【R18】異世界リゾートライフ～女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる～

第２０章 女神降臨編

第３１０話 アクアスター・エアロトラベル就航

　ソランスター王国初となる民間航空会社『アクアスター・トラベル』が就航の日を迎えた。
　第１便の飛行を記念して王都フローリア空港で会長であるオレと社長のフローラ、アクアスター・トラベル社長のアスナの３名がテープカットを行なった。
　また第１便の乗客たちには、この日のためにヒカリが丹精を込めて作った『空飛ぶクジラ号』の形をしたクッキーの詰め合わせが配られた。

　『アクアスター・トラベル』は民間航空会社であるため、王国からの制約を気にせずに、グループ企業の利益を優先した航路設定が自由にできるのだ。
　王都フローリアとシュテリオンベルグ公爵領内の各都市、領都エルドラード、エッセン広域市や、エメラルド・リゾート、セントレーニア、アクアスターリゾートを結ぶ国内航路とソランスター、アプロンティア、フォマロートの友好３王国間を結ぶ海外航路がある。
　何れはセントフィリアにも飛行船の定期便を就航させねばならないだろう。

　アクアスター・エアロトラベルの就航路線や運賃等の概要は下記の通りである。
　１．国内航路(飛行距離／所要時間／便数／乗船定員／運賃)
　　①王都フローリア～領都エルドラード
　　　(１２００ｋｍ／２時間４０分／毎日４往復／３６０人／小銀貨８５枚)
　　②王都フローリア～エッセン
　　　(３６０ｋｍ／４８分／毎日２往復／２４０人／小銀貨５７枚)
　　③領都エルドラード～セントレーニア
　　　(８０ｋｍ／１１分／毎日５往復／２４０人／小銀貨　３枚)
　　④領都エルドラード～エメラルドリゾート
　　　(７０ｋｍ／１０分／毎日８往復／２４０人／小銀貨　３枚)
　　⑤領都エルドラード～エッセン
　　　(１５００ｋｍ／３時間２０分／毎日４往復／２４０人／小銀貨７１枚)

　２．海外航路(飛行距離／所要時間／便数／乗船定員／運賃)
　　①フローリア～クリスタリア
　　　(２１００ｋｍ／４時間４０分／毎日１往復／３６０人／小銀貨１００枚)
　　②フローリア～エルサレーナ
　　　(１８００ｋｍ／４時間／毎日１往復／３６０人／小銀貨　８５枚)
　　③クリスタリア～エルサレーナ　
　　　(４００ｋｍ／５４分／毎日１往復／３６０人／小銀貨　１９枚)


　３．機材
　　国内航路用　空飛ぶクジラ号３６０人乗り　４隻
　　　　　　　　空飛ぶクジラ号２４０人乗り　５隻
　　海外航路用　空飛ぶクジラ号３６０人乗り　２隻

　４．使用空港
　　◎国内空港
　　①領都エルドラード　　　飛行船離着陸ポート　６箇所
　　②セントレーニア　　　　飛行船離着陸ポート　４箇所
　　③エメラルドリゾート　　飛行船離着陸ポート　４箇所
　　④エッセン　　　　　　　飛行船離着陸ポート　２箇所
　　◎海外空港
　　①クリスタリア(アプロンティア王国)　飛行船離着陸ポート　４箇所
　　②エルサレーナ(フォマロート王国)　　飛行船離着陸ポート　４箇所

　５．旅客運賃　
　旅客運賃は、搭乗区間の距離に応じ、２１ｋｍ単位で小銀貨１枚(１千円)と半官半民のソランスター航空公社(２０ｋｍで小銀貨１枚)よりも若干割安にした。
　因みに距離の端数は切り捨てである。
　例えば、最長路線であるフローリア↔クリスタリア間は２１００ｋｍであるので、小銀貨１００枚(日本円換算で１０万円)である。
　これが高いかどうかの判断基準は、馬車との比較である。
　２１００ｋｍの距離を馬車で移動すると、１日１００ｋｍ進むと仮定して休まず移動して３週間の大旅行となる。
　馬車代、宿泊費、食事代などを考えると、恐らく小銀貨１００枚(＝金貨１枚)では済まないだろう。
　それが、たった４時間４０分に短縮できて、しかもこの料金なのだから安いものだ。
　因みに、一番近いエルドラード↔エメラルドリゾート間は、小銀貨３枚(日本円換算で３千円)である。
　ただし、エメラルドリゾート宿泊者は往復とも無料となる。

