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第十三話 6
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「片桐さん、すみません」
「はい」
「私、プレゼントが初めてで…どう選べば良いかわからないので助けて頂けますか?」
「もちろんでございます。プレゼントは高須様へ?」
「彼だけでなく潤と駿にも、プレゼントと言っても毎日のお礼なんです。それと誕生日プレゼントをひとつ…兄へ」
「かしこまりました。いくつかご提案させて頂きますのでごゆっくりお選びください」
ソファー席でいくつかの小物類とネクタイを並べて頂き、一目で気に入ったのがカーブチェーンのブレスレットだった。それからとても迷ったのだ…お揃いって嫌かな、と。でも間違いなく4人に似合いそうで、髪色に合いそうなゴールドをリッキーへ、シルバーを潤と駿へと決めた。正宗へはシルバーのカーブチェーンにプレートが付いた物を選び刻印をお願いした。
私のお願いした文字を見た片桐さんは、一文字間違いではないかと確認してくるが間違いではない。
刻印があるので後日まとめて受け取る事にし、カードを持たない私は、4つのブレスレット分とスリムタイプの小さなキーケースを2つ分現金で支払い、キーケースだけ今日持って帰るとお願いした。
「包んで頂く間、もう一度見て回っていいですか?」
「もちろんでございます。ごゆっくり」
今まで欲しい物もないし買い物にも興味が無かったけど、こうして相手の事を考えながらする買い物は悪くないな。
百貨店で見ていたようにカップルや友達同士もこういう楽しみがあって一緒に買い物していたのかな?広い店内をゆっくりと歩きながら、正宗に似合いそうだとリネンセーターの前で足を止めた時、電子音が響いた。すみません…誰に言うともなく言ってから
「もしもし、正宗」
‘問題ないか?’
「うん、ちょうど終わったところ。片桐さんにお世話になった」
そう言いながら小さな紙袋を持って近くに立つ片桐さんを見ると、丁寧に頭を下げて下さるので会釈する。
「今度は一緒に来たいな」
‘ああ…やっとか、綸。ふっ…次は一緒に行く’
「ありがとう」
「はい」
「私、プレゼントが初めてで…どう選べば良いかわからないので助けて頂けますか?」
「もちろんでございます。プレゼントは高須様へ?」
「彼だけでなく潤と駿にも、プレゼントと言っても毎日のお礼なんです。それと誕生日プレゼントをひとつ…兄へ」
「かしこまりました。いくつかご提案させて頂きますのでごゆっくりお選びください」
ソファー席でいくつかの小物類とネクタイを並べて頂き、一目で気に入ったのがカーブチェーンのブレスレットだった。それからとても迷ったのだ…お揃いって嫌かな、と。でも間違いなく4人に似合いそうで、髪色に合いそうなゴールドをリッキーへ、シルバーを潤と駿へと決めた。正宗へはシルバーのカーブチェーンにプレートが付いた物を選び刻印をお願いした。
私のお願いした文字を見た片桐さんは、一文字間違いではないかと確認してくるが間違いではない。
刻印があるので後日まとめて受け取る事にし、カードを持たない私は、4つのブレスレット分とスリムタイプの小さなキーケースを2つ分現金で支払い、キーケースだけ今日持って帰るとお願いした。
「包んで頂く間、もう一度見て回っていいですか?」
「もちろんでございます。ごゆっくり」
今まで欲しい物もないし買い物にも興味が無かったけど、こうして相手の事を考えながらする買い物は悪くないな。
百貨店で見ていたようにカップルや友達同士もこういう楽しみがあって一緒に買い物していたのかな?広い店内をゆっくりと歩きながら、正宗に似合いそうだとリネンセーターの前で足を止めた時、電子音が響いた。すみません…誰に言うともなく言ってから
「もしもし、正宗」
‘問題ないか?’
「うん、ちょうど終わったところ。片桐さんにお世話になった」
そう言いながら小さな紙袋を持って近くに立つ片桐さんを見ると、丁寧に頭を下げて下さるので会釈する。
「今度は一緒に来たいな」
‘ああ…やっとか、綸。ふっ…次は一緒に行く’
「ありがとう」
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