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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

パーティー新機能?

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気を取り直して・・・アレッサ達の様子を見ます。
まだステータスチェックしているようですね。

仕方ありません、パーティーの状態とか確認して待ってますか。
ソフィアは・・・あれ?ソフィアのレベルが上がってる?
1だったよね?何で3になってるの?
もしかして・・・倒した魔物から得られる経験値ってパーティー組んでたら得られる?
でもダンジョンの外だし・・・ん~・・・パーティーの繋がりで経験値が行ってる?
状態見れるときとか気づいてなかったけど、
外の人の状態が見えるという事は、やっぱり繋がりがあるんだよね。

試しに近くのアレッサ達を意識してみる。
・・・やっぱりパーティーを作ったときのような繋がってる感じがする。
この線に言葉載せられないかな?糸電話みたいに。

試しにアレッサ呼んでみよう。
アレッサ・・・アレッサ・・・
ダメみたいですね。
アレッサの反応は無しです。

でも何とか行けそうな気がするんですよね~。
ん~・・・時空魔法の倉庫の繋がりに似た感じなのかな。
とすると、この繋がりに魔力流して線を作って、
それに流すようにしたらどうでしょう。

よし、もう一度
【アレッサ・・・アレッサ・・・】

「エル様?どうされました?」

うし!これで行けるかも。
【アレッサ、会話できる?】

「?はい、出来ますが・・・」

「アレッサ?一人で喋ってどうしたのです?」

「え?クラリスはエル様の声が聞こえないのですか?」

【多分アレッサにしか聞こえないと思います】

「え?エル様?どういう事でしょうか?」

「アレッサ?」

「ふふ、クラリスごめんなさい。
 ちょっと試しにアレッサにパーティーの繋がりを使って話しかけみていました。
 パーティーの繋がりが時空魔法の倉庫との繋がりに似ていたので、
 言葉が載せられないかなと思って」

「な!?そんなことが出来るのですか!
 すみません、エル様。
 私にも語り掛けてみていただけますか?」

今度はクラリスとの繋がりに魔力を流して・・・

【クラリス聞こえますか?】

「はい、聞こえます・・・すごい、パーティー内だけで会話が出来るかもしれないのですね」

「此方か一方的では伝えるだけになってしまいますが・・・
 私が魔力を繋げっぱなしにして、それを意識してもらえば会話できるのかも?
 あ、でも其れだとアレッサとクラリスの間が繋がってないから・・・
 私がサーバになれば・・・」

アレッサとクラリスを私経由で繋いでみて・・・
・・・これMP凄い減る・・・秒間10ぐらいでしょうか・・・
【二人とも聞こえますか?】

「「聞こえます」」

「では、今パーティーの繋がりを意識して
 アレッサから言葉を載せてみてもらえますか?」

【エル様、聞こえますか?】

「やった、聞こえました!」

「私にも聞こえました!」

「クラリスにも私経由で繋いでるから、
 聞こえたなら成功ですね!
 でも中継するとMPの消費が凄いですね」

「私とクラリスがエル様に繋げることが
 出来れば少なく出来るかもしれませんね」

「なるほど、時空魔法は習得していませんが、
 パーティーの繋がりは感じられるので出来るかもしれませんね」

「では、私からエル様へ繋いでみます」

【・ルさ・・・エル様聞こえますか?】

「おお、聞こえました!」

「ふぅ・・・これはかなりMP使いますね。
 ですが、私からも繋ぐことは出来そうです。
 次はクラリスも同時に繋いで、
 全員で会話が出来るか試してみましょう」

「判りました、では私は二人が繋いできた線を繋げば・・・」

パーティーの繋がりを意識していると、
アレッサとクラリスから魔力が流れてくるのが判ったので、
それを私を中継する形で繋ぎます。

【クラリスです。
 エル様、アレッサ聞こえますか?】

【おお、聞こえます】

【これでパーティーで会話できそうですね】

「ふぅ・・・これはMP消費が激しいですね。
 私やアレッサだと長時間は難しそうです。
 MPを増やすか、回復速度を上げるかしないといけませんね」

「そうですね。
 レベルも上げて・・・え?」

アレッサが何かを何度も確認しています。

「クラリス・・・ステータスを確認してみてもらえますか?」

「え?何かありましたか?」

「私の魔法に時空魔法が増えているのですが・・・」

「な!?・・・わ、私にもあります!
 奥様に協力してもらっても取得できなかったのに・・・」

「ふむ・・・これで時空魔法が習得できるのですか。
 もしかして、あの鍵って時空魔法が埋め込まれているということでしょうか」

「「エル様!また問題になりますよ!?」」

「ひぅっ!
 ・・・えと・・・鍵が原因だと思うし、これは私じゃないですよぅ」

「いえ、誰にでも時空魔法が使えるようになるという
 この発見自体が問題になるのです。
 パーティーで会話が可能となると、人格者であればよいのですが
 犯罪等に使われると厄介です。
 旦那様と奥様に相談しなければ・・・」

厄介事か~・・・

「クラリス、任せま・・・何でもないですよ?」

アレッサとクラリスがジト目で見てくる。
二人同時だったからちょっと怖い。
仲良すぎでしょう。

「あ、ソフィアの状態も確認できるから、
 ソフィアと繋いでお父様とお母様に無事なこと伝えてもらいましょうか」

「・・・確かにそうですね。
 私達が無事合流出来て、拠点作成も出来ていることが伝えられれば
 旦那様方も安心してくれるかと思います」

「ですよね。
 では早速」

【ソフィア・・・ソフィア・・・聞こえますか?
 聞こえたらパーティーの繋がりを意識して、
 その繋がりに言葉を乗せて返事を貰えますか?】

まだ寝ては無いと思うけど、びっくりしてるかな?
ちょっと待ってましょう。

【え、あ・・・え?・・・もしかしてお嬢様・・・でしょうか?】

【はい、その通りです。
 ソフィアと会話できるか試させてもらいました】

【お嬢さまぁ・・・ご無事で・・・ひぐ・・・】

ありゃ・・・泣いちゃった・・・
まあ10歳だし、仕方ないか。

【大丈夫ですからね。
 皆一緒に居て無事ですからね。
 あと多分声も出ちゃってると思うので、
 頭で考えるだけで此方には伝わりますからね。
 ちょっとお父様とお母様にも内密で伝えたいことがあるので
 お父様とお母様を呼んでもらえますか?】

【ぐす・・・あ・・・で・・・したら・・・これからお嬢様の状態を報告しに行きますので、
 その際にお伝えしますが】

【なら丁度いいですね。
 お母様に人払いしてもらうように伝えてもらえますか】

【わ、判りました。
 これから報告に向かいます】

【お願いします。
 私のステータスでお話がとかで人払いして欲しいと伝えれば解ってくれると思いますから。
 そうですね・・・10分後ぐらいにもう一度話掛けますね】

【は、はい、お願いします】

ええ子やなぁ・・・
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