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二章 7歳(ダンジョン突入!?)
蒸し風呂より湯に浸かる方がいいですよね
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さて、魔物も倒せるものは倒して倉庫に詰めまくった後、
いよいよ水を流すことになりました。
危険なので、全てのフロアに壁を作り、転移装置傍から火フロアに水を流し始めます。
まずは最初は小川をイメージして数カ所からちょっとずつですね。
1時間ぐらい流してみてますが・・・変化が判らない・・・
「そろそろ1時間流してますけど、どうしましょうか」
そうつぶやくとクラリスが答えてくれました。
「そうですね。
この調子なら問題は無さそうですし、警戒の体制は解除で良いかと思います。
暫くはこの状態を維持して、様子を見ましょうか。
上層は閉鎖空間ではありませんから、時間が掛かるでしょうね」
あ~、確かにクラリスの言う通り上層は洞窟じゃないので地面が温まるのは時間かかるか。
「ふむ・・・なら上層の方で火魔法の練習しましょうか。
目指せ第二の太陽!」
「そこまで温度を上げると此方に被害が出そうなのでやめてくださいね」
わ、判ってますよぅ。
「はぃ・・・
じゃあ、上層で火魔法使います。
上層から水が流れ落ちていくでしょうから、水を出す場所を少し減らしますね」
さて、火魔法にどれぐらい魔力込めようかな~んふふ~。
私も成長して魔力も増えたし、魔力貫通とか範囲拡大とかあるからすごいんですよ。
あ、魔力で思い出しましたけど、魔力の上りが凄いなと思っていたら、
レベルでの上り幅が1~5とかじゃなくて、10近く上がってました。
どうも魔力・精神強化のレベル分プラスされているみたいなんですよね。
だからレベルアップと成長での上り幅が物凄いみたいです。
それでMPが大量にあるのと、MP回復とかのスキルもあって
もうMPをほとんど気にする必要が無い状態になってます。
まあ、MP一杯あっても魔法が攻撃に使いづらいので考えないといけないのが難点ですね。
其れこそゲームみたいにファイアーボールとか出来たら楽なのになと思います。
アレッサの妖術ってどうなってるんだろう・・・今度解析お願いしようかな・・・
妖術・・・あ、もしかして人だと精霊術とかあったりするのかも。
まあいいや、攻略後に色々試して考えよう。
そ~れ、ふぁいあ~。
見えてないけど、火って何かテンション上がりますよね~。
ふ~んふんふんふ~ん♪
お~山の上で点火したらどんどん低くなっていく・・・
氷だけの山だったのかな~。
他の山もかな・・・ふはは~火山だ~燃えろ~。
とまあ、こんな感じで遊んでたんですね。
翌日確認してみると、下層から魔物の反応が無くなったのですよね。
そして、地面より上に水があるのか、魔力が通りにくいですが、
これまで空間だった場所に魔力が通せることが確認できました。
「下層に水が貯まってきたみたいです。
とりあえず、水出すのは止めときますね。
あと何故か下層から魔物の反応が消えたのですよね」
「おかしいですね。
魔物が急にいなくなるとは・・・
エル様、昨日までは居たのですよね?」
クラリスが確認してきます。
「ええ、居ましたよ。
下層以外も確認してみましょうか」
「そうですね。
確認してもらえますか」
中間層の空洞を確認してみます。
ん~・・・
「恐らくですがゴーレムだけ反応がありますね。
・・・あれ?空間に魔力が通る?
ああ、上層から水が流れてるからですかね」
アレッサが何か思いついたのか、質問してきます。
「・・・エル様、上層の方はどうでしょう?」
「え?上層ですか?
ちょっと待ってくださいね。
・・・ん~、魔物の反応は僅かですがありますね。
ただ、かなり少ないです。
水は・・・此処も少しありそうですね」
「・・・とりあえず、上層の方に行きましょう」
「それは構いませんけど、アレッサ何かわかったのですかね?」
「いえ・・・それは無いだろうなと思うのですが・・・
思いついただけなので、確認して確実な情報を得た方が良いでしょう」
「?判りました。
では行きましょうか」
・・・
「エル様、この壁の向こうに水の反応はありますか?」
「え?ん~・・・水のように魔力が通らないので、とりあえずは無さそうです」
「では、少しだけ向こうに繋がる穴をあけてもらえますか?
