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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

各層の奥に大きな反応があるのですが・・・

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さて、アレッサ、クラリス分を補給して元気が出た私は
中間層の状態を確認します。
丁度拠点と同じ高さにフロアがあるみたいなんですよね。
入り口が無いので、中に入る場合は何処かに穴をあけないといけないでしょうね。

とりあえず索敵してみると、やはり魔物が居るようですね。
棘を生やしてみますけど、全然倒れないやつがいます。
倒れないやつを燃やしてみますが変わらず、
温度をどんどん上げてみると、一定以上の温度まで上げたら倒れました。
回収してみると、鉄が溶けたものになってました。
アイアンゴーレムというやつでしょうか。

そうなると、燃やすのは何か勿体ないですね。
色んな種類のゴーレムが居て、
珍しい鉱石持ってるやつがいるかもしれませんから。

「ねぇ、アレッサ。
 ゴーレムってどうやって倒すのですか?」

「ゴーレムですか?
 胸のあたりに核となる物があるので、それを砕くか外せば倒れますね」

「胸ですか~・・・胸の場所が判らないから狙っては難しいですね」

「後はそうですね・・・過剰に魔力を流すと
 支配できるようなことが言われたりします。
 まあ、支配できると言っても、魔力支配時にした命令をこなすようになるだけですが」

「ああ、それ良さそうですね。
 自分の核を砕けとか、他のゴーレムの核を砕けとか出せばいいってことですね」

「そうですね、それぐらいの命令なら大丈夫だと思います。
 複雑な命令は無理みたいですので」

「では、やってみます」

とりあえず1体見つけたので、魔力を流してみます。
過剰にって言ってたよね・・・よいしょ。
ぱーん・・・あれ?何か弾けた感じがして動かなくなったけど・・・

「ねぇ、アレッサ。
 過剰って言ってたから、ちょっと強めに魔力流したら
 弾ける感じがして動かなくなったんだけど」

「・・・魔力を流しすぎてコアが耐えられなかったのではないでしょうか。
 倒すことが目的であれば、それで問題ないかと」

「なるほど。
 とするとゴーレムは楽に倒せそうですね。
 積極的に倒していきましょう」

「普通ゴーレムは武器の消費が激しいのと、なかなか倒れないという事で
 出来るだけ回避したい魔物なのですけどね・・・」

そうアレッサが苦笑しながら言いますけど、
魔力流すだけで倒せるなら楽ですよね。
貴重な鉱石が手に入るかもしれませんし・・・うへへ。

「エル様、お顔が壊れて来てますよ」

「おっと、失礼しました」

とりあえず、ゴーレムを先に倒していきましょう。
見つけたら魔力流してぱーんして回収していきます。
ふんふ~ん、ちょっと奥の方までゴーレム探してみましょうかね~
そんな感じでゴーレムをどんどんぱーんして奥の方まで魔力を伸ばしていると、
エルダートレントかそれ以上の魔力反応がありました。
慌てて魔力を引っ込めます。

「奥にかなり大きな魔力の反応がありました。
 エルダートレント以上かもしれませんね」

「エルダートレント以上ですか・・・
 次のフロアへ進む転移門の守りかもしれませんね。
 どんな魔物なのか気になりますが・・・」

そう話していると、白ネズミさんが偵察なら行くよ?と地面に書いてました。

「そうですね・・・お願いできますか。
 そこの壁に小さな穴を掘りますので、そこからお願いします。
 穴を開けっ放しだと魔物が此方に入り込んでくるかもしれませんので、
 穴は一度塞ぎますが、教えてもらえればまた穴をあけます。
 大きな魔力の反応があったのは大体3kmぐらい進んだ辺りでしょうか」

