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終わり〼 赤ちゃんが産まれます?前編
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「お兄ちゃん達、早く早~く!
始まっちゃうよ~⁈」
今まで何度か遊びに来ていたゆなが率先して学内を走って行く!
「待ってよ~、ゆなちゃ~ん!
迷子になるよ~、ボクが⁈」
「情け無いぞ、ヒロ!
お前だって何回か来ていただろ?」
今日はウチの大学の学祭最終日である。
彼らが急いでいるのは、あるイベントだ。
俺は今年が最後の参加なので、特別に学祭期間はバイトを休ませてもらった。
奥さんの粋な計らいなんだけど。
俺はサークルの部室で休憩中。
最近はもっぱら四人ワンセットで行動しているお子様達が俺や静華から貰ったチケットで、散々飲み食いしてある訳だ。
特に…
「アッ! しおりんチャンだ!
焼きそば食べて行きなよ!」
「いっく~ん、ヒロく~ん、クレープ有るよ!
妹チャンと仲良く分けてね!」
「ゆなチャン、この間のアレ、彼凄く喜んでくれたの!
コレ、そのお礼のラーメンのタダ券ね!」
とかね?
別に俺たちからお食事チケットを貰わなくても、皆んな自主的にタダで色々あげてくれた様?
何かと有名人なのだよ、彼らは?
マスコミ的に。
「うむ、決めました!
私、この大学に進学します!」
とか?
ソレはさて置き、
彼らが急いでいるのは「ミスコン」の会場なのだ。
我が大学は今年、なんとニ十年振りにミスコンを行う事になったのだ。
コレには少し世相を踏まえた事情が有って、
ミスコンなんて女性軽視の最たるモノと反対運動や、別の大学でミスコンを運営する学生が婦女暴行事件を起こしてしまったりと、
大なり小なり色々ミスコンを巡ってトラブルが起きていたそうだ。
ウチの大学でもトラブルを避けて、永らくミスコンを行わない事にしていたそうで、その代わりアイドルを招いて、野外ライブとかして客寄せしていたらしいのだけど?
「世の中に元気が無い!
なら、ココは一つ盛り上げて行こう!」
と言う名目で、なんとある女子学生の方から復活させたいと強い要望があったそうだ!
なんでも、今年特に可愛い子や綺麗な子が入学したと噂になっていたのだ?
その中には、地元商店街のコスプレ大会で優勝した娘や、既にモデルとして仕事をしている娘もいるとかいるそう。
そんな中で、なんと静華がミスコンにノミネートされているのだ!
「はーい!こちらW大ミスコン会場でーす!
飛び入り大歓迎だよ!」
「審査員に『可愛いデストロイレディ』、ひまりんこと「唐沢 陽毬」サンや、『ケダモノ王子と鬼畜姫』のイケボな女性声優「穴沢 ありす」ちゃんが参加してますよ~!」
色々作為的なモノを感じるけど、俺は関係してない。
さて、少し前に俺を師匠と慕う「嶋 浩介」と店の常連でAV女優のRioこと「新河 理央」が、
まぁその、なんだ、
早い話しが嶋のDTを理央が美味しく頂いたそうな。
コレで晴れて童貞卒業ダよ、おめでとう…
って、訳にはいかない様で、
どうやら理央に訳を聞くと、
嶋はシズカに、ちょいと強引な態度に出てしまったらしい?
俺や陽毬たちからはあの二人は上手くやっていそうに見えたのだけど、
嶋が焦ったらしい?
学祭が始まる少し前の事、なんと初デートで、気付いたらキスを迫ってビンタされたらしい?
ソレで落ち込んでいる嶋を慰めてヤッタそうなんだが?
「理央サン、アンタも以前になんか有っただろ?」
「…… うん。」
「えっ、理央サン?」
以前、彼女は俺に妙にからんで来た事があった。
~『アンタは好きなオンナならは抱ける、そういう男だよ。
だから、私とも出来るよな?』
『その理屈だと、アンタとは無いぞ。絶対に‼︎ 』~
てね?
本当はあの時に何かあったのかと気付いてやればよかった。
柄にもなく、落ち込んで俺の部屋にやって来た理央サン、親友の陽毬にポツポツ話してくれた。
以前、サクさんに少しだけ聞いた事がある。
理央サンには母親は違うが、仲の良い弟サンがいたらしい?
一緒には暮らしてはいなかったけど、何かキッカケが有って、よく遊んでいたらしい。
病気で亡くなったとか、理央サンは外に作った愛人の子とか、色々複雑な家庭環境らしいけど、
多分、理央の最初の相手は、死ぬ前に初体験をしたいと病院のベッドの上で姉に頼んだ最愛の弟さんの様だ?
彼女が●学生で、弟サンが〇学生の時らしい?
