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34 邪龍襲来4
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東の空より不気味な龍の集団が近づいてくる。その圧倒的な魔力の塊は遠くの地からも分かるほどだ。
邪龍を中心として、約20匹ほどの集団。
それが間も無くアルカディア平原付近までやってくる。
「まずは俺達に任せてもらおう」
弓手部隊を率いるバーリオが前に出る。
「全員、龍迎撃用の装備にしろ。最初から出し惜しみなしだ」
バーリオ率いる弓手部隊が空中の龍達に蒼く輝いた弓をは放つ。
さすがの龍もこればかりは回避にするしかない。龍の隊列が乱れる。だが龍達も回避しつつ息攻撃で反撃してくる。
「シルード班、出番だぞ」
防御魔法を唱えられる魔術師達がシルードを張り龍の息を防ぐ。
柳田は、この寄せ集めの集団を見事にまとめている連合軍に感心していた。
「重力魔法班、引きずり降ろせ」
重力魔法を使い龍達をアルカディア平原に引きずり降ろしていく。
だが龍はただ下に降りただけで全くダメージを受けていない。邪龍はいまだ、ゆうゆうと空を旋回している。
「スクラド、ラーラ出番だぞ」
ジェラルが同じパーティであり幼馴染の2人に発破をかける。2人も気合い十分に龍に突っ込んで行く。
冒険者達もアルカディア平原に落ちた龍に向けて突っ込んで行く。龍1匹に対し複数の冒険者で対応にあたる。ここまでは計画通りに進んでいる。
柳田達、勇者のパーティは待機状態のままだ。だが、上空を旋回している邪龍からは目を離さない。まるで自分の獲物だと言わんばかりに邪龍を見ている。
「柳田・・まだか?」
「まだだ」
「柳田君、私は先に出ていいかな?回復魔法で怪我人を助けられる」
「あぁ、水川頼む」
「いってきます」
水川は決戦の地に1人向かって行く。回復魔法班に合流するためだ。
柳田は身動きせずに邪龍を睨んでいる。今にもあふれ出さんばかりの力を蓄えて。
水川の決心した時の行動はとても早い。他人が口を出す時には、すでに行動に入っているほどだ。
水川は回復魔法班に合流すると、すぐに【水魔法範囲上級治癒】を唱えた。怪我人達の傷があっという間に回復する。
水川は休まず連続して魔法を唱える。まるで私1人に任せろと言わんばかりだ。
「こ、これが勇者の力か・・・」
「女神様のようだ・・・」
元々可愛らしい顔をしている水川は、年上の男性に好かれることが多い。当然、こんな状況で怪我人の治療なんてしたら【吊り橋効果】も相まって自分のファンを量産していく。
これを本人の自覚なしにやるものだから恐ろしいものである。
そして今まで上空を旋回していた邪龍が、ついに降りてくる。
邪龍は下で戦っている冒険者に向かって息を吐いて蹴散らす。ゆっくりと邪龍は地上に降り立った。その紫色の巨体は禍々しい魔力を放っている。
柳田は深呼吸をすると、
「いくぞ!」
と言い捨て、邪龍に向けて一直線に走りだす。その直線上にいる他の龍を蹴散らし邪龍に向かって行く。
「あいつ・・気合い入りすぎだろ・・」
同じパーティの山下は呆れ顔でついて行く。
柳田は邪龍の前に立つと、
「山下、浅野、援護を頼む」
と言うと同時に邪龍に突っ込んだ。
柳田の持つ聖剣が邪龍の手を切り裂く。再生はしていない。それはもともと再生能力がないのか、聖剣の力なのかは分からない。
だが再生しないことに対して安堵の表情を浮かべる。柳田は次々に斬撃を繰り出し、邪龍を切り刻んでいく。
邪龍はたまらず後ろに下がり、息を吐き出す。しかし、それすらも柳田は切り裂く。
邪龍が上空に逃げ出そうと浮かび始めると浅野の雷魔法が降り注ぎ地上にとどめる。
柳田の聖剣がうねりを上げる。それとは逆に周りの喧騒が収まっていく。他の冒険者が龍を討伐した為だ。
残すところはこの邪龍のみ。しかし、この邪龍こそがしぶとい。
戦いの終えた冒険者は一ヶ所に集まり柳田達を見つめている。
