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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

フロアの主討伐ですが・・・

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え~、メイド長からのお許しが出て・・・
まあ、それでもこの子達は首からカードを下げて座らされていますが。
ん?カードの内容ですか?
「私は皆に迷惑を掛けました。
 反省しています」
ですね。
灰色ネズミさんが一生懸命書いてました。

まあ、ともかく私達はリビングに集まって、皆でお茶をしています。
リビング広く作ってよかった~。

「え~、とりあえずスタンピードの対処は出来た状態ですが、
 これからはダンジョンの攻略ですね。
 どう進めていくか・・・とりあえず、
 このフロアはあの空間の奥にさらに大きな部屋があるんですよね。
 そこがフロアの主が居るのだと思うのですけど・・・
 ん~入ると何か起動するのかな」

「ふむ・・・部屋に入ると扉が閉まって、そこで主と戦うのですが、
 主を倒すまで扉が開かないタイプではないかと思われます」

メイド長がそう教えてくれると

「扉がどのタイミングで閉まるか判りませんので、
 なるべく一緒のタイミングで入るようにしましょう。
 大人数なので急いで入る必要があるかもしれません」

アレッサが補足してくれます。

「なるほどなぁ、俺らはダンジョンの攻略知識が無いから判らんが、
 そういった仕掛けで分断されると危険だな。
 もし分断されても良いように、先頭と最後尾は強いやつを置いた方が良さそうだな」

「あ~確かに背後から何か襲ってきた時、
 何とか出来る人がいないと怖いですね。
 ん~・・・本当なら皆で入れるのであれば問題無いんですよね」

「そりゃ、皆で入れるならそれが一番でしょうけど。
 扉が閉まってしまうのではどうにもならないのでは?」

カルロスさんがそう言ってきますが

「ん~、でもそういう仕掛けって中に入った人が外に出れないようにするんですよね?
 だとしたら閉まるのは中央辺りで、戻ろうにも戻れない状態なのでは?
 もちろん分断するためにいきなり閉まるというのはあるとは思いますが、
 先頭と最後尾に召喚獣も出しておけばいいかなって」

「なるほど、確かに中央辺りで扉が閉まることが多かった気がしますね。
 私の記憶では急に閉まったことは無かったと思いますが、アレッサの記憶ではどうです?」

メイド長が思い出しながらアレッサに確認します。

「そう・・・ですね・・・
 私の記憶ですと中央に出て主が姿を現す頃に閉まった気がします。
 急にしまったことは今の所ありませんね」

「でしたら、お嬢様の言う通り、もしもの時の為に召喚獣を出しておけば良いのではないでしょうか?
 ただ、今回このフロアはアンデットばかりのようですから、
 主もアンデットの可能性が高いですので、私とアレッサが先頭でいかがでしょう?」

「え?確かにアンデットですとメイド長が適任だとは思いますが・・・
 もしもの時の為にアレッサが居たら大丈夫?
 ん~、アレッサどうでしょう?」

「そう・・・ですね。
 確かにアンデットが主であればメイド長が適任ですが・・・
 とりあえず、その主の部屋だと思われる所まで行ってみて確認しましょう」

「確かに、それもそうですね。
 とりあえず昼食後行ってみましょう。
 え~あなた達はお菓子沢山食べましたから、昼食は要らないですかね?」

そう言うと、ショックを受けた顔で目の幅涙というのでしょうか?
滝のように泣いてます。

「はい、お嬢様。
 この子達の分は不要です。
 早速準備してきますので、暫くお待ちください」

メイド長がそう言うと4匹はがっくりと首を落としました。
まあ、今回だけは我慢してください。
メイド長が居るのに悪戯するからです・・・
というか怯えてたのに、何でやらかしたんですかね?
え?昨日から怯えてあまりご飯食べれなっくて、お腹空いてつい?
擁護できません。

・・・

昼食を取った後、フロアの主が居そうな部屋の前に到着しました。
魔力通したら構造が判るって凄いですよね~。
ゲームとかだと道に迷ったりしますけど、それが全くないのですから。
仕掛けがあると違いますけど。

目の前には横幅は5人が一度に通れるぐらいの
それなりに大きな入り口です。
扉は・・・かなり分厚いですね。
30cmぐらいありそうな鉄なのかな?

「さて・・・横に並んで5人は通れそうですので、
 急げば一気に皆で入れそうですが」

「そうみたいですね。
 これなら皆で入れそうです。
 行きますか?」

アレッサがそう言うと皆が頷きます。

「では、行きましょうかぁ!?
 アレッサ!?」

いきなりアレッサが私をお姫様抱っこします。

「エル様は私と行きましょう。
 では、皆様行きましょう」

そう言って駆け足で皆進み、扉が閉まっても問題ない辺りで止まります。
暫くすると扉が閉まり始め、前方に何かが現れ始めます。
大きな犬のような・・・

「大丈夫なようですね。
 扉がいきなり閉まるという事はなかったようですぅ!?
 メ、メイド長!?」

アレッサが前を警戒しながら背後の扉を確認していると、
メイド長が前に走り始めました。
アレッサが焦った声出すの久しぶりですね。
あ、私を抱えてるから止められないのか。

ズドン!!!

メイド長がメイスで主の頭を叩き潰していました。
メイスを叩き付けた時、ちょっと地面が揺れた気がします。
その後、閉まり始めていた扉が開き始めますので、倒したのでしょう。

「あぁ、《撲殺聖女》を止められなかった・・・
 いきなり突進して暴走して支援が面倒になるので、後衛にとどまらせておいたのに・・・」

アレッサが私を下ろしながら、眩暈がすると手を額に当ててます。

・・・はい?
・・・・・・なんですと?
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