魂つなぐ転移世界 ~私の平穏は何処なのでしょう?~

蒼劉

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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

これが本物ってやつですか

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え~、防具系は全てオーダーメイドなので、
支払いだけ済ませて、屋敷の方に届けてもらう事、
あと銃があるのでそちらも一緒に届けてもらうよう手配し、
足早に店を出ました。

「ふぅ・・・と、とりあえずこれで装備品は終わりですかね?」

そう確認すると、

「そうですね・・・装備品はこんなものだと思います。
 後は野営装備とかになりますけど、基本的に日帰りですし問題ないでしょう。
 何かあった時の為に、屋敷にあるものを一応倉庫に入れておきます」

「じゃあ、アレッサお願いします。
 後は・・・ちょっと奥の屋台がありそうなところ行きませんか?
 倉庫の食料が大分少なくなってきているので補充しておきたいです」

「あ、私も倉庫に食料入れておきたい。
 研究とかし始めるとご飯忘れることがあるから、
 そう言うの出来ると助かるわ」

おお!それはいい

「由香、食事は必ずとるようにしましょう。
 キチンと呼びに行きますからね?」

訳ないですよね!
うん、きちんと食べなきゃ。
アレッサの注意は最もです。
掌クルクル?何のことですかね。
クラリス、こっちをじっと見ないでください。
恥ずかしいじゃないですか。

「う、判ったわよ・・・
 まあ、ダンジョンとか行くならあると便利よね。
 水は魔法があるからいいけど、食料は魔法じゃ出ないし」

「そうですね。
 ダンジョンに取り込まれた時も思いましたが、
 食料に困らないというのは大きいですね。
 移動で嵩張るのは食材ですので、手ぶらで移動が出来るのも大きいです。
 只、大量に買うとなると不審に思われるでしょうから・・・
 何処か個室を借りてそこで倉庫に入れて行きましょう。
 大量に買っても、帰る時に馬車を横付けしたら馬車に荷物を積んだと思ってくれるでしょうから」

「あ~確かに大量に購入すると不審に思われますね。
 じゃあ、とりあえず場所を借りましょうか。
 商店街の入り口辺りに確か貸し部屋があったような」

「そういえば、この世界ってカラオケとか無いよね?
 そういった貸しスペースって何に使うんだろう?」

「カラオケ・・・ですか?
 それは良くわかりませんが、用途は色々ありますね。
 一番多いのは討伐者の方の一時拠点としての利用でしょうか。
 ちょっと値段の張る所ですと、商人の方の一時的な物置とかでしょうか」

「ああ、なるほど。
 ウィークリーマンションとか貸し倉庫みたいなものか」

「ウィークリーマンションは判りませんが、
 貸し倉庫みたいなものであっています。
 ただ、用途は貸し出し側の指定条件範囲内ですが。
 では、馬車の方に戻って部屋を借りましょう。
 荷物の一時置き場として利用できればという事で、
 条件は特にないですから直ぐに見つかるでしょう」

「では、借りたら御者の方に連絡してそちらに馬車を移動してもらいましょうか」
・・・

移動しているとソフィアが何か周りを見回したりしているのが目に留まりました。

「ソフィアどうしました?」

「あ、いえ。
 何か呼ばれているような感じといいますが、少し引っ張られるような感覚がありまして」

「呼ばれている・・・ですか?
 ソフィア以外は何か感じました?」

「「いえ、特には感じていません」」

アレッサとソフィアがそう返事をして、由香さんは首を振ってますね。

「う~ん・・・気になりますね。
 ソフィア、どちらの方からですか?」

「あちらの方からですね」

そう言って武具を購入したお店の通りの奥の方を指します。

「害意はありそうですか?」

「いえ、そういったものは感じません。
 ただ呼ばれているといった感じですね」

私はアレッサ達を確認して見ると、
アレッサ達が頷いてくれました。

「警戒しながら、その呼ばれている方へ行ってみましょう。
 ソフィア、アレッサの横について案内してもらえますか?」

「は、はい。
 わかりました」

私達は武具を購入したお店の前を通り、さらに奥へ進んでいきました。

「なんだか、表の商店街に比べて少し寂れた感じというか・・・
 少し落ち着いた感じがしますね。
 人通りはほぼ無いですが、不安になるような場所では無いと言いますか・・・」

「そうですね・・・不思議と落ち着いた空気のように感じます。
 ソフィアの言う場所に近づいてくるにつれて、その空気が増しているようです」

クラリスとそう話ながら進んでいると、
ソフィアがかなり古いお店の前で止まりました。
アンティークショップのような感じですね。
お店の名前は・・・ミュラーのアトリエ・・・何かのゲームタイトルみたいですね。

「ここ・・・ですね」

「ここは・・・魔道具のお店のようですね」

お店を確認し、アレッサがそう呟きます。

「魔道具ですか?
 あ~、ダンジョンで道が判らないようにならないように使う紐とか売ってるところですか?」

「はい、正確には魔道具を作成して販売している個人商店ではないかと思います」

「なるほど・・・という事は危険は無さそうですかね。
 入ってみましょう」

私がそう言うと、アレッサが先頭に立って中に入っていきます。

チリンチリン
扉に来客を知らせる鈴の音が鳴ります。
この音、懐かしいですね・・・小さな駄菓子屋に入るとこんな音がしてましたね。

「なんだか、懐かしい音ね」

由香さんも私と同じ感想をつぶやいてます。
お店の中はそんなに広くはありませんが、
用途が判らない色々なものが綺麗に並んでいます。

ただ、カウンター奥にお店とは不釣り合いな白い大きな盾が飾ってありました。
盾の中心に青い・・・何か宝玉のようなものが埋まっていて、周りを金とは違う何かの装飾が入ってます。

「この盾が呼んでる気がします」

ソフィアがそう呟くと、奥からおばさんが出て来ました。

「いらっしゃいませ。
 おや、この盾がどうされました?」

「あ、いえ。
 商店街の表を歩いていると、何か呼ばれたといいますか、
 少し引っ張られるような感じがありまして・・・
 それでその方向へ向かっていると、このお店の盾に行きつきまして」

ソフィアがそう言うと、おばさんが一瞬びっくりした顔をしましたが、
直ぐに元の顔に戻り

「おやおや・・・そうでしたか。
 お嬢さん、この盾を持ってみてもらえるかい?」

そうソフィアに盾を持つように促します。
ソフィアが此方に顔を向けてきましたので頷くと、
盾を持ちにおばさんの傍へ移動します。

「では、失礼します」

そう言ってソフィアが盾を持ち上げると
ガシャン!
そう音がすると盾が中央から外側に開き、中央に20cmぐらいの黒い線が入り、
その黒い線の中央に青白い線が走り、盾の下に黒く鋭い突起物が出て来ています。
ソフィアの手を見ると盾と一体化した籠手が装着されていました。
盾自体も何か大きくなった感じで、ソフィアをそのまますっぽり隠せるぐらいです。
・・・あれ?この青白い線ってどこかで見たような・・・

「ふぅ・・・なるほど、お嬢さんが選ばれた訳だね」

おばさんが少し寂しそうに、だけど何か嬉しそうにそう呟きました。

「えら・・・ばれた・・・ですか?」

ソフィアが放心しながら呟くと、おばさんがソフィアの頭を撫でながら

「重さを感じないだろう?
 そして、盾がそういう反応をするという事は、
 盾に使い手として選ばれたという事なんだよ」

おお、ソフィアは選ばれし者だったのですね!
あれ?周りがどんどん凄くなって、私だけ何か取り残されてない?
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