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二章 学園生活
喫茶店イベント
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学園の周りにある喫茶店も幾つかあり、俺もまだ全部の店を把握している訳じゃないから、二葉ちゃんと一緒に喫茶店の外観イラストを思い出しながら探して歩いた。
「喫茶店の名前、ゲームで出なかったよね」
「名前さえ分かれば、ここまで苦労しなかったね」
二葉ちゃんと二人で四件目の喫茶店で、ようやくたどり着くことが出来た。
『cafe』としか書いていない喫茶店……これは、やる気があるのか無いのか? と、疑問の出る喫茶店である。
木造りの小洒落たカフェテラスには深緑色の日差し避け、店内はシックな色合いの壁に棚にはブリキの玩具が飾ってあった。
「いらっしゃいませ」
「二名で。おススメケーキセットを二つね」
「あ、二葉ちゃん!」
勝手に二葉ちゃんは注文をして「足がくたびれちゃった」と、どっかりと椅子に座る。
貴族令嬢になったはずなのに、こういう仕草はマナー講師に怒られそうだ。
「二葉ちゃん、俺は飲み物だけでいいのに」
「いいじゃない。疲れた時は甘い物でしょ」
「あのね、俺のケーキもおススメにしちゃったら、二葉ちゃんの好感度を調べているのか、俺の方を調べているのか分からなくなるよ?」
「あ……だよねぇ。やっちゃった」
テヘペロッと口で言って、舌を小さく出すと二葉ちゃんはテーブルに手を伸ばす。
仕方がないなぁと、唇に指を付けて指を軽く離す。小さな投げキッスで疲れたと騒ぐ二葉ちゃんの疲れを癒しておこう。帰りも歩かなくてはいけないから。
「はぁー……回復魔術って、疲労回復も出来るの良いよね」
「今までは、気持ち的なものなのかなー? って、思っていたんだけど、二葉ちゃんに回復魔術をしてもらって、疲労もなくなる事が知れてよかったよ」
「えへへ。ミカにも投げキッス~。お姉ちゃんの愛はどうよ?」
「地味に効くね」
「どうせレベルが低いもの」
まだ広範囲回復の小状態の二葉ちゃんでは、そこまでの効果が無い。
これは他の人にも交互に試して実験したから、正確なデータだ。
「お待たせ致しました。当店のおススメケーキです」
店の人がテーブルの上に置いたケーキは、タルトの上にチョコレートムースに木の実が載ったケーキと、紅茶のシフォンケーキにホイップがたっぷり載ったものだった。
「わぁ。私、チョコムース好き~」
「じゃあ、俺のやつもあげるよ」
「んーっ、じゃあ、ピスタチオあげる!」
チョコムースの上に載ったピスタチオをフォークで掬い、「あーん」と二葉ちゃんが笑顔で差し出してきた。
バキッと後ろから何かが壊れる小さな音がして、振り向くとティーカップを手の中で握りつぶしているルカリオンと、ハの字眉になっているセインに、口元を手で押さえて笑っているラローシュがいた。
「えーと、何、しているんだ……?」
この組み合わせはなんなのか、二葉ちゃんが「あっ」と声をあげる。
俺の服をツンツンと引っ張り、耳打ちで「イベントじゃない?」と、言うけれど……そうだろうか? 二葉ちゃんはルカリオンとほとんど接触は無いはずだし、俺……は、ルカリオンと別れてしまったから、日記を見なくても好感度は低くなっているはずだ。
「あなた方二人は、大事な回復術師ですから……護衛が必要なんですよ」
ルカリオンの言葉に、そうだよなぁと、小さく頷く。
この世界に回復術師は二人しか居ないのだから、仲良く二人で攫われでもすれば問題があるだろう。
胸が痛いのか胃が痛いのか、キリキリ体の奥で痛みが走る。
「ルカリオン様って……ツンデレ属性だっけ?」
二葉ちゃんは何を言っているのやらだ。
ポタッと水滴の音が耳に入り、ルカリオンの手から赤い滴が落ちていく。
ティーカップなんて握り締めるから……困った従者だ。
後ろの席まで歩き、座ったままのルカリオンに顔を近付けて唇を奪うと、回復魔術を吹き込む。
口を離してから、ハッとして口を手で覆う。
無意識で動いてしまった自分に、恥ずかしさで泣きたくなった。
「……坊ちゃん」
「ごめん……治さなきゃって、本当に、ごめん」
胃がキリキリして、やっぱり痛い。
手で胃の上を押さえて、「帰る」と言葉を絞り出すと、椅子から立ち上がったルカリオンに抱き上げられた。
「帰るなら、わたしが連れて帰ります」
「いい、俺の事はいいから……」
俺が二葉ちゃんの邪魔をしちゃいけない。分かっているのに、抱き上げられて嬉しいと思った自分の心が、ルカリオンを諦め切れていないと気付かされる。
それじゃダメなんだとルカリオンの腕から逃げるために暴れると、余計にきつく抱きしめられた。
「ミカ。あのー……」
遠慮がちに二葉ちゃんが話しかけてきて、ルカリオンはグルルと威嚇するように喉を鳴らしていた。
ルカリオンを見上げると、二葉ちゃんを睨みつけてしまっている。
ヒロインが話しかければ、普通は好感度が上がるはずなのに、なんでこんな事になっているんだ?