弟サンは●学生には進級する事は無かったらしいけど?
サクさんも、理央サンからハッキリ聞きた訳ではないし、色々な思い出話しを継ぎ合わせて、多分そうなのだろうと言う憶測だ。
中高同じ学校だったサクさんが言うには、それまで真面目な生徒だった理央サンが、弟サンが亡くなった頃から、無気力で怠惰な様子に変わったとか?
落ち込んでいる嶋が、亡くなった弟さんと重なって見えたか?
まぁ筆下ろしが無事済んでいれば、本番で無茶な事は事はしないだろう?
あとはあの二人の問題だろう?
でも無いよな、やっぱり?
「…で、柄になく落ち込んでいる理央サンは、ココで何しているのかな?」
何故か、俺と一緒に部室にいる美人メイク仕様の理央サン?
「えっ⁈ はっはっはー!
その~、あの~、シズちゃんと顔合わせ辛くってさ、ココで待機してます?」
「なんで疑問形だよ?
ってか、待機って?」
「ん?
いや、さっきちょっとした知り合いに会ってさ、エントリーされてしまいましたの、ミスコンの飛び入り枠に。」
『ヤッホー、ちぃ▲ゃん!』
『あ、舞〇ちゃん、よろ冷房~。
あ、そうだ、
聞いて聞いて、さっき知ってる人に有ったの。』
『ん、お友達だね?』
『うん、でね、そのお姉サンに飛び入りでみすこんに参加してもらったの。
飛び入り枠が中々埋まらないって、運営が困ってたから。』
『そ、そうなんだね?
うーむ、ライバル増えちゃったか?
優勝して、賞金で値引きされ始めたネコたちを法的に買い占めるつもりなのに!』
『賞金?
〇華ちゃん、賞品は出るけどお金は無いよ?
このミスコンは?』
『えっ⁈
そうなの?』
『だって、水着審査も無いファミリー向けのお遊びイベントだもん。
声援の大きさで勝敗を決めるカラダ張る系イベントだもん!』
『…そっかー、それで華〇ゃん出ないのね?』
『…ソレはそうなんだけと、頑張るのは〇華ちゃん達で無くて、出場者の彼氏くんだからね、〇斗くんが出たら一人勝ち確定だから出ないって。』
「なんで、俺が、理央サンの彼氏役なんだよ!」
「え~、イイじゃん!陽毬には事情言ったら許してくれたし、賞品は山分けだぞ!」
「陽毬にバラすなよ!」
続くよ。
始まっちゃうよ~⁈」
今まで何度か遊びに来ていたゆなが率先して学内を走って行く!
「待ってよ~、ゆなちゃ~ん!
迷子になるよ~、ボクが⁈」
「情け無いぞ、ヒロ!
お前だって何回か来ていただろ?」
今日はウチの大学の学祭最終日である。
彼らが急いでいるのは、あるイベントだ。
俺は今年が最後の参加なので、特別に学祭期間はバイトを休ませてもらった。
奥さんの粋な計らいなんだけど。
俺はサークルの部室で休憩中。
最近はもっぱら四人ワンセットで行動しているお子様達が俺や静華から貰ったチケットで、散々飲み食いしてある訳だ。
特に…
「アッ! しおりんチャンだ!
焼きそば食べて行きなよ!」
「いっく~ん、ヒロく~ん、クレープ有るよ!
妹チャンと仲良く分けてね!」
「ゆなチャン、この間のアレ、彼凄く喜んでくれたの!
コレ、そのお礼のラーメンのタダ券ね!」
とかね?
別に俺たちからお食事チケットを貰わなくても、皆んな自主的にタダで色々あげてくれた様?
何かと有名人なのだよ、彼らは?
マスコミ的に。
「うむ、決めました!
私、この大学に進学します!」
とか?
ソレはさて置き、
彼らが急いでいるのは「ミスコン」の会場なのだ。
我が大学は今年、なんとニ十年振りにミスコンを行う事になったのだ。
コレには少し世相を踏まえた事情が有って、
ミスコンなんて女性軽視の最たるモノと反対運動や、別の大学でミスコンを運営する学生が婦女暴行事件を起こしてしまったりと、
大なり小なり色々ミスコンを巡ってトラブルが起きていたそうだ。
ウチの大学でもトラブルを避けて、永らくミスコンを行わない事にしていたそうで、その代わりアイドルを招いて、野外ライブとかして客寄せしていたらしいのだけど?
「世の中に元気が無い!
なら、ココは一つ盛り上げて行こう!」
と言う名目で、なんとある女子学生の方から復活させたいと強い要望があったそうだ!
なんでも、今年特に可愛い子や綺麗な子が入学したと噂になっていたのだ?
その中には、地元商店街のコスプレ大会で優勝した娘や、既にモデルとして仕事をしている娘もいるとかいるそう。
そんな中で、なんと静華がミスコンにノミネートされているのだ!