　６．船内持ち込み手荷物
　　船内持ち込み手荷物は、ソランスター航空公社と同じ基準を採用した。
　　大きさ：３辺合計１３０cm以内(縦６０ｃｍ、横４０ｃｍ、高さ３０ｃｍ以内
　　重　量：１２ｋｇ以内
　　個　数：１個まで
　　備　考：上記の何れかを超える場合は、貨物室に預ける必要がある。
　　　　　　その場合の料金は、１個まで無料、２個以上は有料(運賃の８分の１)

　７．貨物運賃
　　基本的に旅客輸送が中心であるが、荷室の７０％まで貨物を積載することができる。
　残りの３０% は乗客用の預け手荷物用にスペースを空けてある。
　　貨物運賃は大きさと重さに応じて１２段階に分け、それに１００km毎の基準料金を掛ける方式を採用し、旅客運賃のおよそ５分の１とソランスター航空公社よりもやや高めに設定した。

　８．飛行船のチェックイン及び予約等
　　チェックインと予約に関してもソランスター航空公社と同条件に設定した。
　　①チェックイン規定
　　　搭乗可能時刻：飛行船離陸予定時刻の６０分前から１０分前
　　　チェックイン：上記時間内に飛行船ポートの当該搭乗ゲートを通過すること。
　　　予約認証方法：ゲートの自動チェックイン機にステカを翳し、認証を行う。

　　②搭乗券の予約・購入・発券・予約変更・キャンセル
　　　予約場所：飛行船ポートまたは提携代理店(※１)のキオスク端末で予約可能。
　　　購入方法：予約端末にステカを翳し、日時、行先、枚数を指定して購入する。
　　　購入枚数：購入できるのは１人２枚まで、事前の座席指定も可能。
　　　支払方法：ステカまたはステリンによるキャッシュレス決済のみ。
　　　チケット：チケット情報はステカに記録、チケットレスでチェックインする。　
　　　(※１：アクアスター・トラベル、バレンシア商会他)
　　　予約期間：離陸予定日時の９０日前から６０分前まで購入可能。
　　　予約拒否：ステカの情報が搭乗拒否リストに該当する場合は、購入不可。
　　　予約変更：不可、予約変更する場合はキャンセルして再予約が必要。
　　　登場者変更：不可、変更する場合はキャンセルして改めて予約が必要。　
　　　キャンセル：離陸予定日時６０分前までキャンセル可能。
　　　キャンセル料：無連絡・当日１００％、前日５０％、前々日２５% 
　　
　　③ホテルとレストランの予約
　　　航空券の購入と同時に宿泊地のホテルやレストランが予約可能
　　　ただし、アクアスター・トラベル提携先のホテル、レストランのみ。
　　　因みにこのキオスク端末でＡＳＲ３９等の公演チケットも購入できる。

　　④プレミアムシート
　　　飛行時間２時間半を超える便には、プレミアムシートを１０席程度設ける。
　　　プレミアムシートは船体前列展望席のリクライニングシート。
　　　クジラ型飛行船(座席数２４０席以上)にのみ座席の設定がある。
　　　価格は一般席の４倍とし、茶菓と食事のサービスを提供する。

　９．飛行船搭乗時の手荷物検査、通関、検疫等の対応
　　①搭乗並びに持込み禁止品リスト
　　飛行船ポートと飛行船自体に搭乗・持込拒否判定する機能があるので、乗船時の手荷物検査は不要。
　　持ち込み禁止品は下記の通り。
　　◎一般客室の搭乗拒否リスト
　　　盗賊、窃盗犯、傷害犯、殺人犯、強盗犯、放火犯、性犯罪者、精神異常者、詐欺横領犯、脅迫恐喝犯、著しく体調不良の客、手荷物規定違反者
　　◎一般客室の持ち込み禁止品リスト
　　　銃、刀剣、先の尖った金属製品、凶器、麻薬、劇毒物、火薬、爆発物、病原体、攻撃可能な魔導具
　　◎一般貨物室の搭載拒否リスト
　　　凶器、麻薬、劇毒物、火薬、爆発物、病原体
　　◎適用事例
　　　例えば乗り合い飛行船に護衛が業務で乗船する場合は、剣ソードは貨物室で預かり、到着地で返却する仕組みを作る。
　　　他の持ち込み禁止品も同様。

　１０．飛行船の運行に関して
　　①乗務員
　　　基本的に全自動運行。
　　　飛行時間３時間を超える長距離便は１００名当たり２名の乗務員が搭乗する。
　　　上記の飛行時間以下の航路は、無人または１名の乗務員で運行する。

　　②使用機材　
　　　主要都市間はクジラ型飛行船(定員２４０～３６０名)を使用する。

　　③航空管制
　　　飛行船ポートと飛行船のメインコンピュータ間で自動的に航空管制を行う。

　既に予約は数カ月先まで満席の状態で、何れ近い内に便数を増やさねばならないだろう。