「ルカー……っ、んぅ」
名前を呼ぶために開いた唇は、ルカリオンの唇で塞がれる。
目を白黒させている間も、舌が口腔を嬲って吸い尽くしていく。
ルカリオンの胸を叩いて、ようやく離れた唇はお互いの唾液で銀の糸が出来ていた。
「あなたにこの人は、渡さない! あなたが誰であろうと!」
二葉ちゃんに向けて宣言したルカリオンに、二葉ちゃんはポカンとした顔をした。
「あ、はい。どうぞ」
次は俺がポカンと口を開けて、二葉ちゃんを見る。
二葉ちゃんは親指を立てて、「お姉ちゃん、嫌いじゃない! むしろ好きー!」と黄色い声をあげる。
ああ、そういえば、二葉ちゃんは腐った残念女子だったと、俺は痛む胃を摩りながら涙目になり、ルカリオンは困惑した顔をしていた。
セインは苦笑いで、ラローシュは机を叩いて笑いを堪えているけど、素直に笑えばいいと思う。
とりあえず、俺は胃が痛い! と、だけ騒ぎたい。
「喫茶店の名前、ゲームで出なかったよね」
「名前さえ分かれば、ここまで苦労しなかったね」
二葉ちゃんと二人で四件目の喫茶店で、ようやくたどり着くことが出来た。
『cafe』としか書いていない喫茶店……これは、やる気があるのか無いのか? と、疑問の出る喫茶店である。
木造りの小洒落たカフェテラスには深緑色の日差し避け、店内はシックな色合いの壁に棚にはブリキの玩具が飾ってあった。
「いらっしゃいませ」
「二名で。おススメケーキセットを二つね」
「あ、二葉ちゃん!」
勝手に二葉ちゃんは注文をして「足がくたびれちゃった」と、どっかりと椅子に座る。
貴族令嬢になったはずなのに、こういう仕草はマナー講師に怒られそうだ。
「二葉ちゃん、俺は飲み物だけでいいのに」
「いいじゃない。疲れた時は甘い物でしょ」
「あのね、俺のケーキもおススメにしちゃったら、二葉ちゃんの好感度を調べているのか、俺の方を調べているのか分からなくなるよ?」
「あ……だよねぇ。やっちゃった」
テヘペロッと口で言って、舌を小さく出すと二葉ちゃんはテーブルに手を伸ばす。
仕方がないなぁと、唇に指を付けて指を軽く離す。小さな投げキッスで疲れたと騒ぐ二葉ちゃんの疲れを癒しておこう。帰りも歩かなくてはいけないから。
「はぁー……回復魔術って、疲労回復も出来るの良いよね」
「今までは、気持ち的なものなのかなー? って、思っていたんだけど、二葉ちゃんに回復魔術をしてもらって、疲労もなくなる事が知れてよかったよ」
「えへへ。ミカにも投げキッス~。お姉ちゃんの愛はどうよ?」
「地味に効くね」
「どうせレベルが低いもの」
まだ広範囲回復の小状態の二葉ちゃんでは、そこまでの効果が無い。
これは他の人にも交互に試して実験したから、正確なデータだ。
「お待たせ致しました。当店のおススメケーキです」
店の人がテーブルの上に置いたケーキは、タルトの上にチョコレートムースに木の実が載ったケーキと、紅茶のシフォンケーキにホイップがたっぷり載ったものだった。
「わぁ。私、チョコムース好き~」
「じゃあ、俺のやつもあげるよ」
「んーっ、じゃあ、ピスタチオあげる!」
チョコムースの上に載ったピスタチオをフォークで掬い、「あーん」と二葉ちゃんが笑顔で差し出してきた。