「はーい!こちらW大ミスコン会場でーす!
飛び入り大歓迎だよ!」
「審査員に『可愛いデストロイレディ』、ひまりんこと「唐沢 陽毬」サンや、『ケダモノ王子と鬼畜姫』のイケボな女性声優「穴沢 ありす」ちゃんが参加してますよ~!」
色々作為的なモノを感じるけど、俺は関係してない。
さて、少し前に俺を師匠と慕う「嶋 浩介」と店の常連でAV女優のRioこと「新河 理央」が、
まぁその、なんだ、
早い話しが嶋のDTを理央が美味しく頂いたそうな。
コレで晴れて童貞卒業ダよ、おめでとう…
って、訳にはいかない様で、
どうやら理央に訳を聞くと、
嶋はシズカに、ちょいと強引な態度に出てしまったらしい?
俺や陽毬たちからはあの二人は上手くやっていそうに見えたのだけど、
嶋が焦ったらしい?
学祭が始まる少し前の事、なんと初デートで、気付いたらキスを迫ってビンタされたらしい?
ソレで落ち込んでいる嶋を慰めてヤッタそうなんだが?
「理央サン、アンタも以前になんか有っただろ?」
「…… うん。」
「えっ、理央サン?」
以前、彼女は俺に妙にからんで来た事があった。
~『アンタは好きなオンナならは抱ける、そういう男だよ。
だから、私とも出来るよな?』
『その理屈だと、アンタとは無いぞ。絶対に‼︎ 』~
てね?
本当はあの時に何かあったのかと気付いてやればよかった。
柄にもなく、落ち込んで俺の部屋にやって来た理央サン、親友の陽毬にポツポツ話してくれた。
以前、サクさんに少しだけ聞いた事がある。
理央サンには母親は違うが、仲の良い弟サンがいたらしい?
一緒には暮らしてはいなかったけど、何かキッカケが有って、よく遊んでいたらしい。
病気で亡くなったとか、理央サンは外に作った愛人の子とか、色々複雑な家庭環境らしいけど、
多分、理央の最初の相手は、死ぬ前に初体験をしたいと病院のベッドの上で姉に頼んだ最愛の弟さんの様だ?
彼女が●学生で、弟サンが〇学生の時らしい?
弟サンは●学生には進級する事は無かったらしいけど?
サクさんも、理央サンからハッキリ聞きた訳ではないし、色々な思い出話しを継ぎ合わせて、多分そうなのだろうと言う憶測だ。
中高同じ学校だったサクさんが言うには、それまで真面目な生徒だった理央サンが、弟サンが亡くなった頃から、無気力で怠惰な様子に変わったとか?
落ち込んでいる嶋が、亡くなった弟さんと重なって見えたか?
まぁ筆下ろしが無事済んでいれば、本番で無茶な事は事はしないだろう?
あとはあの二人の問題だろう?
でも無いよな、やっぱり?
「…で、柄になく落ち込んでいる理央サンは、ココで何しているのかな?」
何故か、俺と一緒に部室にいる美人メイク仕様の理央サン?
「えっ⁈ はっはっはー!
その~、あの~、シズちゃんと顔合わせ辛くってさ、ココで待機してます?」
「なんで疑問形だよ?
ってか、待機って?」
「ん?
いや、さっきちょっとした知り合いに会ってさ、エントリーされてしまいましたの、ミスコンの飛び入り枠に。」
『ヤッホー、ちぃ▲ゃん!』
『あ、舞〇ちゃん、よろ冷房~。
あ、そうだ、
聞いて聞いて、さっき知ってる人に有ったの。』
『ん、お友達だね?』
『うん、でね、そのお姉サンに飛び入りでみすこんに参加してもらったの。
飛び入り枠が中々埋まらないって、運営が困ってたから。』
『そ、そうなんだね?
うーむ、ライバル増えちゃったか?
優勝して、賞金で値引きされ始めたネコたちを法的に買い占めるつもりなのに!』
『賞金?
〇華ちゃん、賞品は出るけどお金は無いよ?
このミスコンは?』
『えっ⁈
そうなの?』
『だって、水着審査も無いファミリー向けのお遊びイベントだもん。
声援の大きさで勝敗を決めるカラダ張る系イベントだもん!』
『…そっかー、それで華〇ゃん出ないのね?』
『…ソレはそうなんだけと、頑張るのは〇華ちゃん達で無くて、出場者の彼氏くんだからね、〇斗くんが出たら一人勝ち確定だから出ないって。』
「なんで、俺が、理央サンの彼氏役なんだよ!」
「え~、イイじゃん!陽毬には事情言ったら許してくれたし、賞品は山分けだぞ!」
「陽毬にバラすなよ!」
続くよ。
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