念のため蒸気とかでやられないよう離れておきましょう」
「判りました・・・
では穴を開けてみますね」
穴を上層に繋げてみます。
繋がったと同時に灰色ネズミさんがその穴に突っ込んで行き、
向こう側を確認しに行きます。
暫くして、白ネズミさんから大丈夫と答えがありました。
「では壁を取り除いてもらえますか?」
「判りました、繋げるときは少しずつ穴を大きくしていきますね」
壁を取り除いていき、向こう側が見えるようになりました。
「え~と・・・こんなに殺風景でしたっけ?」
前に見たときは氷の山がそびえたち、上の方は吹雪いていそうな感じでしたが、
今はなんというか・・・荒野のような土地が広がっていました。
いえ、起伏はあるのですが緩やかですね。
「・・・解けた水を流す為に開けた穴を確認してみましょう」
アレッサに言われたので、穴の方に向かっていきます。
・・・
「えと・・・湖?いえ、湯気が出てるから温泉?」
アレッサが納得がいったという顔をして質問をしてきます。
「やっぱり・・・エル様、上層で火魔法を使い続けてましたよね?」
「ええ、使いましたね。
山とか燃やすとほとんど氷だったのか、
面白いように山が無くなっていきましたね」
「・・・山が幾つも水になって流れて下層、中間層が水没したのでしょうね。
下層、中間層の魔物が居なくなったのは・・・恐らく溺死したのでしょう」
アレッサがそう言うと、クラリスと由香さんもやっぱりという顔をしてます。
あれ?判ってないの私だけ?
「・・・えと・・・」
「そういえば、魔物のボスが居たんでしょ?
その反応も無いの?」
由香さんから聞かれますけど、
確かに大きかった反応が無くなっているのですよね。
「ええ、無くなってますね」
「下層と中間層は判るけど、
此処のボスは何でいないのかな?
溺死しそうにはないんだけど」
「そうですね。
反応があった辺りに行ってみましょうか」
・・・
「えと・・・」
「「「これは酷い」」」
私達が呆然とボスが居た場所を見下ろします。
ボスが居た場所は他より少し低くなった場所で、水が貯まっています。
周りの岩はかなりの高温だったのか、溶けて流れたようになっていました。
そこにちょっと焼き目をつけたアイスドラゴンらしきものがプカプカと浮かんでいました。
「・・・と、討伐成功ってことで問題ないですね」
「「「・・・鬼ではなく、悪魔でしたか」」」
わ、わ~い、らんくあっぷだ~。
いよいよ水を流すことになりました。
危険なので、全てのフロアに壁を作り、転移装置傍から火フロアに水を流し始めます。
まずは最初は小川をイメージして数カ所からちょっとずつですね。
1時間ぐらい流してみてますが・・・変化が判らない・・・
「そろそろ1時間流してますけど、どうしましょうか」
そうつぶやくとクラリスが答えてくれました。
「そうですね。
この調子なら問題は無さそうですし、警戒の体制は解除で良いかと思います。
暫くはこの状態を維持して、様子を見ましょうか。
上層は閉鎖空間ではありませんから、時間が掛かるでしょうね」
あ~、確かにクラリスの言う通り上層は洞窟じゃないので地面が温まるのは時間かかるか。
「ふむ・・・なら上層の方で火魔法の練習しましょうか。
目指せ第二の太陽!」
「そこまで温度を上げると此方に被害が出そうなのでやめてくださいね」
わ、判ってますよぅ。
「はぃ・・・
じゃあ、上層で火魔法使います。
上層から水が流れ落ちていくでしょうから、水を出す場所を少し減らしますね」
さて、火魔法にどれぐらい魔力込めようかな~んふふ~。
私も成長して魔力も増えたし、魔力貫通とか範囲拡大とかあるからすごいんですよ。
あ、魔力で思い出しましたけど、魔力の上りが凄いなと思っていたら、
レベルでの上り幅が1~5とかじゃなくて、10近く上がってました。
どうも魔力・精神強化のレベル分プラスされているみたいなんですよね。
だからレベルアップと成長での上り幅が物凄いみたいです。
それでMPが大量にあるのと、MP回復とかのスキルもあって
もうMPをほとんど気にする必要が無い状態になってます。
まあ、MP一杯あっても魔法が攻撃に使いづらいので考えないといけないのが難点ですね。
其れこそゲームみたいにファイアーボールとか出来たら楽なのになと思います。
アレッサの妖術ってどうなってるんだろう・・・今度解析お願いしようかな・・・
妖術・・・あ、もしかして人だと精霊術とかあったりするのかも。
まあいいや、攻略後に色々試して考えよう。
そ~れ、ふぁいあ~。
見えてないけど、火って何かテンション上がりますよね~。
ふ~んふんふんふ~ん♪
お~山の上で点火したらどんどん低くなっていく・・・
氷だけの山だったのかな~。
他の山もかな・・・ふはは~火山だ~燃えろ~。
とまあ、こんな感じで遊んでたんですね。
翌日確認してみると、下層から魔物の反応が無くなったのですよね。
そして、地面より上に水があるのか、魔力が通りにくいですが、
これまで空間だった場所に魔力が通せることが確認できました。
「下層に水が貯まってきたみたいです。
とりあえず、水出すのは止めときますね。
あと何故か下層から魔物の反応が消えたのですよね」
「おかしいですね。
魔物が急にいなくなるとは・・・
エル様、昨日までは居たのですよね?」
クラリスが確認してきます。
「ええ、居ましたよ。
下層以外も確認してみましょうか」
「そうですね。
確認してもらえますか」
中間層の空洞を確認してみます。
ん~・・・
「恐らくですがゴーレムだけ反応がありますね。
・・・あれ?空間に魔力が通る?