バキッと後ろから何かが壊れる小さな音がして、振り向くとティーカップを手の中で握りつぶしているルカリオンと、ハの字眉になっているセインに、口元を手で押さえて笑っているラローシュがいた。
「えーと、何、しているんだ……?」
この組み合わせはなんなのか、二葉ちゃんが「あっ」と声をあげる。
俺の服をツンツンと引っ張り、耳打ちで「イベントじゃない?」と、言うけれど……そうだろうか? 二葉ちゃんはルカリオンとほとんど接触は無いはずだし、俺……は、ルカリオンと別れてしまったから、日記を見なくても好感度は低くなっているはずだ。
「あなた方二人は、大事な回復術師ですから……護衛が必要なんですよ」
ルカリオンの言葉に、そうだよなぁと、小さく頷く。
この世界に回復術師は二人しか居ないのだから、仲良く二人で攫われでもすれば問題があるだろう。
胸が痛いのか胃が痛いのか、キリキリ体の奥で痛みが走る。
「ルカリオン様って……ツンデレ属性だっけ?」
二葉ちゃんは何を言っているのやらだ。
ポタッと水滴の音が耳に入り、ルカリオンの手から赤い滴が落ちていく。
ティーカップなんて握り締めるから……困った従者だ。
後ろの席まで歩き、座ったままのルカリオンに顔を近付けて唇を奪うと、回復魔術を吹き込む。
口を離してから、ハッとして口を手で覆う。
無意識で動いてしまった自分に、恥ずかしさで泣きたくなった。
「……坊ちゃん」
「ごめん……治さなきゃって、本当に、ごめん」
胃がキリキリして、やっぱり痛い。
手で胃の上を押さえて、「帰る」と言葉を絞り出すと、椅子から立ち上がったルカリオンに抱き上げられた。
「帰るなら、わたしが連れて帰ります」
「いい、俺の事はいいから……」
俺が二葉ちゃんの邪魔をしちゃいけない。分かっているのに、抱き上げられて嬉しいと思った自分の心が、ルカリオンを諦め切れていないと気付かされる。
それじゃダメなんだとルカリオンの腕から逃げるために暴れると、余計にきつく抱きしめられた。
「ミカ。あのー……」
遠慮がちに二葉ちゃんが話しかけてきて、ルカリオンはグルルと威嚇するように喉を鳴らしていた。
ルカリオンを見上げると、二葉ちゃんを睨みつけてしまっている。
ヒロインが話しかければ、普通は好感度が上がるはずなのに、なんでこんな事になっているんだ?
「ルカー……っ、んぅ」
名前を呼ぶために開いた唇は、ルカリオンの唇で塞がれる。
目を白黒させている間も、舌が口腔を嬲って吸い尽くしていく。
ルカリオンの胸を叩いて、ようやく離れた唇はお互いの唾液で銀の糸が出来ていた。
「あなたにこの人は、渡さない! あなたが誰であろうと!」
二葉ちゃんに向けて宣言したルカリオンに、二葉ちゃんはポカンとした顔をした。
「あ、はい。どうぞ」
次は俺がポカンと口を開けて、二葉ちゃんを見る。
二葉ちゃんは親指を立てて、「お姉ちゃん、嫌いじゃない! むしろ好きー!」と黄色い声をあげる。
ああ、そういえば、二葉ちゃんは腐った残念女子だったと、俺は痛む胃を摩りながら涙目になり、ルカリオンは困惑した顔をしていた。
セインは苦笑いで、ラローシュは机を叩いて笑いを堪えているけど、素直に笑えばいいと思う。
とりあえず、俺は胃が痛い! と、だけ騒ぎたい。
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