「我々も勇者の援護に向かった方が?」
「いや、あの勇者なら逆に足手まといになってしまうだろう・・そして、ここまで上手くいったのはアイツのおかげだしな」
「アイツ・・とは、総司令のことですか?」
「そうだ。アイツとは絶対に戦争なんてしたくないよ」
連合軍総司令、Sランカー、エクセリオン・グレゴリウス。
彼の持つスキル【統率神】は指揮下における兵士の戦闘力を数段階上げる。過去にいくつもの不利な戦争をひっくり返してきた。まさに【逆転の指揮官】の異名を持つ。
「ジェラル、久しぶりだな」
「エクセリオンか」
「あのヤナギダという勇者はどうなんだ?」
「我々の誰よりも戦闘力は高い。大丈夫だろう」
「なら、あとは見守るのみか」
「そのようだな」
冒険者の治療を終えた水川は柳田達の元に向かう。
邪龍以外の龍はエクセリオンの【統率神】があれば問題ではなかったのだ。
だが、邪龍だけは別物だった。
「あの邪龍、強いですね。エクセリオン様の【統率神】があっても勇者が苦戦しています」
「いや、あの邪龍の周りだけ結界のようなものがあって【統率神】の効果が届かない」
「では、勇者は自分達の力だけで戦っていると?」
柳田は邪龍に向けて聖剣を放つが、その硬い鱗に阻まれて致命傷を与えることができない。
構わず柳田は、聖剣に光術付与をおこない邪龍に向けて突っ込んでいく。
聖剣が邪龍の右腕を切り落とす。そして返す剣で右脚も切り裂く。
邪龍は柳田の気迫に押されて後ろに下がりだす。
柳田は、再び聖剣に力を込める。
【聖なる黄金郷】
柳田の聖剣は聖なる光をともない邪龍の首めがけて飛んでいく。
邪龍は聖なる光に抵抗するが、その抵抗むなしく首を切り落とされた。首のなくなった邪龍はその場に崩れ倒れた。
「倒した・・柳田がやりやがった・・」
「柳田君!」
「うぉぉぉ柳田ぁぁぁ」
仲間が柳田の元に駆け寄る。
と同時に冒険者からも歓声が上がる。完勝。邪龍相手に完勝。
見事に冒険者達はやってのけたのだ。
「エクセリオン、やったな」
「あぁジェラル、ありがとう」
「・・まってください・・邪龍のすぐ近くから巨大な魔力の反応が・・・」
柳田達も異変に気づく。邪龍のすぐ横に黒いゲートが開こうとしているのだ。
そのゲートの中からは邪龍よりも巨大な魔力があふれだしている。
『ふふふふ。まさか邪龍を倒すとはな。どうやら勇者の力を侮っていたみたいだ。今度は本気で相手をしよう。さあ、第2ラウンドだ』
声の主がゲートの中から黒い玉を邪龍に向けて放った。
黒い玉が邪龍の体に吸い込まれると光りだし小さく収束していく。邪龍の巨大な体が人型になって再生されていく。
「再生しきる前に攻撃するんだ」
柳田達が各々、再生してる邪龍に向けて攻撃を仕掛ける。
「聖剣以外の攻撃じゃ再生しちゃう」
「まて、聖剣の攻撃もゆっくり再生してるぞ」
「どうするんだ柳田?!」
柳田達の攻撃の甲斐もなく邪龍は再生を終えた。
人型の邪龍は、紫の髪、白い肌、そして瞳の色も紫色している。何より魔力が前よりも数段上である。
邪龍が柳田達を見るとその姿が消えた。
いや、あまりのスピードに消えたように見えただけだった。それを目で追えたのは柳田のみ。邪龍の攻撃を柳田1人で防ぐ。
(このスピードについてこれるのは俺のみ。考えろ・・こんな時、あいつならどうする?あいつなら・・・)
「水川、みんなと冒険者のいる所まで下がってくれ!俺が時間をかせぐ!」
「柳田、おまえ何言ってんだ!」
「山下君、下がろう」
「水川・・。柳田、任せたぞ」
柳田が邪龍の攻撃を防いでいる間に水川達は冒険者の元まで戻っていく。
「戻ったのはいいが、柳田のヤツ防御しかしてないぞ。何を考えているんだ?!」
「待ってるんだと思う。宮原君を」
「宮原?!あいつ本当に来るのか?!」
「来るよ。絶対に」
さすがの柳田も防御一辺倒だとかなりキツイ。
しだいにその防御を崩される。
邪龍は口から出した息を紫の剣に変え柳田に襲いかかる。
「柳田ぁ、危ない!」
その時、邪龍の前に何かが飛んで来てその進行を阻んだ。
