魂つなぐ転移世界 ~私の平穏は何処なのでしょう?~

蒼劉

文字の大きさ
157 / 221
三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

一度流れが変わるとおかしな方向へ行きますよね

しおりを挟む
アレッサの剣が成功したので、
一度外に出ておっちゃんに使ってもらいます。

「なるほど、それで出来たのがこれか。
 とりあえず試し切りしてみりゃいいんだな?
 何か試せるものあるか?」

「あ、じゃあ、此方使ってもらえますか?」

倉庫から試し切り用の案山子を取り出します。
これにはシルバーウルフの皮を巻き付けてますので、
切り辛さは相当でしょう。

「おいおい、これいいのか?
 なんか高価な皮使ってそうだが・・・」

「高価という訳ではなく、切り辛いという事で
 シルバーウルフの皮を使ってます」

「良いのかよ、シルバーウルフの皮って・・・
 かなり高価だと思うんだが」

「う~ん、高価なのですか?」

アレッサを伺うと

「そうですね。
 強さの割りに高値で取引されてますね。
 やはり色が綺麗だったりするからではないでしょうか」

「いや、強さのわりって・・・
 シルバーウルフは群れで行動するから倒すの苦労するんだが・・・
 まあいい、お嬢達と基準が違うってことだろう」

「あ~確かに群れでしたね。
 私が倒したのは小規模だったので助かりましたが」

「ああ、お嬢が倒したのか。
 それでこうやって利用しているのか」

「そうですね、私の初討伐です」

「ん?
 あ~、お嬢の魔法だと群れてても関係は無いか」

「え?まあ足止めに魔法は使いましたけど、
 普通に近接で倒しましたよ?」

「え?初討伐って聞こえたんだが・・・それが気のせいか?」

「いえ?初討伐でしたよ?
 囲まれてちょっと怖かったですね」

「・・・辺境伯家ってこれが普通か?」

「いえ、辺境伯家だとしてもありえません。
 初めての野営訓練の時に・・・」

そう言って、アレッサがあの野営の時の話をし始めました。

・・・

私のソロ活動から合流までの話が終わり、

「何というか・・・良く生きてたなぁ・・・」

周りの皆がうんうんと頷いてます。

「まあ、確かに色々ありましたねぇ~。
 ただ、あの件で一番ショックを受けたのはソフィアでしょうね。
 私達は合流出来てゆっくり攻略を進めましたが、
 ソフィアは私達とは離れて屋敷に戻ったとはいえ一人でしたからね」

私のソロ活動の話でソフィアが抱き着いてきましたので、好きにさせてます。
以前と同じぬいぐるみ状態です。

「そうですね、お嬢様が居なくなったと聞きましたがアレッサ達が一緒でしたから、
 そこまで心配ではありませんでしたが、
 一人取り残されたソフィアはずっと落ち着かない様子でしたね。
 特にお嬢様から連絡があるまでは、ずっと泣いている状態でしたから」

ソフィアを見ながらメイド長がそういいます。

「あの時、訓練を受けてないソフィアが巻き込まれてはいけないと
 体が動いてましたからね・・・
 申し訳ないことをしたとは思いますが、
 間違っては無かったと思ってますよ」

こういうと、ソフィアの抱きしめる手の力が強くなった気がします。

「母としてはありがたいことだと思いますが、
 旦那様方に使える身としては控えて欲しいといいますか、
 出来ればやめて欲しい行動です。
 クラリス、お嬢様の淑女教育についてもっと厳しくお願いしますね」

「判りました。
 お時間取れそうであれば、メイド長も確認の為参加されますか?」

「そうですね・・・奥様も忙しいでしょうから、
 私も淑女教育に参加しましょう」

ぎゃ~!!!余計なこと言った!!!
私が絶望していると、ソフィアの抱きしめる力というか、
私を拘束するような抱きしめ方になります。
あれ?これ羽交い絞めというやつでは?

「エル様、私も一緒に参加しますから、大丈夫ですよ。
 ですから、逃げちゃダメですよ?
 もうあんなことは嫌ですから、ガルフ様の試し切りが終わったらやっちゃいます?」

あれ?ソフィア?あなたは私の味方じゃなかったの?
逃げ・・・れませんね。
ソフィア成長しましたね、身じろきしてもピクリとも動きません。

「えと・・・今はダンジョンですしぃ、
 戻ってからでもいいんじゃないかなぁ~と私は思うのですがぁ・・・」

「そうれもそうではあるのですが、
 ソフィアが安心できるなら、ソフィアの意見を支持したいと私は思います」

ま、まあ、メイド長はソフィアの母親ですから、
ソフィアの味方ですよね。
ですが、私にはアレッサとクラリスと由香さんが
特にクラリスと由香さんは、この後の武具の

「いいですね、ダンジョン攻略に参加している状態ですから、
 淑女教育が遅れ気味なのです。
 ただでさえエル様は・・・ぶつぶつ」

え?
ふっ・・・ま、まあクラリスは教師でもありますから、仕方ないですよね。

「私も良いと思うよ~、エルちゃん貴族らしくないし」

あれ?由香さんまで?さり気にディスって来るし。
最後の砦、アレッサ~。

願うようにアレッサの方を見るとにっこりと返してくれます。
良かったアレッサだけは

「それでは、今から始めましょうか。
 皆でお嬢様を見ていれば色々な点が見えてくるでしょう」

ですよねぇ。
この流れ・・・判ってた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

失礼ながら殿下……私の目の前に姿を現すな!!

星野日菜
ファンタジー
転生したら……え?  前世で読んだ少女漫画のなか? しかもヒロイン? ……あの王子変態すぎて嫌いだったんだけど……? 転生令嬢と国の第二王子のクエスチョンラブコメです。 本編完結済み

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?! はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?! 火・金・日、投稿予定 投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』

処理中です...