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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

状況報告会ですよ

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皆で伝えるべき内容を考えていると10分経ったので
ソフィアに繋いでみる。

【ソフィア、人払いできそうですか?】

【お嬢様、先ほど奥様にお伝えして
 報告会が終わった後に人払いしてもらえることになりました。
 今騎士団の方がお嬢様が消えた辺りの調査報告が終わって、
 旦那様が騎士団の方に指示を出されているので、もう少しでしょうか】

【判りました、では少しの間待ってましょうか。
 あ、後でソフィアからも私達に繋げられるか試してもらいます。
 そうすれば、そちらで何か伝えたいことができた時、
 私達に連絡することができますから】

【はい、お願いします。
 あ、丁度終わったみたいです】

キーカ・ヴァルグラント(母親)視点
-------
エルが消えた辺りを調査した騎士からの報告を
旦那様が受けている際、ソフィアが近づいてきて
私にエルのステータスの事で話があるので人払いをして欲しいと
伝えてきました。

「判りました。
 旦那様から騎士の方々へ明日以降の指示が出た後に人払いをしますので、
 少し待ってください」

エルのステータスについて・・・ですか。
人払いという事はエルの身に何かあった・・・という訳では無さそうですね。
恐らく無事だろうという事でちょっと安心します。

旦那様から騎士の方へ指示が終わり、騎士の方々が退室します。
ソフィアからの報告を受ける為、メイドの皆に退室をお願いして
部屋から音が洩れないようにします。

「キー、人払いをしてソフィアの報告という事は何かあったのかい?」

「ソフィアからエルのステータスについて話があるという事で、
 人払いをお願いされましたので。
 内容は私も聞いておりませんので、これからソフィアに確認する所です」

「なるほど。
 ではソフィアお願いできるかい?」

「はい、先ほどお嬢様から私に対してコンタクトがありました」

「「は?」」

ど、どういう事でしょう?

「え~・・・と、パーティーの繋がりを利用して、
 会話ができるようにしているとのことです。
 ・・・会話できることについては後で詳細をお伝えするので、
 今はお嬢様の現状をお伝えします」

そ、そうですね。
会話が出来るということで状況を確認しましょう。

「まず、お嬢様はアレッサさん、クラリスさんと合流出来ているとのことです。
 ・・・そして拠点を作成して休める場所の確保にも成功しており、
 魔物の襲撃にも対応できるようにしているそうです。
 ・・・ダンジョンは草原が広がっていて、近くに森があり、
 拠点は草原に作成しているそうです。
 ・・・明日から式紙?で周囲の偵察と、拠点の強化をするそうです」

時々集中して言葉が詰まってるから、今会話しているのでしょうか。

「ふむ・・・魔物はどんなのが出て来ているか聞いてもらえるかい?」

「はい・・・草原では狼、猪、
 森では・・・蛇、蜘蛛が・・・あ、猪は森から出てきたようです。
 ・・・魔物のランクは下級から中級で、中級が下級を率いていることがありそうで、
 お嬢様は名前までは判らないとのことです。
 ・・・え!?・・・お嬢様とアレッサさん達が合流する前に
 お嬢様は狼に襲われたそうで・・・シルバーウルフ率いる十数匹の群れを倒したそうです。
 ですので、中級が出て来ても特に問題はなく処理できるらしいです」

「・・・一人でシルバーウルフ率いる群れに対処できるか・・・
 あの子は何処に向かってるのだろうね」

「恐らく拠点もエルが作ってますね。
 訓練場を見たらわかります。
 ダンジョンで、しかもこんな短期間でしっかりした拠点を作ろうなんて
 あの子以外では思いつかないでしょう」

「ふ~、まあ長期化しても問題ないように対処出来ている・・・
 という事で安心しておくか。
 方針としては間違ってないから、
 何かあればソフィアに連絡入れるよう伝えてもらえるかい?」

「判りました・・・何か変化や、
 次の階層へ向かう転移装置を見つけたら連絡するとの事です」

「よし、今はこんなところで良いだろう。
 はぁ・・・エルが無事で安心したよ。
 そういえばパーティーを使って会話をしているとのことだけど、
 それについて教えてもらえるかい?」

「はい・・・人払いをして貰ったのはこの話の為だそうです。
 えと・・・パーティーの繋がりを意識し、その繋がりに魔力を流す・・・
 それが繋がったら、その繋がりに言葉を乗せると会話が出来るようになるそうです。
 ・・・試しに旦那様と奥様の間で繋げてみてくださいとのことです」

そ、そんなことが出来るのですか。

「魔力という事なら、私の方から旦那様に繋いでみますね」

「じゃあ、キーお願いするよ」

パーティーの繋がりを意識して旦那様に向けて魔力を通し、
その繋がりに言葉を乗せてみます。

【旦那様、聞こえますか?】

「うお!?今のキーかい?」

「どうやら本当に繋がるようですね。
 しかしMPの消費が激しいですね・・・1秒に9・・・
 いえ10ぐらい消費している気がします」

「そんなにかい。
 でも離れている時に会話が出来るのはすごいな。
 これは悪用されると困るな」

「そうですね・・・人払いが必要なのは判ります」

「・・・いえ、それだけではないそうです。
 奥様、ステータスの魔法を確認していただけますか?」

「え?判りました・・・な!?時空魔法!?」

「え?どういうことだい?」

「わ、私の魔法適正に時空魔法が増えています!」

「!・・・そ、それが一番伝えたかったことだそうです。
 ・・・ステータス確認の為に取り込まれる鍵は時空魔法の魔法具で、
 パーティーは時空魔法で繋がりを作っているのではないか、
 それでパーティの繋がりに魔力を通す行為が時空魔法にあたり
 時空魔法を習得できるのではないか?というのがお嬢様方の見解だそうです」

「・・・これは・・・困ったな・・・」

旦那様はどうしたものかと天を仰ぎ椅子の背にもたれ掛かります。
気持ちは判ります・・・私も眩暈がしそうです。
・・・まったく・・・エルはとんでもない爆弾を置いていきましたね。
帰ってきたらキチンと言わないと。
-------

とりあえず、伝えたいことはソフィアに伝えられたかなぁ・・・
思いついたこと話ていったから判りづらかったかなぁ・・・
ま、判らなかったらまた聞いて・・・うぉ、寒気したぁ!?
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