それは・・刀。
刀身には不知火の文字が刻まれている。
「悪りぃ、柳田。遅くなった」
邪龍を中心として、約20匹ほどの集団。
それが間も無くアルカディア平原付近までやってくる。
「まずは俺達に任せてもらおう」
弓手部隊を率いるバーリオが前に出る。
「全員、龍迎撃用の装備にしろ。最初から出し惜しみなしだ」
バーリオ率いる弓手部隊が空中の龍達に蒼く輝いた弓をは放つ。
さすがの龍もこればかりは回避にするしかない。龍の隊列が乱れる。だが龍達も回避しつつ息攻撃で反撃してくる。
「シルード班、出番だぞ」
防御魔法を唱えられる魔術師達がシルードを張り龍の息を防ぐ。
柳田は、この寄せ集めの集団を見事にまとめている連合軍に感心していた。
「重力魔法班、引きずり降ろせ」
重力魔法を使い龍達をアルカディア平原に引きずり降ろしていく。
だが龍はただ下に降りただけで全くダメージを受けていない。邪龍はいまだ、ゆうゆうと空を旋回している。
「スクラド、ラーラ出番だぞ」
ジェラルが同じパーティであり幼馴染の2人に発破をかける。2人も気合い十分に龍に突っ込んで行く。
冒険者達もアルカディア平原に落ちた龍に向けて突っ込んで行く。龍1匹に対し複数の冒険者で対応にあたる。ここまでは計画通りに進んでいる。
柳田達、勇者のパーティは待機状態のままだ。だが、上空を旋回している邪龍からは目を離さない。まるで自分の獲物だと言わんばかりに邪龍を見ている。
「柳田・・まだか?」
「まだだ」
「柳田君、私は先に出ていいかな?回復魔法で怪我人を助けられる」
「あぁ、水川頼む」
「いってきます」
水川は決戦の地に1人向かって行く。回復魔法班に合流するためだ。
柳田は身動きせずに邪龍を睨んでいる。今にもあふれ出さんばかりの力を蓄えて。
水川の決心した時の行動はとても早い。他人が口を出す時には、すでに行動に入っているほどだ。
水川は回復魔法班に合流すると、すぐに【水魔法範囲上級治癒】を唱えた。怪我人達の傷があっという間に回復する。
水川は休まず連続して魔法を唱える。まるで私1人に任せろと言わんばかりだ。
「こ、これが勇者の力か・・・」
「女神様のようだ・・・」
元々可愛らしい顔をしている水川は、年上の男性に好かれることが多い。当然、こんな状況で怪我人の治療なんてしたら【吊り橋効果】も相まって自分のファンを量産していく。
これを本人の自覚なしにやるものだから恐ろしいものである。
そして今まで上空を旋回していた邪龍が、ついに降りてくる。
邪龍は下で戦っている冒険者に向かって息を吐いて蹴散らす。ゆっくりと邪龍は地上に降り立った。その紫色の巨体は禍々しい魔力を放っている。
柳田は深呼吸をすると、
「いくぞ!」
と言い捨て、邪龍に向けて一直線に走りだす。その直線上にいる他の龍を蹴散らし邪龍に向かって行く。
「あいつ・・気合い入りすぎだろ・・」
同じパーティの山下は呆れ顔でついて行く。
柳田は邪龍の前に立つと、
「山下、浅野、援護を頼む」
と言うと同時に邪龍に突っ込んだ。
柳田の持つ聖剣が邪龍の手を切り裂く。再生はしていない。それはもともと再生能力がないのか、聖剣の力なのかは分からない。
だが再生しないことに対して安堵の表情を浮かべる。柳田は次々に斬撃を繰り出し、邪龍を切り刻んでいく。
邪龍はたまらず後ろに下がり、息を吐き出す。しかし、それすらも柳田は切り裂く。
邪龍が上空に逃げ出そうと浮かび始めると浅野の雷魔法が降り注ぎ地上にとどめる。
柳田の聖剣がうねりを上げる。それとは逆に周りの喧騒が収まっていく。他の冒険者が龍を討伐した為だ。
残すところはこの邪龍のみ。しかし、この邪龍こそがしぶとい。
戦いの終えた冒険者は一ヶ所に集まり柳田達を見つめている。
「我々も勇者の援護に向かった方が?」
「いや、あの勇者なら逆に足手まといになってしまうだろう・・そして、ここまで上手くいったのはアイツのおかげだしな」
「アイツ・・とは、総司令のことですか?」