ああ、上層から水が流れてるからですかね」
アレッサが何か思いついたのか、質問してきます。
「・・・エル様、上層の方はどうでしょう?」
「え?上層ですか?
ちょっと待ってくださいね。
・・・ん~、魔物の反応は僅かですがありますね。
ただ、かなり少ないです。
水は・・・此処も少しありそうですね」
「・・・とりあえず、上層の方に行きましょう」
「それは構いませんけど、アレッサ何かわかったのですかね?」
「いえ・・・それは無いだろうなと思うのですが・・・
思いついただけなので、確認して確実な情報を得た方が良いでしょう」
「?判りました。
では行きましょうか」
・・・
「エル様、この壁の向こうに水の反応はありますか?」
「え?ん~・・・水のように魔力が通らないので、とりあえずは無さそうです」
「では、少しだけ向こうに繋がる穴をあけてもらえますか?
念のため蒸気とかでやられないよう離れておきましょう」
「判りました・・・
では穴を開けてみますね」
穴を上層に繋げてみます。
繋がったと同時に灰色ネズミさんがその穴に突っ込んで行き、
向こう側を確認しに行きます。
暫くして、白ネズミさんから大丈夫と答えがありました。
「では壁を取り除いてもらえますか?」
「判りました、繋げるときは少しずつ穴を大きくしていきますね」
壁を取り除いていき、向こう側が見えるようになりました。
「え~と・・・こんなに殺風景でしたっけ?」
前に見たときは氷の山がそびえたち、上の方は吹雪いていそうな感じでしたが、
今はなんというか・・・荒野のような土地が広がっていました。
いえ、起伏はあるのですが緩やかですね。
「・・・解けた水を流す為に開けた穴を確認してみましょう」
アレッサに言われたので、穴の方に向かっていきます。
・・・
「えと・・・湖?いえ、湯気が出てるから温泉?」
アレッサが納得がいったという顔をして質問をしてきます。
「やっぱり・・・エル様、上層で火魔法を使い続けてましたよね?」
「ええ、使いましたね。
山とか燃やすとほとんど氷だったのか、
面白いように山が無くなっていきましたね」
「・・・山が幾つも水になって流れて下層、中間層が水没したのでしょうね。
下層、中間層の魔物が居なくなったのは・・・恐らく溺死したのでしょう」
アレッサがそう言うと、クラリスと由香さんもやっぱりという顔をしてます。
あれ?判ってないの私だけ?
「・・・えと・・・」
「そういえば、魔物のボスが居たんでしょ?
その反応も無いの?」
由香さんから聞かれますけど、
確かに大きかった反応が無くなっているのですよね。
「ええ、無くなってますね」
「下層と中間層は判るけど、
此処のボスは何でいないのかな?
溺死しそうにはないんだけど」
「そうですね。
反応があった辺りに行ってみましょうか」
・・・
「えと・・・」
「「「これは酷い」」」
私達が呆然とボスが居た場所を見下ろします。
ボスが居た場所は他より少し低くなった場所で、水が貯まっています。
周りの岩はかなりの高温だったのか、溶けて流れたようになっていました。
そこにちょっと焼き目をつけたアイスドラゴンらしきものがプカプカと浮かんでいました。
「・・・と、討伐成功ってことで問題ないですね」
「「「・・・鬼ではなく、悪魔でしたか」」」
わ、わ~い、らんくあっぷだ~。
応援ありがとうございます!
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