そう言いながら、壁にネズミさん達が通れるぐらいの穴をあけます。
白ネズミさんが了解と敬礼をすると、背後に居た3匹ほどが穴を通っていきます。

「では、一度塞ぎますね。
 もしかしたら、他の層も同じように奥に何か居るかもしれませんね。
 ちょっと調べてみましょうか」
・・・

まずは下から・・・

「・・・居ますね。
 此方も同じぐらいの魔力量でしょうか。
 しかも此方は空飛ぶみたいですよ・・・
 次は上の階層も行ってみましょう」
・・・

そして上へ・・・
「・・・やっぱり此方も居ますね。
 此方も空飛ぶみたいです。
 同じぐらいの魔力量が3体ですか・・・」

「どのような魔物なのかにもよりますが、
 エルダートレントと同レベルとなると、
 かなり厄介ですね」

「遠距離から一方的に殴れる状況じゃないと辛いですね。
 しかも中央はいいですけど、上と下は環境が邪魔してますからね・・・」

由香さんも流石に3kmスナイプとか無理でしょうし。
何かいい方法あるかな・・・
空間魔法で相手に銃弾とかだけ届くとか出来ないですかねぇ。
転移もまだ出来ないし無理か・・・

とりあえず、今は何も出来ないので拠点に戻ります。
夕飯を食べた後、大きな魔力の反応があったことを伝えます。

「エルダートレントと同じぐらい大きな魔力の反応ですか・・・」

「エルダートレントってどんなのかよくわかっては無いけど、すごかったの?
 エルちゃんの話だとアレッサとクラリスだったら普通にで倒せるぐらいの強さみたいだけど」

「そういえば、由香さんにエルダートレント見せてませんでしたね。
 一応その銃に使われている木材がエルダートレントの一部ですね」

「う~ん、これだけじゃ分からないわね。
 元の大きさのまま、まだ倉庫にあるんでしょ?
 明日にでも見せてもらえる?」

「それでは、明日は最初にエルダートレントが出せる場所に行って、
 そこからまた各自探索するという事にしましょうか。
 白ネズミさんから何かありますか?」

先ほどからずっと悩んだ感じで居る白ネズミさんに話を振ります。
書く物が欲しいみたいなので渡すと絵を描き始めます。
・・・

う~ん・・・これは亀?にしては首が長いような・・・
ゾウガメみたいな絵が出来上がりました。

「これが中央に居たのですか?」

うんうん、と頷いてます。

「「亀?」」

私と由香さんが同時につぶやきます。

「これはアースドラゴン・・・でしょうか」

アレッサからドラゴンという言葉が出て来ます。
え?これが?

「そうかもしれませんね。
 とすると、火と氷の場所には
 ファイアドラゴンとアイスドラゴンが居るということでしょうか」

クラリスも同意していますね。

「「ドラゴン?」」

「エルダートレントと同じ上級下位ぐらいでしょうか。
 ドラゴンと言っても単体ではまだ弱い部類ですね。
 ただ、戦う場所の環境も考慮すると、上級でも中位ぐらいに入るかもしれません」

クラリスが説明してくれます。

「戦う場所をどうにかしたら楽になります?
 ファイアドラゴンだと寒いところに放り込むとか」

「そう・・・ですね。
 そういったことをされた方がいらっしゃらないので、はっきりとは言えませんが、
 アイスドラゴンに火が有効というように聞いていますから、
 恐らくそうだと思います」

「やっぱりドラゴンの鱗は固いの?」

「アースドラゴンは固いですが、
 ファイアドラゴンとアイスドラゴンはそこまでではないと思います。
 由香の銃であれば十分貫けるかと」

「アースドラゴンは無理なのね。
 じゃあ、アースドラゴンってどうやって倒すの?」

「アースドラゴンは飛べないので、落とし穴に落として水攻めでしょうか。
 動きが遅いのとあまり賢くないので、落とし穴に誘導するみたいですね」

それなら何とかなりそう?
「・・・それならフロアどうにかしたら、
 足でも引っ掴んで地面に引き摺り込んで色々試してみたらいいですかね」

「「「鬼ですね(だね)」」」

おうふ・・・
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