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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

弟成分を補給しに行きましょう

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ダンジョンのポイントについては見なかったことにします。
つ、次にダンジョンの変更を行う時に見ましょう。

さて、アレッサがヒューマンのメイドを二人連れてきました。
よく似た顔立ちなので双子ですかね。
18歳ぐらいかな?由香さんに似た体系で、可愛い系ですね。

「由香、こちらの2名が本日お付きとして付いてくれるようです。
 解らないことなど事などあれば、質問してください。
 衣料品の店に行くとのことですので、表に馬車の準備をして貰っています。
 何時でも出発できますので、準備が出来ましたら、此方の2名に伝えてください」

「「由香様、よろしくお願いいたします」」

そう言って、由香さんに礼を取ると、
由香さんの後ろに控えます。
はぁ~、かっこいいですね。

「エル様?お口があいてきてますよ」

おっと、いけない。

「じゃあ、待たせてもいけないし、私は衣料品の調達をしてくるわ。
 また後でね。
 では、案内をお願いできますか」

そう言って、二人のメイドに案内をお願いすると、
二人は綺麗なお辞儀をして、由香さんの前を歩き案内を始めます。

「さて、私達はどうしましょうかね・・・
 ランハートはまだ勉強中ですかね~」

「本日はエル様が戻られたという事で、
 ランハート様も自由時間となっているようです」

「ふんふん、ランハートに会いに行きましょう!
 此処で弟成分を吸収しておかないと!」

鼻息荒く弟に会いに行くと宣言します。

「・・・エル様、ランハート様に迷惑を掛けないようにお願いしますね?」

「わ、私が何時ランハートに迷惑を掛けましたか!」

「抱きしめて離さず、そのまま寝てしまわれたこととか」

「そ、そんなことは忘れました!
 ランハートもきっとお姉様に抱きしめられて、うれしいはずです」

「はぁ・・・そうだと良いのですが」

アレッサががっくりと肩を落としています。
クラリスは苦笑し、ソフィアはきょとんとして何かわからないといった感じですね。
ですが、そんなことはいいのです。
早速ランハートの部屋に行きますよ!
・・・

そ~っとランハートの部屋を覗くと、
本を読んでいるようでした。
うう、かわいい~。

「ランハートー!ただいま~!」

「あ、お姉様。
 おかえりなさい」

ニッコリと笑いかけてくれます。
うう、可愛すぎです~、と思ったらランハートを抱きしめようと駆け出してました。

スパーン!

「うぶぅ!」

アレッサに顔面をハリセンで叩かれ、首根っこを掴まれます。
し、締まってる締まってる。
クラリスとソフィア、執事の人が苦笑してる。

「ランハート様、失礼しました。
 暫しお待ちください」

「う、うん」

そして私は引きずられて部屋の外へ連れていかれました。
ああ、ランハート~。
部屋の外へ出て、中から見えないところに移動すると

「エル様、ランハート様に迷惑をかけてはいけません。
 そして、飛びついたりするのは問題です。
 姉としてしっかりしたお姿をランハート様にお見せください」

「うう、わかりました。
 ちょっと久しぶりだから暴走してしまいました。
 次は大丈夫です」

「・・・では、お願いしますね」

「はい、失礼します」

そう言って、ゆっくりランハートの部屋に入ります。
ランハートが苦笑しながら

「おかえりなさい、お姉様。
 大変だったみたいですね」

うう、かわいい~・・・おっといけない。

「はい、報告があったりしましたので、
 会いに来るのが少し遅くなりましたが、
 今日帰ってくることが出来ました。
 色々心配かけたようで、ごめんなさいね」

「街の方に勉強の為視察に行っているって言われていましたけど、
 先ほど本当はダンジョンに居たと聞きました。
 無事なようで安心しました」

ホッとしたような感じで、言ってくれます。
はぁ・・・かわいい・・・

「という訳で、今お姉様はランハート成分が不足しているのです!
 抱きしめていいですか!?いいですよね!?では!」

スパパーン!

「へうぶぅ!」

アレッサとクラリスがハリセンを振り切っていました。
ソフィアと執事の人は苦笑してますが、頭に大きな汗が流れてるように見えました。
そしてまたアレッサに首根っこを掴まれ・・・

「「ランハート様、失礼しました。
 もう暫くお待ちください」」

「え、ええ」

そして私はまた引きずられて部屋の外へ連れていかれます。
ああ、ランハート~。
部屋の外へ出て、中から見えないところに移動すると

「「エル様・・・暴走しては駄目です」」

今度は二人に言われました。

「うう、だってぇ・・・
 これまで全然会えなかったんだから、ランハート成分を補給しようと・・・」

「会えない状態が続いたので、判らなくはないですが、
 血走った目で飛び掛かるのは駄目です。
 きちんとゆっくり抱擁するのであれば良いのですが・・・」

「う・・・そうですね。
 アレッサの言う通り次はゆっくり抱擁しますぅ・・・」

「「本当にお願いしますね?」」

「だ、大丈夫です。
 では、失礼します」

そう言って、ゆっくりランハートの部屋に入ります。
ランハートが苦笑に加えて、ちょっと汗を流してる気がしますね。
ゆっくりゆっくり。

「ええと、お姉様、ダンジョンは危険な所だと聞いていますが、
 何もありませんでしたか?」

「はい、アレッサ達が居てくれたおかげで問題ありませんでした。
 途中で転移者の方も発見しましたので、また夕食時にでも紹介しますね」

「あ、転移者の方ですか。
 丁度少し前に転移者について勉強していたところですよ。
 楽しみですね」

ニコニコと楽しみだな~というのが伝わってきますね。
かわいいな~・・・

「ええ、研究者だったそうですので、色々お話が聞けると思いますよ。
 ダンジョンには魔物達も居ましたので、ランハートも気を付けてくださいね。
 もし入る場合は執事の方の言う事をしっかり聞いて、
 自分だけで判断しないようにしてくださいね」

そう言うと、後ろから物言いたげな視線が私にグサグサ刺さってきます。

「はい、お姉様。
 解りました」

と真剣に頷くランハート。
うう、真剣な顔も可愛いですねぇ・・・

「ランハートぉ・・・お姉様はランハートに会えなくて寂しかったよぉ・・・」

そう言って抱きしめると、ランハートが背伸びして頭を撫でてくれます。

「お姉様、よく頑張りましたね」

ふぁ~可愛すぎますぅ

「ランハート~」

耐えきれずランハートを持ち上げてギューッと抱きしめようとすると、
左、右、上から

スパパパーン!

と叩かれて、首根っこを掴まれます。
遂にソフィアまでハリセンで加勢してきましたか。
ですが、今はランハートです!

「・・・じゃ、邪魔しないでください!
 今ランハートと」

そう言い、首根っこを掴んでいる人を確認すると

「エル?ランハートと・・・何かしら?」

・・・私終了のお知らせ。
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