツとしていて、手足を引っかける場所がたくさんあるので、滑り落ちる心配はなさそうだった。
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