「そうだ。アイツとは絶対に戦争なんてしたくないよ」
連合軍総司令、Sランカー、エクセリオン・グレゴリウス。
彼の持つスキル【統率神】は指揮下における兵士の戦闘力を数段階上げる。過去にいくつもの不利な戦争をひっくり返してきた。まさに【逆転の指揮官】の異名を持つ。
「ジェラル、久しぶりだな」
「エクセリオンか」
「あのヤナギダという勇者はどうなんだ?」
「我々の誰よりも戦闘力は高い。大丈夫だろう」
「なら、あとは見守るのみか」
「そのようだな」
冒険者の治療を終えた水川は柳田達の元に向かう。
邪龍以外の龍はエクセリオンの【統率神】があれば問題ではなかったのだ。
だが、邪龍だけは別物だった。
「あの邪龍、強いですね。エクセリオン様の【統率神】があっても勇者が苦戦しています」
「いや、あの邪龍の周りだけ結界のようなものがあって【統率神】の効果が届かない」
「では、勇者は自分達の力だけで戦っていると?」
柳田は邪龍に向けて聖剣を放つが、その硬い鱗に阻まれて致命傷を与えることができない。
構わず柳田は、聖剣に光術付与をおこない邪龍に向けて突っ込んでいく。
聖剣が邪龍の右腕を切り落とす。そして返す剣で右脚も切り裂く。
邪龍は柳田の気迫に押されて後ろに下がりだす。
柳田は、再び聖剣に力を込める。
【聖なる黄金郷】
柳田の聖剣は聖なる光をともない邪龍の首めがけて飛んでいく。
邪龍は聖なる光に抵抗するが、その抵抗むなしく首を切り落とされた。首のなくなった邪龍はその場に崩れ倒れた。
「倒した・・柳田がやりやがった・・」
「柳田君!」
「うぉぉぉ柳田ぁぁぁ」
仲間が柳田の元に駆け寄る。
と同時に冒険者からも歓声が上がる。完勝。邪龍相手に完勝。
見事に冒険者達はやってのけたのだ。
「エクセリオン、やったな」
「あぁジェラル、ありがとう」
「・・まってください・・邪龍のすぐ近くから巨大な魔力の反応が・・・」
柳田達も異変に気づく。邪龍のすぐ横に黒いゲートが開こうとしているのだ。
そのゲートの中からは邪龍よりも巨大な魔力があふれだしている。
『ふふふふ。まさか邪龍を倒すとはな。どうやら勇者の力を侮っていたみたいだ。今度は本気で相手をしよう。さあ、第2ラウンドだ』
声の主がゲートの中から黒い玉を邪龍に向けて放った。
黒い玉が邪龍の体に吸い込まれると光りだし小さく収束していく。邪龍の巨大な体が人型になって再生されていく。
「再生しきる前に攻撃するんだ」
柳田達が各々、再生してる邪龍に向けて攻撃を仕掛ける。
「聖剣以外の攻撃じゃ再生しちゃう」
「まて、聖剣の攻撃もゆっくり再生してるぞ」
「どうするんだ柳田?!」
柳田達の攻撃の甲斐もなく邪龍は再生を終えた。
人型の邪龍は、紫の髪、白い肌、そして瞳の色も紫色している。何より魔力が前よりも数段上である。
邪龍が柳田達を見るとその姿が消えた。
いや、あまりのスピードに消えたように見えただけだった。それを目で追えたのは柳田のみ。邪龍の攻撃を柳田1人で防ぐ。
(このスピードについてこれるのは俺のみ。考えろ・・こんな時、あいつならどうする?あいつなら・・・)
「水川、みんなと冒険者のいる所まで下がってくれ!俺が時間をかせぐ!」
「柳田、おまえ何言ってんだ!」
「山下君、下がろう」
「水川・・。柳田、任せたぞ」
柳田が邪龍の攻撃を防いでいる間に水川達は冒険者の元まで戻っていく。
「戻ったのはいいが、柳田のヤツ防御しかしてないぞ。何を考えているんだ?!」
「待ってるんだと思う。宮原君を」
「宮原?!あいつ本当に来るのか?!」
「来るよ。絶対に」
さすがの柳田も防御一辺倒だとかなりキツイ。
しだいにその防御を崩される。
邪龍は口から出した息を紫の剣に変え柳田に襲いかかる。
「柳田ぁ、危ない!」
その時、邪龍の前に何かが飛んで来てその進行を阻んだ。
それは・・刀。
刀身には不知火の文字が刻まれている。
「悪りぃ、柳田。遅くなった」
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